【平均年収497万円】北沢産業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収497万円】北沢産業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

北沢産業は、業務用厨房機器・家具の販売・製造、修理・保守サービス、家庭用キッチンの販売、不動産賃貸などをグループ各社とともに展開しています。連結従業員数は382名です。直近の業績は減収減益となりました。


※本記事は、北沢産業株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


北沢産業は、業務用厨房機器・家具の販売を主軸とし、修理・保守サービス、業務用厨房機械器具や製菓・製パン機械器具の製造を手掛けています。また、家庭用キッチンの販売や不動産賃貸業務も展開しています。

単体従業員数は345名、連結従業員数は382名です。セグメントは業務用厨房関連事業、不動産賃貸事業の2つです。

主な国内グループ会社は、サンベイク(業務用厨房・関連事業)、エース工業(同)などです。

北沢産業は、2024年10月1日付で連結子会社である北沢キープサービスを吸収合併しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


北沢産業は、業務用厨房関連事業を主軸とする企業です。従業員の平均年齢や勤続年数から、安定した環境で長く働く社員が多い傾向が見られます。同社グループは、人材の育成と働きやすい環境づくりに力を入れ、持続的な成長を目指しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


北沢産業では、従業員が長期的にキャリアを形成できる環境が整っていることが、平均勤続年数や平均年齢からうかがえます。多様な働き方を支援する制度も導入されており、社員の定着を重視する姿勢がうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 4,966,157円
平均勤続年数 15.0年
平均年齢 45歳1ヶ月
単体従業員数 345人
連結従業員数 382人
単体のグループ内比率 90.3%


同社グループは、確定給付型の退職給付制度を設けています。これは、給与や勤続年数に応じて将来の給付額が決まる制度です。この制度は国内グループ会社に適用されています。

退職一時金制度も存在します。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

なお、退職給付債務は10.3億円、年金資産は1.7億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


北沢産業グループは、今後の事業環境が不透明な状況においても持続的な成長を実現するため、人材の確保および育成、ならびに働きやすい職場環境の整備を重要な経営課題と認識しています。特に、顧客ニーズに即した提案力やサービス対応力を備えた人材の育成が不可欠であると考えています。このため、職務に応じた教育・研修およびOJTの充実を図り、専門性の向上と次世代人材の育成に取り組んでいます。

また、定年退職等による人員減少への対応として、将来を担う人材の採用活動を強化するとともに、技術・ノウハウの円滑な承継を進めることで、事業基盤の維持・強化を図る方針です。多様な人材が能力を十分に発揮し、安心して働き続けられる環境の整備を推進しており、ワーク・ライフ・バランスの実現、育児・介護との両立支援等に取り組むことで、持続可能な企業価値の向上を目指しています。

具体的には、女性社員のキャリア形成や就業継続を支援し、女性社員が活躍できる環境の整備に取り組んでいます。育児・介護等に関する支援制度の整備および社内周知を進めており、育児に関しては、子の小学校就学の始期までを対象として、短時間勤務制度に加え、始業・終業時刻の繰上げ・繰下げを含む柔軟な働き方を選択可能とする制度を導入しています。また、女性および中途採用者の管理職への登用を積極的に行っており、外国人雇用については今後の課題として、受入体制の整備を検討しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


これらの指標は、連結グループに属する全ての会社ではデータ管理が行われていないため、提出会社単体の数値を記載しています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 1.9%
男性労働者の育児休業取得率 0.0%

| 労働者の男女の賃金差異 | 70.0%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


北沢産業は、業務用厨房機器・家具の販売を主軸に、その修理・保守サービスや製造、さらには不動産賃貸事業も展開する企業です。同社グループは、多岐にわたる事業を通じて収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、業務用厨房機器・家具の販売を核として事業を展開しています。これに加えて、業務用厨房機器の修理・保守サービス、業務用厨房機械器具や製菓・製パン機械器具の製造も手掛けています。また、家庭用キッチンの販売や不動産の賃貸業務も行っています。

事業内容は、報告セグメントの区分と同一となっています。

業務用厨房関連事業

業務用厨房機器・家具の販売、修理・保守サービス、業務用厨房機械器具・製菓・製パン機械器具の製造、家庭用キッチンの販売を行っています。
収益は、これらの製品販売やサービス提供から得ています。当連結会計年度の売上高は前期から減少しました。

不動産賃貸事業

不動産の賃貸業務を行っています。
収益は、不動産の賃貸料から得ています。当連結会計年度の売上高は前期からわずかに減少しましたが、営業利益は増加しています。

同社グループの売上高は、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えており、国内市場が中心です。また、外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める特定の顧客は存在しません。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
業務用厨房関連事業 152億円 137億円
不動産賃貸事業 3.4億円 3.3億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期間の業績を見ると、売上高は2024年3月期をピークに減少傾向にあります。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も、2024年3月期をピークに当連結会計年度にかけて大きく減少しました。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 156億円 162億円 165億円 156億円 140億円
経常利益 4.2億円 7.6億円 10.7億円 9.1億円 3.7億円
経常利益率 2.7% 4.7% 6.5% 5.8% 2.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 1.5億円 4.6億円 6.7億円 6.5億円 2.2億円
1株当たり当期純利益(円) 8.32 24.50 35.78 34.88 11.85

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は前期から減少しており、従業員1人あたりの営業利益も前期から減少しています。これは、当連結会計年度の売上高および営業利益の減少が影響していると考えられます。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 38.9百万円 36.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.1百万円 0.7百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動による資金流出が見られ、手元資金の動向が注目されます。これらの状況は、同社グループの経営の現在地を示しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率はプライム市場の製造業平均を上回る水準であり、強固な財務基盤を示しています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回る水準です。手元資金である現金及び預金は前期から減少しましたが、一定の規模を維持しています。これらの財務状況は、同社グループの経営の安定性を示す一方で、収益性の向上が今後の課題となることを示しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 108億円 114億円
自己資本比率 59.6% 66.9%
ROE(自己資本利益率) 6.1% 2.0%
現金及び預金 38.8億円 30.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費、売上債権の減少があったものの、仕入債務の減少や法人税等の支払額、投資有価証券売却益により、資金が流出しました。投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の取得や有形固定資産の取得による支出があった一方で、投資有価証券の売却や保険積立金の解約、有価証券の償還、有形固定資産の売却による収入があり、資金が増加しています。財務活動によるキャッシュ・フローは、主に配当金の支払額により資金が流出しました。結果として、フリーキャッシュ・フローはマイナスとなっており、本業で得た資金と投資活動による資金で、自由に使える余剰資金が減少している状況です。この資金の流れは、同社グループが事業活動において資金を効率的に生み出すこと、および資金の使途を慎重に検討することが、今後の雇用や給与の安定性、成長性につながることを示しています。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF △2.6億円 △7.0億円

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


北沢産業は、食品加工機器・厨房機器の総合販売商社として、お客様へのトータルサポートと社会貢献を目指しています。市場ニーズの変化に柔軟に対応し、お客様、従業員、株主を大切にする企業集団であることを重視しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


北沢産業は、食品加工機器・厨房機器の総合販売商社として、自社ブランド商品と世界の優れた商品を提供することを経営方針としています。
キッチンコーディネイト、厨房設備設計施工、新商品開発、メンテナンスサービス、ファニチャー販売といったあらゆる面からトータルサポートを提供しています。
常にお客様の声に真摯に耳を傾け、市場ニーズの多様化や経営環境の変化に柔軟に対応できる独自の企業運営を目指しています。
株主、お客様、従業員を大切にし、社会に貢献できる企業集団であることを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、経営理念、行動規範、環境方針に基づき、顧客、取引先、株主、従業員、地域社会を尊重する企業風土を大切にしています。
持続可能な社会の実現を目標に、積極的に取り組むことで企業価値の向上を目指しています。
法令とその精神を遵守し、公正な企業活動を通じて社会から信頼され、貢献できる企業を目指すことを基本的な責務と認識しています。
女性社員のキャリア形成や就業継続を支援し、育児・介護に関する支援制度や柔軟な働き方を選択できる制度を導入し、多様な働き方に対応した環境づくりに努めています。
女性および中途採用者の管理職への登用を積極的に行っています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、物価上昇による実質賃金の低下など、先行き不透明な経営環境が続くものと見込んでいます。
このような状況において、人材の確保および育成を重要な経営課題としています。
将来を担う人材の採用と教育体制の充実、技術・ノウハウの円滑な承継を通じて、持続的な成長を支える人材戦略を推進しています。
また、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして、省エネルギー型・省資源型製品の開発・販売による環境負荷の低減を進めています。
多様な人材が安心して働き続けられる職場環境の整備を進め、企業価値の向上に努めています。
加えて、リスク管理およびコンプライアンスの一層の強化を図っています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


北沢産業は監査役会設置会社であり、株主総会、取締役会、監査役会を設置しています。社外役員が客観的な立場から監督機能を担い、監査室や内部統制委員会と連携してガバナンス体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


北沢産業の株主構成を見ると、筆頭株主は北沢持株会であり、従業員持株会も上位に名を連ねています。その他、事業会社や投資事業有限責任組合など多様な株主が同社を支えています。

株主名 持株比率
北沢持株会 8.38%
テンポスホールディングス 7.79%
UHPartners2投資事業有限責任組合 7.51%
UHPartners3投資事業有限責任組合 6.14%
ガリレイ 5.80%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は12名(男性11名・女性1名)で構成され、女性役員比率は8.3%です。代表取締役社長は北川正樹氏が務めています。社外取締役比率は22.2%です。

氏名 役職 主な経歴
北 川 正 樹 代表取締役社長 1981年4月同社入社、購買部長、九州ブロック長、海外部長などを歴任。2019年4月より代表取締役社長に現職。
石 塚 洋 常務取締役管理本部長 1977年4月北陸銀行入行、2006年6月同社入社。取締役管理本部経理部長、取締役管理本部長を経て、2022年6月より常務取締役管理本部長に現職。
小 山 栄 樹 取締役自動機器担当兼エース工業株式会社代表取締役社長 1979年4月同社入社、札幌支店長、北海道ブロック長、営業戦略本部長などを歴任。2021年4月より取締役自動機器担当兼エース工業代表取締役社長に現職。
神 田 浩 徳 取締役営業戦略本部長兼キッチンコンサルタント室長兼近畿・中国・四国ブロック担当 1985年4月同社入社、営業本部第三営業部長、大阪支店長などを歴任。2023年4月より取締役営業戦略本部長兼キッチンコンサルタント室長兼近畿・中国・四国ブロック担当に現職。
甲 田 欣 豊 取締役本社営業本部長兼メンテナンス部長 1987年4月同社入社、水戸支店長、営業本部第三営業部長などを歴任。2024年10月より取締役本社営業本部長兼メンテナンス部長に現職。
長 谷 川 英 樹 取締役 管理本部総務部長 1989年4月同社入社、管理本部総務部次長を経て、2016年4月より管理本部総務部長。2022年6月より取締役管理本部総務部長に現職。


社外取締役は、青木茂男氏(公益財団法人金子国際文化交流財団理事長)、山田正人氏(東京富山会館代表取締役社長)、髙木いづみ氏(弁護士)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役3名と社外監査役2名を含む5名が独立役員として選任されています。これらの社外役員は、客観的な視点から取締役会の監督機能と透明性の確保に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


北沢産業の役員報酬は、株主総会で定められた報酬総額の限度内で、取締役会が会社への貢献度や職務内容、在任年数などを総合的に考慮して決定しています。業績連動報酬については、連結経常利益の平均額を指標として、各役員の報酬と責務に見合った水準が設定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 6名 68百万円 11.3百万円
監査役(社外除く) 1名 9百万円 9.2百万円
社外役員 5名 16百万円 3.2百万円


連結報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の報酬開示は行われていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。