【平均年収1091万円】ジーエス・ユアサ コーポレーション 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収1091万円】ジーエス・ユアサ コーポレーション 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

ジーエス・ユアサ コーポレーションは、GSユアサ、ジーエス・ユアサバッテリーなどを傘下に持つ持株会社です。グループ連結従業員数は12,562名で、電池や電源装置などの製造販売をグローバルに展開しています。直近の会計年度では、売上高、利益ともに増加となりました。


目次

※本記事は、株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーション の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ジーエス・ユアサ コーポレーションは持株会社であり、単体従業員数は18名、グループ連結従業員数は12,562名です。

同社グループは、51社の子会社と19社の関連会社で構成され、電池、電源装置、照明器、その他の電池・電気機器の製造販売を主な事業としています。

主な国内グループ会社は、GSユアサ、ジーエス・ユアサバッテリー(自動車電池国内)、ジーエス・ユアサテクノロジー(その他)、ブルーエナジー(車載用リチウムイオン電池)などです。

同社グループは、2026年6月17日付でInci GS Yuasa Aku Sanayi ve Ticaret Anonim Sirketiの全持分を譲渡したことにより、同社を連結の範囲から除外しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ジーエス・ユアサ コーポレーションは、持株会社としてグループ全体のサステナビリティ経営を推進し、人材を「革新と成長」の源泉と位置付けています。多様性を競争力の源泉と捉え、従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮できる「全員活躍」の実現を目指しています。給与水準や働き方に関する具体的な取り組みは、以下の詳細で確認できます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は平均年齢が高く、平均勤続年数も長い傾向にあり、従業員が長期にわたって在籍していることがうかがえます。これは、安定した環境でキャリアを築きたいと考える方にとって魅力的な要素となるでしょう。なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 10,910,113円
平均勤続年数 26.4年
平均年齢 52.1歳
単体従業員数 18人
連結従業員数 12,562人
単体のグループ内比率 0.1%


同社グループは、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を採用しています。これらの制度は一部の国内連結子会社および一部の海外連結子会社に適用されています。

退職一時金制度も設けられています。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

確定給付制度における退職給付債務は373億円、年金資産は1,064億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ジーエス・ユアサ コーポレーションは、企業理念である「革新と成長」と「Vision2035」の達成に向け、人材を最も重要な経営資源と位置付けています。多様性を競争力の源泉とし、従業員一人ひとりが個性と能力を最大限に発揮できる「全員活躍」の実現を目指しています。

2025年度からは管理職に独自のジョブ型人事制度を導入し、年齢や経験年数に関わらず、役割や仕事に求められる専門性に応じた処遇を行っています。給与や賞与の決定においては、職務内容や責任、能力、成果、組織への貢献度、外部労働市場の競争力などを総合的に勘案し、公正性と納得性を重視しています。基本給や昇給は個人のスキル・能力と役割期待に対する成果に基づき、賞与は会社業績と個人の成績を反映する仕組みです。

人材育成では「自律型人材」の育成に注力し、タレントマネジメントの推進や次世代リーダー育成研修、多様な研修体系の構築を進めています。具体的には、DX人材育成のための「DX育成道場」や生成AI活用セミナー、社内公募制の導入により、従業員が自律的にキャリアを形成し、新たな価値創造に挑戦できる機会を提供しています。また、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)推進を経営課題として掲げ、「GYみらいプロジェクト」を通じて女性活躍推進や多様な人材の確保、柔軟な働き方の整備に取り組んでいます。健康経営も重視しており、従業員の心身の健康を支援する「健康づくり」を推進しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱GSユアサ

㈱GSユアサにおける正規雇用労働者の実績です。

指標 数値
女性管理職比率 5.0%
男性育児休業取得率 80.0%


▼ 子会社(row:2)

指標 数値
女性管理職比率 1.2%


▼ 子会社(row:3)

指標 数値
女性管理職比率 3.4%
男性育児休業取得率 81.8%

人材育成方針


㈱GSユアサにおける人事部が主催する研修の実績です。対象期間は2025年4月から2026年3月までです。

指標 数値
平均研修時間(男性) 6.86h/人
平均研修時間(女性) 10.00h/人
平均研修時間(合計) 7.34h/人
平均研修時間(正規雇用労働者) 7.98h/人
平均研修時間(有期労働者) 0.43h/人
総研修時間(男性) 24,390.6h
総研修時間(女性) 6,431.0h
総研修時間(合計) 30,821.7h
総研修時間(正規雇用労働者) 30,669.1h
総研修時間(有期労働者) 152.6h

エンゲージメント向上


㈱GSユアサにおける全労働者の実績(休職者除く)です。数値は偏差値を表しています。

指標 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
ワークエンゲージメント 50.7 50.0 50.3 51.0 50.9
ストレス反応 50.5 49.7 49.5 50.0 50.1
メンタルタフネス度 50.9 50.4 50.4 51.0 51.1

多様性を活かす風土醸成

多様な人材の確保


㈱GSユアサにおける全労働者の実績です。

項目 数値
新規雇用者数(男性) 237人
新規雇用者数(女性) 62人
新規雇用者比率(男性) 79.3%
新規雇用者比率(女性) 20.7%
新卒採用者数(男性) 123人
新卒採用者数(女性) 32人
キャリア採用者数(男性) 114人
キャリア採用者数(女性) 30人


2021年度~2024年度は、㈱GSユアサ・㈱GSユアサ ソシエにおける全労働者の実績です。2025年度は、㈱GSユアサ・㈱GSユアサ ソシエ・㈱ジーエス・ユアサ バッテリーにおける全労働者の実績です。

指標 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
障がい者雇用率 2.56% 2.68% 2.52% 2.64% 2.97%

柔軟な働き方の整備


㈱GSユアサにおける正規雇用労働者の実績(休職者・海外駐在員除く)です。正規雇用労働者のうち管理職を除く一般社員のみのデータです。毎年度4月から3月を集計期間としています。

項目 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
年間平均所定労働時間 (h) 1,685 1,689 1,677 1,701 1,692
年間平均所定外労働時間 (h) 200 203 189 176 166
合計 1,885 1,892 1,866 1,877 1,858


㈱GSユアサにおける正規雇用労働者の実績(休職者・海外駐在員除く)です。正規雇用労働者のうち管理職を除く一般社員のみのデータです。法定付与日数に対する取得率(2024年度)は101.7%です。毎年度当年9月から翌年8月を集計期間としています。

項目 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
年次有給休暇取得率 79.2% 83.3% 84.3% 85.8% 87.3%
年次平均有給休暇取得日数 16.8日 17.8日 18.0日 18.4日 18.6日


㈱GSユアサにおける正規雇用労働者の実績です。

年度 女性取得者数(人) 女性取得率(%) 女性復職率(%) 男性取得者数(人) 男性取得率(%) 男性復職率(%)
2021 21 100.0 100.0 27 22.5 100.0
2022 15 93.8 100.0 49 45.4 100.0
2023 21 100.0 100.0 84 63.6 100.0
2024 23 100.0 100.0 87 71.3 100.0
2025 32 100.0 100.0 112 80.0 100.0

女性活躍推進


㈱GSユアサにおける正規雇用労働者の実績です。

区分 目標(2025年度) 実績(2025年度)
男性育児休業取得率 100% 80.0%


㈱GSユアサにおける正規雇用労働者の実績です。「管理職に占める女性の割合」及び「リーダーに占める女性の割合」は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」の規定に基づき算出したものです。「リーダーに占める女性の割合」は、同規定の「係長級にある者に占める女性労働者の割合」に相当します。

指標 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
労働者に占める女性の割合 14.1% 14.7% 14.7% 15.6% 16.0%
新卒総合職採用に占める女性割合 27.4% 21.2% 25.4% 27.0% 18.6%
管理職に占める女性の割合 3.5% 3.9% 3.7% 4.6% 5.0%
リーダーに占める女性の割合 8.9% 9.7% 9.3% 9.1% 9.3%

健康経営の推進


㈱GSユアサにおける全労働者の実績(休職者・海外駐在員除く)です。

項目 2023年度 2024年度 2025年度
プレゼンティーイズム (点) 64.9 66.2 65.8
アブセンティーイズム (日) 3.9 3.9 4.3
ワークエンゲージメント (偏差値) 50.3 51.0 50.9
定期健康診断 受診率 (%) 100.0 100.0 100.0
二次検査受診率 (%) 59.7 61.0 62.4
管理不良者率 (%) 0.9 1.1 0.8
要治療者率 (%) 5.9 5.9 4.8
ストレスチェック 受診率 (%) 93.1 92.2 93.2
高ストレス者割合 (%) 9.8 9.2 8.5
総合健康リスク (点) 84 82 81
メンタルタフネス度 (偏差値) 50.4 51.0 51.1
運動習慣を有する者 (%) 24.5 26.1 26.1
適正体重である者 (%) 70.6 67.2 67.7
睡眠充足感がある者 (%) 65.4 64.4 63.1
適正な飲酒習慣を有する者 (%) 90.5 89.2 89.9
非喫煙者率 (%) 80.9 81.1 80.9
適切に受診行動をとる者 (%) 95.5 95.4 95.8

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーションは、電池および電源装置の製造販売を主軸とする企業です。同社グループは、多岐にわたる製品とサービスを通じて、社会のインフラを支える事業を展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーションは、電池および電源装置の製造販売を主軸とする企業です。同社グループは、主に自動車用電池、産業用電池、電源システム、車載用リチウムイオン電池などを国内外の顧客に提供しています。

同社グループの事業は、主に以下の4つの報告セグメントとその他の事業で構成されています。

自動車電池国内

車載用鉛蓄電池の製造と販売を手がけています。収益は、販売数量の増加と販売価格の是正によって伸びています。

自動車電池海外

海外市場で蓄電池の製造と販売を行っています。東南アジアや欧州での販売数量が増加し、収益を押し上げています。米国IRA(インフレ抑制法)による補助金も影響しています。

産業電池電源

産業用電池や電源システムの製造・販売を担っています。蓄電(ESS)用リチウムイオン電池の需要増加や、非常用電源装置の大口案件受注が収益に貢献しています。

車載用リチウムイオン電池

ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車向けのリチウムイオン電池の製造・販売を行っています。販売数量の増加により収益が伸びており、セグメント損益も大きく改善しました。

その他の事業セグメントでは、特殊電池事業などを展開しています。宇宙用リチウムイオン電池の販売数量増加などにより、収益は前期からほぼ横ばいで推移しています。

同社グループの売上高は、日本国内と海外の両方から得られています。海外売上高は全体の約47.6%を占めており、アジアや欧米地域での事業展開が活発です。世界経済の変動や地政学リスク、為替市場の変動が経営環境に影響を与える可能性があります。また、主要製品である鉛蓄電池は、原材料の鉛価格変動の影響を受けやすい特性があります。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
自動車電池 3,620億円 3,725億円
海外 2,601億円 2,645億円
産業電池電源 1,131億円 1,241億円
国内 1,019億円 1,080億円
車載用リチウムイオン電池 828億円 899億円
その他の事業セグメント 224億円 225億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5年間で売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向にあります。特に直近の会計年度では、売上高が前期から増加し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益もそれぞれ大きく伸びています。これは、産業電池電源や車載用リチウムイオン電池、自動車電池国内の販売増加が主な要因となっています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 4,321億円 5,177億円 5,629億円 5,803億円 6,090億円
経常利益 247億円 242億円 440億円 463億円 582億円
経常利益率 5.7% 4.7% 7.8% 8.0% 9.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 84.7億円 139億円 321億円 304億円 419億円
1株当たり当期純利益(円) 105.23 173.11 369.74 303.25 417.33

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から伸びており、収益性の改善が進んでいることが示されています。これらの指標の改善は、組織全体の効率化や事業活動の成果が従業員一人ひとりの貢献に結びついていることを示唆しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 46.5百万円 48.5百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.0百万円 4.8百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ジーエス・ユアサ コーポレーションは、強固な財務基盤と安定したキャッシュフローを維持しており、事業活動を通じて着実に資金を生み出しています。これにより、将来に向けた投資余力も確保されている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


ジーエス・ユアサ コーポレーションは、自己資本比率がプライム市場の製造業平均を上回っており、強固な財務基盤を築いています。ROE(自己資本利益率)も平均を上回る水準で推移しており、効率的な経営がうかがえます。手元資金も十分に確保されており、事業の安定性や将来の成長に向けた投資余力があることを示しています。これらの財務状況は、従業員の雇用や給与の安定性にも寄与すると考えられます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 3,910億円 4,441億円
自己資本比率 50.0% 53.3%
ROE(自己資本利益率) 9.0% 11.3%
現金及び預金 608億円 367億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ジーエス・ユアサ コーポレーションのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、税金等調整前当期純利益などにより、当期もプラスを維持しています。投資活動によるキャッシュフローは、主に有形固定資産の取得によりマイナスとなっていますが、これは将来に向けた事業投資が行われていることを示しています。その結果、営業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローはプラスであり、本業で生み出した資金で投資を賄い、なお余剰資金がある状態です。財務活動によるキャッシュフローは、借入金の返済や配当金の支払いによりマイナスとなっています。これらの資金の流れは、同社グループが安定した事業運営を行いながら、成長投資と株主還元をバランス良く実施していることを示しており、従業員の雇用や給与の安定性にもつながる状況です。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 393億円 495億円
投資CF △588億円 △449億円
財務CF 142億円 △318億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △195億円 46.5億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、各事業を展開する市場において激しい価格競争にさらされており、収益性が低下する可能性があります。また、BEV用リチウムイオン電池の生産は開発段階にあり、BEV市場全体の動向や競合状況により、量産開始時期や事業収益性に影響を及ぼすリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、国際的な事業活動において、人材の採用と確保が困難になるリスクを認識しています。これは、海外市場での事業展開における重要な課題の一つです。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ジーエス・ユアサ コーポレーションは、電池技術を基盤に「革新と成長」を通じて社会貢献を目指す企業です。持続可能な社会の実現と企業価値の向上を経営の基本方針としています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ジーエス・ユアサ コーポレーションは、「社員と企業の革新と成長を通じ、人と社会と地球環境に貢献する」ことを企業理念としています。電池で培った先進のエネルギー技術で、世界のお客様へ快適さと安心を届けることを目指しています。

同社グループは、サステナビリティ課題の解決への貢献、公正で健全な経営、多様なステークホルダーとの信頼関係構築を経営の基本方針としています。長期ビジョンとして「Vision2035」を掲げ、その実現に向けた取り組みを進めている状況です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ジーエス・ユアサ コーポレーションは、企業理念である「革新と成長」と技術革新へのこだわりを大切にしています。多様性を競争力の源泉と捉え、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DE&I)を経営課題の一つとして掲げています。

人事部基本方針では、一人ひとりの個性・能力を尊重し、いきいきとやりがいを持って働ける環境を提供することを目指しています。同社グループは、性別や年齢、立場、経験、働き方に関わらず誰もが強みを発揮し、組織の成果に貢献する「全員活躍」の実現を目指しています。また、公正で健全な事業活動、人権尊重、適正な労働環境の維持向上、品質重視の基本姿勢を重視しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ジーエス・ユアサ コーポレーションは、カーボンニュートラル実現に向けた世界的な潮流や、エネルギーを取り巻く事業環境の不確実性の高まりを経営環境の課題として認識しています。今後の成長に向けては、事業構造の再整理と経営資源配分の最適化が重要な課題です。

全社的な課題として、収益性や資本効率を意識した経営、品質重視の基本姿勢の堅持、人材育成やDXの推進による経営基盤の強化に取り組んでいます。また、中長期的な新たな成長機会の獲得のため、新規事業開発プログラム「Bizチャレ」を開始し、蓄電所ビジネスへの参画などの実証実験を進めている状況です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ジーエス・ユアサ コーポレーションは監査役会設置会社として、コーポレート・ガバナンス体制を構築しています。純粋持株会社としてグループ全体の経営戦略の策定、統括及び監督に重点を置いています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ジーエス・ユアサ コーポレーションの株主構成を見ると、信託銀行が上位を占めており、機関投資家による安定的な保有が特徴です。また、本田技研工業といった事業会社も大株主として名を連ねています。

株主名 持株比率
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 17.47%
日本カストディ銀行(信託口) 9.69%
本田技研工業 4.89%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性9名・女性2名)で構成され、女性役員比率は18.0%です。代表取締役社長CEOは阿部貴志氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
阿部 貴志 取締役社長(代表取締役)CEO 1989年日本電池(現 GSユアサ)入社。GS Battery U.S.A.社長、GSユアサ執行役員、GSユアサ エナジー取締役副社長などを歴任。2024年6月より同社取締役社長、最高経営責任者(CEO)現職。
澁谷 昌弘 取締役副社長(代表取締役) 1984年湯浅電池(現 GSユアサ)入社。同社財務統括部担当部長、湯浅(天津)実業有限公司 董事総経理、GSユアサ バッテリー取締役社長などを歴任。2023年6月より同社取締役副社長現職。
村尾 修 取締役会長 1982年日本電池(現 GSユアサ)入社。GSユアサ産業電池電源事業部本部長、同社取締役、GSユアサ取締役社長などを歴任。2024年6月より同社取締役会長現職。
松島 弘明 取締役CFO 1989年湯浅電池(現 GSユアサ)入社。同社コーポレート室担当部長、GSユアサ理財部長、GSユアサ アカウンティングサービス取締役社長などを歴任。2022年6月より同社取締役、最高財務責任者(CFO)現職。


社外取締役は、野々垣好子氏(ニフコ社外取締役)、日戸興史氏(ワコールホールディングス社外取締役)、山口貢氏(神戸製鋼所特任顧問)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役が取締役会におけるモニタリング機能を果たしています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ジーエス・ユアサ コーポレーションの役員報酬は、基本報酬に加えて、短期業績連動の年次賞与と中長期業績連動の株式報酬で構成されています。監査役の報酬は、その独立性を考慮し、固定報酬である基本報酬のみとなっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 1.4億円 35.8百万円
監査役(社外除く) 2名 29百万円 14.5百万円
社外役員 7名 45百万円 6.4百万円


役員報酬の総額は2.17億円であり、報酬の支給対象となった役員は合計13名です。
なお、上記のほか、兼務する連結子会社にて取締役4名に対して総額1.62億円、監査役2名に対して基本報酬24百万円が支給されています。

個人別報酬が開示されている役員は、阿部貴志氏(1.09億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。