【平均年収618万円】創健社 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収618万円】創健社 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

創健社は、安全性や栄養性を追求した食品の企画・開発・販売をグループ各社とともに展開しています。数十名規模の組織として、直近期は売上高が減少し、利益も大幅な減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社創健社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


創健社は、安全性、栄養性を追求した食品の製造販売を手掛けています。同社グループは、食べ物による健康作りを目指し、「安心で」「おいしく」「栄養価値のある」食品の企画・開発・販売を行っています。

単体従業員数は35名、連結従業員数は38名です。同社グループは健康自然食品の卸売業として単一セグメントで事業を展開しています。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)髙橋製麺などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


創健社は健康自然食品の卸売業として、食を通じた健康的な生活に貢献しています。従業員数は比較的小規模であり、安定した環境で長く働くことを重視する傾向が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が長く、平均年齢も中堅層が中心となっています。これは、従業員が長期的にキャリアを築きやすい環境であることを示しています。

項目 数値
平均年間給与 6,175,051円
平均勤続年数 16.0年
平均年齢 42.8歳
単体従業員数 35人
連結従業員数 38人
単体のグループ内比率 92.1%


同社グループは確定給付型の退職給付制度を採用しており、国内グループ会社に適用されています。退職一時金制度も設けられていますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

なお、退職給付債務は2.3億円、年金資産は1.0億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


創健社グループは、「地球環境を大切にし、食生活の提案を通して人々の健康的な生活向上に貢献する」という企業理念を基本に、人的資本の充実を重視しています。自然食品を中心とした事業推進、業務効率化、組織力強化を経営戦略上の重要課題と位置づけ、人材戦略を通じて社員の成長を会社の成長につなげる組織づくりを進めています。

給与や賞与は、職務内容、能力、経験、成果、勤務状況、会社業績などを総合的に勘案し、公平かつ客観的な評価に基づいて決定することを基本方針としています。また、関係法令を遵守し、男女間で不合理な賃金格差が生じないよう、同一の評価基準に基づく賃金制度の運用に努めています。

具体的な取り組みとして、ワークライフバランスの推進、公正な待遇の提供、育児・介護休業制度の整備と周知、人材育成、採用に関する取り組みを掲げています。ワークライフバランスでは有給休暇の取得推進や働き方相談窓口の設置、公正な待遇では人権侵害や差別をせず、労働組合との労使協議会を定期的に実施しています。人材育成ではOJTを基本とし、スキルや能力に合わせた研修プログラムを提供し、定年退職者の部長職再雇用による若手社員の教育強化にも注力しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは開示されていません。

ワークライフバランスに関する取り組み

指標 目標 実績
有給休暇の取得率 有給休暇取得は年間5日間以上を推進 2026年3月期全社員実施
時差通勤や在宅ワーク 原則禁止。不測の事態(例:自然災害・感染症)や個人事情に応じた柔軟な働き方を支援 必要時に限定的に実施
従業員及び配偶者の健康診断受診率 従業員及び配偶者の健康診断は年間1回受診を推進 2026年3月期全社員実施

公正な待遇の提供

指標 目標 実績
人権侵害や差別のクレーム件数 人権侵害や差別のクレームの発生件数はゼロ件を目標 2026年3月期 無し
労働組合との労使協議会を定期的に開催 労働組合との労使協議会は年間3回以上の開催を推進 2026年3月期3回実施
従業員からの相談窓口への相談件数 従業員からの相談窓口の利用を推進 2026年3月期 4回実施
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 女性管理職の登用の推進 公表義務の対象ではないため、実績を省略しておりますが、今後も女性の管理職登用に取り組む予定です。
全労働者の男女の賃金の額の差異 全労働者の男女賃金差異の縮小の推進 公表義務の対象ではないため、実績を省略しておりますが、男女賃金格差のない同一賃金を採用しております。

育児・介護休業制度の整備と周知

指標 目標 実績
育児・介護休業取得率(男性含む) 育児・介護休業の取得を対象者に周知し、休業を推進 公表義務の対象ではないため、実績を省略しております。2026年3月期該当者なし

人材育成

指標 目標 実績
OJT実施 OJT実施を必要に応じて推進 新入社員に対して、個々の人材に合わせた研修プログラムを設け、各部署で多様な研修を実施しております。

採用に関する取り組み

指標 目標 実績
オンライン面接などの方法を活用し、全国からの優秀な人材採用 全国の大学に範囲を広げ、幅広い学生にアプローチ 2026年3月期においては、全国の大学に範囲を広げた募集広告は実施しておりませんが、会社のホームページを充実させ、企業情報や採用情報を分かりやすく提供し、応募者が情報を得やすい環境を整備しております。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


創健社グループは、健康自然食品の卸売業を主たる事業としています。食べ物による健康作りを目指し、「安心で」「おいしく」「栄養価値のある」食品の企画・開発及び販売を手掛けています。連結子会社の髙橋製麺は、即席麺の製造を担い、自社ブランドだけでなく他社ブランドへのOEM供給や原材料販売も行っています。

同社グループは、不要な食品添加物を使わない自然食品専業企業として、環境に配慮したオーガニック商品や身体にやさしいプラントベース商品を消費者に分かりやすく提供することに注力しています。収益は主に食品量販店や小売店等への商品販売から得ており、商品を顧客に引き渡した時点で収益を認識するモデルです。直近では「嗜好品・飲料」や「乾物・雑穀」の売上が増加した一方で、「調味料」や「油脂・乳製品」などの品目で売上が減少する傾向が見られました。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


創健社グループの直近5期間の業績を見ると、売上高は前期まで緩やかな増加傾向にありましたが、当期は減少に転じました。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に大きく増加したものの、当期は大幅な減少となりました。これは、売上高の減少に加え、棚卸資産廃棄損などの特別損失も影響している一方で、特別利益も計上されています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 46.3億円 48.5億円 48.8億円 49.5億円 47.5億円
経常利益 29百万円 30百万円 27百万円 72百万円 22百万円
経常利益率 0.6% 0.6% 0.6% 1.4% 0.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 31百万円 16百万円 8百万円 48百万円 17百万円
1株当たり当期純利益(円) 43.93 23.34 11.08 67.94 24.30

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


創健社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、事業活動における効率性の向上が見られます。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から減少しており、利益面での生産性には課題があることがうかがえます。これは、全体の営業利益が減少したことと連動しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 123.8百万円 125.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.6百万円 0.6百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動や投資活動における資金の流れから、現在の経営状態を把握することができます。特に、本業で得た資金をどのように活用しているか、将来に向けた投資の状況が示されています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は、前期からわずかに減少したものの、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)は前期から減少しており、プライム市場平均を下回る水準となっています。手元資金である現金及び預金は増加傾向にあり、一定の流動性を確保している状況です。これらの財務基盤は、同社グループの事業運営における安定性を示すものとなっています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 11.6億円 11.9億円
自己資本比率 39.4% 38.9%
ROE(自己資本利益率) 4.2% 1.4%
現金及び預金 12.5億円 13.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業の活動を示す営業キャッシュフローが当期はマイナスとなりました。これは主に法人税等の支払額や退職給付に係る負債の減少などにより資金が使用されたためです。投資キャッシュフローも有形固定資産の取得や保険積立金の積立により資金が使用されており、フリーキャッシュフローはマイナスとなっています。一方で、財務キャッシュフローは長期借入れによる収入や短期借入金の純増により資金を獲得しています。この状況は、事業活動で生み出す資金が投資活動を賄いきれておらず、借入れによって資金を調達していることを示しています。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF △38百万円 △5百万円
投資CF △11百万円 △11百万円
財務CF △8百万円 1.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △49百万円 △16百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、国際的な情勢不安や原材料価格の高騰、円安の動向が生活コストの高止まりを招き、景気の先行きを不透明にしていることをリスクとして認識しています。また、物価上昇に伴う消費者の節約志向の高まりや人手不足、物流問題など、厳しい経営環境が続いていることを挙げています。さらに、商品の原材料や委託製造、食品の安全性や信頼性、公的規制、食物アレルギーに関する問題が発生した場合、経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があるとしています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループを取り巻く食品業界では、人手不足が厳しい経営環境の一因として挙げられています。これは、同社グループの事業運営においても人材の確保や育成に関する課題となり得る可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


創健社グループは、食を通じて人々の健康的な生活向上に貢献することを目指し、地球環境を大切にする企業理念を掲げています。この理念に基づき、健全な経営と発展を通じて社会に貢献する企業風土を築いています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「地球環境を大切にし、食生活の提案を通して人々の健康的な生活向上に貢献する」という企業理念を掲げています。この理念のもと、人間の健康、地球の健康、そして企業の健康の実現を目指しています。

これらの活動を通じて企業価値を高め、社会貢献に結びつけることで、すべてのステークホルダーの期待に応えることを認識しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、役員・社員が一丸となって目標達成に取り組むことを重視する企業風土です。各部署の個別最適化ではなく、全社横断での全体最適化を推進するため、経営戦略とブランドを統括する経営企画室を新設しました。

商品開発部門と営業本部・営業現場の連携を強化し、戦略に基づく商品づくりや販促活動を一体的に推進しています。また、DX推進による業務変革とウェルビーイングの実現を目指し、社員がクリエイティブな業務に専念できる環境を構築しています。

人権侵害や差別をせず、人材の多様性を確保し、公正な待遇を提供することも大切にしています。ワークライフバランスの推進や人材育成にも力を入れ、持続可能な高収益組織を目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、自然食品市場の拡大と新規参入の増加という経営環境において、持続的な成長のために大きな戦略転換を実行しています。第7次中期経営計画では、「共創と変革による成長基盤の強化」を掲げています。

具体的な施策として、創健社ブランドのリブランド推進や、商品開発と営業機能の一体化による最適化を進めています。また、プライベートブランド戦略の加速に向けた商品開発力の強化にも取り組んでいます。

DX推進による業務変革とウェルビーイングの実現、そして企業理念を具現化するためのサステナビリティの取り組みも重点テーマです。これらを通じて、環境配慮や食品ロス削減、オーガニック・植物性素材の活用を推進しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


創健社は、地球環境と人々の健康的な生活向上への貢献を企業理念に掲げ、迅速な意思決定と業務遂行を目指しています。取締役会と経営会議を定期的に開催し、透明で公正な経営体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


創健社の筆頭株主は代表取締役社長の中村靖氏です。上位株主には取引先持株会である創健会や事業会社である太田油脂株式会社が名を連ねています。創業家や関連会社が上位に位置しており、経営に一定の影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
中村 靖 23.24%
創健会(取引先持株会) 8.23%
太田油脂株式会社 7.94%
有限会社タカ・エンタープライズ 2.80%
原田 こずえ 2.45%


なお、前事業年度末において主要株主であった中村澄子は、当事業年度末には主要株主ではなくなりました。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は中村靖氏が務めています。社外取締役比率は28.6%です。

氏名 役職 主な経歴
中 村 靖 代表取締役 社長 1987年8月に同社に入社後、経営企画室長、営業本部長などを歴任し、2001年6月に代表取締役社長に就任しました。2026年4月より同社代表取締役社長兼経営企画室管掌より現職。
岸 本 英 喜 専務取締役 管理本部長 1984年4月に同社に入社し、商品本部長、営業本部長などを経て、2021年7月に専務取締役営業本部長に就任しました。2026年6月より同社専務取締役管理本部長より現職。
山 田 一 斗 資 取締役 商品本部長 1991年5月に同社に入社し、福岡営業所長、総務部長などを経て、2014年6月より同社取締役商品本部長に就任しました。髙橋製麺株式会社の代表取締役社長も務めています。
村 田 幸 隆 取締役 営業本部長 1989年4月に同社に入社後、沖縄営業所長、横浜支店長、大阪支店長などを歴任し、2026年6月より同社取締役営業本部長に就任しました。


社外取締役は、鈴木久衞氏(税理士・監査等委員)、合田真琴氏(司法書士・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員会は過半数が社外取締役で構成されています。これにより、取締役の業務執行に対する監査・監督機能の強化と、透明性の高い経営体制の実現を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


創健社の役員報酬は、担当職務、会社業績、貢献度、従業員給与などを総合的に考慮して決定されています。取締役(監査等委員である取締役を除く)の基本報酬は、コーポレートガバナンス・コードを参考に、職位別の規程に基づき毎月支給されます。業績連動報酬は、営業利益や経常利益などの業績を勘案し、役員賞与として年に一度支払われる仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 56百万円 14.0百万円
監査等委員(社外除く) 1名 10百万円 10.4百万円
社外役員 2名 6百万円 2.8百万円


なお、「退職慰労金」は、当事業年度における役員退職慰労引当金の増加額です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。