【平均年収722万円】カイノス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年3月期)

【平均年収722万円】カイノス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年3月期)

カイノスは、体外診断用医薬品等の臨床検査薬や医療機器の製造・販売を主な事業としています。少数精鋭の体制で医療現場に貢献しており、直近の業績は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社カイノス の有価証券報告書(2025年3月期、2024年4月1日 ~ 2025年3月31日、2025年6月20日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


カイノスは、体外診断用医薬品等の臨床検査薬および医療機器等の製造・販売を主な事業内容としています。各種疾患の診断や治療に不可欠な臨床検査試薬や医療機器の継続的な供給を通じて、医療現場に貢献しています。

単体従業員数は157名です。

カイノスは子会社および関連会社を有しておらず、単独で事業を営んでいます。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


カイノスは、医療・検査薬分野で社会に貢献する企業です。従業員一人ひとりの能力発揮と働きやすい環境づくりを重視しており、安定した環境で専門性を高めたい方に適した職場と言えるでしょう。同社では、社員の多様性を尊重し、長期的なキャリア形成を支援する取り組みを進めています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、平均勤続年数が比較的長く、従業員が長期にわたってキャリアを築いている傾向が見られます。平均年齢も中堅層が中心となっており、経験豊富な人材が安定して活躍できる環境が整っていると言えるでしょう。

項目 数値
平均年間給与 7,221,919円
平均勤続年数 14.7年
平均年齢 44.8歳
単体従業員数 157人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


同社は確定拠出年金制度を採用しています。これは、会社が拠出した資金を従業員が自ら運用し、その運用実績によって将来の給付額が決まる制度です。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


カイノスは、医療・検査薬分野での事業を通じて社会に貢献し、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指す中で、人材を重要な要素と位置付けています。同社は、社員一人ひとりの人格と人権を尊重し、性別、年齢、国籍等に関わりなく、積極的かつ継続的に人材を採用する方針です。

能力と成果に応じた公平な評価を行い、適切な役職への登用を基本的な考え方としています。知識・経験・能力等に基づく平等な評価と管理職への登用機会を設けており、属性による影響はないとの認識です。

働きやすい職場づくりを重要課題の一つとして掲げ、社員全員が喜びと誇りを持って能力を充分に発揮できる環境整備に注力しています。具体的には、従業員の多様性や個性を尊重し、安全で働きやすい環境を確保する取り組みを進めています。

また、社員の労働意欲の減退や退職リスクに備え、自己申告制度を活用して意見や提案を吸い上げることで、リスク低減に努めています。仕事と育児の両立支援として、育児介護休業や在宅勤務制度の導入も積極的に推進しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


カイノスは、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示項目は記載を省略しています。提出会社単体の数値は本記事では取得できていません。

多様性・登用


基準日は2025年3月31日。事業年度末における入社5年以上の従業員(役員、顧問を除く)の男女別勤続年数から算出されています。

指標 数値
平均勤続年数の男女比 75.9%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


カイノスは、体外診断用医薬品や医療機器の製造および販売を主な事業内容としています。同社は子会社や関連会社を持たず、単一の事業体制で運営されています。臨床検査薬分野において、各種疾患の診断や治療に不可欠な製品を提供しており、特に敗血症診断用プロカルシトニンキット「LATECLE PCT試薬」の早期採用に向けた活動に注力しています。

事業は生化学検査分野、免疫検査分野、その他の分野に分かれており、既存の生化学試薬や輸血検査試薬等の販売と品質改善に取り組んでいます。収益は主に国内の外部顧客への販売から得られており、本邦の外部顧客への売上高が損益計算書の売上高の90%を超えています。特定の医薬品卸売会社への販売実績も見られます。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


カイノスは、体外診断用医薬品や医療機器の製造と販売を通じて収益を上げています。同社は子会社や関連会社を持たないため、企業集団としての状況は開示されていません。臨床検査薬分野において、A群溶血性レンサ球菌による急性咽頭炎やマイコプラズマ肺炎、インフルエンザ感染症などの既存感染症検査をはじめ、各種疾患の診断や治療に不可欠な臨床検査試薬や医療機器を提供しています。

特に、敗血症診断用プロカルシトニンキット「LATECLE PCT試薬」の早期採用に向けた学術および販売活動に注力しています。生化学検査分野、免疫検査分野、その他の分野にわたる製品を展開しており、免疫検査分野が堅調に推移する傾向が見られます。同社の収益は、主に国内の医療機関や検査機関への製品供給によって成り立っています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


直近の業績を見ると、売上高は前期から増加しています。一方で、営業利益と経常利益は前期から減少する結果となりました。当期純利益は前期からわずかに増加しています。全体としては、売上は伸びているものの、利益面では変動が見られる状況です。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


カイノスは、単体従業員数157人で事業を運営しています。平均年齢は44.8歳、平均勤続年数は14.7年となっており、安定した組織基盤がうかがえます。平均年間給与は7,221,919円であり、従業員の報酬水準を示しています。これらのデータは、同社が少数精鋭の体制で事業を展開し、従業員一人ひとりの貢献が重要であることを示唆しています。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤は、安定した事業運営を支える重要な要素です。

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローは、事業活動、投資活動、財務活動における資金の流れを示しています。

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


体外診断用医薬品の研究開発及び販売市場の変化に係るリスクとして、研究開発が予定通りに進行しない場合や、他社から画期的な製品が発売された場合、または診療報酬の改定内容によっては同社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、為替変動に係るリスクとして、免疫や遺伝子関連の主要な原料、特に輸血検査関連製品は、為替相場の変動により同社の業績に不利な影響を受ける可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク


人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


カイノスは、社員一人ひとりの喜びと能力発揮を重視し、独創的な臨床検査試薬を通じて医療と予防医学の発展に貢献することを目指しています。持続可能な社会の実現と企業価値の向上を追求する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


カイノスは、「社員全員が喜びと誇りと楽しさを持ち、各々が能力を充分に発揮できる環境の下、独創的な臨床検査試薬を世の中に提供し続け、医療と予防医学の発展に貢献します」という経営理念を掲げています。この理念に基づき、医療現場のニーズと市場動向を分析し、独創的な製品開発を通じて社会に貢献することを目指しています。

同社は、臨床検査が医療において果たす役割と価値を深く認識しています。各種治療に直結する早期診断や予防医学に繋がる臨床検査試薬の開発・製造販売を通じて、事業拡大につなげていく方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


カイノスは、社員一人ひとりの人格と人権を尊重し、性別、年齢、国籍等に関わらず、積極的かつ継続的に人材を採用することを基本的な考え方としています。能力と成果に応じた公平な評価を行い、適切な役職への登用を推進しています。

社員全員が喜びと誇り、楽しさを持って能力を最大限に発揮できる環境整備に努めています。従業員の多様性、人格、個性を尊重し、安全で働きやすい環境を確保し、ゆとりと豊かさのある職場づくりを行うことを行動方針の一つとしています。同社は、医療への貢献、働きやすい職場、環境との調和、ガバナンスの強化を重要課題(マテリアリティ)として特定し、これらを通じて持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


カイノスは、多様な人材が個々の能力と個性を最大限に発揮することが重要であると考えています。そのため、積極的な採用活動と賃上げによる人材の確保、教育訓練等による育成強化に取り組んでいます。

活力ある企業として持続的な成長を推進するため、内部統制システムとコンプライアンス体制の強化にも努めています。市場の動向や顧客ニーズを的確に捉えた事業展開を行い、ステークホルダーへの利益還元と継続的な信頼関係の構築を通じて、企業の社会的責任を果たしていく方針です。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


カイノスは、社外取締役を4名含む7名の取締役会と、全員が社外監査役である3名の監査役会で構成される監査役会設置会社です。これにより、経営の意思決定と業務執行の監査が客観的な視点から行われる体制となっています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


カイノスの株主構成を見ると、筆頭株主は旭化成ファーマであり、事業会社が主要な株主として同社を支えていることが特徴です。その他、個人株主や投資会社、従業員持株会など多様な株主が名を連ねています。

株主名 持株比率
旭化成ファーマ 21.13%
杉山 晶子 10.00%
UH Partners 2 7.51%
光通信 7.35%
日本カストディ銀行(信託E口) 5.25%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性9名・女性1名)で構成され、女性役員比率は10.0%です。代表取締役社長は長津行宏氏が務めています。社外取締役比率は57.1%です。

氏名 役職 主な経歴
長津 行宏 代表取締役社長 1982年4月同社入社、2014年6月同社取締役営業本部本部長、2022年4月同社代表取締役社長事業本部本部長を経て、2024年4月より現職。
林 司 常務取締役 管理本部本部長 1993年10月同社入社、2014年6月同社取締役開発本部本部長、2021年6月より同社常務取締役管理本部本部長。
中野 伸朗 取締役 1986年3月旭化成工業株式会社入社、旭化成ファーマ株式会社診断薬事業部長などを経て、2024年7月より同社取締役事業本部管掌。


社外取締役は、菊地謙治氏(菊地謙治税理士事務所開設)、岡島大介氏(旭化成ファーマ執行役員)、工藤恵子氏(日本化薬診断薬部長)、飯塚健介氏(シスメックス上席執行役員)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役が取締役会の過半数を占めています。また、監査役会は全員が社外監査役で構成されており、経営の透明性と公正性の確保に努めています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


カイノスの役員報酬は、基本報酬、業績連動報酬、株式報酬で構成されています。業務執行取締役に対しては、企業価値の持続的な向上と株主利益への連動を目的として、単年度の業績目標達成度に応じた賞与や株式給付信託(BBT)による株式報酬が支給されます。一方、監督機能を担う社外取締役は、その職務に鑑み基本報酬のみの支払い、または無報酬となっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 1.0億円 33.6百万円
社外役員 4名 20百万円 5.0百万円


なお、報酬等の総額には無報酬の取締役3名は含まれていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。