※本記事は、ユニプレス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
ユニプレスグループは、自動車のプレス加工部品の製造販売を主な事業内容としています。同社グループは、子会社25社及び関連会社8社で構成され、車体プレス部品、精密部品、樹脂部品など多岐にわたる製品を提供しています。
単体従業員数は1,759名、連結従業員数は6,916名です。事業セグメントは車体プレス部品事業、精密部品事業、樹脂部品事業、その他事業の4つです。
同社グループでは、ユニプレス精密広州の全株式売却を決議したほか、ユニプレスタイの解散、ユニプレスロシアの清算手続きを進めています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
ユニプレスは自動車部品メーカーとしてグローバルに事業を展開しており、安定した事業基盤を持つ企業です。従業員の平均勤続年数や平均年齢から、長期的なキャリア形成が可能な環境であることがうかがえます。同社グループは、多様な働き方や人材育成にも力を入れていることが特徴です。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社は従業員が長く働き続ける傾向があり、安定した組織基盤があると考えられます。平均勤続年数と平均年齢は、長期的なキャリア形成が可能な環境を示唆しています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,949,000円 |
| 平均勤続年数 | 21.2年 |
| 平均年齢 | 45.1歳 |
| 単体従業員数 | 1,759人 |
| 連結従業員数 | 6,916人 |
| 単体のグループ内比率 | 25.4% |
同社および国内連結子会社は、確定給付型の制度として確定給付企業年金制度または退職一時金制度を設けているほか、一部の子会社は中小企業退職金共済制度に加入しています。また、一部の在外連結子会社は、確定給付型の制度または確定拠出型の制度を設けています。
退職給付債務は334億円、年金資産は382億円となっています。
なお、退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループにとって人財は経営の基盤であり、「心理的安全性の高い学習する組織への変革」を人事戦略として位置付けています。従業員一人ひとりが「生きがいがあり、幸せだ」と感じられる「Well-being経営」を推進することで、個人の成長と会社の成長の好循環を生み出し、企業価値向上につなげる方針です。
人事考課制度のもと、従業員の仕事ぶりや能力を把握し、その結果を昇給、賞与、昇格、能力開発等に反映する公正な処遇を行っています。人事賃金制度は職務の特性や役割に基づく制度であり、より成果を重視した処遇制度へと改定を進めています。また、人事考課の結果については、直属の上司によるフィードバック面談を通じて、必要な考課要素を本人に開示し、率直な会話の場を設ける仕組みを構築しています。
具体的な施策としては、高度な専門技術に精通した人財や経営マネジメント能力に優れた人財の計画的な育成、技能伝承人財の確保に注力しています。次期経営幹部候補の選抜型教育、計画的な配置転換、海外拠点との相互交流をベースにしたグローバル人財育成制度、GMTC(グローバル・モノづくり・トレーニング・センター)を活用した国内外拠点技能員の技術力・力量向上などを実施しています。
多様な人財が活躍できる組織風土の醸成にも取り組み、女性従業員の積極的な採用、海外拠点における現地従業員の経営層への登用、在宅勤務制度やコアタイムのないフレックスタイム制度の活用、男性従業員の育児休暇取得推進、LGBTに関する制度整備などを進めています。従業員のライフサポートのための有給休暇制度の導入や、副業・兼業の容認、社内公募制度の実施も行っています。良好な人間関係を築くため、組織診断サーベイや心理的安全性の向上に関する講演会・研修会、従業員同士が行動を称賛する制度も導入しています。
心身の健康面では、「ユニプレス安全衛生基本方針」に基づき労働災害のない職場づくりを推進し、安全監査を定期的に実施しています。また、「ユニプレスグループ健康宣言」のもと、カフェテリアプランによる予防接種費用補助や健康用品購入費用補助、健康管理アプリの活用、メンタルヘルス支援、禁煙推進ロードマップの作成など、従業員の健康保持・増進を支援しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
各指標の対象期間は2025年度(2025年4月から2026年3月まで)です。男女賃金差異は、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しており、同一労働の賃金に差はなく、等級別人数構成の差によるものです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 3.9% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 88.5% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 79.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 77.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 75.6% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
各指標の対象期間は2025年度(2025年4月から2026年3月まで)です。男女賃金差異は、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しており、同一労働の賃金に差はなく、等級別人数構成の差によるものです。
▼ ユニプレス九州
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 5.0% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 50.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 73.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 83.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 102.1% |
▼ ユニプレス精密
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 0.0% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 200.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 79.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 75.8% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 107.3% |
▼ ユニプレス物流
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 8.7% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 33.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 73.8% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 76.1% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 62.3% |
多様性・登用
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 3.9% |
| 新卒採用(大卒以上)女性従業員採用比率 | 31.6% |
| 海外拠点経営層の現地化比率 | 50.0% |
健康・安全
プレゼンティーズムは、体調が良い時に達成できる仕事のパフォーマンスを100%とした場合の、本人が考える直近のパフォーマンスの全社員平均値です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 労働災害度数率 | 0.99 |
| 喫煙者比率 | 35.8% |
| プレゼンティーズム | 75.1% |
人材育成・エンゲージメント
従業員エンゲージメントスコアは、株式会社パソナが提供する「パソナエンゲージメント」をツールとしており、「働く幸せ」「組織風土」「職場環境」等に関する設問についての平均スコア(偏差値)を指標として用いています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 従業員エンゲージメントスコア | 44.7 |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
ユニプレスは、自動車のプレス加工部品の製造販売を主軸とする事業を展開しています。国内外に拠点を持ち、グローバルな供給体制を構築しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、自動車のプレス加工部品の製造販売を主な事業内容としています。顧客との契約から生じる収益が事業の大部分を占めており、各地域の市場ニーズに応じた製品供給を行っています。海外での事業展開も活発であり、為替変動が業績に影響を与える可能性があります。主要な顧客は特定の自動車メーカーであり、その生産動向が同社グループの収益に大きく関わっています。
日本
国内においては、同社が車体プレス部品、精密部品、樹脂部品の製造販売を行っています。また、子会社のユニプレス九州、ユニプレス九州テクノ、ユニプレス精密、ユニプレスモールドなどが製造工程の一部または全部を担い、関連会社のカナエ工業、サンエス、メタルテックも加工を委託されています。収益は、主に自動車メーカー向けの部品販売から得ています。運営は、ユニプレス、ユニプレス九州、ユニプレス九州テクノ、ユニプレス精密、ユニプレスモールド、カナエ工業、サンエス、メタルテックが行っています。前期と比較して売上高は減少しましたが、セグメント利益は大きく増加しました。
米州
米州地域では、子会社のユニプレスアメリカ、ユニプレスサウスイーストアメリカ、ユニプレスアラバマ、ユニプレスメキシコなどが車体プレス部品や精密部品の製造販売を行っています。ユニプレスノースアメリカが地域の統括会社として機能しています。収益は、主に自動車メーカー向けの部品販売から得ています。運営は、ユニプレスアメリカ、ユニプレスサウスイーストアメリカ、ユニプレスアラバマ、ユニプレスメキシコ、ユニプレスノースアメリカが行っています。前期と比較して売上高は増加しましたが、セグメント利益は減少しました。
欧州
欧州地域では、子会社のユニプレスイギリスなどが車体プレス部品の製造販売を行っています。ユニプレスヨーロッパが地域の統括会社として機能しています。収益は、主に自動車メーカー向けの部品販売から得ています。運営は、ユニプレスイギリス、ユニプレスヨーロッパが行っています。前期と比較して売上高は減少しており、セグメント利益は損失となりました。
アジア
アジア地域では、子会社のユニプレス広州、ユニプレス広州金型技術、ユニプレス鄭州、ユニプレス武漢、ユニプレスホットスタンプ広州、ユニプレスインド、ユニプレスインドネシアなどが車体プレス部品や精密部品の製造販売を行っています。ユニプレスタイは部品の販売を、ユニプレス(中国)は地域の統括会社を担っています。関連会社のユニプレス東昇大連、三陽精工(佛山)、カナエックインディアも部品供給を行っています。収益は、主に自動車メーカー向けの部品販売から得ています。運営は、ユニプレス広州、ユニプレス広州金型技術、ユニプレス鄭州、ユニプレス武漢、ユニプレスホットスタンプ広州、ユニプレスインド、ユニプレスインドネシア、ユニプレスタイ、ユニプレス(中国)、ユニプレス東昇大連、三陽精工(佛山)、カナエックインディアが行っています。前期と比較して売上高は増加し、セグメント利益は損失から利益に転換しました。
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 米州 | 1,314億円 | 1,362億円 |
| 日本 | 1,041億円 | 902億円 |
| アジア | 491億円 | 511億円 |
| 欧州 | 453億円 | 445億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの連結業績は、過去5年間で売上高は増加傾向から直近2期は減少に転じています。一方で、経常利益は一貫して増加傾向を示しています。親会社株主に帰属する当期純利益は直近2期で損失を計上していますが、当期は前期に比べて損失幅が縮小しました。これは、特別損失として事業整理損や減損損失が計上されたことが主な要因となっています。営業活動によるキャッシュ・フローは安定して収入を確保しており、本業でのキャッシュ創出力は維持されています。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,544億円 | 3,044億円 | 3,351億円 | 3,300億円 | 3,219億円 |
| 経常利益 | △47.2億円 | 50.3億円 | 126億円 | 137億円 | 148億円 |
| 経常利益率 | △1.9% | 1.7% | 3.7% | 4.1% | 4.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △79.5億円 | 24.8億円 | 52.6億円 | △211億円 | △83.4億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | △176.90 | 55.77 | 118.06 | △472.63 | △187.52 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、従業員1人あたり営業利益も前期から増加しています。これは、従業員一人ひとりの生産性が向上していることを示しています。組織全体の効率化が進んでいる傾向がうかがえ、収益体質の強化に貢献していると考えられます。
| 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 43.5百万円 | 46.6百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 1.6百万円 | 2.0百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
ユニプレスは、財務の安定性を示す指標において、堅実な経営状況を維持しています。本業で得た資金を投資に充てつつ、手元資金を確保している状況です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの自己資本比率は45.4%となっており、プライム市場の製造業平均(46.8%)に近い水準です。ROE(自己資本利益率)は△6.3%で、プライム市場平均(9.4%)を下回っています。手元資金である現金及び預金は559億円を確保しており、事業活動に必要な流動性を維持している状況です。これらの財務基盤は、同社グループが安定した事業運営を継続するための土台となっています。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 1,535億円 | 1,515億円 |
| 自己資本比率 | 44.8% | 45.4% |
| ROE(自己資本利益率) | △14.7% | △6.3% |
| 現金及び預金 | 513億円 | 559億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは231億円の収入となりました。これは税金等調整前当期純利益の改善があったものの、売上債権の増加や事業整理損の減少により、前期に比べて収入が減少しています。投資活動によるキャッシュ・フローは96億円の支出となり、有形固定資産の取得による支出の減少や子会社株式の取得による支出が主な要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは135億円の支出で、配当金の支払額が増加した一方で、長期借入金の返済が減少したことによるものです。これらの結果、フリーキャッシュ・フローは135億円のプラスとなっており、本業で得た資金を投資に充てつつ、余剰資金を生み出している状況です。この資金の流れは、同社グループが事業活動を通じて安定的に資金を創出し、将来への投資と財務健全性の維持を両立していることを示しています。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 286億円 | 231億円 |
| 投資CF | △126億円 | △96億円 |
| 財務CF | △183億円 | △136億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 160億円 | 135億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、最大の販売先が日産グループであり、販売実績の約8割を占めています。日産グループの販売減少や経営戦略の変更は、同社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、自動車の電動化の進展によりトランスミッションの需要が減退する可能性や、自動車業界の厳しい価格競争も事業構造・収益性に関するリスクとして挙げられています。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、労働市場のひっ迫や異業種を含めた人財獲得競争の激化により、人財の育成・確保ができない場合、事業活動や経営に影響を及ぼす可能性があると認識しています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
ユニプレスは、「プレスを究めて、プレスを越える」という企業理念のもと、卓越したプレス技術を通じて社会に貢献することを目指しています。同社グループは、サステナビリティ経営の実現を経営理念に掲げ、経済的価値と社会的価値の同時創出を通じて、社会とグループの持続的な発展を目指しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
ユニプレスは、「プレスを究めて、プレスを越える」を企業理念としています。これは、プレスの最先端技術を量産技術の域まで高めながら、さらに高い次元での機能・価値創造に挑戦し、新たなプレス製品を生み出すことを意味しています。
このような企業理念のもと、同社グループは『サステナビリティ経営の実現』を経営理念に定めています。卓越したプレス技術を通じて環境に優しく安全な社会を実現し、公正で誠実な事業活動によりステークホルダーとの信頼関係を構築することを目指しています。その結果として、経済的価値と社会的価値を同時に創出し、社会とユニプレスグループの相互の持続的な発展を実現するとしています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
ユニプレスグループは、顧客の「何とかしたい」を叶える『解決型ビジネス風土』と「任せて良かった」に応える『付加価値提案力』を強みとしています。中期経営方針では「学習する組織(職場)への変革」を掲げています。
人事戦略として「心理的安全性の高い学習する組織への変革」を位置づけ、従業員が「生きがいがあり、幸せだ」と感じられる「Well-being経営」を推進しています。お互いを尊重し、率直に意見を言い合える「心理的安全性」の高い職場を目指し、組織診断サーベイや従業員同士を称賛する制度を導入しています。
年齢や経験、属性等に関わらず、従業員一人ひとりが活躍する組織風土の醸成に努めています。公正な人事考課制度のもと、職務の特性や役割に基づく、より成果を重視した処遇制度へと改定を進めています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
ユニプレスグループは、中期経営方針の実現に向け、いくつかの課題に取り組んでいます。生産数量の変化に強い収益体質の実現を目指し、工場のスマート化や損益分岐点売上高の改善を進めています。
また、競争力の源となるコア技術の開発を加速させ、自動車分野における既存部品の付加価値を高めるとともに、自動車分野以外への商品開発も推進しています。グローバルでの拡販活動を一層進め、新規の自動車メーカーや空調機、産業機械などの新分野における販路開拓にも取り組んでいます。
さらに、サステナビリティ経営の
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
ユニプレスは監査等委員会設置会社であり、経営の意思決定と監督機能を業務執行から分離しています。複数の社外取締役を選任し、経営の透明性向上と客観的な立場からの経営監視を強化する体制です。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
ユニプレスは、日本製鉄を筆頭株主とし、複数の事業会社や金融機関が上位株主として名を連ねています。特定の株主グループが経営に影響力を持つ資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本製鉄 | 15.00% |
| 日本マスタートラスト信託銀行 | 10.40% |
| 伊藤忠丸紅鉄鋼 | 9.80% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は7名(男性5名・女性2名)で構成され、女性役員比率は28.6%です。代表取締役社長執行役員は浦西信哉氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 浦西 信哉 | 代表取締役社長執行役員 | 1984年4月日産自動車㈱入社。2007年4月同社第二プロジェクト購買部部長、2014年4月同社常務執行役員。2016年11月同社入社 専務執行役員、2018年6月同社取締役・副社長執行役員を経て、2020年4月より同社代表取締役・社長執行役員。 |
| 森田 幸彦 | 取締役副社長執行役員 | 1981年4月㈱日本興業銀行(現㈱みずほ銀行)入行。2007年4月同社入社 経営企画部長、2013年6月同社取締役・常務執行役員。2018年6月同社取締役・専務執行役員を経て、2022年4月より同社取締役・副社長執行役員。 |
| 山本 邦雄 | 取締役副社長執行役員 | 1985年10月山川工業㈱(現ユニプレス㈱)入社。2014年4月同社品質保証部長、2017年4月同社常務執行役員品質保証部長。2024年4月同社副社長執行役員を経て、2024年6月より同社取締役・副社長執行役員。 |
社外取締役は、土居清志氏(NOK相談役)、葭葉裕子氏(葭葉・秋定法律事務所弁護士・監査等委員)、長谷川園恵氏(はせがわ公認会計士・税理士事務所代表・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、経営の意思決定と監督機能を業務執行から分離しています。複数の社外取締役を選任し、経営の透明性向上と客観的な立場からの経営監視を強化する体制です。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、監査等委員でない取締役(社外取締役を除く)に対しては固定報酬と業績連動報酬(賞与・譲渡制限付株式報酬)を組み合わせた体系です。業績目標100%達成時の報酬比率は、固定報酬と業績連動報酬が概ね50%ずつとなっています。監査等委員でない社外取締役および監査等委員である取締役には、業務執行からの独立性を確保するため月額固定報酬のみが支給されます。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 6名 | 2.4億円 | 40.5百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 14百万円 | 14.0百万円 |
| 社外役員 | 3名 | 30百万円 | 10.0百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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