【平均年収552万円】スーパーツール 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収552万円】スーパーツール 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

スーパーツールは、金属製品事業と環境関連事業を主軸に、作業工具や産業機器の製造・販売などをグループ各社とともに展開しています。直近の当連結会計年度では増収減益となりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は黒字に転換しました。


目次

※本記事は、株式会社スーパーツール の有価証券報告書(2026年3月期、2025年3月16日 ~ 2026年3月15日、2026年6月9日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


スーパーツールグループは、金属製品事業と環境関連事業を主軸に事業を展開しています。作業工具や産業機器の製造・販売に加え、太陽光パネル等の環境関連商品の仕入・販売・施工も手掛けています。

単体従業員数は94名、連結従業員数は95名です。セグメントは金属製品事業、環境関連事業の2つです。

主な国内グループ会社は、スーパーツールECO(環境関連事業)、SUPER TOOL KOREACO.,LTD.(金属製品事業)などです。

同社グループは、環境関連事業からの撤退方針を既に発表しており、現在は受注済み案件の施工を進めています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


スーパーツールは、東京証券取引所スタンダード市場に上場する企業として、安定した事業基盤を持つことがうかがえます。従業員の働き方や給与水準は、同社グループの事業特性や規模を反映した環境であると考えられます。ここでは、具体的なデータに基づき、同社グループの給与水準や人材戦略、多様性への取り組みについてご紹介します。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


スーパーツールでは、従業員の平均年齢が40代前半であり、平均勤続年数も比較的長い傾向が見られます。これは、同社でキャリアを築き、長く働く従業員が多いことを示唆しています。安定した環境で腰を据えて働きたいと考える方にとって、参考となる情報です。

項目 数値
平均年間給与 5,517,706円
平均勤続年数 16.8年
平均年齢 42.7歳
単体従業員数 94人
連結従業員数 95人
単体のグループ内比率 98.9%


同社は、国内において確定給付型の退職給付制度を設けています(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)。

退職一時金制度も設けられています。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

なお、年金資産は87百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


スーパーツールは、人的資本を同社グループの発展を支える重要な資産と認識し、中期経営計画において人材戦略の基本方針を掲げています。熱い思いに満ち溢れた人材の城となること、相互信頼関係を確立し風通しの良い会社となること、モチベーション高く積極果敢にチャレンジする会社となることなどを目指しています。

また、男女分け隔てなく平等に活躍の機会を提供し、信賞必罰を旨とする公平かつ規律正しい会社となることも重視しています。多様性ある人材の活躍を推進しており、特に女性従業員の職域拡大や積極的な採用・登用に努めています。

事業のグローバル化に則した外国人従業員の採用も行っており、今後は女性の管理職への登用推進にも力を入れていく方針です。多様な人材が活躍できる意識醸成と職場環境の構築に努め、子育てと仕事の両立につながる育児支援や福利厚生の充実にも取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

任意開示


同社グループでは、人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関して、具体的な指標及び目標は設定されていません。今後、測定可能な目標設定につき検討していく方針です。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社スーパーツールは、金属製品事業と環境関連事業の2つの事業を展開し、多岐にわたる顧客ニーズに応えています。同社グループは、製品の品質向上と生産性向上に継続的に取り組んでいます。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、主に金属製品事業と環境関連事業の二つのセグメントで事業を展開しています。金属製品事業では、作業工具や産業機器などの金属製品の製造と販売を手掛けています。一方、環境関連事業では、太陽光パネルなどの環境関連商品の仕入れ、販売、施工、さらには再生可能エネルギーによる電力販売を行っています。

金属製品事業

この事業では、作業工具や産業機器といった金属製品の製造と販売を行っています。吊クランプ管理アプリケーション「S・M・A・Я・T」を中核としたソリューション型ビジネスモデルの構築を進めており、製品ラインアップの拡充にも注力しています。国内ではプーラ類が堅調に推移する一方で、治工具類やクレーン類、ホームセンター市場向け売上は伸び悩む傾向が見られます。海外市場では、韓国での販売が低調に推移しましたが、造船市場向け吊クランプ製品の拡充や、アジア・欧州でのビジネスは堅調に推移しています。収益は、作業工具や産業機器の製造・販売から得ています。

環境関連事業

この事業は、連結子会社である株式会社スーパーツールECOが担当しており、太陽光パネルなどの環境関連商品の仕入れ、販売、施工、そして再生可能エネルギーによる電力販売を行っています。同社グループは、この事業からの撤退方針を既に発表しており、現在は受注済みの太陽光発電所案件の施工などを進めている状況です。収益は、環境関連商品の販売・施工および売電事業から得ています。

同社グループの売上高は、日本が最大の市場であり、韓国やその他の地域でも事業を展開しています。主要な顧客としては、トラスコ中山株式会社、株式会社山善、京セラEPA(同)が挙げられ、特定の顧客への収益集中が見られます。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
金属製品事業 48.9億円 46.0億円
環境関連事業 3.5億円 8.4億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は変動しながらも直近の当連結会計年度では増加に転じています。経常利益は減少傾向にあり、当連結会計年度も前期から減少しました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に損失を計上しましたが、当連結会計年度では黒字に転換しています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 79.6億円 69.8億円 58.5億円 52.4億円 54.4億円
経常利益 6.1億円 5.4億円 4.5億円 3.8億円 3.0億円
経常利益率 7.7% 7.7% 7.6% 7.2% 5.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 4.1億円 3.6億円 3.1億円 △2.4億円 2.0億円
1株当たり当期純利益(円) 203.92 162.14 131.64 △101.39 84.05

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期と比較して増加しています。これは、従業員一人ひとりが生み出す売上高が増加したことを示しています。一方で、従業員1人あたり営業利益(連結)は前期から減少しており、売上高の増加に対して利益の伸びが追いついていない状況が見られます。これらの指標は、同社グループの収益体質や組織の効率性を測る上で重要な要素となります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 50.9百万円 57.2百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 3.7百万円 3.0百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、堅実な財務基盤を維持しつつ、事業活動を通じて安定的に資金を生み出しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


スーパーツールの財務基盤は、自己資本比率と手元資金の状況から安定していることがうかがえます。自己資本比率は77.3%と、プライム市場の製造業平均(46.8%)と比較して高い水準にあり、財務の健全性を示しています。ROE(自己資本利益率)は1.9%で、プライム市場平均(9.4%)を下回っていますが、前期のマイナスからプラスに転じています。手元資金も11.3億円と潤沢であり、不測の事態への耐性があると言えます。これらの状況は、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素です。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 103億円 103億円
自己資本比率 76.9% 77.3%
ROE(自己資本利益率) -2.3% 1.9%
現金及び預金 10.3億円 11.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、その資金を事業活動や投資に充てている状況を示しています。当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益や減価償却費、前受金の増加などにより5.2億円の増加となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出などにより93百万円の減少となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額や長期借入金の返済による支出などにより△3.3億円の減少となりました。これらの結果、フリーキャッシュ・フローは4.3億円とプラスであり、本業で得た資金で投資を賄い、なお余剰資金がある優良な状態です。これは、同社グループが安定した事業運営を継続し、将来の成長に向けた基盤を維持していることを示しており、雇用や給与の安定性にも寄与すると考えられます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 1.3億円 5.2億円
投資CF △13.5億円 △93百万円
財務CF 5.8億円 △3.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △12.2億円 4.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、特定の販売先への依存度が高い状況にあります。主要な販売先であるトラスコ中山株式会社、株式会社山善、京セラEPA合同会社への売上高が連結売上高の10%を超えています。これらの販売先の経営施策や取引方針の変更が、同社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、主要な市場である国内、アジア、ヨーロッパ等の経済環境の動向も経営成績に影響を及ぼすリスクとして挙げられています。景気後退による個人消費や設備投資の減少は、製商品需要の減少や価格競争の激化につながる可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


スーパーツールは、創業以来、プロ用作業工具や特殊クレーンなどの開発を通じて産業社会に貢献してきた企業です。同社グループは、お客様に愛されるメーカーを目指し、経営の効率化と基盤強化に努めています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


スーパーツールグループは、創業以来一貫して、プロ用作業工具や特殊クレーンなどの幅広い製品を提供し、国内外のあらゆる産業を支えることを自負しています。今後も省人、省力、安全、環境整備をコンセプトに、プロ用工具・機器類の開発を通じて産業社会に貢献することを目指しています。

また、環境関連事業では、太陽光発電などの展開により、限りある資源の消費抑制とCO2削減を進め、次世代のための社会貢献活動を推進しています。同社グループは、これらの事業を通じてお客様に役立つ、愛されるメーカーを目指し、経営の効率化と基盤強化、業績向上に努めています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


スーパーツールグループは、事業活動を通じてステークホルダーからの期待に応え、信頼される企業となることを重要な経営課題と位置付けています。法令遵守、効率的で健全かつ透明性の高い経営管理体制の確立、コーポレート・ガバナンスの強化を基本的な考え方としています。

人的資本を会社の発展を支える重要な資産と認識し、熱意と相互信頼、チャレンジ精神を育む風土を重視しています。また、男女平等な機会提供と規律正しい組織運営を方針としています。多様性ある人材の活躍を推進し、女性従業員の職域拡大や積極的な採用・登用、外国人従業員の採用にも取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


スーパーツールグループは、組織力の強化と人材育成に継続的に取り組み、環境変化に柔軟に対応できる体制の構築を図っています。

環境関連事業については、連結子会社での事業撤退方針のもと、受注済み案件の完了に向けた対応を進めています。今後は、当該事業に投下していた経営資源を成長分野へ再配分し、収益基盤の強化に取り組む方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


スーパーツールは、取締役会の監査・監督機能を強化し、企業価値の向上を図ることを重視しています。経営における意思決定の迅速化と業務執行に対する監督機能の強化を目指し、執行役員制度を導入しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループの株主構成を見ると、筆頭株主は海外の金融機関であり、複数の事業会社や個人株主が上位に名を連ねています。多様な株主によって支えられていることが特徴です。

株主名 持株比率
THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LTD - SINGAPORE BRANCH PRIVATE BANKING DIVISION A/C CLIENTS 17.88%
ホライズン 17.26%
トラスコ中山 9.47%
平野 量夫 2.21%
SBI証券 2.16%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性5名・女性1名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役社長は平野量夫氏が務めています。社外取締役比率は66.7%です。

氏名 役職 主な経歴
平野 量夫 代表取締役 社長 1992年10月中央新光監査法人入所、2005年1月平野公認会計士事務所開設、2013年5月同社入社経理部長、2017年6月代表取締役社長就任、2018年9月代表取締役社長兼株式会社スーパーツールコリア代表取締役より現職。
楠 東一郎 取締役 海外営業部長兼社長付 1983年4月シャープ株式会社入社、1998年1月Sharp Electronics (Italia) S.p.A.営業管理取締役、2019年11月同社入社社長付ディレクター、2025年6月取締役海外営業部長兼社長付より現職。


社外取締役は、赫高規氏(株式会社高速代表取締役会長)、田中豪氏(田中公認会計士事務所開設・監査等委員)、深堀知子氏(堺けやき法律事務所開設・監査等委員)、大坪洋一氏(税理士法人日本経営代表社員税理士・監査等委員)です。

同社は2018年6月8日をもって監査等委員会設置会社に移行しています。社外取締役である監査等委員には、財務・会計、税務、法務の専門家が選任されており、独立した立場から経営の監督と牽制機能を果たしています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、企業価値向上への意欲を引き出すことを目的としています。業務執行を担う取締役の報酬は基本報酬と株式報酬で構成され、社外取締役および監査等委員である取締役の報酬は基本報酬のみとなっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 2名 65百万円 32.5百万円
社外役員 4名 15百万円 3.9百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。