【平均年収766万円】日産東京販売ホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収766万円】日産東京販売ホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

日産東京販売ホールディングスは、日産東京販売、エヌティオートサービスなどを傘下に持つ持株会社です。グループ連結従業員数は二千五百名を超え、自動車関連事業と不動産事業を展開しています。直近期の業績は減収減益となりました。


目次

※本記事は、日産東京販売ホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


日産東京販売ホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は53名、グループ連結従業員数は2,589名です。

同社グループは、自動車関連事業と不動産事業を展開しています。主に日産自動車の自動車・部用品の販売や自動車整備を手がけ、不動産の賃貸も行っています。連結子会社5社を中心に事業を構成しています。

主な国内グループ会社は、日産東京販売(自動車関連事業)、エヌティオートサービス(同)、車検館(同)、エースビジネスサービス(同)、カーネット車楽(同)などです。

なお、第112期には東京日産コンピュータシステム(現 キヤノンITソリューションズ)の全株式を譲渡し、連結の範囲から除外しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


日産東京販売ホールディングスは、持株会社としてグループ全体の人的資本の充実を重要な経営課題と位置付け、持続的な成長を支える人材育成に注力しています。多様な人材が能力を最大限に発揮できるよう、働きやすい環境づくりと主体的に挑戦できる企業風土の醸成に取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員の平均年齢が比較的高く、平均勤続年数も長い傾向にあります。これは、長期的なキャリア形成を支援し、従業員が安心して働き続けられる環境が整っていることを示唆しています。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 7,662,000円
平均勤続年数 21.7年
平均年齢 52.4歳
単体従業員数 53人
連結従業員数 2,589人
単体のグループ内比率 2.0%


同社グループは、従業員の退職給付制度として、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を採用しています。これらの制度は、同社および一部の連結子会社に適用されています。

退職一時金制度も設けられており、給与と勤務期間に基づいた一時金が支給されます。確定給付制度における退職給付債務は91.9億円、年金資産は104億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「人的資本の充実」を重要な経営課題と位置付け、持続的な成長を実現するため、自ら考え行動できる人材の育成に注力しています。企業理念の浸透や人事諸制度の改定を通じて、多角的かつ包括的な人材戦略を推進しています。

給与制度は、職務・役割・責任に応じた役割等級制度を基軸としています。一般職層では業務内容や能力、成果を総合的に評価し、管理職層では年俸制と業績連動要素を導入しています。賞与は会社業績や個人の貢献度を考慮して決定され、公平性と競争力の確保に努めています。

また、多様な人材が能力を最大限に発揮できる環境づくりを重視し、2025年度には「人財開発部」を新設しました。これにより、採用活動の連携・支援、教育研修の企画・実施、DE&I推進、グループ横断での人材戦略強化を進めています。

具体的には、階層別研修や希望制の「チャレンジプログラム」を通じて、社員の主体的な学びとキャリア形成を支援しています。働きやすい環境づくりの一環として、育児短時間勤務制度の拡充や「退職者再雇用制度」を導入し、男性育児休業取得の促進にも取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づき公表を行っておりません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ 日産東京販売

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 4.4%
男性労働者の育児休業取得率 58.6%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 75.1%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 75.7%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 61.7%


▼ エヌティオートサービス

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 3.6%
男性労働者の育児休業取得率 50.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 83.2%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 89.1%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 32.7%

気候変動への対応


これらの指標は、同社グループの中核会社である日産東京販売を対象としたものです。

指標 数値
EVの年間販売台数 1,472台
乗用車における電動車販売比率 79.8%
EV販売によるCO2排出削減量 0.2万トン

人権の尊重と人的資本の充実


これらの指標は、同社グループの中核会社である日産東京販売を対象としたものです。

指標 数値
営業職(サービスフロント職を含む)の新卒・中途採用における女性比率 18.2%
女性管理職の登用人数 2名
男性労働者の育児休業取得率 58.6%
有給休暇取得率 50.4%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


日産東京販売ホールディングスは、自動車関連事業を主軸とし、不動産事業も展開する持株会社です。同社グループは、新車・中古車の販売から自動車整備まで、幅広いサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、自動車関連事業を主要な事業としています。この事業では、主に日産自動車および同社グループ会社から自動車や部用品を仕入れ、新車・中古車として顧客に販売しています。また、自動車の車体整備や車検整備なども手掛けており、日産東京販売、エヌティオートサービス、車検館の3社がこれらを運営しています。

収益は、新車販売、中古車販売、整備事業から得ています。特に新車販売においては、新型車の投入により回復基調にあり、個人リース販売や提案型営業を推進することで収益確保に取り組む方針です。

また、同社は不動産賃貸も行っており、一部は関係会社に貸与しています。同社グループの事業は日本国内に集中しており、海外での売上高や有形固定資産はありません。特定の顧客への収益集中もありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5年間で変動が見られます。売上高は、一時期増加したものの、直近の当連結会計年度では減少傾向に転じています。営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も同様に、当連結会計年度では前期に比べて減少しています。

売上高の減少は、新車販売台数および中古車販売台数の減少が主な要因となっています。一方で、整備事業の増益や継続的なコスト削減により、業績予想を上回る営業利益を確保しています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 1,384億円 1,377億円 1,490億円 1,416億円 1,290億円
経常利益 41.9億円 60.9億円 83.6億円 73.7億円 47.5億円
経常利益率 3.0% 4.4% 5.6% 5.2% 3.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 21.0億円 32.6億円 73.4億円 43.1億円 26.8億円
1株当たり当期純利益(円) 31.67 49.17 110.49 67.07 45.11

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高(連結)は、前期に比べて当期は減少しています。同様に、従業員1人あたりの営業利益(連結)も前期から当期にかけて減少となりました。

これらの指標の減少は、売上高の減少が影響していると考えられます。従業員1人あたりの稼ぐ力は、会社の収益体質や組織の効率性を示す一つの側面となります。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 53.9百万円 49.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.8百万円 1.8百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


日産東京販売ホールディングスは、持株会社として同社グループ全体の財務状況を管理しています。同社グループの財務基盤や資金の流れを確認することで、入社後の雇用や給与の安定性について理解を深めることができます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあります。手元資金も一定規模を確保しており、事業運営に必要な流動性を維持している状況です。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 566億円 586億円
自己資本比率 58.3% 57.7%
ROE(自己資本利益率) 7.6% 4.7%
現金及び預金 167億円 157億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動による資金の増加は64.1億円となりました。主な資金の増加は、税金等調整前当期純利益、減価償却費、売上債権の減少、仕入債務の増加によるものです。一方、投資活動による資金の減少は86.8億円であり、有形固定資産の取得による支出が主な減少要因となっています。この結果、フリーキャッシュフローはマイナスを示しており、本業で得た資金を上回る投資を行っている状況です。

財務活動による資金の増加は11.8億円であり、長期借入による収入が主な増加要因となっています。同社グループは営業活動で資金を創出しつつ、将来に向けた投資を継続している状況です。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 49.2億円 64.1億円
投資CF △125.8億円 △86.8億円
財務CF 30.6億円 11.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △76.6億円 △22.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主な収益源である自動車関連事業は、日本の景気動向や少子高齢化、若年層の車離れによる需要減少が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、新車販売事業は特定の取引先(日産自動車等)との特約販売契約により営まれており、特定取引先の経営戦略や生産・供給状況の変動が業績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


日産東京販売ホールディングスは、カーライフのワンストップサービスを通じて顧客に快適な暮らしを提供し、地域社会と共に発展することを目指しています。持続可能な社会の実現に貢献するため、人財を最も重要な財産と捉え、多様な価値観を尊重する企業風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、モビリティおよび関連の商品・サービスの提供を通してお客さまに快適な暮らしを届け、地域・社会への積極的な貢献により、地域・社会の皆さまと共に繁栄することを目指しています。法令と社会のルールを順守し、公平・公正で高い透明性を持った効率的な事業活動のもと、すべてのステークホルダーを尊重しながら、社会の一員として持続可能な社会の発展を目指す方針です。

現在、同社グループはさらなる事業成長を目指し、2026年度までの4カ年の中期経営計画に取り組んでいます。加速するCASEの潮流の中で、同社グループの強みを生かした「電動化リーダー」「安全・運転支援技術」「モビリティ事業」の3つの重点成長戦略を推進しています。これまでにない大規模な投資戦略により、持続的な成長を目指す方向性を示しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、事業活動を支える最も重要な財産は「人」であると考えています。持続的な成長と企業価値向上を実現するためには、多様な人財が能力を最大限に発揮できる環境づくりが重要であるという価値観を持っています。

社員一人ひとりの成長支援や働きやすい職場環境の整備に加え、多様な価値観や個性を尊重しながら、主体的に挑戦・活躍できる企業風土の醸成に取り組んでいます。また、「NTHグループDE&I基本方針」を策定し、人財開発部が中心となり、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の理解浸透を進めています。社員一人ひとりの働きがいや主体的な挑戦を支える組織づくりが重要であると考え、社員エンゲージメント向上にも取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループにとっての最重要課題のひとつは「人的資本の充実」であると認識しています。多様な人財がやりがいを持って働ける環境づくりを進めており、人財への投資や人事諸制度の改定を進めるなど、多角的・包括的な施策を実施しています。

サステナビリティに関する取り組みとして、「気候変動への対応」「安心・安全な社会の実現」「人権の尊重と人的資本の充実」「地域社会への貢献」の4つのマテリアリティ(重要課題)を特定しています。それぞれの課題解決に向けた取り組みを進めており、持続可能な社会の実現に貢献していくことを目的としています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社グループは、監査役及び監査役会設置会社として、業務執行の決定と監督を行う取締役会から独立した監査役が監査を行う体制を採用しています。取締役会は独立社外取締役を含めて構成され、専門分野や経験分野の多様性を重視しています。また、指名・報酬委員会やサステナビリティ委員会などの諮問機関を設置し、執行役員制度も採用することで、企業統治の強化と意思決定の迅速化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループは、日産ネットワークホールディングスを筆頭株主とし、複数の機関投資家や事業会社が名を連ねる株主構成となっています。筆頭株主は同社グループの事業と関連の深い事業会社であり、安定した資本基盤を形成していることがうかがえます。

株主名 持株比率
日産ネットワークホールディングス 38.02%
NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC(常任代理人 香港上海銀行東京支店) 4.14%
MORGAN STANLEY &CO. INTERNATIONAL PLC(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) 3.54%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性9名・女性2名)で構成され、女性役員比率は18.18%です。代表取締役社長は菊池毅彦氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
菊池 毅彦 代表取締役社長 1991年4月日産自動車入社、東風日産乗用車公司副部長、和歌山日産自動車販売代表取締役社長、韓国日産代表取締役社長、タイムズモビリティネットワークス商品企画部長を経て、2020年4月同社理事、2026年4月より現職。
竹林 彰 取締役会長 1982年4月日産自動車入社、日産サティオ島根代表取締役社長、日産自動車マーケティング本部エリアマーケティング部長などを経て、2019年6月同社代表取締役社長、2023年4月同社取締役会長、2026年4月より現職。
米澤 領一 取締役 1984年4月東京日産自動車販売(現 同社)入社、経理部長、執行役員を経て、2017年6月より現職。
髙濵 圭裕 取締役 2002年4月日産自動車入社、裕隆日産汽車股份有限公司シニアゼネラルマネージャー、インドネシア日産自動車会社ダイレクターなどを経て、2025年6月より現職。


社外取締役は、遠藤健氏(元SOMPOケア代表取締役会長CEO)、長谷川直哉氏(法政大学人間環境学部人間環境学科教授)、小暮恵理子氏(元電通テック執行役員)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会は独立社外取締役3名を含む7名で構成されています。社外取締役は、企業経営や専門的な知見を活かし、意思決定の客観性と透明性を確保しながら業務執行の監督機能を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、役位ごとの職責に基づく固定の基本報酬と、売上・利益目標の達成度合いに応じた成果・業績連動報酬で構成されています。成果・業績連動報酬には、月次で支給される金銭報酬と、中長期的な企業価値向上を目的とした株価連動型報酬が含まれています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 99百万円 24.8百万円
社外役員 7名 35百万円 5.0百万円


なお、取締役の支給額には使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれていません。また、成果・業績連動報酬には、株価連動型報酬制度に基づく支給額と当事業年度末における将来の支給見込額の合計18百万円が含まれています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。