【平均年収1058万円】エルアイイーエイチ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年3月期)

【平均年収1058万円】エルアイイーエイチ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年3月期)

エルアイイーエイチは、食肉卸、酒類製造、教育関連、リフォーム関連、福祉サービス、旅行など幅広い事業をグループ各社とともに展開しています。直近では事業再構築を進め、売上高は減少しましたが、関係会社株式売却益により純利益は黒字転換しました。


目次

※本記事は、株式会社エルアイイーエイチ の有価証券報告書(2025年3月期、2024年4月1日 ~ 2025年3月31日、2025年6月30日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、食肉卸、酒類製造、教育関連、リフォーム関連、福祉サービス、旅行など多岐にわたる事業を展開しています。グループ各社とともに、幅広い分野でサービスを提供しています。

単体従業員数は6名、連結従業員数は136名です。セグメントは食肉卸事業、酒類製造事業、教育関連事業、リフォーム関連事業、福祉サービス事業、旅行事業、その他の7つです。

主な国内グループ会社は、エフミート(食肉卸)、老松酒造(酒類製造)、創育(教育関連)、MAGパートナーズ(福祉サービス)、フェニックス・エンターテイメント・ツアーズ(旅行)などです。

エルアイイーエイチグループは、食品流通事業から撤退し、リフォーム関連、福祉サービス、旅行事業を新たに開始するなど、事業体制の再構築を進めています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


エルアイイーエイチは、多様な事業を展開する中で、従業員一人ひとりの成長と幸福感を重視する企業文化を築いています。成果を適切に評価し、多様な人材が活躍できる環境づくりに力を入れていることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


エルアイイーエイチでは、従業員の個性と成長を尊重し、アットホームな環境作りを心がけています。多様な人材を積極的に採用し、成果に基づいた評価と待遇向上を行う方針です。

項目 数値
平均年間給与 10,580,000円
平均勤続年数 0.0年
平均年齢 45.0歳
単体従業員数 6人
連結従業員数 136人
単体のグループ内比率 4.4%


同社グループでは、退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)の制度を採用しています。これは、同社子会社である株式会社ボン・サンテ及び株式会社創研が退職一時金制度を採用しているものです。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

連結ベースの退職給付に係る負債の期末残高は4百万円です。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


エルアイイーエイチグループは、「人」を最大の資産と捉え、一人ひとりの個性を尊重し、アットホームな環境作りを重視しています。多様な人財の「可能性」に着目し、国籍、性別、学歴、背景などで限定することなく、相応のスキルや意欲のある候補者を積極的に採用する方針です。

社内での待遇や昇進についても、固有の属性による差別はなく、成果を出したメンバーは適切に評価され、待遇が向上する決定がなされます。女性管理職のさらなる登用、グローバル人材の積極的な登用によるダイバーシティ推進、働き方改革による働きがいの向上を目指しています。

また、従業員のスキルや知識習得も経営において重要な事柄と捉え、セミナー受講など必要な機会を積極的に捉えるよう励ましています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の数値は本記事では取得できていません。

人材育成・エンゲージメント


同社グループは、従業員が「アットホーム」な環境の中、スキルや知識を向上し続け、長期的に同社グループに関わってもらえることを重要な努力目標としています。その維持の達成度合いを測る指標として、離職率を10.0%以下とすることを掲げています。

指標 数値
離職率実績(2025年3月期) 8.3%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


同社グループは、食品流通、食肉卸、酒類製造、教育関連、リフォーム関連、福祉サービス、旅行といった多岐にわたる事業セグメントを展開しており、それぞれの分野で収益を上げています。国内市場を中心に事業活動を行っており、特定の顧客に収益が集中することなく、幅広い顧客層にサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、複数の事業を通じて収益を上げています。食品流通事業では業務用食品の小売ディスカウントや酒類の小売を手がけていましたが、当連結会計年度中にこの事業から撤退しました。食肉卸事業では輸入肉や国産肉の卸販売を行い、酒類製造事業では焼酎を主とする酒類の製造販売を行っています。

教育関連事業では中学校向けのテストや教材の制作販売、授業動画配信を提供しています。また、当連結会計年度より新たにリフォーム関連事業、福祉サービス事業、旅行事業が加わり、事業領域を拡大しています。リフォーム関連事業ではマンションの大規模修繕工事や改修設計を、福祉サービス事業では就労支援をはじめとする福祉サービスを、旅行事業ではアジア圏の富裕層・団体旅行の手配や受入を行っています。

食品流通事業

子会社である株式会社ボン・サンテが、業務用食品の小売ディスカウント及び酒類の小売を行っていました。収益は、食品や酒類の販売から得ていましたが、2024年7月1日に株式会社ボン・サンテの全株式を売却し、この事業から撤退しています。

食肉卸事業

子会社である株式会社エフミートが、輸入肉や国産肉の食肉卸販売を行っています。収益は、食肉の卸販売から得ています。当連結会計年度では、前年同期に比べて売上高が増加しています。

酒類製造事業

子会社である老松酒造株式会社が、焼酎を主とする酒類の製造販売を行っています。主力ブランドとして、本格麦焼酎「閻魔」「シンENMA」「麹屋伝兵衛」、清酒「山水」、リキュール「梨園」を製造しています。収益は、これらの酒類の製造販売から得ています。

教育関連事業

子会社である株式会社創育、株式会社創研及び株式会社TransCoolが、中学校向けのテスト及び教材の制作販売、授業動画配信を行っています。収益は、テストや教材の販売、授業動画配信サービスから得ています。

リフォーム関連事業

子会社である株式会社なごみ設計が、首都圏を中心にマンションの大規模修繕工事や改修設計等を行っています。収益は、大規模修繕工事や改修設計の提供から得ています。同社は2024年7月31日に連結の範囲に加わりました。

福祉サービス事業

子会社であるMAGパートナーズ株式会社、づくり株式会社及び株式会社京竹が、就労支援をはじめとする福祉サービスを行っています。収益は、就労支援などの福祉サービスの提供から得ています。これらの会社は2024年10月に連結の範囲に加わりました。

旅行事業

子会社である株式会社フェニックス・エンターテイメント・ツアーズが、主にアジア圏の富裕層・団体旅行に関する手配や受入等を行っています。収益は、旅行手配や受入サービスから得ています。同社は2024年10月に連結の範囲に加わりました。

その他の事業セグメント

子会社である株式会社オリオンキャピタル・インベストメントが、損害・生命保険代理業を行っています。その他教育関連事業や不動産事業等も含まれており、収益はこれらの事業活動から得ています。

セグメント 売上高(2024年3月期) 売上高(2025年3月期)
食肉卸事業 22.5億円 33.9億円
食品流通事業 133億円 33.3億円
酒類製造事業 18.7億円 18.3億円
教育関連事業 15.6億円 12.9億円
リフォーム関連事業 - 2.9億円
旅行事業 - 1.4億円
福祉サービス事業 - 34百万円
その他の事業セグメント 30百万円 7百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は変動しながらも、直近の当連結会計年度では大幅に減少しています。経常利益は過去数期にわたり損失が続いており、当連結会計年度ではその損失額が拡大しました。一方で、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期の損失から当期は黒字に転換しています。この黒字転換には、関係会社株式の売却益が大きく寄与しています。営業活動によるキャッシュ・フローは継続して支出が上回る状況となっています。

項目 2021年3月期 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期
売上高 158億円 155億円 179億円 190億円 103億円
経常利益 6.6億円 4.8億円 △52百万円 △9.1億円 △16.4億円
経常利益率 4.2% 3.1% △0.3% △4.8% △15.9%
親会社株主に帰属する当期純利益 7.6億円 1.7億円 △63百万円 △13.5億円 1.9億円
1株当たり当期純利益(円) 10.18 2.25 △0.85 △17.98 2.23

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から当期にかけて減少しています。また、従業員1人あたり営業利益も前期に引き続き損失となっており、その損失額は拡大しています。これは、当連結会計年度における食品流通事業からの撤退に伴う従業員数の減少や、新規事業の追加、既存事業の収益状況が影響していると考えられます。事業再編の途上にあり、収益体質の改善が今後の課題となっています。

指標 2024年3月期 2025年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 106.3百万円 75.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △8.5百万円 △12.1百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業再編を進める中で変化しています。資金の流れや自己資本の状況から、現在の経営基盤を把握することができます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は当期で前期から増加しており、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は当期で前期のマイナスから改善が見られますが、プライム市場平均よりはやや低い水準です。手元資金である現金及び預金は当期で前期から増加しています。これらの財務状況は、同社グループの事業活動を支える基盤の安定性を示すものとなっています。

指標 2024年3月期(前期) 2025年3月期(当期)
純資産 16.3億円 29.3億円
自己資本比率 27.1% 47.3%
ROE(自己資本利益率) -57.5% 8.6%
現金及び預金 5.0億円 18.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュフローは、支出が継続しています。これは主に減損損失の計上や関係会社株式売却損益による支出などが影響しています。投資活動によるキャッシュフローは収入に転換し、前期の支出から大きく増加しました。これは連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入が主な要因です。財務活動によるキャッシュフローは支出に転換しており、前期の収入から減少しています。これは長期借入金の返済による支出などが影響しています。その結果、フリーキャッシュフローはプラスに転換しました。これらの資金の流れは、事業体制の再構築を進める同社グループの現状を反映しており、今後の事業展開における資金の確保に繋がるものとなっています。

項目 2024年3月期(前期) 2025年3月期(当期)
営業CF △8.3億円 △20.2億円
投資CF △1.5億円 45.5億円
財務CF 7.6億円 △3.0億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △9.8億円 25.4億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

同社グループは、当連結会計年度において重要な営業損失を計上し、3期連続の営業損失となりました。これにより、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在していると認識されています。しかし、子会社株式の譲渡資金獲得により、今後の事業継続に必要な資金繰りについての懸念はないと判断されています。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの業績は、主要な市場である地域の経済環境の動向に影響を受ける可能性があります。景気後退による個人消費の減少や価格競争の激化が進展した場合、売上高や収益性を維持できない可能性があります。また、需要を超える供給は販売価格の下落を招くため、市場が供給過剰の状態になった場合、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


エルアイイーエイチは、持続可能な成長を目指し、事業ポートフォリオの再構築を進める企業です。人財を重視し、多様性を尊重する企業文化を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、成長性と安定性を重視した事業ポートフォリオへの再構築を目指しています。従来の多角化事業への注力方針を見直し、グループ会社の選択と集中を進めています。

限られた経営資源を有効的かつ効率的に活用し、ガバナンスとコンプライアンスを特に意識した経営に努める方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、サステナビリティを中長期的な企業価値向上の重要な要素と捉え、全社的・戦略的なサステナビリティ経営の実現を目指しています。

「人」を最大の資産である「人財」と位置づけ、一人ひとりの個性を尊重し、アットホームな環境作りを心がけています。従業員が働くことからの「やりがい」や「幸福感」を味わえることを人的資本の目標としています。

国籍、性別、学歴、背景にとらわれず多様な人材を積極的に採用し、成果に応じた適切な評価と待遇向上を行う方針です。女性管理職のさらなる登用やグローバル人材の積極的な登用、働き方改革の推進を通じて、多様な人材が能力を最大限に発揮できる環境づくりに取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、成長性と安定性を重視する事業ポートフォリオへの再構築に向け、グループ会社の選択と集中を進めています。

来期においても、グループ会社や事業内容の集約と特化を図り、十分な管理指導が行える体制を構築する方針です。限られた経営資源の有効的・効率的活用に努めるとともに、ガバナンスとコンプライアンスを特に意識した経営に取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


エルアイイーエイチは監査等委員会設置会社であり、取締役会と監査等委員会が経営を監督する体制です。任意の諮問機関としてガバナンス委員会を設置し、企業統治の強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


エルアイイーエイチの株主構成を見ると、筆頭株主は個人である福村康廣氏です。また、コンステレーションズや山口豊彦氏など、複数の個人や事業会社が上位株主として名を連ねています。

株主名 持株比率
福村 康廣 24.96%
コンステレーションズ 12.93%
山口 豊彦 12.81%
福村 京子 3.12%
福井 利彦 1.30%


なお、コンステレーションズおよび山口豊彦氏は、2024年10月17日の株式交換により新たに主要株主となっています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


エルアイイーエイチの役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は山口和也氏が務めています。社外取締役比率は57.1%です。

氏名 役職 主な経歴
山口 和也 取締役社長(代表取締役) 2001年筑豊製作所入社、グルーポン・ジャパン等を経て、2011年九州デリカ、2014年フォーリーフを設立。2024年同社入社、執行役員。創育、老松酒造、エフミートの代表取締役を現任。2025年6月同社代表取締役社長に就任より現職。
田中 雅朗 取締役 2002年肥後リカー入社、学校法人こばと学園等を経て、2022年ファーストスター設立。学校法人中野学院理事、エフミート代表取締役を現任。2024年同社執行役員を現任。2025年6月同社取締役に就任より現職。
金本 慶峰 取締役 1998年ワールドビジネスセンター入社、EMCOMホールディングス、東理ホールディングス等を経て、2021年同社取締役就任後辞任。2025年6月同社取締役に就任より現職。


社外取締役は、福田哲氏(福田農園創業)、染谷光俊氏(学校法人中野学院認定こども園オーセルわかば幼稚園理事長・監査等委員長)、野間優佑氏(野間優佑公認会計士事務所代表取締役・監査等委員)、石田沙月氏(インターナショナルキャリアトレーディング取締役・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員会は3名の社外取締役で構成されています。取締役会は、社外取締役が57.1%を占めており、外部の視点を取り入れた経営監督体制を強化しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


エルアイイーエイチの役員報酬は、固定報酬を中心に構成されています。報酬額は、収益への関与度合い、業務遂行の重要性、担う役割の大きさ、責任の範囲などを総合的に考慮して決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 2名 2.3億円 1.15億円
監査等委員(社外除く) 1名 6百万円 6.0百万円
社外役員 3名 7百万円 2.3百万円


当事業年度における役員報酬の総額は2.42億円で、対象となる役員の総数は6名です。

個人別報酬が開示されている役員は、福村康廣氏(2.20億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。