【平均年収570万円】リバーエレテック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収570万円】リバーエレテック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

リバーエレテックは、水晶製品の製造・販売を主要事業とする企業です。主力製品の水晶振動子は、スマートフォンやIoT機器など最先端分野で幅広く活用されています。連結従業員数は217名です。直近2期連続で売上高は増加しましたが、利益は損失を計上しました。


目次

※本記事は、リバーエレテック株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


リバーエレテックは、水晶製品の製造・販売を主要事業とする企業です。同社グループの主力製品である水晶振動子は、スマートフォンやIoT機器、カーエレクトロニクス、データセンターなど最先端分野で幅広く活用されています。

単体従業員数は71名、連結従業員数は217名です。セグメントは水晶製品の1つです。

主な国内グループ会社は、青森リバーテクノ.4.(水晶製品の製造)などです。

これまで一部事業として展開してきた抵抗器の製造・販売は、River Electronics(Ipoh)Sdn. Bhd.の解散に伴い終了しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


リバーエレテックは、電子デバイス分野で事業を展開する企業です。同社グループでは、安定した事業基盤のもと、従業員の定着を重視し、長期的なキャリア形成を支援する環境がうかがえます。人的資本への取り組みを通じて、多様な人材が活躍できる組織づくりを目指しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が長く、安定して働き続けられる環境が整っていることが示されています。平均年齢も比較的高い水準であり、経験豊富な人材が多数在籍していることがうかがえます。長期的な視点でのキャリア形成を重視する傾向があると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,695,269円
平均勤続年数 15.5年
平均年齢 41.4歳
単体従業員数 71人
連結従業員数 217人
単体のグループ内比率 32.7%


同社及び国内連結子会社は、従業員の退職給付に充てるため、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付制度を採用しています。退職一時金制度がありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、年金資産は2.0億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、長期経営ビジョンの実現が果たせる有能な人材の確保を重要戦略としています。社員には、感度良く確度の高い情報を収集し、現状を分析して的確に認識し、すべてのステークホルダーの満足のために今なすべきことを考え実行することなどを求めています。多様な人材の確保と、互いの能力が最大限発揮できるイノベーションを引き起こす組織づくりに取り組んでいます。

従業員の給与等の決定については、職務やスキル、成果に加え、地域、物価動向、人材の確保・定着といった労働環境を総合的に考慮することを基本方針としています。会社が行う施策と相まってワークエンゲージメントを高め、持続的な企業価値向上に資するものを決定しています。賃金水準や改定、賞与の検討については社員会を通じた議論も行っており、従業員が安定して働ける生活環境の整備に取り組んでいます。また、優秀な人材の定着及び企業価値向上を目的として、職務上の発明考案に対し、褒賞金制度を設けています。

人権の尊重の取り組み強化、責任ある調達、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、変化に対応できるグローバル人材の育成、健康経営の推進、従業員エンゲージメント向上などを取り組むべき課題としています。具体的には、女性比率(従業員および管理職)の向上に向けた取り組みの検討、障がい者雇用の検討・推進、グローバル人材育成制度の検討・整備、健康経営の取り組み検討などを行っています。当連結会計年度より全従業員を対象とした「従業員エンゲージメント調査」を実施し、組織課題の洗い出しと施策の検討を進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは開示されていません。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


リバーエレテックグループは、水晶製品の製造と販売を主要な事業として展開しています。主力製品である水晶振動子や水晶発振器は、安定した周波数維持や基準信号生成の役割を担い、幅広い電子機器に不可欠な部品として活用されています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器から、IoT無線モジュール、カーエレクトロニクス、データセンターといった最先端分野まで、多岐にわたる市場に製品を提供しています。研究開発と販売をリバーエレテックが、製造を青森リバーテクノや西安大河晶振科技有限公司などの連結子会社が担うことで、研究開発から製造、販売までを一貫して行う体制を構築しています。

近年では、医療・ヘルスケア向けやIoT機器向けの拡販に注力しており、自動車産業向けの品質マネジメントシステム規格「IATF16949」の認証も取得し、モビリティ市場への販路拡大を進めています。また、データセンターなどの次世代インフラ市場向けに高周波低ジッタ水晶発振器「KCRO-05」を開発し、サンプル出荷を進めるなど、新たな市場開拓にも取り組んでいます。

収益は主に水晶製品の販売から得ており、地域別では台湾、中国、日本、米国などが主要な市場となっています。特定の顧客への収益集中が見られ、台湾晶技股份有限公司への販売が大きな割合を占めています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は直近2期連続で増加傾向にあります。しかし、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、直近3期連続で損失を計上しています。

当期は前期に比べて損失額が大幅に縮小しており、改善の兆しが見られます。営業活動によるキャッシュ・フローは当期に増加しており、本業でのキャッシュ創出は継続している状況です。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 74.2億円 68.6億円 54.5億円 57.0億円 57.8億円
経常利益 12.5億円 12.0億円 57百万円 △60百万円 △55百万円
経常利益率 16.8% 17.6% 1.0% △1.1% △0.9%
親会社株主に帰属する当期純利益 11.1億円 8.9億円 △1.3億円 △79百万円 △12百万円
1株当たり当期純利益(円) 130.94 103.59 △15.92 △9.66 △1.48

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期から当期にかけてわずかに減少しています。一方、従業員1人あたりの営業利益は、前期に引き続き損失を計上しているものの、損失幅は縮小する傾向にあります。

これらの指標は、同社グループの生産性や収益体質の変化を示しており、今後の改善が期待される状況です。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 27.0百万円 26.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △0.4百万円 △0.3百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


リバーエレテックは、財務の安定性を示す自己資本比率が堅調に推移しています。本業で資金を生み出し、投資活動による支出を上回るフリーキャッシュフローを確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は、前期から増加傾向にあります。プライム市場上場の製造業平均と比較すると、同程度の水準を示しています。手元資金は前期からわずかに減少しましたが、引き続き一定の現金を保有している状況です。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 45.0億円 45.9億円
自己資本比率 41.7% 42.8%
ROE(自己資本利益率) - △0.3%
現金及び預金 28.5億円 28.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュフローは、当期において収入が増加しました。これは主に減価償却費の計上や棚卸資産の増加によるものです。投資活動によるキャッシュフローは、定期預金の預入と払戻し、有形固定資産の取得と売却が主な要因となり、支出が減少しています。

財務活動によるキャッシュフローは、長期借入れによる収入と長期借入金の返済による支出が主な要因となり、当期は支出に転じました。結果として、本業で得た資金と投資活動のバランスを示すフリーキャッシュフローは、前期の支出超過から当期は収入超過へと転換しています。この状況は、事業活動で安定的に資金を生み出し、投資活動を賄えていることを示しています。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 1.9億円 3.2億円
投資CF △8.6億円 △1.3億円
財務CF 7.2億円 △1.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △6.7億円 1.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、水晶製品事業の連結売上高が99%超を占めており、主力市場がスマートフォン関連向けであることから、売上高構成が特定の市場に偏重する傾向があります。また、水晶製品における技術革新や代替製品の台頭、景気後退時の企業間競争激化に伴う販売価格の下落により、製品の競争力が低下する可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、中期経営方針の実現に向けて、有能な人材の確保と育成、および企業のグローバルダイバーシティ化の浸透が不可欠であると認識しています。これらの取り組みが計画通りに進まない場合、業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


リバーエレテックは、「源流」「創価」「革新」を経営理念とし、革新的な技術で電子デバイスを世界に発信する企業です。
人々のくらしと生活環境の向上に貢献することを目指し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを重視しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


リバーエレテックは、「源流」「創価」「革新」を経営理念としています。
これは「常に、源流に立って考え、意欲して創造し、価値を創り、新しい時へ、自ら変革し対応しよう」という基本理念に基づいています。
同社グループの長期経営ビジョンは、「革新的技術を用いた最適価値の電子デバイスを世界に発信し、人々のくらしと生活環境の向上に貢献する」ことです。
このビジョン実現のため、「中期経営計画R2028」を策定し、「顧客の満足と信頼の獲得」「独創的発想による価値の創造」「構造改革による収益力とキャッシュ創造力の強化」「持続可能な経営基盤の確立・強化」の4つの中期経営方針を掲げています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


リバーエレテックグループは、長期経営ビジョン実現に向け、社員に特定の行動を求めています。
社員には、感度高く情報を収集しステークホルダーのために行動すること、世界的視野で新たな価値を創造すること、変化を恐れずスピード感を持って取り組むこと、そして社会貢献を常に考えることを求めています。
同社グループの「CSR・サステナビリティ方針」では、革新的技術による社会的課題解決、公正かつ透明性の高い企業活動、ステークホルダーとの対話を掲げています。
また、サプライチェーンマネジメントの強化において、RBA行動規範(人権・労働、安全衛生、環境、ビジネス倫理に関する行動規範)に準拠する活動を推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


リバーエレテックグループは、持続可能な経営基盤の確立・強化を重点テーマとしています。
公正かつ透明性の高いガバナンス体制を構築し、社会的課題への取り組みを重視しています。
2026年度は、ICT社会を進化させる製品提供、品質保証・安全安心、サプライチェーン強化、顧客エンゲージメント向上といった社会課題解決を推進します。
また、カーボンニュートラル社会への貢献、汚染防止と化学物質管理、コーポレートガバナンス強化、プライバシー保護といった持続可能な経営基盤の強化にも継続して取り組みます。
これらの取り組みを通じて、中長期的な企業価値向上を目指しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


リバーエレテックでは、社外取締役を含む少人数の取締役会が迅速な経営判断を可能にし、独立した立場の社外監査役が業務執行を監査する体制を構築しています。これにより、経営監督機能の強化とコンプライアンス体制の充実を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


リバーエレテックの筆頭株主は若光であり、若尾姓の個人株主や関連会社が上位に複数名を連ねています。これにより、特定の株主グループが同社の経営に一定の影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
若光 14.86%
若尾 富士男 3.45%
山梨中央銀行 3.26%
若尾 磯男 2.83%
376 2.31%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


リバーエレテックの役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は萩原義久氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
若尾 富士男 取締役会長 (代表取締役) 1971年4月同社入社、1989年11月同社取締役宇都宮営業所部長、1999年6月同社代表取締役副社長営業本部長、2003年3月同社代表取締役社長を経て、2023年4月より現職。
萩原 義久 取締役社長 (代表取締役) 1982年4月同社入社、2009年6月同社取締役製造担当、2019年1月同社専務取締役製造・商品開発担当を経て、2023年4月より現職。
高田 泰弘 専務取締役営業本部長 1992年9月同社入社、2015年6月同社執行役員営業本部長、2018年6月同社取締役営業本部長を経て、2023年6月より現職。
雨宮 正人 取締役商品開発本部長 1984年4月同社入社、2015年6月同社執行役員西安大河晶振科技有限公司総経理、2018年6月より現職。


社外取締役は、武井義孝氏(元東京電波取締役営業本部長)、堀江良太氏(永沢総合法律事務所弁護士)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役2名を含む6名の取締役と、社外監査役2名を含む3名の監査役で構成されています。独立した立場の社外役員が経営判断への助言や業務執行の監査を担う体制です。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


リバーエレテックでは、取締役の報酬は基本報酬、短期業績連動報酬(賞与)、退職慰労金で構成されています。社外取締役の報酬は基本報酬のみです。役員報酬の決定プロセスにおいては、報酬委員会が取締役会の諮問機関として審議を行い、その結果を取締役会に答申する仕組みが採用されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 1.1億円 26.8百万円
監査役(社外除く) 1名 14百万円 14.0百万円
社外役員 4名 13百万円 3.3百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。