【平均年収663万円】マサル 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収663万円】マサル 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

マサルは、建物に関する各種工事や産業用機械の組立・設置・メンテナンスを手掛ける総合専門工事会社です。連結従業員数は約170名規模で、直近の連結会計年度では売上高と利益が大幅に増加しました。


目次

※本記事は、株式会社マサル の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


マサルは、建物に関する新築防水工事、改修工事、直接受注工事、空調・冷暖房・給排水等の設備工事を手掛ける総合専門工事会社です。また、排気装置を主体とした乾燥・塗装装置、集塵装置等の産業用機械の組立・設置・メンテナンスも展開しています。

同社の単体従業員数は137名、連結従業員数は171名です。同社グループの事業セグメントは、建設工事業と設備工事業の2つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)マサルファシリティーズ、空気設備工業などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


マサルは、建設工事業と設備工事業を主軸とする企業です。同社グループの給与水準や働き方には、業界の特性が反映されていると考えられます。人材の定着を重視し、多様な働き方を支援する取り組みを通じて、社員が長期的に活躍できる環境づくりを目指している様子がうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、社員の平均年齢や勤続年数から、比較的安定した人材構成と長期的なキャリア形成が可能な環境であると推測できます。単体従業員数が連結従業員数に占める割合も高く、グループの中核を担う存在であることが示されています。

項目 数値
平均年間給与 6,627,859円
平均勤続年数 12.1年
平均年齢 45.2歳
単体従業員数 137人
連結従業員数 171人
単体のグループ内比率 80.1%


同社は、確定拠出年金制度及び中小企業退職金共済制度を採用しています。これらの制度は、会社が拠出した資金を従業員が運用する確定拠出型です。

適用範囲は、提出会社および連結子会社の一部を含みます。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


マサルは、「~100年選ばれ続ける会社を目指す!~」という長期経営計画のもと、SDGsへの取り組みを方針として掲げています。労働集約型ビジネスである建設業において、「労働力の確保」と「イノベーション」を主要な課題と認識し、人材戦略を推進しています。

具体的には、ダイバーシティマネジメント、健康経営、職場環境整備に力を入れています。性別や国籍を問わない採用の実施、ウェルネス推進室の設置による社員の健康維持、男性育児休業取得の促進や勤務体系の整備、DX推進による業務効率化などを進めています。

人材育成においては、若年層には専門知識の座学とOJTを並行して実施し、早期育成を図っています。中長期の社員に対しては、社会常識、経理財務、マーケティング、企業法務、IT、経営戦略といった社内共通知識をEラーニングで習得させ、自主的な学習を促すことで、マネジメント力の高い人材の発掘を目指しています。これらの方法を通じて、一人ひとりの適性に合わせた人材育成プログラムを実施する方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。連結子会社も同様に公表義務の対象外です。

多様性・登用

指標 数値
総合職新卒採用の女性割合 59.7%

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
年次有給休暇の取得率 76.6%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


マサルグループは、建物の新築防水工事や改修工事、設備工事などを手掛ける総合専門工事会社です。同社グループは、主に「建設工事業」と「設備工事業」の2つの事業セグメントを展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか

建設工事業

建物の新築防水工事、改修工事、直接受注工事の施工、建築材料販売、機材レンタルなどを行っています。収益は、これらの工事の施工や関連する販売・レンタルから得ています。運営は、マサルおよびイノベイトが行っています。

設備工事業

空調・冷暖房・給排水などの設備工事の施工、排気装置を主体とした乾燥・塗装装置、集塵装置などの産業用機械の組立・設置・メンテナンスを行っています。収益は、これらの設備工事や産業用機械の提供・メンテナンスから得ています。運営は、マサルファシリティーズおよび空気設備工業が行っています。

同社グループの売上高は建設工事業が最も大きく、設備工事業がそれに続いています。直近の連結会計年度では、設備工事業の売上高が前期から大きく伸びています。また、主要な顧客として鹿島建設や大成建設といった大手建設会社への売上高が確認されています。

セグメント 売上高(2024年9月期) 売上高(2025年9月期)
建設工事業 80.6億円 91.7億円
設備工事業 8.9億円 14.8億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


マサルグループの直近5期間の業績は、売上高と利益ともに変動を伴いながらも、当連結会計年度において大きく伸長する傾向を示しています。特に、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期から大幅な増加となりました。

項目 2021年9月期 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期
売上高 77.9億円 69.6億円 86.4億円 89.5億円 106億円
経常利益 4.2億円 2.3億円 5.2億円 4.2億円 6.6億円
経常利益率 5.4% 3.3% 6.0% 4.7% 6.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 3.2億円 1.9億円 3.4億円 2.8億円 4.1億円
1株当たり当期純利益(円) 369.24 218.58 391.73 313.54 455.94

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


マサルグループの従業員1人あたりの稼ぐ力を見ると、直近の連結会計年度において生産性が向上している傾向が見られます。従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、事業規模の拡大と効率化が進んでいることを示しています。また、従業員1人あたり営業利益も前期から増加しており、収益性の改善がうかがえます。

指標 2024年9月期 2025年9月期
従業員1人あたり売上高(連結) 54.2百万円 62.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.5百万円 3.7百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


マサルは、堅実な財務基盤と安定した資金の流れを維持しています。本業で得た資金を投資に回しつつ、手元資金を確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


マサルグループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場平均(製造業46.8%、非製造業24.2%)を大きく上回る水準で推移しています。これは、安定した経営基盤を示しています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均(9.4%)を下回るものの、前期から改善傾向にあります。手元資金である現金及び預金も増加しており、不況時にも耐えうる資金力を有している状況です。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性につながる要素であると考えられます。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
純資産 49.4億円 52.8億円
自己資本比率 58.9% 59.9%
ROE(自己資本利益率) 5.7% 7.9%
現金及び預金 23.5億円 33.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


マサルグループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは前期から増加し、当期はプラスとなっています。これは主に、未成工事支出金や売上債権の減少により資金が増加したことによるものです。投資活動によるキャッシュフローは前期のマイナスから当期はプラスに転じており、保険の解約等による収入が主な要因となっています。結果として、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは前期のマイナスから当期はプラスに大きく増加しました。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済や社債の償還により資金が減少しています。これらの資金の流れは、本業で安定的に資金を生み出し、財務的な健全性を保ちながら事業を運営している状況を示しており、入社後の安定性や成長性を見込む上での重要な要素となります。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF 4.2億円 12.4億円
投資CF △5.0億円 9百万円
財務CF 4.9億円 △2.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △79百万円 12.5億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主力事業である防水工事業は請負形態をとっており、受注先の動向や競合他社との受注競争激化による収益力低下のリスクがあります。また、防水材や資材価格の変動が請負代金に反映されにくい場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


マサルは、企画提案力・技術開発力・施工力を総合的に強化し、顧客ニーズに応える高品質な商品提供と企業イメージ向上を目指す会社です。社会の発展に貢献しながら、企業価値の最大化を追求しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、経営の基本方針として『企画提案力・技術開発力・施工力を総合的に強化し、顧客ニーズに合う高品質の商品を提供するとともに、専門業者としての見識を再構築し企業イメージの向上を図る』ことを掲げています。新築市場および成長著しいリニューアル市場において、顧客の信頼と期待に応え、社会の発展に貢献することを目指しています。

また、経営効率の徹底や内部統制の整備により経営基盤を強化し、財務体質の強化を図ることで、企業価値の最大化に努めています。2021年10月から2030年9月までの長期経営計画『~100年選ばれ続ける会社を目指す!~』のもと、永続的な成長ができる総合専門工事会社となることを目標としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、中長期の企業価値向上とサステナビリティ課題の解決の両立が重要であると考えています。長期経営計画のキーワードとして『~100年選ばれ続ける会社を目指す!~』を掲げ、『SDGsへの取組み~Sustainable Development Goals~』を方針として取り組んでいます。

建設業という事業特性を踏まえ、「安全かつ健康に働ける環境の整備」を重要な取り組みとして位置づけています。自然界や人体に有害な有機溶剤であるトルエンの使用を削減するため、無溶剤「4Sクリン」を開発し、その普及に取り組むなど、環境負荷低減への意識も持っています。

サステナビリティに関する方針や施策の提案、進捗のモニタリングは管理本部で行われ、経営会議で決定し、取締役会に報告する管理体制を構築しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、労働集約型ビジネスである建設業において、「労働力の確保」と「イノベーション」を主要な課題として認識しています。労働力の確保に関しては、ダイバーシティマネジメント、健康経営、職場環境整備などの取り組みを進めています。

具体的には、性別や国籍を問わない採用の実施、ウェルネス推進室の設置による社員の健康維持、男性育児休業取得の促進や勤務体系の整備、DX推進による業務効率化などを進めています。今後も人材育成の強化に向けて必要な体制整備を検討し、方針・施策の検討及び運用を継続していく方針です。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


株式会社マサルは監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会が連携して経営の健全性を確保する体制を構築しています。社外取締役および社外監査役を選任することで、経営の公正性と透明性を高めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の筆頭株主は事業会社である操上です。マサル協力企業持株会やマサル従業員持株会、化研マテリアルといった関連会社や持株会、個人名が上位株主として名を連ねています。特定の株主グループが同社グループの経営を支える資本構成となっています。

株主名 持株比率
操上 16.30%
マサル協力企業持株会 5.15%
化研マテリアル 4.84%
マサル従業員持株会 2.99%
苅谷 純 2.98%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性10名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は勝又健氏が務めています。社外取締役比率は28.6%です。

氏名 役職 主な経歴
勝又 健 代表取締役社長 社長室担当 1992年8月 同社入社、2015年12月 取締役、2020年12月 代表取締役社長より現職。2024年12月 社長室担当より現職。
苅谷 純 代表取締役会長 1985年4月 同社入社、1996年6月 取締役、2003年6月 代表取締役社長、2020年12月 代表取締役会長より現職。
操上 悦郎 取締役副社長 1989年3月 同社入社、2003年6月 取締役、2013年6月 取締役副社長より現職。
髙橋 聡一郎 取締役 営業推進室長兼 安全環境部担当 1989年3月 同社入社、2015年12月 取締役より現職。2024年12月 営業推進室長兼安全環境部担当より現職。
蛭子屋 新一 取締役 営業推進室副室長 (設計施主・営業情報分析担当) 1992年4月 同社入社、2018年12月 取締役より現職。2024年12月 営業推進室副室長(設計施主・営業情報分析担当)より現職。


社外取締役は、七海覚氏(七海覚行政書士事務所開設)、細渕英男氏(サンユー建設社外取締役)です。

同社は監査役会設置会社です。社外取締役2名を選任することで取締役会の機能を充実させ、社外監査役2名を選任することで公正性・中立性を高め、取締役会への監督機能を強化しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、固定報酬(基本報酬、執行部門報酬)、業績連動報酬、譲渡制限付株式報酬(非金銭報酬)で構成されています。取締役の報酬限度額は年額240百万円、監査役の報酬限度額は年額20百万円と定められています。取締役の報酬は、任意の報酬委員会からの答申を受けて取締役会で決定され、監査役の報酬は監査役全員の同意により決定される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 8名 1.6億円 19.5百万円
監査役(社外除く) 1名 7百万円 7.2百万円
社外役員 4名 15百万円 3.6百万円


個人別報酬が開示されている役員はいません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。