【平均年収591万円】エムティジェネックス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収591万円】エムティジェネックス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

エムティジェネックスは、オフィスビルや住宅のリニューアル工事、駐車場運営、不動産運営管理、保険代理など、多岐にわたる不動産関連サービスをグループ各社とともに展開しています。直近期は売上高・利益ともに堅調に推移し、増収増益となりました。


目次

※本記事は、エムティジェネックス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、オフィスビルや住宅のリニューアル工事、駐車場運営、不動産の運営管理、保険代理事業を主たる業務としています。これら多岐にわたる事業を通じて、不動産関連サービスを提供しています。

単体従業員数は33名、連結従業員数は151名です。セグメントはリニューアル、駐車場、施設等保守管理、保険代理の4つです。

主な国内グループ会社は、(親会社)森トラスト・ホールディングス、(親会社)森トラスト、(連結子会社)森トラスト保険サービス(損害保険代理)、(連結子会社)チヨダMEサービスなどです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


エムティジェネックスは、多様な事業を展開する企業グループです。社員一人ひとりの能力を重視し、長期的なキャリア形成を支援する方針を掲げており、働きがいのある職場環境が整っている傾向があります。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


エムティジェネックスでは、社員の定着を重視し、長期的な視点でのキャリア形成を支援する姿勢が見られます。平均勤続年数や平均年齢からは、安定して働き続ける社員が多い傾向がうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,908,494円
平均勤続年数 6年2ヶ月
平均年齢 49.3歳
単体従業員数 33人
連結従業員数 151人
単体のグループ内比率 21.9%


同社は、退職一時金制度と中小企業退職金共済制度を併用しています。確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度)を採用しています。退職一時金制度がありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


エムティジェネックスは、持続的な成長のために多様な人材の確保と活躍を重要な経営課題と位置付けています。社員が安心して長期的に能力を発揮できる環境を整備しつつ、個々の役割、成果、専門性に応じた公正かつ競争力のある処遇を行うことを基本方針としています。

給与は年1回(7月)の改定を基本とし、前年度の業務実績、行動目標の達成状況、保有スキル・専門性・資格を総合的に勘案して決定されます。多面的な評価を実施し、業務成果だけでなく専門性や能力向上も適切に反映する仕組みです。賞与は年2回支給され、年間支給月数の目安を設定することで、過度に短期的な業績変動に左右されない安定的な報酬体系を構築しています。昇進は年齢や勤続年数にとらわれず、成果と能力発揮の状況を踏まえて決定され、若手や中途採用者も早期に活躍できる環境を整備しています。

同社グループは、企業倫理規程や行動準則の制定を通じて法令遵守と健全な事業活動を徹底しています。また、多様な人材の活躍支援とキャリア形成支援を重点テーマとしています。

管理職等の中核人材の登用においては、性別、国籍、学歴、採用経緯に縛られず、能力、実績、見識に基づく適正な評価を行う方針です。女性の活躍支援として、育児休業・介護休業・時短勤務制度の拡充やハラスメント防止対策の強化を図っています。社員のスキル向上と能力発揮のため、業務に関連する資格取得を奨励・支援する制度を充実させており、受験費用や講座費用などの補助を行っています。さらに、社員の新たな挑戦を後押しし、キャリアの幅を広げることを目的に、他事業部の研修・体験プログラムを実施し、社員の就業希望と各部門の人材ニーズのマッチングを図っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

育児・介護支援


提出会社単体のデータです。

指標 数値
男性従業員の育児休業取得率 100%

健康・安全


提出会社単体のデータです。

指標 数値
長時間労働是正の取組 2.3時間

人材育成・エンゲージメント


提出会社単体のデータです。

指標 数値
年次有給休暇取得率 82.1%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


エムティジェネックスは、オフィスビルや住宅のリニューアル工事、駐車場運営、不動産の運営管理、そして保険代理事業を主たる業務としています。同社グループは、これらの多岐にわたる事業を通じて収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、エムティジェネックス、連結子会社である森トラスト保険サービス、チヨダMEサービス、エムティアイテックの計4社で構成されています。オフィスビルや住宅のリニューアル工事、駐車場運営事業、不動産の運営管理、保険代理事業を主たる業務としています。

同社グループの事業は主に4つのセグメントに分かれています。各セグメントは、それぞれ異なるサービスを提供し、収益を得ています。なお、本邦以外の外部顧客への売上高はなく、海外事業は展開していません。

リニューアル

ビルや住宅等の内装工事、リニューアル工事等を行っています。大規模オフィスの内装工事や電気設備工事の受注が増加した結果、当連結会計年度の売上高は前期から大きく増加しました。

駐車場

時間貸及び月極駐車場の運営管理を行っています。周辺物件における工事の増加に伴い、工事関係車両による時間貸駐車場の利用が増加し、月極駐車場も堅調に推移した結果、当連結会計年度の売上高は前期から増加しました。

施設等保守管理

賃貸ビル管理事業と設備保守管理等を行っています。オフィス向けの衛生消耗品の販売や電気設備システムの保守保全事業が好調に推移した結果、当連結会計年度の売上高は前期から増加しました。

保険代理

保険会社との委託契約に基づき保険代理業務を行っています。契約ポートフォリオの見直しを進めた結果、一部契約の満了に伴う影響により、当連結会計年度の売上高は前期から減少しました。

同社グループの主要な顧客として、森トラスト株式会社への売上高が当連結会計年度の総販売実績の23.5%を占めています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
リニューアル 14.7億円 20.0億円
駐車場 14.6億円 15.9億円
施設等保守管理 9.6億円 10.6億円
保険代理 69百万円 65百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期の業績を見ると、売上高は継続的に増加傾向にあります。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も、概ね増加傾向で推移しています。特に当連結会計年度は、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期から増加しました。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 29.7億円 32.6億円 37.9億円 39.5億円 47.1億円
経常利益 3.4億円 3.8億円 4.5億円 4.3億円 4.9億円
経常利益率 11.5% 11.7% 11.9% 10.9% 10.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 2.1億円 2.4億円 2.8億円 2.6億円 3.1億円
1株当たり当期純利益(円) 197.52 224.49 257.86 246.19 292.54

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、当連結会計年度において前期から増加しました。一方、従業員1人あたりの営業利益は、当連結会計年度において前期から横ばいとなっています。これらの指標は、同社グループの事業規模拡大に伴う生産性の傾向を示しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 29.5百万円 31.2百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 3.1百万円 3.1百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


エムティジェネックスは、財務基盤が安定しており、本業で得た資金を元手に事業活動を行っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


エムティジェネックスグループの財務基盤は、自己資本比率が高く、安定していることが示されています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均と比較するとやや低い水準ですが、自己資本比率は高い水準にあります。手元資金は前期から減少していますが、潤沢な自己資本が財務の安定性を支えています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 41.3億円 44.0億円
自己資本比率 80.6% 77.9%
ROE(自己資本利益率) 6.6% 7.4%
現金及び預金 20.1億円 19.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


エムティジェネックスグループの営業活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度において76百万円の増加となりました。これは税金等調整前当期純利益やのれん償却額が主な収入要因となっています。しかし、前連結会計年度と比較すると減少しています。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得や定期預金の預入により、△29百万円の減少となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の返還や配当金の支払額により、△61百万円の減少となっています。本業で得た資金で投資を行い、余剰資金を確保している状況であり、財務的な安定性がうかがえます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 3.0億円 76百万円
投資CF △12百万円 △29百万円
財務CF △1.1億円 △61百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) 2.8億円 47百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、森トラスト株式会社の子会社であり、同社及び同社グループ各社からの受注に依存している状況です。また、運営・管理する駐車場及び不動産は東京都内に集中しており、大規模な災害等が発生した場合に業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社(提出会社)の従業員は33名と小規模な組織であり、効率性を重視した運営組織となっています。今後、急速な事業の拡大や新規事業への進出があった場合、即応して適切かつ十分な組織的対応ができず、事業の展開速度に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


エムティジェネックスは、快適な都市環境・オフィス空間の提供を通じて、持続的な社会の実現に貢献することを経営の基本方針としています。また、社員の成長と多様性を重視する企業風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


エムティジェネックスグループは、オフィスビルにおける内装工事、駐車場の管理・運営、衛生消耗品の供給をはじめ、さまざまなビル管理業務を行っています。これらの業務で培ってきた技術とノウハウを活かすことを重視しています。

時代のニーズに応じた快適な都市環境・オフィス空間の提供を通じて、持続的な社会の実現に貢献することを経営の基本方針としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、取締役及び従業員がとるべき行動規範を示した「企業倫理規程」を制定し、法令遵守の徹底に努めています。また、健全な事業活動を遂行する上での最も基本的な姿勢を示す「行動準則」を制定し、入社時研修等で浸透を図っています。

管理職等の中核人材の登用においては、性別、国籍、学歴、採用経緯に縛られず、能力、実績、見識等、総合的な観点に基づく適正な評価により登用する方針です。女性の活躍支援として、育児休業・介護休業・時短勤務制度の拡充と各種ハラスメント防止対策の強化を図っています。

人材活用・育成費を経営戦略上重要な資本政策の一環と位置付け、中長期的な企業価値の向上には人材育成が不可欠と判断しています。すべての社員を対象に業務に関連する資格取得を奨励・支援し、社員のスキル向上や能力発揮を支援する職場環境の整備に努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、安定的な収益基盤の維持と、内部留保資金を用いた成長投資と配当による株主還元のバランスをとりながら、将来にわたる企業価値の向上を図ることを重要課題と認識しています。

M&Aについては、対象会社の企業価値測定、シナジー効果、減損リスク等に関して十分な検討を行い、投資判断は慎重な姿勢で検討することを継続しています。

また、事業規模の拡大、グループ外顧客獲得のための営業強化、一層のサービス品質向上、技術力向上を図るべく、人財育成にも注力していく方針です。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


エムティジェネックスは監査等委員会設置会社であり、取締役会と監査等委員会を設置しています。これにより、経営の意思決定と監督機能の明確化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


エムティジェネックスの筆頭株主は森トラストであり、同社グループの経営を支える主要な存在です。森トラストが過半数の株式を保有しており、同社グループの経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
森トラスト 53.39%
UH Partners 2投資事業有限責任組合 7.68%
光通信KK投資事業有限責任組合 6.51%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性9名・女性1名)で構成され、女性役員比率は10.0%です。代表取締役社長は松井徳彦氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
松井 徳彦 代表取締役社長 1988年4月森ビル入社、1999年8月森トラスト入社、2015年7月同社執行役員営業本部ビル営業第2部長、2018年7月同社執行役員仙台支店長、2026年6月同社代表取締役社長就任。
鈴木 均 取締役会長 1975年4月森ビル入社、1999年10月森トラスト管理部長、2007年6月同社代表取締役社長就任、2016年1月森トラスト保険サービス代表取締役社長、2026年6月同社取締役会長就任。
篠﨑 延夫 取締役リニューアル事業部長 1981年4月森ビル入社、2007年10月森トラスト・ビルマネジメント管理部技術課長、2019年6月同社取締役リニューアル事業部長就任。
豊島 正守 取締役 営業企画部長兼ビル管理事業部長兼 駐車場事業部管掌 1990年4月森ビル観光入社、2016年9月MTゴルフ開発代表取締役社長、2026年6月同社取締役営業企画部長就任。
長野 幸司 取締役管理部管掌 1992年4月ミサワリゾート入社、2005年11月森トラスト入社、2021年6月同社取締役管理部管掌。
安達 智一 取締役 1990年4月戸田建設入社、2013年3月同社東京支店建築営業部長、2017年6月同社取締役就任。


社外取締役は、櫻井俊樹氏(元国土交通省海事局次長・監査等委員)、井上善雄氏(エル・スタッフビジョン代表取締役社長・監査等委員)、奥村太久実氏(むさしの税理士法人代表社員・監査等委員)、福田実主氏(元TMI総合法律事務所弁護士・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社を採用しており、取締役会の意思決定機能と監督機能を明確化し、経営の迅速化・効率化・透明化を図っています。取締役会は10名で構成され、うち5名が独立性の高い社外取締役です。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


エムティジェネックスの役員報酬は、固定報酬としての基本報酬(金銭報酬)のみで構成されています。これは、持続的かつ安定的な成長と企業価値向上への貢献意欲を高めることを目的としています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 31百万円 7.8百万円
社外役員 5名 10百万円 2.0百万円


なお、取締役の支給額には、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。