※本記事は、夢みつけ隊株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
夢みつけ隊は、通販小売事業、不動産事業、介護事業を主たる業務とする企業です。中高年男性をターゲットとしたカタログ通販やインターネット通販、健康食品の頒布販売を展開しています。不動産賃貸やデイサービス運営も手掛けています。
単体従業員数は2名、連結従業員数は7名です。セグメントは通販小売事業、不動産事業、介護事業の3つです。
主な国内グループ会社は、ライフステージ(通所介護事業)などです。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
夢みつけ隊は、カタログ通販を主軸に、太陽光発電事業や介護事業も手掛ける企業です。従業員の平均年齢や勤続年数からは、長期的なキャリア形成が可能な、落ち着いた職場環境がうかがえます。同社グループの人材戦略や働き方の特徴について、詳しく見ていきましょう。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
夢みつけ隊では、従業員の平均年齢が高く、勤続年数も長い傾向が見られます。これは、従業員が長期間にわたって安定して働き続けられる環境が整っていることを示唆しています。経験豊富な人材が多数在籍し、培われた知識やスキルが組織に深く根付いていると考えられます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 3,840,436円 |
| 平均勤続年数 | 29.8年 |
| 平均年齢 | 53.7歳 |
| 単体従業員数 | 2人 |
| 連結従業員数 | 7人 |
| 単体のグループ内比率 | 28.6% |
退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
夢みつけ隊グループは、社員を最も重要な財産と位置づけ、その人材価値を最大限に引き出すことを人材戦略の基本方針としています。これにより、会社の持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。グループの強靭化を図り、その取り組みを次世代へとつなげるため、安定的な事業継続に向けた原価管理の徹底や、サステナブルな社会構築への施策、積極的な人的資本投資を推進しています。
報酬制度においては、経営方針や戦略の実現に向け、従業員が自ら目標に立ち向かうことを重視しています。給与は年齢や勤続年数に関わらず、所属チームの成果、個々の役割の重要度や難易度、専門性に応じて決定されます。特に新規プロジェクトや組織変革を伴う高難度な取り組みでは、結果だけでなく、その難易度や挑戦した姿勢も適切に処遇に反映することで、リスクを恐れず付加価値を追求し、自律的に高い目標に挑む組織文化を醸成しています。
また、同社グループは多様性を考慮した人材育成にも力を入れています。管理職登用においては、能力や適性を総合的に判断し、性別、国籍、採用ルートによる制約は設けていません。働き方改革のもと、従業員の生活スタイルに応じた柔軟な働き方に対応しており、時差出勤やリモートワークも導入しています。個々のライフスタイルを重視し、これからも働きやすい労働環境の整備を進めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データは開示されていません。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
夢みつけ隊は、通販小売、不動産、介護の3つの事業を展開しています。各事業を通じて、多様な顧客層にサービスを提供し、収益を上げています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
夢みつけ隊グループは、通販小売事業、不動産事業、介護事業の3つの事業を主軸としています。これらの事業は、それぞれ異なる顧客層と収益モデルを持ち、グループ全体の収益を構成しています。
通販小売事業
夢みつけ隊が、中高年男性を主要ターゲットとしたカタログ通信販売、健康食品や消耗品の頒布販売、外部インターネットショッピングモールへの出店によるインターネット通信販売を展開しています。顧客獲得や顧客管理のノウハウを活かした他企業への役務提供も行っています。コールセンター業務では、顧客との「One to One コミュニケーション」を重視した環境整備を進めています。収益は、商品の販売や役務の提供から得ています。前期と比較して売上高は減少傾向にあります。
不動産事業
夢みつけ隊が、販売用不動産の売却と賃貸を行っています。大阪府と山梨県に計3物件を所有しており、そのうち1物件では売却時までの収益確保を目的に賃貸を行っています。収益は、不動産の売却や賃貸収入から得ています。当連結会計年度において販売用不動産の売却を行ったため、前期と比較して売上高は大きく増加しています。
介護事業
子会社のライフステージが、デイサービス(通所介護)事業を行っています。千葉県八千代市において「八千代フィットネスデイサービス」を運営しており、利用者の自立した日常生活支援と家族の介護負担軽減を目標としています。収益は、通所介護サービスの提供から得ています。前期と比較して売上高は増加傾向にあり、セグメント損失は減少しています。
同社グループは、株式会社ピコイやフリージアソリューション株式会社といった特定の顧客からの売上高が一定の割合を占めています。海外売上高の記載はありません。
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 不動産事業 | 36百万円 | 1.6億円 |
| 通販小売事業 | 1.6億円 | 1.3億円 |
| 介護事業 | 56百万円 | 60百万円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上高は、過去5期間で変動が見られますが、当期は前期と比較して増加しました。経常利益も同様に変動しており、当期は前期から大きく増加しています。親会社株主に帰属する当期純利益も、当期は前期から大きく増加する結果となりました。前期は営業損失を計上していましたが、当期は営業利益に転換しています。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 5.5億円 | 2.6億円 | 5.4億円 | 2.5億円 | 3.5億円 |
| 経常利益 | 86百万円 | 27百万円 | 1.6億円 | 92百万円 | 1.6億円 |
| 経常利益率 | 15.5% | 10.1% | 29.2% | 36.5% | 44.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 81百万円 | 22百万円 | 1.4億円 | 90百万円 | 1.5億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 8.03 | 2.22 | 13.87 | 8.94 | 15.31 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期と比較して大きく増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も、前期の損失から当期は利益に転換し、大きく改善しました。従業員数が減少している中で、これらの1人あたり指標が向上していることは、組織全体の生産性が高まっていることを示しています。
| 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 25.1百万円 | 50.0百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | △1.3百万円 | 4.2百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
夢みつけ隊の財務状況は、事業活動による資金流出が見られる一方で、投資活動からの資金流入により、自由に使える資金を確保している状況です。同社グループの財務基盤と資金の流れから、経営の安定性について確認します。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
夢みつけ隊の財務基盤は、自己資本比率が当期79.3%と、プライム市場平均と比較して高い水準にあります。これは、同社グループの財務の安定性を示すものです。一方で、ROE(自己資本利益率)は当期5.8%であり、プライム市場平均を下回っています。手元資金として現金及び預金が当期末で23百万円となっています。これらの財務状況は、同社グループの事業運営の安定性に関わる要素となります。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 24.3億円 | 28.9億円 |
| 自己資本比率 | 73.5% | 79.3% |
| ROE(自己資本利益率) | 3.7% | 5.8% |
| 現金及び預金 | 37百万円 | 23百万円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
夢みつけ隊のキャッシュフローを見ると、当期における営業活動によるキャッシュフローは△8百万円の減少となりました。これは持分法による投資利益の計上及びその他流動資産の増加などが主な要因です。投資活動によるキャッシュフローは、預り保証金の受入などにより11百万円の増加となりました。財務活動によるキャッシュフローは、借入金の返済などにより△12百万円の減少となっています。これらの結果、フリーキャッシュフローは2百万円のプラスとなりました。営業活動による資金流出が見られるものの、投資活動による資金流入がこれを補い、自由に使える資金を確保している状況です。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | △59百万円 | △8百万円 |
| 投資CF | - | 11百万円 |
| 財務CF | 57百万円 | △12百万円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | - | 2百万円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
夢みつけ隊グループは、前連結会計年度および当連結会計年度において営業損失とマイナスの営業キャッシュフローを計上しており、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせる状況が存在しています。しかしながら、同社グループは売上高の確保、営業黒字化、資金の確保といった対応策を講じており、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断しています。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループの通販小売事業においては、新規参入が容易な業界特性から競合他社が増加する傾向にあり、業績に影響を与える可能性があります。また、不動産事業は景気動向や金利動向、不動産販売価格動向などの影響を受けやすく、これらの要因が急激に変化した場合、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
人材・組織に関するリスクの記載はありません。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
夢みつけ隊は、お客様に「夢と喜び」を提供することを企業活動の根幹に据え、社会的な責任を自覚しながら事業を展開しています。多様な働き方を尊重し、持続的な成長を目指す企業風土が特徴です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
夢みつけ隊グループは、設立以来、中高年男性をターゲットにした「付加価値訴求型通販」を展開し、「お客様に夢と喜びを提供する」ことを活動の使命としています。カタログを通じて「欲しいものを見つける喜び」を感じてもらうことを重視しています。
同社グループは「新しさ」「夢」「面白さ」「楽しさ」「めずらしさ」を基本コンセプトとする「ウォンツ商品」を扱い、日本一のウォンツ創造企業を目指しています。また、企業の社会的責務を自覚し、株主や投資家を意識した透明度の高い経営と積極的な情報開示の仕組み確立を目標としています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
夢みつけ隊グループは、環境・社会・経済における多様な問題に対し、SDGsやESGへの取り組みが中長期的な企業価値向上に不可欠であると認識しています。サスティナブルな商品を積極的に取り入れることを重視し、商品開発の際には取締役が率先して提案しています。
同社グループは多様性を考慮した人材育成に取り組んでおり、管理職登用においては能力や適性を総合的に判断し、性別・国籍・採用ルートによる制約は設けていません。働き方改革のもと、従業員の生活スタイルに応じた柔軟な働き方を推進しており、時差出勤やリモートワークも導入しています。個々のライフスタイルを重視し、働きやすい労働環境を整えることを目指しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
夢みつけ隊グループは、通販小売事業において顧客層の拡大を優先的な課題としています。具体的には、中高年男性層の拡大に加え、女性顧客層の拡大を目指し、アパレル事業などへの積極的な事業展開を図っています。
また、コールセンター機能の積極的活用により、顧客サービスの強化と各事業部の販売促進を図り、コンタクトセンターとしての機能強化を進めています。商品のコストダウンも重要な課題であり、オリジナル化を中心に積極的に推進し、営業利益率の向上を目指しています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
夢みつけ隊は、取締役会が経営の基本方針を決定し業務執行を監督する体制をとっています。監査等委員会が取締役および取締役会の業務執行を監視することで、経営の透明性と公正性を確保しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の筆頭株主は代表取締役の佐々木ベジ氏です。同氏が発行済株式の過半数を保有しており、経営に対する強い影響力を持つ資本構成となっています。上位株主には個人株主のほか、楽天証券などの証券会社も名を連ねています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 佐々木 ベジ | 52.72% |
| 伊藤 彰浩 | 1.98% |
| 楽天証券 | 1.76% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は5名(男性5名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役は佐々木ベジ氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 佐々木 ベジ | 代表取締役 | 平成9年9月フリージアグループ会長、平成21年9月フリージア・マクロス取締役会長、同社代表取締役より現職。株式会社ピコイ、フリージアホールディングス、技研ホールディングスなど複数のグループ会社で代表取締役や取締役会長を歴任しています。 |
| 前田 信幸 | 取締役 | 平成12年3月同社入社後、商品開発部、仕入物流部、物流部などを経て、平成18年4月経営情報推進局局長に就任。令和3年6月より同社取締役、ライフステージ代表取締役を現職。 |
社外取締役は、大髙英夫氏(株式会社ピコイ取締役兼関東ブロック長・監査等委員)、小畑元氏(元大館市長・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員3名のうち2名が社外取締役です。これにより、客観的かつ中立的な視点から経営の監視機能を強化する体制を整えています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、職責や業績、貢献度を適切に反映することを基本方針としています。基本報酬は固定金銭報酬のみで構成されており、業績連動報酬や非金銭報酬は支給されていません。取締役の個人別報酬額は、株主総会で承認された範囲内で取締役会から委任を受けた代表取締役が決定し、監査等委員である取締役の報酬額は監査等委員会の協議により決定されます。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 1名 | 1百万円 | 1.2百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 3百万円 | 3.0百万円 |
なお、上記の報酬額には無報酬の取締役及び監査等委員は含まれていません。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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