【平均年収567万円】明治機械 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収567万円】明治機械 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

明治機械は、産業機械関連事業とソリューション事業を主軸に、グループ各社とともにプラント建設や産業機械の製造販売などを展開しています。直近の連結会計年度では、売上高は減少し、経常利益は損失となりました。親会社株主に帰属する当期純利益も減少しています。


目次

※本記事は、明治機械株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


明治機械は、産業機械関連事業とソリューション事業を主軸に事業を展開しています。同社グループは、製粉・飼料工場などのプラント建設、各種産業機械の製造販売、環境資材の施工、バルクハンドリングエンジニアリングを手掛けています。

単体従業員数は156名、連結従業員数は210名です。セグメントは産業機械関連事業、ソリューション事業の2つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)柳原製粉機、(連結子会社)デジサイン、(連結子会社)明治エナジーなどです。

同社グループは、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しました。株式会社デジサインの株式取得に伴い、「産業機械関連事業」と「ソリューション事業」の2つを報告セグメントとしています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


明治機械は、日本の「食」「農」を支える産業機械関連事業を主軸とする企業です。技術を通じて社会に貢献するという明確な存在意義を持ち、従業員の働きがいを最大化することを目指しています。安定した事業基盤のもと、従業員の成長と貢献を重視した働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員の定着を重視し、長期的なキャリア形成を支援する傾向が見られます。平均勤続年数や平均年齢から、経験豊富な人材が長く活躍できる環境であることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,667,000円
平均勤続年数 12.1年
平均年齢 44.2歳
単体従業員数 156人
連結従業員数 210人
単体のグループ内比率 74.3%


同社は、従業員の退職給付に充てるため、確定給付型と確定拠出型の両方の制度を採用しています。これらの制度は国内の従業員に適用されます。

退職一時金制度も有していますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

確定給付制度における退職給付債務は168百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「技術を通じて、日本の「食」「農」を支え、人々の食生活の安定と可能性を追求し続ける」という存在意義に基づき、人材戦略を経営戦略の重要施策と位置付けています。従業員一人ひとりの自律性、信頼関係の構築、そして未来を共創する姿勢を育むことを目指しています。

従業員の給与やその他の給付については、職務、職責、能力、経験、勤務成績、会社業績、および外部労働市場の水準を総合的に考慮し、成長と貢献に応じた処遇となるよう決定する方針です。

働きがいのある企業への変容を経営戦略軸の一つとし、企業風土変革や人事制度改革による満足感・公平感の構築、エンジニアリング人材層の厚み確保と技術伝承、個々の能力を引き出す仕組み作りを重点施策としています。具体的には、70歳までの雇用継続制度を確立し、テレワーク制度の導入や有給休暇の完全取得を推進しています。また、階層別教育を通じて能力向上を図り、2024年度に運用を開始した新人事制度の定着と改善を進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。連結子会社は公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 9.6%
男性労働者の育児休業取得率 2.4%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 78.5%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 80.0%

ダイバーシティ&インクルージョン

指標 数値
障がい者雇用 1名

社員の安全と健康

指標 数値
健康診断実施率 100%
ストレスチェック実施率 100%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


明治機械は、産業機械関連事業とソリューション事業を展開し、幅広い顧客層に製品やサービスを提供しています。同社グループは、長年にわたり培ってきた技術力と新たなデジタル技術を融合させ、事業領域の拡大を図っています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


明治機械グループは、主に産業機械関連事業とソリューション事業の二つのセグメントで事業を展開しています。同社グループは、収益基盤の確立や成長事業領域の探求を継続的に行っています。

産業機械関連事業

製粉・飼料・食品工場向けの機械やプラント設備の製造、販売、施工などを手掛けています。収益は、中小型工事案件の完工や大型プラント工事案件の開始、各種機械製品の受注強化、老朽化した機械のメンテナンス需要などから得ています。当連結会計年度においては、売上高は前期に比べて減少しており、セグメント損失を計上しました。

ソリューション事業

システム・IT関連サービスを提供しており、データセキュリティ技術に強みを持つ株式会社デジサイングループを中核として展開しています。収益は、本人確認を証明する電子認証、送受信データの保管・証明、企業のデジタル化支援などから得ています。当連結会計年度においては、売上高は前期に比べて増加し、セグメント利益を計上しました。

同社グループの売上高は、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の大部分を占めており、国内市場に収益が集中している傾向があります。主要な顧客としては、JA全農くみあい飼料株式会社への売上高が当連結会計年度に増加しました。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
産業機械関連事業 63.8億円 50.5億円
ソリューション事業 1.3億円 4.6億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期の売上高は変動が見られます。直近の当連結会計年度では、売上高は前期から減少しました。

経常利益は過去数期にわたり利益を計上していましたが、当連結会計年度では損失となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、当連結会計年度に利益を計上しましたが、前期からは減少しています。当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは支出となっています。親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券の売却による特別利益や債務免除益の計上が影響しています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 75.9億円 63.1億円 49.0億円 65.1億円 55.1億円
経常利益 93百万円 2.3億円 2.7億円 3.1億円 △1.8億円
経常利益率 1.2% 3.7% 5.4% 4.7% △3.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 △1.2億円 17.6億円 3.1億円 1.2億円 25百万円
1株当たり当期純利益(円) △10.31 154.95 27.88 10.39 2.36

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から当期にかけて減少しました。従業員1人あたり営業利益(連結)も、前期は利益を計上していましたが、当期は損失に転じています。

これらの指標の変動は、同社グループの収益体質や組織の効率性に影響を与える可能性があります。事業環境の変化や一時的な要因が、1人あたりの稼ぐ力に影響を与えている状況がうかがえます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 29.9百万円 26.2百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.2百万円 △0.8百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


財務の安定性の観点から、同社グループの現在の状況を把握することは重要です。資金の流れや財務基盤の状況は、今後の事業展開や雇用安定性を見極める上で役立ちます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の製造業平均と比較して高い水準にあります。一方で、ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回る水準となっています。手元資金は前期から減少しており、今後の資金繰りや事業戦略が注目されます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 30.3億円 30.7億円
自己資本比率 44.3% 52.0%
ROE(自己資本利益率) 3.7% 0.8%
現金及び預金 16.5億円 10.8億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュフローは、当連結会計年度において支出超過となりました。これは主に、売上債権の減少があった一方で、仕入債務の減少や前渡金の増加があったためです。投資活動によるキャッシュフローは収入超過に転じており、投資有価証券の売却や定期預金の払戻による収入が主な要因となっています。

財務活動によるキャッシュフローは支出超過となり、短期借入金の減少や長期借入金の返済による支出が主な要因です。これらの結果、フリーキャッシュフローは当連結会計年度もマイナスで推移しており、事業活動と投資活動で資金が流出している状況を示しています。この資金の流れは、今後の事業展開や雇用安定性に影響を与える可能性があります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF △419百万円 △156百万円
投資CF △763百万円 85百万円
財務CF 159百万円 △210百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △1,182百万円 △71百万円


※フリーCF(フリーキャッシュ・フロー)とは、会社が事業活動と投資活動を通じて自由に使える余剰資金のこと。

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、主要顧客である飼料・製粉業界の設備投資が減少した場合に、受注高や売上高に影響を受ける可能性があります。また、競合他社による競争力のある販売価格設定や高付加価値の新製品・サービスの提供が行われた場合、同社グループの競争力が劣後する可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、必要とする人材(国家資格者等)の確保ができない場合や、ベテラン・熟練社員から若手層への専門知識、ノウハウ、技術の伝承が進まない場合に、業務継続に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


明治機械は、日本の「食」と「農」を支える技術を通じて、社会貢献と企業価値向上を目指す企業です。お客様への信頼と満足を重視し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


明治機械グループは、お客様に信頼され満足される商品・サービスを提供する「CS経営」を重視しています。企業価値向上のための環境や資源に配慮し、社会に貢献するとともに、ガバナンスの強化・充実を図る「ESG経営」にも積極的に取り組むことを企業理念としています。

同社グループの『存在意義』は「技術を通じて、日本の「食」「農」を支え、人々の食生活の安定と可能性を追求し続ける」ことです。また、『目指す姿』として「人々の食生活を支え続けるために、伝統を大切にするとともに、変革にもチャレンジし、取引先・社会への貢献や従業員の働きがいを最大化する」ことを掲げています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


明治機械グループは、働き甲斐のある企業への変容を経営戦略軸の一つに定めています。企業風土変革や人事制度改革等による満足感と公平感を感じる体制の構築に注力しています。

技術や設計等のエンジニアリング人材層の厚みを確保し、技術・ノウハウの体系的な伝承の仕組み整備を進めています。個々の役職員の能力や知識を磨き・引き出し、価値創造を発揮してもらうための仕組み作りも重視しています。

人材戦略の基本方針は「自律」「信頼」「共創」です。自ら問題解決を行い、互いを尊重し、開かれた対話を通じて未来を共に創る「人」を目指す企業風土を大切にしています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


明治機械グループは、人材確保・育成、技術伝承を含む企業風土改革を経営課題としています。業務運営の改革・改善、SDGsやESGを重視した経営の推進も重要な課題です。

中長期的な経営戦略では、人的資本経営企業への変容を目指し、企業風土変革や人事制度改革による満足感・公平感のある体制構築を進めています。エンジニアリング人材層の厚み確保や技術・ノウハウの体系的伝承も重点的に取り組んでいます。

SDGs、ESGへの取り組みも重点テーマです。CO2削減をはじめとする脱炭素への取組、取引先の後継者・指導者不足解消サポート、コンプライアンスの徹底を推進しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


明治機械は監査等委員会設置会社であり、取締役会と監査等委員会が同社グループの企業統治の主たる機関として機能しています。これらの機関が連携し、経営の健全性と透明性の向上に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


明治機械は、事業会社であるAbalance株式会社が筆頭株主として同社グループを支えています。また、株式会社アンプロモーションも主要な株主として名を連ねており、複数の事業会社が上位株主として同社グループの資本構成を特徴づけています。これにより、特定の事業会社が経営に一定の影響力を持つ資本構成となっていることがうかがえます。

株主名 持株比率
Abalance 36.35%
アンプロモーシヨン 19.34%
黒岩 初美 3.37%
新井 智英 3.11%
墨屋 勇 2.74%


なお、株式会社アンプロモーションは前事業年度末には主要株主ではありませんでしたが、当事業年度末現在では主要株主となっています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性4名・女性2名)で構成され、女性役員比率は33.0%です。代表取締役社長は日根年治氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
日根 年治 代表取締役社長 2000年2月同社入社。営業部長、経営企画部長、産業機械事業担当などを経て、2021年6月より同社代表取締役社長。株式会社デジサイン、株式会社FORTHINK、明治エナジー株式会社の代表取締役社長も務める。
阿部 文則 取締役 エンジニアリング部長 開発部長 1990年4月同社入社。プラント機工部長、プラント部長、産業事業部副事業部長などを歴任し、2024年4月より上席執行役員エンジニアリング部長、開発部長。2024年6月より同社取締役。
小澤 淳一 取締役 足利事業所長 コーポレート統括部長 1989年4月同社入社。生産管理部長、営業部長、産業事業部長などを経て、2025年4月より上席執行役員足利事業所長、総務部長、財務経理部長。2025年6月より同社取締役。株式会社柳原製粉機の代表取締役社長も務める。


社外取締役は、六川浩明氏(内幸町国際総合法律事務所代表パートナー・監査等委員)、日下部笑美子氏(株式会社オープンシティ研究所共同代表・監査等委員)、小山貴子氏(社会保険労務士事務所フォーアンド代表・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会の監督機能の強化と経営の効率性向上を目指しています。監査等委員会は3名の社外取締役で構成され、取締役の業務執行状況を監査しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、固定報酬と譲渡制限付株式報酬を組み合わせた体系となっています。取締役(監査等委員を除く)の報酬は、株主総会で承認された総額限度額の範囲内で代表取締役が個別の報酬額を決定します。監査等委員である取締役の報酬は、株主総会で決議された限度内で監査等委員の協議により決定されます。同社は業績連動報酬制度を制定しておらず、退職慰労金制度も廃止しています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 5名 66百万円 13.3百万円
社外役員 4名 12百万円 2.9百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。社外役員4名は監査等委員の取締役です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。