※本記事は、サンワテクノス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
サンワテクノスは、産業用エレクトロニクス・メカトロニクス業界において、電子コンポーネント、制御デバイス、産業用PC、FAソリューションの製品販売を主たる業務としています。同社グループは、AI関連投資の拡大を背景に、幅広い産業分野に貢献しています。
単体従業員数は619名、連結従業員数は1,149名です。同社グループの事業セグメントは、電子コンポーネント部門、制御デバイス部門、産業用PC部門、FAソリューション部門の4つです。
主な国内グループ会社は、サンワトリニティ、サンワロジスティック(商品の在庫管理及び流通管理)、エムテック(ロボットシステム等の販売)、アレックスエンジニアリングなどです。
同社グループは当連結会計年度より事業区分を見直し、新たに電子コンポーネント部門、制御デバイス部門、産業用PC部門、FAソリューション部門の4部門体制としました。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
サンワテクノスは、グローバルな事業展開を行う技術商社として、多様なテクノロジーとエンジニアリングを提供しています。社員の成長と活躍を重視する方針が示されており、安定した環境で専門性を高めながら働くことが期待されます。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、平均年齢が40.0歳、平均勤続年数が13.9年となっており、比較的落ち着いた年齢構成と長期的なキャリア形成が可能な環境であることがうかがえます。従業員が長く働き続ける傾向があり、安定した職場環境が特徴であると考えられます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 7,281,111円 |
| 平均勤続年数 | 13.9年 |
| 平均年齢 | 40.0歳 |
| 単体従業員数 | 619人 |
| 連結従業員数 | 1,149人 |
| 単体のグループ内比率 | 53.9% |
同社グループは、確定給付型企業年金制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型企業年金制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を採用しています。これらの制度は、同社および一部の連結子会社に適用されています。
退職一時金制度も設けていますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、2026年3月31日時点の退職給付債務は21.3億円、年金資産は18.2億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、長期経営ビジョン「SUN-WA Vision 2030」と第12次中期経営計画「SGP2027」の実現に向け、人材を重要な経営資本と位置付け、人材戦略を成長基盤としています。顧客に最適なソリューションを提供する提案力の高度化を経営戦略の中核に据え、成長分野への専門人材配置や提案型人材の育成を推進しています。
給与やその他の給付の額と内容は、各職務の役割と責任、個人の成果や能力の発揮状況、外部労働市場の動向を総合的に考慮して決定されます。これにより、社員一人ひとりの挑戦と成長を促進し、企業価値の向上を目指しています。
人材育成においては、「自らチャレンジし、自己実現を目指す社員」の育成を基本方針とし、階層別研修、専門研修、グローバル人材育成を通じて戦略実行力の向上を図っています。また、多様な人材の活躍が新たな付加価値創出につながるとの考えから、性別や国籍を問わない採用・登用を継続的に進めています。社員の個性を尊重し、強みを活かせる環境づくりや働き方改革の推進にも取り組んでいます。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。連結子会社は公表義務の対象外のため、提出会社のデータを示します。出向者は出向先の従業員として集計されています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 12.7% |
| 男性労働者の育児休業等と育児目的休暇の取得率 | 100.0% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) | 65.6% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) | 64.9% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) | 68.8% |
多様性・登用
女性管理職割合の目標と進捗を示します。2024年度実績値より算出方法を出向元基準から出向先基準へ、算出基準日を4月1日時点から3月末時点へ変更しています。
| 指標 | 目標値 | 2024年4月時点 | 2024年度実績(2025年3月末時点) | 2025年度実績(2026年3月末時点) |
|---|---|---|---|---|
| 女性管理職割合 | 2030年度までに15% | 9.8% | 11.2% | 12.7% |
育児・介護支援
男性育児休業取得率の目標と進捗を示します。2024年度より、育児目的休暇を含めて算出しています。
| 指標 | 目標値 | 2023年度実績 | 2024年度実績 | 2025年度実績 |
|---|---|---|---|---|
| 男性育児休業取得率 | 2030年度までに85% | 19.0% | 63.6% | 100.0% |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
サンワテクノスグループは、電子コンポーネント、制御デバイス、産業用PC、FAソリューションの4部門を主たる業務としています。同社グループは、電動機、制御装置、産業用ロボット、電子機器及び部品、産業用機械、工業計器及び計装類といった幅広い製品の販売を手掛けています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、産業用エレクトロニクス・メカトロニクス業界において、多様な製品の販売を通じて収益を上げています。特に、AIの普及やデータセンター、電力インフラ関連の投資拡大、人手不足を背景とした省力化・効率化投資の需要が事業を支えています。
事業は主に地域別に区分されており、国内と海外の現地法人がそれぞれの地域で包括的な戦略を立案しています。各地域セグメントでは、電動機、制御装置、産業用ロボット、電子機器及び部品、産業用機械、工業計器及び計装類などの製品を販売しています。
日本
国内セグメントでは、半導体業界における設備投資の活発化が売上高の増加に貢献しています。具体的には、半導体製造装置業界向けの産業用PCや、半導体関連業界向けの検査装置、搬送設備の販売が好調に推移しました。また、AIサーバー市場の堅調な動きを背景に、マウンター業界向けのモータや、主要顧客の生産増加に伴うFA業界向け電子部品の販売も増加しています。
収益は、主に国内市場における産業用製品の販売から得ています。
アジア
アジア地域セグメントでは、半導体業界における設備投資の活発化が売上高の増加要因となっています。半導体製造装置業界向けの電子部品や産業用PCの販売が増加しました。また、主要顧客の生産増加を背景に、FA業界向けの電子部品やボードコンピュータの販売も伸びています。
一方で、中国における太陽光関連業界の設備投資減少の影響により、太陽光関連業界向けのサーボモータやスカラロボットの販売は減少しました。収益は、アジア地域における産業用製品の販売から得ています。
欧米
欧米セグメントでは、半導体業界における設備投資の活発化が売上高の増加に寄与しています。特に、半導体製造装置業界向けのケーブルの販売が増加しました。しかし、市況の悪化による設備投資の減少から、自動車関連業界向けの産業用ロボットの販売は減少傾向にあります。
収益は、欧米地域における産業用製品の販売から得ています。
その他の事業セグメント
その他の事業セグメントは、報告セグメントに含まれない事業活動であり、主に国内子会社の事業活動を含んでいます。
同社グループの売上高は、特定の顧客に大きく集中することなく、分散した顧客基盤から得られています。
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 日本 | 908億円 | 1,017億円 |
| アジア | 423億円 | 400億円 |
| 欧米 | 56.3億円 | 57.9億円 |
| その他の事業セグメント | 8.3億円 | 8.3億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの直近5期間の業績を見ると、売上高は前期から増加に転じました。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も、前期と比較して大きく増加しています。
これは、世界経済の回復基調やAI関連投資の拡大、国内での設備投資の増加などが背景にあると考えられます。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,544億円 | 1,810億円 | 1,661億円 | 1,396億円 | 1,483億円 |
| 経常利益 | 52.0億円 | 76.8億円 | 66.3億円 | 38.1億円 | 47.8億円 |
| 経常利益率 | 3.4% | 4.2% | 4.0% | 2.7% | 3.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 35.8億円 | 54.9億円 | 50.1億円 | 24.4億円 | 32.6億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 228.33 | 355.08 | 329.87 | 161.15 | 212.35 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期からわずかに増加しました。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から増加傾向を示しています。
これらの指標は、同社グループが従業員一人あたりの収益創出力と利益創出力を着実に向上させていることを示しています。これは、組織全体の効率性や収益体質の強化が進んでいることを示唆しています。
| 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 128.6百万円 | 129.1百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 3.2百万円 | 3.5百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
サンワテクノスは、事業活動で安定的に資金を生み出し、将来に向けた投資も行いながら、財務基盤を堅固にしています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の製造業平均を上回る水準で推移しており、安定した経営状況を示しています。手元資金である現金及び預金も増加傾向にあり、不測の事態への耐性も備わっていると言えます。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回っていますが、前期からは改善しています。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素です。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 491億円 | 531億円 |
| 自己資本比率 | 52.8% | 52.1% |
| ROE(自己資本利益率) | 5.0% | 6.4% |
| 現金及び預金 | 234億円 | 246億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、税金等調整前当期純利益や仕入債務の増加があった一方で、売上債権やその他の資産の増加、法人税等の支払により、前期から減少しました。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出などにより、前期に引き続き資金を使用しています。財務活動によるキャッシュフローは、短期借入金の純減額や配当金の支払により、前期から減少しています。
これらの結果、フリーキャッシュフローはプラスを維持しており、本業で得た資金で投資を賄い、なお余剰資金を生み出している状況です。この資金の流れは、同社グループが安定した事業運営を継続し、将来の成長に向けた基盤を維持していることを示しており、雇用や給与の安定性にもつながる要素と言えます。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 90.9億円 | 37.6億円 |
| 投資CF | △3.9億円 | △4.6億円 |
| 財務CF | △52.2億円 | △28.9億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 87.1億円 | 33.0億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループの事業は、産業用エレクトロニクス・メカトロニクス業界の需要動向や設備投資動向に影響を受ける特性があります。また、主要な仕入先である株式会社安川電機からの仕入高割合が一定程度あり、同社の経営方針や販売政策の変更が同社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、産業用メカトロニクス・エレクトロニクス業界向けに製品を販売しており、多岐にわたる知識や経験を持った人材の確保と育成を経営資源として重視しています。優秀な人材の確保や雇用の維持が困難になった場合、今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
サンワテクノスは、独立系技術商社としてグローバルに事業を展開し、「人を創り 会社を興し 社会に尽くす」という社是を掲げています。この社是のもと、持続可能な社会への貢献と企業価値の向上を目指しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
サンワテクノスグループは、「人を創り 会社を興し 社会に尽くす」という社是に基づく経営理念を掲げています。独立系技術商社として、市場動向を的確に捉え、グローバルネットワークを活かして顧客へ最新の情報や価値ある商品、安全安心なサービスを提供しています。提携メーカーとの協業を通じて、産業の振興と社会の繁栄に奉仕することを目指しています。
同社グループは、第12次中期経営計画「SGP2027(SUN-WA Growth Plan 2027)」において、市場環境の変化に適合する事業構造改革や収益力強化、成長を支える投資と個別戦略の実施を基本方針としています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
サンワテクノスグループは、「人を創り 会社を興し 社会に尽くす」という社是のもと、持続可能な社会への貢献と持続的な企業価値の向上を目指しています。社員が心身ともに健康であることこそが会社の発展と社会貢献につながると認識し、ワークライフバランスの推進や快適な職場環境の整備に取り組んでいます。
また、多様な価値観を持つ人材を会社の強みと捉え、性別や国籍に依らない採用と登用を継続的に進めています。同社グループは「人材」を財産とし、「自らチャレンジし、自己実現に向けて努力する社員」の育成に注力しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
サンワテクノスグループは、グローバルな独立系技術商社として、環境に即応できる人材の育成と組織の構築を重要な課題と認識しています。収益性の向上に向けては、国内外の子会社とのネットワークを活用し、技術力と提案力を活かした高品質・高付加価値な商品やソリューションの提供を進めています。また、DXの活用による業務効率化とコスト削減も推進しています。
人材育成では、人事制度と教育制度の充実を図り、多様な価値観に対応できる自立型人材や海外事業に対応する人材の育成に注力しています。加えて、CSRを強く意識し、社会や地球環境との調和、コンプライアンスの徹底、内部統制システムの推進に取り組んでいます。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
サンワテクノスは、取締役会による監督機能の強化と意思決定の迅速化を図るため、監査等委員会設置会社として運営されています。複数の社外取締役が選任され、指名委員会や報酬委員会も設置されています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
サンワテクノスの筆頭株主は加賀電子であり、事業会社が主要な株主となっています。その他、日本マスタートラスト信託銀行や安川電機など、複数の事業会社や機関投資家が上位株主として名を連ねています。同社の資本構成は、特定の創業家や関連会社に偏らず、多様な事業パートナーや金融機関に支えられていることが特徴です。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 加賀電子 | 11.94% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 5.87% |
| 安川電機 | 5.12% |
| 第一生命保険 | 4.69% |
| オリジン | 3.20% |
なお、前事業年度末において主要株主でなかった加賀電子は、当事業年度末現在では主要株主となっています。
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
サンワテクノスの役員は12名(男性10名・女性2名)で構成され、女性役員比率は17.0%です。代表取締役会長は田中裕之氏、代表取締役社長は松尾晶広氏が務めています。社外取締役比率は41.7%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 田中 裕之 | 取締役会長 (代表取締役) | 1979年4月同社入社、2006年6月取締役就任、2017年6月代表取締役社長就任、2023年6月代表取締役会長就任より現職。 |
| 松尾 晶広 | 取締役社長 (代表取締役) 社長執行役員 営業本部長 | 1984年4月同社入社、2020年6月取締役上席執行役員就任、2023年6月代表取締役社長、社長執行役員、営業本部長就任より現職。 |
| 上坂 秀昭 | 取締役 常務執行役員 営業本部制御デバイス部門担当 営業本部FAソリューション部門担当 | 1985年4月同社入社、2021年6月取締役就任、2022年6月取締役常務執行役員就任より現職。 |
| 平野 隆士 | 取締役 上席執行役員 イノベーション本部長 | 1994年4月同社入社、2021年6月取締役執行役員就任、2022年6月取締役上席執行役員就任、2023年4月イノベーション本部長就任より現職。 |
| 西田 勝幸 | 取締役 執行役員 営業本部電子コンポーネント部門長 | 1995年4月同社入社、2021年6月執行役員就任、2025年6月取締役執行役員就任、2025年10月営業本部電子コンポーネント部門長就任より現職。 |
| 的場 孝成 | 取締役 執行役員 管理本部長 経営企画部長 | 1994年4月同社入社、2022年6月執行役員就任、2023年4月管理本部長就任、2025年6月取締役執行役員就任より現職。 |
社外取締役は、草薙一郎氏(草薙一郎法律事務所設立)、坂本敦子氏(プライム代表取締役)、山口章氏(アリカ代表取締役)、康理惠氏(康理惠公認会計士事務所開設)、鈴木信幸氏(亜細亜大学経営学部教授)です。
サンワテクノスは監査等委員会設置会社であり、取締役会は業務執行の監督機能を担っています。社外取締役が過半数を占める指名委員会と報酬委員会を設置し、監督機能の強化と意思決定の迅速化を図っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
サンワテクノスの役員報酬は、企業価値の持続的な向上を促すインセンティブとして、株主利益と連動した報酬体系を基本としています。取締役(監査等委員および社外取締役を除く)には基本報酬、業績連動報酬、譲渡制限付株式報酬が支給され、監査等委員である取締役および社外取締役には基本報酬が支給される仕組みです。報酬額の決定は、代表取締役社長が作成した原案を報酬委員会が審議し、その答申を得た上で取締役会で決定されています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 社外役員 | 5名 | 33百万円 | 6.6百万円 |
なお、退職慰労金は当事業年度に支払われた役員退職慰労金の額を記載しており、同社は2016年6月28日開催の定時株主総会をもって役員退職慰労金制度を廃止しています。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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