※本記事は、高周波熱錬株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
高周波熱錬は、土木・建築用PC鋼棒、自動車・二輪車用高強度ばね鋼線、自動車部品・建設機械部品、誘導加熱装置の製造販売、および重要保安部品の熱処理受託加工を主な事業内容としています。また、オフィスビルの賃貸事業や研究開発も展開しています。
単体従業員数は872名、連結従業員数は1,651名です。セグメントは製品事業部関連事業、IH事業部関連事業、その他の3つです。
主な国内グループ会社は、ネツレン・ヒートトリート(IH事業部・関連事業)、ドーケン(その他事業)などです。
同社グループは、第16次中期経営計画に基づき、プレキャスト・コンクリート製品を製造販売するドーケン、熱マネジメント企業のMDIを連結子会社として迎え、事業領域を拡大しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
高周波熱錬は、専門性の高い技術を基盤とする製造業として、従業員の長期的なキャリア形成を支援する環境が整っていると考えられます。技術の伝承や人財育成に力を入れ、多様な働き方を推進することで、安定した事業運営を支える人財基盤を築いていることがうかがえます。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員が長く働き、経験を積んでいく傾向が見られます。平均勤続年数や平均年齢から、安定した環境でキャリアを築きたいと考える方にとって魅力的な職場である可能性があります。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,331,000円 |
| 平均勤続年数 | 14.3年 |
| 平均年齢 | 41.1歳 |
| 単体従業員数 | 872人 |
| 連結従業員数 | 1,651人 |
| 単体のグループ内比率 | 52.8% |
同社および連結子会社は、従業員の退職給付に充てるため、確定給付制度と確定拠出制度を併用しています。確定給付制度は給与や勤務期間に応じて給付額が決まるタイプ、確定拠出制度は会社が拠出した資金を従業員が運用するタイプです。
退職一時金制度があり、給与と勤務期間に基づいて一時金が支給されます。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
確定給付制度における退職給付債務は26.7億円、年金資産は31.9億円となっています。また、確定拠出制度への要拠出額は108百万円です。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、人財を最も重要な資本であり経営基盤の柱と位置付け、人財育成を経営活動の最重要課題としています。経営理念である「人を育て、活力ある企業グループを目指す」を具現化するため、クリーンな高周波誘導加熱技術分野のパイオニアとして、熱処理・加工技術を支える人財の育成を目指しています。
給与やその他の給付の額と内容は、就業規則や賃金規程に基づき、物価上昇、世間相場水準、会社業績などを踏まえて、労働組合との交渉を経て決定されます。定期昇給に加えて、ベースアップや諸手当についても検討されています。
「NETUREN VISION 2030」では、人財を4つの柱の1つに掲げ、「自発的貢献意欲を持ち、果敢に挑戦し、成長を続ける多様性のあるグローバル人財を輩出」することを目指しています。第16次中期経営計画では、「8つの仕掛け」として、グローバル人財育成強化、スキルマップのシステム化、リスキリング制度の充実化、VR・AI活用学習の積極導入などを推進しています。また、新たな人事・賃金制度の検討・導入、ワーク・ライフ・バランス対応、多様な人財が活躍できる職場・環境づくり、VISION・中期経営計画の従業員への浸透にも取り組んでいます。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率は、福利厚生制度として周知活動を実施し推進しており、職場における制度の認知度向上や意識醸成が進んだことを要因として、当事業年度は前年46.2%から67.7%へと向上しました。男女の賃金の差異については、賃金制度は同一等級であれば男女での差異はないものの、賃金が高い管理職の比率が男性16.2%に対し女性0.4%と低い水準にとどまっていることが主な要因です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 2.9% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 67.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 77.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 79.8% |
| 労働者の男女の賃金の差異(非正規雇用労働者) | 73.9% |
ワークライフバランスの推進
同社グループは、全従業員に働きがいのある仕事の創出と安心して家庭を両立できる職場環境の整備を目指しています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 年次有給休暇平均取得日数 | 13.3日 |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
高周波熱錬グループは、高周波熱処理技術を基盤として、幅広い産業分野で事業を展開しています。土木・建築資材から自動車部品、建設機械部品、さらには産業用加熱装置や熱処理受託加工まで、多岐にわたる製品とサービスを提供しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、高周波熱処理技術を核に、主に「製品事業部関連事業」「IH事業部関連事業」「その他の事業セグメント」の3つの事業を展開しています。これらの事業を通じて、顧客のニーズに応じた製品の製造販売や加工サービスを提供し、収益を得るビジネスモデルです。
製品事業部関連事業
この事業では、土木・建築に使用されるPC鋼棒や異形PC鋼棒、自動車・二輪車用サスペンションばねなどに使われる高強度ばね鋼線、自動車部品、建設機械部品などの製造販売を行っています。収益は、これらの製品の販売から得ています。運営は、高周波熱錬のほか、高麗熱錬、上海中煉線材有限公司、ネツレン アメリカ コーポレーション、ネツレン・チェコ s.r.o.、US Chita CO., LTD.、高周波熱錬(中国)軸承有限公司などが行っています。
当連結会計年度の売上高は前期からわずかに減少しましたが、海外での販売が堅調に推移したことや販売価格の改定が進んだことにより、利益面では大きく増加しました。
IH事業部関連事業
この事業では、自動車や工作機械などの重要保安部品の熱処理受託加工、および各産業分野向けの誘導加熱装置の製造販売を手掛けています。収益は、熱処理受託加工サービスと誘導加熱装置の販売から得ています。運営は、高周波熱錬のほか、株式会社ネツレン・ヒートトリート、九州高周波熱錬、株式会社ネツレン・ヒラカタ、株式会社ネツレン小松、広州豊東熱煉有限公司、塩城高周波熱錬有限公司、PT.ネツレン・インドネシア、ネツレン・メキシコ,S.A. de C.V.、天津豊東熱処理有限公司、NTK精密アクスル株式会社、韓国熱錬株式会社、株式会社ネツレンハイメック、株式会社ネツレンタクト、株式会社旭電波工業所などが行っています。
当連結会計年度の売上高および利益は、自動車業界の市況低迷や誘導加熱装置の販売量落ち込みの影響を受け、前期から減少しました。
その他の事業セグメント
このセグメントには、報告セグメントに含まれない不動産賃貸事業や、当連結会計年度からグループに加わった新規連結子会社の事業が含まれます。収益は、オフィスビル等の賃貸収入や新規事業からの貢献によっています。運営は、高周波熱錬(賃貸事業)のほか、株式会社ドーケン、MDI株式会社などが行っています。
当連結会計年度の売上高および利益は、新規連結子会社の貢献により前期から大きく増加しました。
同社グループの売上高は、約39.2%を海外市場から得ており、グローバルな事業展開を行っています。
| セグメントの名称 | 2025年3月期(前期)売上高 | 2026年3月期(当期)売上高 |
|---|---|---|
| 製品事業部関連事業 | 365.7億円 | 363.4億円 |
| IH事業部関連事業 | 208.5億円 | 195.3億円 |
| その他の事業セグメント | 1.4億円 | 24.2億円 |
| 合計 | 575.6億円 | 582.8億円 |
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 製品事業部関連事業 | 366億円 | 363億円 |
| IH事業部関連事業 | 209億円 | 195億円 |
| その他の事業セグメント | 1.4億円 | 24.2億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上高は、過去5年間で緩やかな増加傾向にあります。経常利益は変動が見られるものの、直近の連結会計年度では前期から増加しました。
一方で、親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の連結会計年度において前期から減少しています。これは、特別損失として固定資産の減損損失を計上したことや、前期に投資有価証券売却益を計上した反動によるものです。営業活動によるキャッシュ・フローは前期から減少しましたが、税金等調整前当期純利益は計上されています。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 530億円 | 575億円 | 572億円 | 576億円 | 583億円 |
| 経常利益 | 44.2億円 | 30.9億円 | 25.1億円 | 23.2億円 | 26.6億円 |
| 経常利益率 | 8.3% | 5.4% | 4.4% | 4.0% | 4.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 26.9億円 | 3.8億円 | 15.4億円 | 18.1億円 | 13.3億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 67.45 | 9.89 | 41.91 | 51.59 | 39.76 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高は、当連結会計年度において前期からわずかに減少しています。しかし、従業員1人あたり営業利益は前期から増加しており、事業活動における効率性の改善が見られます。
これらの指標は、同社グループが売上高の伸びが緩やかな中でも、利益創出能力を高める努力をしていることを示唆しています。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 36.1百万円 | 35.3百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 1.0百万円 | 1.1百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
高周波熱錬は、事業環境の変化に対応しながら、将来の成長に向けた投資を積極的に行っています。そのため、キャッシュフローは投資フェーズにある状況です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤は、自己資本比率とROE(自己資本利益率)からその健全性を確認できます。手元資金の状況は、不況時や予期せぬ事態への耐性を示す指標となります。これらの指標は、入社後の雇用や給与の安定性を判断する上で重要な情報となります。
同社グループの自己資本比率は66.0%であり、東京証券取引所プライム市場の製造業平均(46.8%)と比較して高い水準を示しています。一方、ROE(自己資本利益率)は2.3%で、プライム市場平均(9.4%)を下回っています。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 663億円 | 654億円 |
| 自己資本比率 | 71.1% | 66.0% |
| ROE(自己資本利益率) | 3.0% | 2.3% |
| 現金及び預金 | 191億円 | 172億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは前期から減少しています。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得や子会社株式の取得による支出が増加し、支出超過となりました。これにより、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローはマイナスに転じています。
財務活動によるキャッシュフローは、借入れによる収入があったものの、借入金の返済や自己株式の取得、配当金の支払いにより支出超過となりました。この状況は、同社グループが将来の成長に向けた積極的な投資を行っていることを示しており、事業拡大への意欲がうかがえます。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 41.1億円 | 17.7億円 |
| 投資CF | △34.0億円 | △52.4億円 |
| 財務CF | 17.1億円 | △1.2億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 7.0億円 | △34.6億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループの事業は、自動車、土木・建築、建設機械、工作機械など多岐にわたる業界に展開しています。各業界の市場動向や政治・経済情勢の悪化、自然災害、感染症の蔓延などにより、顧客からの受注が減少し、業績に影響を与える可能性があります。また、M&Aの実施においては、事業環境の変化により、将来の事業計画が想定より悪化した場合、のれんの減損損失が発生する可能性もあります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、第16次中期経営計画の基本戦略の一つとして「自発的貢献意欲のある人財の育成」を掲げています。これは、人材育成を重要な経営課題と認識していることを示しています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
高周波熱錬は、熱処理技術を中核に社会の発展に貢献し、持続可能な社会づくりを目指す企業グループです。常に自己変革を追求し、活力ある企業風土を醸成しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
高周波熱錬グループは、熱処理技術を中核として新商品・新事業の開発を進め、社会の発展に貢献することを経営理念としています。世界をリードする技術力と公正な企業文化を背景に、社会から信頼されるパートナーを目指しています。
たゆまぬ自己変革と成長、安全と健康を基本とした活力ある企業グループを目指し、地球環境との共生を重視し企業の社会的責任を果たすことも掲げています。
長期経営ビジョン「NETUREN VISION 2030」では、「進化と躍進」をスローガンに、企業価値を高めながら持続可能な社会づくりに貢献する「あるべき姿」を追求しています。CO2排出削減に有効なIH熱処理技術を核とし、N-DX(NETUREN Digital Transformation)の展開を通じてグローバルに躍進することを目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
高周波熱錬グループは、人財育成を経営活動の最重要課題と位置づけ、「人は同社の財産であり、経営基盤を成すものである」という基本理念を掲げています。多様性を認め合い、常に前向きな思考で自発的貢献意欲のある人財の育成を推進しています。
人財の多様性については、女性や外国籍人財の活躍推進を継続・強化し、多様な視点を得て事業のリスク低減や新たな価値創造につなげることを重視しています。人権問題に対しては「ネツレングループ人権方針」を制定し、グローバル全拠点で浸透を図っています。
社内環境整備においては、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用など多様性の確保をビジョンに掲げています。育児・介護等に関する制度、フレックスタイム制度、在宅勤務制度を充実させ、利用しやすい環境を整備しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、国内需要の伸び悩みや海外需要の回復遅れ、原材料価格・エネルギーコスト・人件費の上昇、海外事業環境の悪化など、厳しい経営環境に直面しています。これに対し、新規ならびにコア事業の拡大、コスト上昇分に対する販売価格への適正転嫁、原価低減活動を推進しています。
中期経営計画の基本戦略として、技術開発による成長ドライバーの創生、現場力と新技術を繋げた生産技術力の強化、CO2削減・地球環境負荷低減に貢献する製品を中心としたグ
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
高周波熱錬は、経営の透明性と公正性を重視し、持続的な成長を目指すコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。取締役会による迅速な意思決定と業務執行の監督機能強化に注力しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社グループの株主構成を見ると、信託銀行や事業会社、金融機関などが上位を占めています。特定の創業家や個人が突出して多くの株式を保有しているわけではなく、幅広い機関投資家や事業パートナーに支えられている資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 11.11% |
| 日本製鉄 | 9.51% |
| 三菱UFJ銀行 | 4.39% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長執行役員は大宮克己氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 大宮 克己 | 代表取締役社長執行役員 | 1983年同社入社。2012年同社取締役、2021年より同社代表取締役社長執行役員。 |
| 一色 信元 | 取締役専務執行役員技術開発・事業開発・DX推進・情報戦略担当研究開発本部長情報統括室長 | 2001年同社入社、2007年同社入社。2017年同社取締役、2023年同社取締役専務執行役員。2026年より技術開発・事業開発・DX推進・情報戦略担当研究開発本部長情報統括室長。 |
| 鈴木 孝 | 取締役常務執行役員物流統括管理者(CLO/Chief Logistics Officer)製品事業部長調達本部長 | 1985年同社入社。2016年同社取締役、2021年同社取締役常務執行役員。2026年より物流統括管理者(CLO/Chief Logistics Officer)製品事業部長調達本部長。 |
| 安川 知克 | 取締役上席執行役員安全衛生・環境担当管理本部長 | 1986年同社入社。2011年㈱ネツレン・名南代表取締役社長。2012年同社取締役、2025年より同社取締役上席執行役員安全衛生・環境担当管理本部長。 |
社外取締役は、森山義子氏(TMI総合法律事務所カウンセル弁護士)と伊藤豊次氏(元コニカミノルタ株式会社取締役)です。
同社は監査役会設置会社であり、経営の意思決定・監督機能と業務執行機能の分離を目的として執行役員制度を導入しています。社外取締役は独立した立場から経営を監督し、専門的な知識や経験に基づいた助言・提言を行っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、固定報酬、短期インセンティブとしての業績連動現金報酬、中期インセンティブとしての譲渡制限付株式報酬(RS)および業績連動型株式報酬(PSU)で構成されています。社外取締役および監査役の報酬は、経営に対する独立性と客観性を重視し、固定報酬のみで構成されています。報酬額は任意の報酬委員会で審議され、取締役会の決議により決定されています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 4名 | 1.7億円 | 42.5百万円 |
| 監査役(社外除く) | 1名 | 16百万円 | 16.0百万円 |
| 社外役員 | 5名 | 28百万円 | 5.6百万円 |
なお、業績連動型株式報酬(PSU)および譲渡制限付株式報酬(RS)の金額は当事業年度に費用計上した金額を記載しています。業績連動報酬等の額には、短期インセンティブとしての業績連動現金報酬(短期賞与)および中期インセンティブとしての業績連動型株式報酬(PSU)が含まれており、これらの額の算定には連結業績目標値が指標として選定されています。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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