【平均年収874万円】ワイズホールディングス 転職ガイド(ヤマシナ、LADVIKなど):知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収874万円】ワイズホールディングス 転職ガイド(ヤマシナ、LADVIKなど):知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

ワイズホールディングスは、ヤマシナ、LADVIKなどを傘下に持つ持株会社です。グループ全体でねじや電子部品、化成品、不動産など多岐にわたる事業を展開しています。直近の期では売上高、利益ともに増加し、生産性も向上しました。


目次

※本記事は、株式会社ワイズホールディングス の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ワイズホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は4名、グループ連結従業員数は438名です。

同社グループは、ねじや電子部品の製造・販売、化成品部品の販売、不動産事業を主な事業として展開しています。連結子会社9社を中心に、幅広い分野で事業活動を行っています。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)ヤマシナ(金属製品事業)、三陽工業(電子部品事業)、LADVIK(金属製品事業・化成品事業)などです。

ワイズホールディングスは、2024年10月1日付で持株会社体制へ移行しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ワイズホールディングスは、持株会社としてグループ全体の経営戦略を推進し、各事業の持続的な成長と企業価値向上を目指しています。同社グループは、人的資本を重視し、多様な人材の確保・育成・定着を経営の重要課題と位置付けています。社員一人ひとりの成長を支援し、働きがいのある職場環境づくりに注力する姿勢が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ワイズホールディングス単体の従業員は、比較的高い平均年齢で、勤続年数は短めとなっています。これは、持株会社としての組織特性や、キャリア採用を重視する人材戦略が反映されている可能性があります。多様な経験を持つ人材がグループ経営を支える体制がうかがえます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 8,742,000円
平均勤続年数 4.0年
平均年齢 49.0歳
単体従業員数 4人
連結従業員数 438人
単体のグループ内比率 0.9%


なお、直近の主要子会社のデータは以下の通りです。

会社名 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与
株式会社LADVIK 54歳 44年 14,000円
株式会社ヤマシナ 48歳 47年 21,000円


同社グループは、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付型制度と、会社が拠出した資金を従業員が運用する確定拠出型制度を採用しています。これらの制度は、同社および連結子会社の従業員に適用されます。退職一時金制度があり、退職給付として給与と勤務期間に基づいた一時金が支給されます。
退職給付債務は6.9億円、年金資産は8百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ワイズホールディングスグループは、「産業の“素晴らしい未来”と“豊かな生活”の実現」という企業理念のもと、人材の確保・育成・定着を重要な経営課題と位置付けています。各事業の持続的成長と競争力強化のため、専門性や技能、経験を持つ人材の採用に努め、OJTを基本とした職務や役割に応じた教育・研修を通じて能力開発を推進しています。特に、研究開発力や品質管理力、顧客対応力といった競争力の源泉となる人材の育成を重視しています。

従業員の給与は、職務内容、役割、責任の程度、能力、経験、業績、市場水準を総合的に勘案し、各社の規程に基づき決定されます。新製品開発や品質向上、生産性向上など、同社グループが重視する取り組みへの貢献は、適切に処遇へ反映される方針です。賞与については、会社業績、部門業績、個人の貢献度を総合的に考慮し、短期的な成果だけでなく、改善活動や後進育成など中長期的な事業競争力強化につながる行動も評価されます。

また、同社グループは、社員一人ひとりの成長を支援するため、社内・社外研修受講制度や資格取得支援、ジョブローテーションといった教育制度を設けています。キャリア採用を積極的に進め、高い専門性を持つ人材の登用にも注力しています。ダイバーシティ&インクルージョンを推進し、多様な人材が活躍できる環境整備や、障がい者の就労機会創出にも取り組んでいます。安全・安心で働きがいのある職場環境づくりを目指し、健康経営の推進やハラスメント研修の実施、仕事と家庭の両立支援など、多様な働き方への制度見直しを進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
㈱ヤマシナ 次世代リーダー教育 受講率(2026年度目標) 80%
㈱ヤマシナ 次世代リーダー教育 受講率(2026年度実績) 75%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ワイズホールディングスグループは、多岐にわたる事業を展開する持株会社です。主要な事業として、金属製品、電子部品、化成品、不動産、太陽光発電の5つのセグメントでビジネスを進めています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


ワイズホールディングスグループは、連結子会社9社とともに、ねじや電子部品の製造・販売、化成品部品の販売、不動産事業などを手掛けています。各事業セグメントは、それぞれの専門分野で製品やサービスを提供し、収益を上げています。

金属製品事業

自動車、産業機器、精密機器、建材などに使われるねじの製造、販売、加工を行っています。また、精密ばね部品や関連製品の製造・販売も手掛けています。収益は、これらの製品の製造・販売から得ています。この事業は前期から売上高が増加しています。

化成品事業

化成品素材の加工と販売を行っています。収益は、化成品素材の加工・販売から得ています。この事業も前期から売上高が増加しています。

電子部品事業

産業機器用、通信用、輸送用、音響機器用などの電線・ケーブルの製造・販売、各種ケーブルの端末加工、電子部品の仕入販売を行っています。収益は、電線・ケーブルや電子部品の製造・販売から得ています。この事業は前期から売上高が大きく増加しています。

不動産事業

不動産の賃貸を行っています。収益は、不動産の賃貸収入から得ています。この事業の売上高は前期から安定して推移しています。

太陽光発電事業

太陽光発電による売電事業を行っています。収益は、発電した電力の売却から得ています。この事業の売上高は前期から減少しています。

同社グループの売上高は日本国内が大部分を占めていますが、タイやその他アジア地域でも売上を上げています。特定の主要顧客への売上集中は見られません。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
金属製品事業 78.6億円 82.7億円
化成品事業 21.6億円 23.4億円
電子部品事業 14.6億円 17.9億円
不動産事業 2.5億円 2.5億円
太陽光発電事業 75百万円 73百万円
その他の事業セグメント 1百万円 2百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は直近5期で増加傾向にあります。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益も、直近の期では増加に転じています。特に当期は売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益がいずれも前期比で増加しています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 110億円 119億円 122億円 118億円 127億円
経常利益 7.9億円 6.8億円 4.0億円 4.8億円 6.0億円
経常利益率 7.1% 5.7% 3.3% 4.1% 4.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 5.5億円 4.3億円 2.5億円 2.6億円 3.7億円
1株当たり当期純利益(円) 3.99 3.20 1.82 1.94 2.77

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。従業員1人あたり営業利益も前期から増加しており、従業員一人あたりの収益創出能力が高まっていることが示されています。これらの指標の改善は、組織全体の効率化や事業活動の成果が従業員一人ひとりの貢献に結びついていることを示唆しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 26.6百万円 29.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.0百万円 1.3百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ワイズホールディングスは、堅実な財務基盤と安定したキャッシュフローを維持しています。本業で得た資金を成長投資に充てながらも、手元資金を確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が高く、手元資金も増加傾向にあります。これは、不況時や予期せぬ事態に対する耐性を示すものと考えられます。一方で、ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均と比較して低い水準にあります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 123億円 126億円
自己資本比率 65.4% 65.5%
ROE(自己資本利益率) 2.2% 3.1%
現金及び預金 34.4億円 40.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ワイズホールディングスは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが前期から増加しています。主な要因は、税金等調整前当期純利益や減価償却費、売上債権の減少による資金増加が、棚卸資産の増加による資金減少を上回ったためです。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産や無形固定資産の取得による支出があり、資金を使用しています。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済や配当金の支払い、自己株式取得による支出があり、資金を使用する状況です。

本業で安定的に資金を生み出し、その資金を成長のための投資に充てながらも、自由に使える資金を確保している状況です。これは、事業の継続性や将来的な成長に向けた基盤が整っていることを示しています。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 11.2億円 12.7億円
投資CF △4.8億円 △3.0億円
財務CF △1.7億円 △4.5億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 6.3億円 9.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、経済環境の変動を事業リスクとして認識しています。日本・アジアでの事業展開において、感染症の拡大や世界各国の景況変動、主要取引先である自動車業界の海外生産化やグローバル調達の強化が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、原材料・資材調達等原価の上昇もリスクとして挙げられています。製造・加工に不可欠な原材料・資材の価格が上昇した場合、経営成績に悪影響が及ぶ可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、人的資本・多様性に関するリスクを認識しています。今後の事業拡大や新製品開発、品質向上に向けて、優秀な人材の採用・確保が重要であるとしています。

また、マネジメント能力に優れた人材の確保や人材育成の継続的な推進、ダイバーシティの適切な推進も必要であると考えています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ワイズホールディングスグループは、お客様、環境、ステークホルダーとの共存共栄を経営理念に掲げ、信頼と新しい価値の獲得を通じて産業の未来と豊かな生活の実現を目指しています。持続的な挑戦と成長を価値観とし、社会貢献と健全な組織づくりに取り組む会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ワイズホールディングスグループは、「お客様のニーズにお応えし続ける」「環境に配慮した経営を行う」「ステークホルダーの皆様とともに成長する」「企業統治を推進し発展する」ことを経営理念としています。企業理念としては、MISSIONに「信頼と新しい価値の獲得」、VISIONに「産業の“素晴らしい未来”と“豊かな生活”の実現」、VALUEに「持続的な挑戦と成長」を掲げています。

同社グループは、経営基盤の確保と新規分野への展開を基本方針としています。金属製品、電子部品、化成品事業において、顧客のコスト削減に寄与する技術の研究開発を進め、新製品開発と品質管理力の確立により市場での優位性を築くことを目指しています。また、不動産事業では安定的な収益確保のため稼働率の確保に努めています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ワイズホールディングスグループは、企業理念のVISION「産業の“素晴らしい未来”と“豊かな生活”の実現」には「人的資本」が不可欠であると考えています。人的資本への投資を通じて、持続的な成長を目指す戦略を設計しています。

同社グループでは、ダイバーシティ&インクルージョンの取り組みを推進し、多様な経験や専門知識を持つ人材が性別、年齢、性的指向、国籍、宗教等を問わず能力を発揮できる環境整備と支援体制の充実に努めています。安全・安心で労働災害のない健康で働きがいのある職場環境づくりを推進しており、特に健康経営に力を入れています。仕事と家庭の両立や多様な働き方への制度見直しを進め、ハラスメント行為は一切禁じ、管理職を対象とした研修も実施しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ワイズホールディングスグループを取り巻く経営環境は、主要取引先である自動車業界の海外生産化やグローバル調達の強化、原材料価格の上昇などにより厳しい状況が予測されています。このような環境のもと、同社グループは新製品開発と原価低減活動の継続により、経営基盤の確保と競争力の養成に努めています。

安定的な収益体質の構築を目指し、過去の慣例にとらわれず常に改善に取り組むことで中長期的なグループの発展を目指しています。また、経営資源をバランス良く配分し、健全で社会貢献を果たせる組織づくりにも取り組むことを重点テーマとしています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ワイズホールディングスは監査等委員会設置会社として、取締役会における監査等委員である取締役の議決権付与を通じて、監督機能の強化と実効性のあるコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。社外取締役の客観的かつ中立的な視点を取り入れ、経営の意思決定と監督の適正化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ワイズホールディングスの株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社であり、複数の個人株主や関連会社も上位に名を連ねています。特定の事業会社が筆頭株主として存在し、資本構成に特徴が見られます。

株主名 持株比率
VTホールディングス 35.46%
久保 和喜 5.32%
有限会社久和インベストメント 1.91%
A.I.S建築設計 1.74%
有限会社和久インベストメント 1.65%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は5名(男性5名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役取締役社長は堀直樹氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
堀 直 樹 代表取締役取締役社長 1996年7月 ㈱ホンダベルノ東海(現VTホールディングス㈱)入社、2004年8月 同社代表取締役社長、2007年6月 同社代表取締役社長より現職。
村 澤 快 津 取締役管理本部長 2023年7月 同社入社、2024年6月 同社取締役管理本部長より現職。


社外取締役は、伊藤誠英氏(VTホールディングス専務取締役経営戦略本部長・監査等委員)、山内一郎氏(VTホールディングス常務取締役管理部長・監査等委員)です。

ワイズホールディングスは監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役会における議決権を持つことで、取締役会の監督機能が強化されています。社外取締役は、企業経営の豊富な経験と会計に関する知見を活かし、経営の透明性を監督・監査する役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、固定報酬である基本報酬と役員退職慰労金で構成されています(社外取締役は固定報酬のみ)。企業価値の持続的な向上に資するよう、個々の取締役の職責を踏まえた適正な水準とすることを基本方針としています。基本報酬は月例の固定報酬として、職務内容や役位、実績・成果を総合的に考慮して決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 2名 44百万円 21.8百万円
監査等委員(社外除く) 1名 9百万円 8.7百万円
社外役員 2名 4百万円 2.1百万円


なお、退職慰労金は、当事業年度に役員退職慰労引当金繰入額として費用処理した金額です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。