【平均年収663万円】横浜丸魚 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収663万円】横浜丸魚 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

横浜丸魚は、水産物卸売事業を中核とし、グループ各社とともに水産物販売、不動産賃貸、運送事業を展開しています。連結従業員数は178名で、直近の業績は売上高が増加傾向にあり、経常利益および純利益は一貫して増益となっています。


目次

※本記事は、横浜丸魚株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


横浜丸魚は、中央卸売市場及び地方卸売市場における水産物卸売事業を中核としています。量販店や外食産業への市場外販売、賃貸マンション等の不動産賃貸事業、運送事業もグループ各社とともに展開しています。

単体従業員数は91名、連結従業員数は178名です。セグメントは水産物卸売事業、水産物販売事業、不動産等賃貸事業、運送事業の4つです。

主な国内グループ会社は、ハンスイ(水産物販売事業)、川崎丸魚(水産物卸売事業)、横浜魚市場運送(運送事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


横浜丸魚は、水産物の安定供給という社会的使命を果たすべく、従業員が活き活きと働き続けられる企業を目指しています。ライフワークバランスの充実や多様な人材の活躍を重視し、働きがいのある環境づくりに取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員が長期的に安心して働ける環境が整っている傾向が見られます。平均勤続年数や平均年齢から、安定したキャリアを築いている従業員が多いことがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 6,626,511円
平均勤続年数 17.7年
平均年齢 43.2歳
単体従業員数 91人
連結従業員数 178人
単体のグループ内比率 51.1%


退職給付制度について、同社グループは確定給付型の制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)を設けています。これは同社および連結子会社に適用されます。退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

なお、2026年3月31日時点の退職給付債務は6.0億円、年金資産は2.5億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、変化する事業環境の中で企業価値を向上させるため、従業員の成長を重要な要素と位置付けています。従業員一人ひとりのライフワークバランスの充実を図り、高い目標とモチベーション、そして「変化を恐れない」マインドセットを持つことで、持続的な成長と発展を目指しています。

給与体系は、「公正な給与とは、本来その人の能力と、それにより遂行された仕事の成果によって決定されるものであるとともに、安定性のあるものでなければならない。」という理想に基づき構築されています。月例給は基本給と手当から構成され、基本給は基礎給、年齢、勤続年数、等級によって計算されます。等級は職能資格制度により、社員の職務遂行能力の発展段階に応じて設定され、能力開発や給与決定に活用されています。賞与は業績を勘案し、労働組合との団体交渉で決定され、個人の実績や勤務態度に応じて調整されます。

人材育成においては、性別・年齢・国籍・障がいの有無等にかかわらず、多様な個性を活かし、互いに尊重し合いながら成長できる場を提供することを目指しています。中期経営計画「横浜丸魚グループ中期経営計画2023 ~Rebirth~」の一環として、人事制度のリニューアルを進めてきました。具体的には、初任給の増額や全役職を対象とした役職手当の増額、管理監督者の労働時間の適正化による若手・女性従業員の昇進意欲向上、そして処遇定年の廃止によりベテラン従業員のモチベーション向上と知識・経験の継承を図っています。

また、新しい発想や価値観を取り入れるため、中途採用を積極的に活用し、能力に応じた管理職登用も行っています。社内環境整備としては、時間差出勤やリモートワークの活用、育児介護休業規程の拡充、半休制度の導入による働き方改革を推進しています。健康経営の取り組みとして、人間ドック受診費用の補助やインフルエンザ予防接種の推奨、大規模災害への備蓄品整備も実施しています。柔軟な発想が生まれやすい職場環境を目指し、オフィスカジュアルも導入しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社および連結子会社は、女性活躍推進法・育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは開示されていません。

人材育成・エンゲージメント


これらの指標は、連結グループ全体での記載が困難なため、提出会社単体の実績を示しています。

指標 数値
従業員一人当たりの平均残業時間(時間/月) 21.53
従業員一人当たりの平均休暇取得日数(日/年) 7.16
外部研修、研修参加人数(名) 13

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


横浜丸魚は、中央卸売市場での水産物卸売を中核事業とし、水産物の販売、不動産の賃貸、運送といった多岐にわたる事業を展開しています。同社グループは、食の流通を支える重要な役割を担い、安定した事業基盤を築いています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、水産物卸売事業を中核に、水産物販売事業、不動産等賃貸事業、運送事業の4つの報告セグメントで構成されています。国内市場を中心に事業を展開しており、海外売上高の比率は低い傾向にあります。

水産物卸売事業

横浜市および川崎市の中央卸売市場、並びに川崎市地方卸売市場において、水産物の卸売を行っています。収益は、鮮魚、冷凍水産物、塩干加工品などの卸売販売から得ています。運営は、横浜丸魚および川崎丸魚が行っています。この事業は同社グループの売上高の大部分を占め、前期から増加しています。

水産物販売事業

中央卸売市場などから仕入れた水産物を、量販店や外食産業などへ販売しています。収益は、水産物一般の販売から得ています。運営は、ハンスイおよび館山丸魚が行っています。この事業は水産物卸売事業に次ぐ規模ですが、前期から減少しています。

不動産等賃貸事業

賃貸マンションなどの不動産賃貸を行っています。収益は、賃貸収入から得ています。運営は、横浜丸魚が行っています。この事業は比較的小規模ですが、前期から増加しています。

運送事業

水産物の運送などを手掛けています。収益は、運送サービスから得ています。運営は、横浜魚市場運送が行っています。この事業も比較的小規模ですが、前期から増加しています。

同社グループの売上高は、特定の顧客に集中する傾向が見られます。当連結会計年度においては、株式会社ロピアへの販売実績が同社グループの総販売実績の22.7%を占めています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
水産物卸売事業 318億円 326億円
水産物販売事業 75.6億円 74.7億円
運送事業 3.3億円 3.9億円
不動産等賃貸事業 1.8億円 1.9億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期間の業績を見ると、売上高は変動しつつも、当期は増加傾向を示しています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、直近5期間にわたって一貫して増加しており、収益性の改善がうかがえます。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 376億円 407億円 386億円 398億円 406億円
経常利益 98百万円 4.5億円 5.8億円 7.1億円 9.1億円
経常利益率 0.3% 1.1% 1.5% 1.8% 2.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 1.6億円 3.8億円 4.1億円 5.1億円 6.1億円
1株当たり当期純利益(円) 25.16 59.30 64.31 79.82 98.26

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は前期から増加しており、組織全体の効率性が向上している傾向が見られます。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から増加しており、従業員が創出する利益も着実に伸びていることが示されています。これらの指標は、同社グループの収益体質が強化され、持続的な成長に向けた基盤が整備されていることを示唆しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 223.8百万円 228.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.0百万円 2.6百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


横浜丸魚グループの財務状況を見ると、安定した財務基盤を築いていることがうかがえます。本業で得た資金を元手に、事業の成長に向けた投資も行われています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループは、高い自己資本比率を維持しており、強固な財務基盤を有していることが示されています。手元資金も確保されており、事業運営の安定性につながると考えられます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 174億円 211億円
自己資本比率 68.7% 67.9%
ROE(自己資本利益率) 3.1% 3.2%
現金及び預金 29.2億円 28.0億円


当期の自己資本比率は67.9%となっており、プライム市場の非製造業平均(24.2%)と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は3.2%で、前期からわずかに上昇しました。現金及び預金は28.0億円を確保しており、事業活動に必要な手元資金を維持している状況です。

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループは、本業で安定的に資金を獲得し、事業の成長に必要な投資も行っています。営業活動によるキャッシュフローがプラスであり、投資活動による支出を上回るフリーキャッシュフローを生み出している状況です。これは、事業活動で得た資金を効率的に活用できていることを示しており、今後の事業展開においても安定した資金繰りが期待できるでしょう。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 3.3億円 7.3億円
投資CF △1.4億円 △49百万円
財務CF 17百万円 △8.0億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 1.9億円 6.9億円


当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローは7.3億円の獲得となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上や仕入債務の増加によるものです。投資活動によるキャッシュフローは、有形・無形固定資産の取得による支出が主な要因となり、△49百万円の使用となりました。財務活動によるキャッシュフローは、自己株式の取得による支出や配当金の支払額などにより、△8.0億円の使用となっています。

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主たる事業である水産物卸売事業は、天候による漁獲量の変動や法的規制、輸入制限などにより、市場入荷量や価格に大幅な変動が生じる可能性があります。これにより、売上高が減少し、同社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼすリスクがあります。

また、ロシア・ウクライナ紛争の長期化により、ロシア産水産物の取り扱い制限や、欧州からの水産物輸入コスト増加、代替品の価格高騰及び品薄状態が継続する可能性があります。イランを巡る中東情勢の長期化に伴うエネルギー価格や各種原材料価格の高騰も、燃料費高騰による物流コスト上昇を通じて、同社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


横浜丸魚は、水産物流通サービスを通じて豊かな食生活に貢献し、持続可能な社会の実現を目指す企業です。人を大切にする経営を基盤に、変化を恐れず挑戦し続ける企業文化を育んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


横浜丸魚グループは、水産物流通サービス業者として、安心・安全で良質な商品と心に感じるサービスを提供し、お客様満足を追求することを経営方針としています。豊かな食生活への貢献と、人を大切にする経営を通じて質の高い企業活動を目指しています。

同社グループは、中期経営計画2026において「Face To Face With」を基本コンセプトに掲げています。これは、何事にも真正面から向き合い真摯に対応するという姿勢を示しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


横浜丸魚グループは、「水産卸売事業を通じた社会貢献」「長期的視点の経営」「人を大切にする経営」を経営の基盤としています。移り変わる時代に柔軟に対応し、持続的な成長と発展を目指す企業風土です。

役員および従業員一人ひとりが高い目標を持ち、「変化を恐れない」というマインドセットで多様な顧客ニーズに応えることを重視しています。また、水産資源の枯渇を最大の事業リスクと捉え、水産資源の保護を重要課題として活動を推進しています。

同社は、従業員がいきいきと働き続けられる企業を目指し、性別や年齢、国籍、障がいの有無にかかわらず、一人ひとりの個性を活かす多様性を尊重しています。中途採用も積極的に行い、能力に応じた管理職登用を推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


横浜丸魚グループは、水産物の安定供給を社会的責任と捉え、優先的に対処すべき課題としています。グループ連携を活かした効率的な集荷と、地域や環境に合わせた商品提供に取り組んでいます。

多様化するニーズを深掘りし、同社グループの強みである商品の提供に邁進することも重点テーマです。中期経営計画2026では、役員および従業員一人ひとりが高い目標と「変化を恐れない」マインドセットを持ち、持続的な成長と発展に努めることを掲げています。

サステナビリティの取り組みとして、未利用魚や低利用魚の利用促進、海洋資源に関する食育活動、稚魚放流事業、かながわ海業への参画を通じて、持続可能な水産業と地域活性化を目指しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


横浜丸魚は監査役会設置会社であり、社外取締役と社外監査役を配置することで、経営の監督・監視機能を強化しています。また、執行役員制度を導入し、迅速な意思決定と業務執行体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


横浜丸魚の株主構成を見ると、水産関連の事業会社や金融機関が上位に名を連ねています。筆頭株主はUmiosで、その他にも極洋や浜銀ファイナンスといった企業が主要株主となっています。これらの株主は同社グループの事業活動と密接な関係を持つ企業であり、安定的な事業基盤を支える資本構成であると言えます。

株主名 持株比率
Umios 12.14%
極洋 8.26%
浜銀ファイナンス 5.43%


なお、マルハニチロは2026年3月1日付で商号をUmiosに変更しています。また、ニチレイフレッシュは2026年4月1日付で同社を消滅会社、ニチレイフーズを存続会社とする合併を行っています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性9名・女性1名)で構成され、女性役員比率は10.0%です。代表取締役社長は小島雅裕氏が務めています。社外取締役比率は28.6%です。

氏名 役職 主な経歴
小島 雅裕 代表取締役社長 1985年株式会社横浜銀行入行、2013年同社入社、執行役員本社総務部長、2021年取締役、2022年同社代表取締役社長就任より現職。
源波 秀樹 専務取締役 丸魚グループ営業統括 1992年同社入社、2014年執行役員本社営業一部長、2021年取締役執行役員、2024年同社専務取締役丸魚グループ営業統括就任より現職。
柴原 哲 常務取締役 川崎北部支社長 1987年同社入社、2011年執行役員南部支社長、2020年取締役執行役員、2022年同社常務取締役川崎北部支社長就任より現職。
木村 孝幸 取締役 執行役員 本社営業統括部長 1982年同社入社、2018年本社営業一部長、2021年執行役員、2023年取締役執行役員、2024年同社取締役執行役員本社営業統括部長就任より現職。
佐藤 彰 取締役 1993年同社入社、2020年本社総務部長、2021年執行役員、2023年取締役執行役員、2025年取締役就任より現職。


社外取締役は、堀晶子氏(佐藤・堀法律事務所弁護士)、工藤光和氏(横浜振興代表取締役社長)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役および社外監査役が中立的な立場から経営の監督・監視機能を果たしています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


横浜丸魚の役員報酬は、経営環境や業績、従業員への処遇との整合性を考慮し、適切な水準を基本としています。取締役の基本報酬は、役位や職責に応じた固定報酬として決定されています。また、指名・報酬諮問委員会が設置されており、報酬決定プロセスの透明性確保と取締役会のモニタリング機能強化に努めています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 6名 85百万円 14.1百万円
監査役(社外除く) 1名 13百万円 13.2百万円
社外役員 4名 17百万円 4.3百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。