【平均年収460万円】ポプラ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収460万円】ポプラ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

ポプラは、コンビニエンスストアのフランチャイザーとしてスマートストア事業やローソン・ポプラ事業を展開しています。営業総収入は減少傾向にあり、利益は前期から減少しました。


目次

※本記事は、株式会社ポプラ の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ポプラは、コンビニエンスストアのフランチャイザーとして「ポプラ」「生活彩家」ブランドのスマートストア事業を展開しています。また、株式会社ローソンとのメガフランチャイズ契約に基づき、「ローソン・ポプラ」や「ローソン」ブランド店舗を運営するローソン・ポプラ事業も手掛けています。

単体従業員数は129名、連結従業員数は181名です。セグメントはスマートストア事業、ローソン・ポプラ事業、その他の事業、全社(共通)の4つです。

主な国内グループ会社は、ポプラリテール、ポプラ、ドラッグストア事業、ポプラ保険サービスなどです。

同社グループは、ローソン・ポプラ事業における直営店舗のフランチャイズ化を推進しました。また、自社工場製品の外部販売が大幅に伸長し、生産体制を強化しています。さらに、株式会社ローソンからの自己株式取得により、同社はその他の関係会社ではなくなりました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社ポプラは、地域に密着したコンビニエンスストア事業を展開し、お客様第一の理念を掲げています。同社グループでは、従業員の育成と働きやすい環境づくりに力を入れており、長期的なキャリア形成を支援する方針が見られます。安定した環境で地域社会に貢献したいと考える方にとって、同社グループの働き方は魅力的な選択肢となるでしょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均年齢が比較的高く、平均勤続年数も長い傾向にあります。これは、従業員が長期にわたってキャリアを築いていることを示しており、安定した環境で働き続けたいと考える方にとって、魅力的な特徴と言えるでしょう。

項目 数値
平均年間給与 4,600,802円
平均勤続年数 20.0年
平均年齢 49.3歳
単体従業員数 129人
連結従業員数 181人
単体のグループ内比率 71.3%


同社グループは、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付型制度と、会社が拠出した資金を従業員が運用する確定拠出型制度を併用しています。これらの制度は、同社及び連結子会社に適用されています。

退職一時金制度も設けています。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

確定給付型の退職給付債務は4.4億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「お客様第一」を社是とし、お客様目線で行動できる人材の育成を基本方針としています。社員能力の育成を企業発展の礎とし、従業員一人ひとりの生涯設計を支援できる企業を目指しています。

人材育成では、新入社員研修から階層別研修、テーマ別研修まで、教育研修体系の充実を図っています。上司と部下の日々のコミュニケーションを重視し、目標共有や評価面談を通じた個別指導で、従業員の成長をサポートしています。

働きやすい職場環境の実現に向けて、残業時間の短縮や有給休暇・育児休業の取得促進、等級制度や評価制度を軸とした人事制度の充実化に取り組んでいます。年齢、性別、国籍を問わない多様な人材の採用にも力を入れています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率については、当事業年度に対象者がいなかったため記載されていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 3.6%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 53.9%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 73.7%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 142.8%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱ポプラリテール

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 0.0%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 44.6%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 59.9%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 86.9%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ポプラグループは、コンビニエンスストアのフランチャイザーとして、多角的な事業を展開しています。主に「スマートストア事業」と「ローソン・ポプラ事業」の二つの柱で収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、コンビニエンスストアのフランチャイズ運営を主軸とし、施設内店舗に特化した展開や、大手コンビニエンスストアとの提携による店舗運営を行っています。また、自社工場で製造した商品の販売も重要な収益源となっています。

スマートストア事業

スマートストア事業では、「ポプラ」および「生活彩家」ブランドを中心に、施設内などの小規模店舗に特化した運営を推進しています。収益は、加盟店からの収入や直営店舗の売上、自社工場で製造した商品の販売から得ています。運営は、ポプラが行っています。

ローソン・ポプラ事業

ローソン・ポプラ事業は、株式会社ローソンとのメガフランチャイズ契約に基づき、「ローソン・ポプラ」または「ローソン」ブランドの店舗を運営しています。主に路面型でフルスペックのコンビニエンスストアを展開し、ローソン店舗の高付加価値商品・サービスを提供しています。収益は、加盟店からの収入や直営店舗の売上から得ています。運営は、ポプラリテールが行っています。

その他の事業セグメント

その他の事業セグメントには、保険代理店事業、ドラッグストア、外食事業が含まれています。これらの事業も同社グループの収益に貢献しています。

同社グループは、本邦以外の外部顧客への営業総収入がなく、海外事業は展開していません。また、特定の顧客に収益が集中している状況もありません。

セグメント 営業総収入(2025年2月期) 営業総収入(2026年2月期)
ローソン・ポプラ事業 61.3億円 59.7億円
スマートストア事業 50.8億円 50.0億円
その他の事業セグメント 8.2億円 6.8億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの営業総収入は、直近5年間で減少傾向にあります。経常利益は、過去に損失を計上した期もありましたが、直近3期は黒字を維持しており、前期からは減少しました。親会社株主に帰属する当期純利益も、直近3期は黒字を維持していますが、前期から減少しています。

利益面では、物価上昇に伴う消費マインドの低下による客数減少、原材料価格の高騰、エネルギーコストの高止まり、人件費の上昇が収益を圧迫する要因となりました。また、工場の増産に向けた人員確保や設備投資に伴う先行費用も、営業利益および経常利益が前年同期を下回る結果につながっています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
営業総収入 136億円 131億円 124億円 120億円 117億円
経常利益 △10.1億円 73百万円 3.6億円 4.1億円 3.1億円
経常利益率 △7.4% 0.6% 2.9% 3.4% 2.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 △5.2億円 △2.4億円 4.6億円 3.8億円 1.3億円
1株当たり当期純利益(円) △43.99 △20.17 36.74 28.07 8.45

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり営業総収入(連結)は、前期から減少しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から減少する結果となりました。

これらの指標は、同社グループ全体の生産性や収益体質を示すものです。コスト面では、物価高に伴う原材料や商品の高騰、直営店のフランチャイズ化に伴う支援販促コスト、チェーン店舗数増加に伴う賃借料の上昇、配送コストの上昇などが営業利益の減少に影響を与えています。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
従業員1人あたり営業総収入(連結) 67.6百万円 64.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.3百万円 1.7百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、安定した財務基盤を築きながら、事業活動と投資活動を通じて資金を創出している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は22.2%で、前期の20.7%から増加しています。これはプライム市場の非製造業平均(24.2%)と比較するとやや低い水準です。

ROE(自己資本利益率)は16.2%で、前期の59.8%から減少していますが、プライム市場平均(9.4%)を上回る水準を示しています。

手元資金である現金及び預金は8.4億円を確保しており、前期の8.1億円から増加しています。これらの財務状況は、事業運営の安定性や将来の成長投資の余力に影響を与える要素となります。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 7.8億円 8.8億円
自己資本比率 20.7% 22.2%
ROE(自己資本利益率) 59.8% 16.2%
現金及び預金 8.1億円 8.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、営業活動による資金が4.9億円の増加となりました。これは主に税金等調整前当期純利益や減価償却費、仕入債務の増加などが要因となっています。

投資活動によるキャッシュフローは△2.3億円の減少となりました。これは主に冷凍惣菜増産のためのトンネル式フリーザー導入による有形固定資産の取得支出などが影響しています。

財務活動によるキャッシュフローは△2.2億円の減少となりました。増資による株式発行収入や長期借入れによる収入があった一方で、自己株式の取得支出や長期借入金の返済支出などがありました。

本業で安定的に資金を創出し、それを成長投資に充てつつも、フリーキャッシュフローはプラスを維持しています。この資金の流れは、事業の安定的な運営と将来への投資余力を示しており、雇用や給与の安定性にもつながる基盤があると言えます。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 4.3億円 4.9億円
投資CF 26百万円 △2.3億円
財務CF △4.1億円 △2.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 4.6億円 2.5億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

コンビニエンスストア業界における競合激化により、同社グループの業績及び財政状況が悪化する可能性があります。

また、出店計画の未達や想定外の退店に伴う費用発生、ドミナント形成の崩壊が、業績及び財政状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材不足による各事業運営への支障や、人員定着率の低下に伴う社員負担増、管理者レベルの人員不足による事業運営への影響がリスクとして挙げられています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ポプラは、「お客様第一」を社是とし、地域に密着したコンビニエンスストアチェーンの運営を通じて、お客様の満足と地域社会への貢献を目指しています。理想を追求し、困難に挑戦する姿勢を大切にする企業文化が特徴です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ポプラグループは、「お客様第一」を社是とし、「理想を持って夢の実現のために困難に挑戦していく」という経営理念を掲げています。常に地域に密着し、お客様一人ひとりに100%満足していただくことをモットーに事業を展開しています。

「流通小売業の専門商社を目指す」ことを経営方針とし、規模の大小にかかわらず適正な利益確保を可能にする多様な店舗スタイルを用意しています。個々の店舗が商圏内でお客様から支持され、地域で一番「強い」店となることを目標に、お客様、加盟店、取引先、株主、そして地域社会に信頼される企業を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ポプラグループは、「お客様第一」の社訓を基本理念とし、サステナブルな企業を目指しています。お客様、オーナー様、お取引先様、株主・投資家様、従業員、そして社会に対する行動ガイドラインとして「ポプラグループ企業行動憲章」を定めています。

この憲章に基づき、公正で誠実な企業活動を推進し、全てのステークホルダーとの信頼関係構築に努めています。従業員に対しては、人格と個性を尊重し、安全で働きやすい職場環境の維持・向上を目指すとともに、多様性と活力ある企業風土づくりに取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ポプラグループは、コンビニエンスストア業界が直面する労働力不足や運営コスト増大といった課題に対し、多角的な対策を進めています。将来的な労働力確保に向けて、外国人労働力確保、働くシニア世代の支援、働く女性の支援、そして生産性の向上という4つの対策を具体的に推進しています。

また、テクノロジーを活用したシステム導入により、効率的な店舗経営の実現を目指しています。サステナビリティの観点では、環境分野における「気候変動への対応と脱炭素化の推進」および「資源の有効活用と廃棄物の削減」を特に重要な目標と位置づけ、取り組みを進めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ポプラは監査役会設置会社であり、業務執行の機動性確保のため執行役員制度を導入しています。経営の透明性と効率性を高めるため、取締役会による監督と監査役会による厳正な監査体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ポプラの株主構成を見ると、個人株主である目黒俊治氏が筆頭株主となっています。その他、投資事業有限責任組合や関連団体、金融機関など多様な属性の株主が上位に名を連ねています。特定の株主グループが経営に強い影響力を持つ状況は見られず、幅広いステークホルダーに支えられている資本構成です。

株主名 持株比率
目黒 俊治 19.84%
MIT広域再建支援投資事業有限責任組合 10.48%
ポプラ協栄会 9.61%
HiCAP4号投資事業有限責任組合無限責任組合員ひろぎんキャピタルパートナーズ 7.84%
広島銀行(常任代理人日本カストディ銀行) 1.81%


なお、前事業年度末に主要株主であったローソンは当事業年度末現在では主要株主ではなくなり、MIT広域再建支援投資事業有限責任組合が新たに主要株主となりました。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は岡田礼信氏が務めています。社外取締役比率は60.0%です。

氏名 役職 主な経歴
岡田 礼信 代表取締役 社長 2003年2月同社入社、執行役員総務部長、管理本部長を経て、2020年5月取締役執行役員管理本部長に就任。2022年5月取締役副社長執行役員、2023年5月より同社代表取締役社長、ポプラリテール代表取締役社長より現職。
大竹 修 取締役 常務執行役員経営企画室長 1986年4月ケイアンドエム入社、1999年4月同社転籍。執行役員経営企画室長、取締役執行役員経営企画室長などを歴任し、2025年6月より同社取締役常務執行役員経営企画室長より現職。


社外取締役は、藏田和樹氏(元広島銀行専務取締役)、増井慶太郎氏(ひろぎんキャピタルパートナーズ代表取締役社長)、松本章氏(MIT Corporate Advisory Services代表取締役社長)です。

ポプラは監査役会設置会社であり、取締役5名のうち3名が社外取締役で構成されています。社外取締役は経営陣から独立した立場で、経営全般に対する助言や監督を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ポプラの役員報酬は、企業価値の持続的な向上を促すインセンティブとして機能する報酬体系を基本方針としています。業務執行取締役の報酬は、月例の固定報酬である「基本報酬」と、業績指標の達成状況に連動する現金報酬である「業績連動報酬」で構成されています。社外取締役の報酬は、その職務に鑑み「基本報酬」のみが適用されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 2名 22百万円 11.2百万円
社外役員 4名 10百万円 2.4百万円


役員報酬の総額は31百万円であり、報酬の支給対象となった役員は合計6名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。