【平均年収473万円】伊豆シャボテンリゾート 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収473万円】伊豆シャボテンリゾート 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

伊豆シャボテンリゾートは、伊豆シャボテン動物公園グループを中心としたレジャー事業を主軸に、ホテル事業などをグループ各社とともに展開しています。連結従業員数は176名で、直近の業績は増収減益となりました。


目次

※本記事は、伊豆シャボテンリゾート株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、伊豆シャボテン動物公園グループを中心としたレジャー事業を主軸としています。株主、取引先、従業員といった全てのステークホルダーとともに、コンプライアンスと社会的責任に十分配慮し、企業価値向上に努めることを経営の基本方針としています。

単体従業員数は5名、連結従業員数は176名です。セグメントはレジャー事業、アニタッチ事業、ホテル事業、全社(共通)の4つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)伊豆シャボテン公園(テーマパーク・運営)、(連結子会社)伊豆ドリームビレッジ(ホテル運営)、(連結子会社)FLACOCO(TVCMの制作)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


伊豆シャボテンリゾートは、レジャー事業を中心に展開する同社グループにおいて、従業員の働きがいと成長を重視しています。多様な人材が活躍できる環境づくりを目指し、給与水準や人材育成にも力を入れていることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が比較的若く、平均勤続年数も一定の期間を示しており、若手から中堅層が中心となって活躍している傾向が見られます。レジャー事業という特性上、活気ある職場環境が期待できるでしょう。

項目 数値
平均年間給与 4,725,817円
平均勤続年数 6.8年
平均年齢 33.4歳
単体従業員数 5人
連結従業員数 176人
単体のグループ内比率 2.8%


なお、直近の主要子会社のデータは以下の通りです。

会社名 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与
株式会社伊豆シャボテン公園 38.0歳 6.0年 3,999,845円


同社及び連結子会社は、退職一時金制度を設けています。この制度は、国内グループ会社に適用されます。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、レジャー事業の拠点である静岡県での採用が主でしたが、アニタッチ事業の多店舗化に伴い、採用地域を含めた多様性が求められています。特にアニタッチ事業の店舗責任者の育成は急務とされており、人材育成は主に株式会社伊豆シャボテン動物公園で行われています。

多様な価値観を持つ従業員が多数在籍することが持続的な成長につながると考えており、社員の男女比はおよそ1:1を保つなど、多様化策を講じています。レジャー事業という業態の中でも働きやすい環境づくりを目指しています。従業員の給与その他の給付の額及び内容については、各社の賃金規程に基づき決定されています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社は、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律及び育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の規定による公表義務の対象ではないため、提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ 株式会社伊豆シャボテン公園

男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異については、公表義務の対象ではないため記載を省略しています。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 30.0%

多様性・登用


同社グループは、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、以下の指標を用いています。

指標 数値
管理職の女性比率 28.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


伊豆シャボテンリゾートは、レジャー事業を主軸に、動物とのふれあい施設や宿泊施設の運営を通じて収益を上げています。同社グループは、複数の子会社とともに事業を展開し、来園者の満足度向上を目指した施設作りと施策を継続的に行っています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、レジャー事業、アニタッチ事業、ホテル事業を主な事業セグメントとしています。各事業は、顧客に体験価値を提供することで収益を得るモデルとなっています。国内市場に事業基盤を置いており、特定の顧客への収益集中は見られません。

レジャー事業

レジャー事業は、伊豆シャボテン動物公園をはじめとする伊豆半島に所在する各公園の運営を行っています。
収益は、公園への来園者からの入場料や施設利用料などから得ています。運営は、伊豆シャボテン公園が行っています。

アニタッチ事業

アニタッチ事業は、アニタッチみなとみらいなど全国に展開する動物ふれあい施設の運営を行っています。
収益は、施設への来場者からの入場料などから得ています。運営は、伊豆シャボテン公園が行っています。

ホテル事業

ホテル事業は、伊豆シャボテンヴィレッジをはじめとする宿泊施設の運営を行っています。
収益は、宿泊施設の利用料などから得ています。運営は、伊豆ドリームビレッジが行っています。

その他の事業セグメント

その他の事業セグメントには、エンターテインメント事業や投資事業などが含まれています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
レジャー事業 35.3億円 36.6億円
アニタッチ事業 12.6億円 12.3億円
ホテル事業 7.0億円 7.0億円
その他の事業セグメント 0百万円 0百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5年間で売上高が継続的に増加傾向にあります。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益も、概ね増加傾向を示していましたが、直近の当連結会計年度では前年同期と比較してわずかに減少しました。この利益の減少は、主に販売費及び一般管理費の増加が要因となっています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 24.1億円 33.9億円 46.5億円 54.9億円 55.9億円
経常利益 2.2億円 6.9億円 9.5億円 12.5億円 12.1億円
経常利益率 9.0% 20.4% 20.5% 22.7% 21.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 1.9億円 4.8億円 3.2億円 9.1億円 8.4億円
1株当たり当期純利益(円) 13.65 33.51 17.77 49.66 45.41

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から当期にかけてわずかに減少しました。また、従業員1人あたり営業利益も同様に減少傾向を示しています。これらの指標は、従業員一人あたりの収益創出力や利益創出力が前期と比較してやや低下したことを示しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 32.3百万円 31.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 7.0百万円 6.6百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で安定した資金を創出し、将来に向けた投資も行いながら、手元に余剰資金を確保している状態です。これにより、堅実な財務運営がうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は81.2%であり、前期の79.0%から増加しています。これはプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は13.9%で、前期の17.0%から減少しましたが、プライム市場平均を上回る水準です。手元資金である現金及び預金は27.0億円に増加しており、財務基盤の安定性がうかがえます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 57.6億円 63.4億円
自己資本比率 79.0% 81.2%
ROE(自己資本利益率) 17.0% 13.9%
現金及び預金 20.7億円 27.0億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュフローは13.1億円の資金獲得となりました。これは主に法人税等の支払額が増加したことによるものです。投資活動によるキャッシュフローは△5.2億円の資金使用となり、主に有形固定資産の取得による支出が減少したことによるものです。財務活動によるキャッシュフローは△3.3億円の資金使用となり、長期借入金の借入額が減少したことが主な要因です。結果として、フリーキャッシュフローは7.9億円のプラスとなり、本業で得た資金で投資を賄い、なお余剰資金を生み出している状況です。この資金の流れは、同社グループが安定した事業運営を継続し、将来の成長に向けた投資余力も確保していることを示しています。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 14.5億円 13.1億円
投資CF △8.0億円 △5.2億円
財務CF △5.3億円 △3.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 6.5億円 7.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの運営施設は伊豆半島に集中しており、同地域の観光産業の業績悪化が、入園者数の減少を通じて業績に影響を及ぼす可能性があります。また、レジャー事業は景気変動の影響を受けやすく、不景気となった場合には入園者数の減少により、業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは各事業分野で専門性を必要とする人材の確保・育成を重要視しており、今後、人材獲得競争が激化し、優秀な人材の流出や確保が困難となった場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


伊豆シャボテンリゾートは、社員や役員、取引先、株主、地域、そしてお客様といったすべてのステークホルダーとのつながりを大切にし、和衷共済(わちゅうきょうさい)の精神で発展を目指す会社です。多様な価値観を尊重し、持続的な成長を通じて社会に貢献する企業風土を育んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、社員・役員・取引先・株主・地域の皆様、そしてお客様、その他同社を応援するすべての皆様とのつながりを大切にしています。これらのステークホルダーとともに成長の道を歩むことを願っています。和衷共済(わちゅうきょうさい)による会社の発展・成長こそが、同社グループの目指す未来であると掲げています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、すべてのステークホルダーとのつながりを大切にし、和衷共済の精神で発展を目指すことを基本方針としています。役職員に対しては、高い倫理観と社会的責任に基づいて行動する企業風土の確立を指導し、コンプライアンスの推進を重視しています。また、多様な価値観を持つ従業員が多数在籍することが、会社の持続的な成長につながると考えており、働きやすい環境づくりを目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、今後の成長のためにいくつかの課題に取り組んでいます。グループ全体の知名度向上を図り、より多くのお客様に来訪いただける施策を講じることが重要な課題です。また、人事・賃金制度や研修の見直しにより、優秀な人材の確保と従業員の成長を図り、組織力の向上を目指しています。

コンプライアンスの推進も重要な課題であり、役職員に対し高い倫理観と社会的責任に基づいた行動を指導しています。レジャー事業、アニタッチ事業、ホテル事業においては、各施設の認知度向上やサービスレベルの向上、魅力的な運営施設への継続的な改善が重点テーマとなっています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


伊豆シャボテンリゾートは監査役会設置会社であり、取締役会が経営に関する事項を決定し、業務執行の状況を把握する体制となっています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


伊豆シャボテンリゾートの株主構成を見ると、筆頭株主は山河企画有限会社です。上位には柏温泉リゾートや株式会社トーテムなど、複数の事業会社や有限会社が名を連ねています。特定の株主が過半数を占める状況ではなく、多様な事業会社によって支えられている資本構成となっています。

株主名 持株比率
山河企画有限会社 7.33%
柏温泉リゾート 6.50%
トーテム 6.47%
船カンショートコース 6.47%
広共 4.85%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性8名・女性2名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。
代表取締役社長は吉村浩太郎氏が務めています。
社外取締役比率は14.3%です。

氏名 役職 主な経歴
吉村 浩太郎 代表取締役社長 2014年11月サボテンパークアンドリゾート(現伊豆シャボテン公園)代表取締役就任、2016年6月同社取締役就任、2025年6月同社代表取締役就任より現職。
北本 幸寛 取締役 2000年8月ハートライン代表取締役就任、2014年11月同社代表取締役社長就任、2025年6月同社取締役就任より現職。
金 良姫 取締役 2014年11月同社社外取締役就任、2017年6月同社取締役就任、2022年9月ニッサントラベル取締役就任より現職。
奥村 百合子 取締役 2016年1月トーテム入社より現職。
坂本 貴 取締役 2001年4月同社入社、2003年7月同社経理部長就任、2025年6月同社取締役就任より現職。
桑原 亮介 取締役 2015年1月同社入社、2016年4月同社経営企画室室長就任、2025年6月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、江口修司氏(宝和商事有限会社在籍)、奥村百合子氏(トーテム在籍)です。
社外監査役は、萩野谷敏裕氏(アーキ・ボックス代表取締役)、小田島章氏(小田島法律事務所所長)です。

同社は監査役会設置会社です。
取締役会には社外取締役が2名、監査役会には社外監査役が2名おり、経営の健全性向上と監視機能の強化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


伊豆シャボテンリゾートの役員報酬は、固定額報酬を基本としています。
また、社外取締役を除く取締役に対しては、ストック・オプション報酬も導入されており、年間1億円以内と決議されています。
これにより、役員の業績向上へのインセンティブと責任の明確化を図る仕組みとなっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 7名 29百万円 4.2百万円
監査役(社外除く) 1名 2百万円 2.4百万円
社外役員 4名 5百万円 1.4百万円


役員報酬の総額は36.9百万円であり、報酬の支給対象となった役員は合計12名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。