※本記事は、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの有価証券報告書(第21期、自 2025年4月1日 至 2026年3月31日、2026年6月24日提出)の公開情報に基づき作成しています。会計基準はJapan GAAPです。
1. 三菱UFJフィナンシャル・グループってどんな会社?
銀行、信託、証券、カードなど幅広い金融サービスをグローバルに展開する日本を代表する総合金融グループです。
■(1) 会社概要
同社は2001年に持株会社として設立され、合併を経て2005年に三菱UFJフィナンシャル・グループとして発足しました。アコムの連結子会社化や、タイのアユタヤ銀行、インドネシアのダナモン銀行といった海外銀行を傘下に収めるなど、グローバル事業や非銀行領域を拡大しながら成長を続けています。
現在の従業員数は連結で161,576名、単体で3,637名です。筆頭株主ならびに第2位の株主は、資産管理業務等を行う信託銀行です。第3位には米国預託証券(ADR)発行のための預託銀行が名を連ねており、国内外の機関投資家から広く支持を集める株主構成となっています。
| 氏名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 15.58% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 5.37% |
| THE BANK OF NEW YORK MELLON AS DEPOSITARY BANK FOR DR HOLDERS(常任代理人 三菱UFJ銀行) | 3.01% |
■(2) 経営陣
同社の役員は男性27名、女性5名の計32名で構成され、女性役員比率は15.6%です。代表執行役社長グループCEOは半沢淳一氏が務めています。取締役16名のうち、社外取締役の比率は56.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 半沢淳一 | 取締役 代表執行役社長グループCEO | 1988年三菱銀行入行。三菱東京UFJ銀行執行役員、三菱UFJ銀行常務執行役員、同頭取等を歴任し、2026年4月より現職。 |
| 亀澤宏規 | 取締役 執行役会長 | 1986年三菱銀行入行。三菱東京UFJ銀行常務執行役員、同社取締役代表執行役社長などを経て、2026年4月より現職。 |
| 十川潤 | 代表執行役専務グループCFO | 1990年三菱信託銀行入社。三菱UFJ信託銀行常務執行役員等を経て、2024年に三菱UFJ銀行専務執行役員および同社代表執行役専務。 |
| 高瀬英明 | 代表執行役専務コーポレートバンキング事業本部長 | 1991年三菱銀行入行。MUFGバンク(ヨーロッパ)頭取、三菱UFJ銀行取締役常務執行役員等を経て、2026年4月より現職。 |
| 田中琢哉 | 代表執行役専務法人・ウェルスマネジメント事業本部長 | 1991年三和銀行入行。三菱東京UFJ銀行執行役員、三菱UFJ銀行専務執行役員等を経て、2026年4月より現職。 |
| 上野義明 | 代表執行役常務グループCSO | 1996年東京三菱銀行入行。三菱UFJ銀行執行役員、同取締役常務執行役員等を経て、2026年4月より現職。 |
| 三毛兼承 | 取締役 | 1979年三菱銀行入行。三菱東京UFJ銀行副頭取、同社代表執行役社長、執行役会長などを歴任し、2026年4月より現職。 |
| 小林真 | 取締役 | 1985年三菱銀行入行。三菱UFJ証券ホールディングス取締役専務執行役員等を経て、2022年に同社取締役社長。2026年4月より現職。 |
| 窪田博 | 取締役 | 1992年三菱信託銀行入社。三菱UFJ銀行常務執行役員等を経て、2025年に三菱UFJ信託銀行取締役社長。2025年6月より現職。 |
| 新家良一 | 取締役 | 1988年三和銀行入行。三菱東京UFJ銀行執行役員、三菱UFJ銀行常務執行役員などを経て、2023年6月より現職。 |
| 安田敬之 | 取締役 | 1987年三菱信託銀行入社。三菱UFJ信託銀行執行役員、同取締役副社長執行役員等を経て、2025年6月より現職。 |
社外取締役は、本田桂子(元多数国間投資保証機関長官)、桑原聡子(外苑法律事務所パートナー)、野本弘文(東急代表取締役会長)、マリ・エルカ・パンゲストゥ(元世界銀行専務理事)、清水博(日本生命保険代表取締役会長)、デイビッド・スナイダー(元Simpson Thacher & Bartlett LLPパートナー)、鈴木みゆき(元シスコシステムズ合同会社社長)、辻幸一(元EYジャパン会長兼CEO)、上田輝久(島津製作所代表取締役会長)です。
2. 事業内容
同社グループは、「リテール・デジタル事業本部」「法人・ウェルスマネジメント事業本部」「コーポレートバンキング事業本部」「グローバルコマーシャルバンキング事業本部」「受託財産事業本部」「グローバルCIB事業本部」「市場事業本部」および「その他」事業を展開しています。
■リテール・デジタル事業本部
リアル・リモート・デジタルを通じた個人の顧客および法人に対する各種金融サービスを提供しています。新サービスブランドの展開などにより、口座やクレジットカード等の顧客基盤を着実に拡大しています。
収益は主に預金・貸出金利息や、コンシューマーファイナンス領域の各種手数料などから得ています。事業の運営は、三菱UFJ銀行、三菱UFJニコス、アコムなどが中心となって行っています。
■法人・ウェルスマネジメント事業本部
法人およびウェルスマネジメントの顧客に対する幅広い金融サービスや多様なソリューションを提供しています。法人起点・個人起点の双方からのアプローチを通じて、事業・資産承継などのニーズに応えています。
円金利上昇による資金収益や、好調な株式市況を捉えた資産運用関連の手数料、M&Aなどのイベントファイナンスに伴うソリューション収益を主な収益源とし、三菱UFJ銀行や三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券などが連携して運営しています。
■コーポレートバンキング事業本部
国内外の日系大企業に対する総合的な金融サービスを提供しています。グループの総合力を発揮したソリューション機能の提供や、リスクテイク力の深化を通じたファイナンス機会の取り込みを行っています。
貸出金利息などの資金収益や、M&A等のコーポレートアクション捕捉に伴う非金利収益(手数料)などを主な収益源としています。事業の運営は主に三菱UFJ銀行が行っています。
■グローバルコマーシャルバンキング事業本部
海外の出資先商業銀行等を通じて、現地の個人や中堅・中小企業に対する金融サービスを提供しています。パートナーバンクとの連携強化やデジタル技術の活用により、アジアプラットフォームの強靭化を進めています。
貸出利息や各種手数料を収益源としており、主にタイのアユタヤ銀行やインドネシアのダナモン銀行をはじめとする海外連結子会社が現地での運営を行っています。
■受託財産事業本部
国内外の投資家、運用会社、事業会社等に対して、資産運用・資産管理・年金サービスを提供しています。高付加価値サービスの複合的な提供や、確定拠出年金ビジネスの拡大に注力しています。
投資信託の運用管理や各種信託業務に伴う信託報酬、資産管理手数料等を主な収益源としており、三菱UFJ信託銀行や三菱UFJアセットマネジメントなどが事業を運営しています。
■グローバルCIB事業本部
非日系の大企業顧客に対する金融サービスを提供しています。プライマリー機能とセールス&トレーディング機能の相互連携や、デジタルインフラ等の戦略領域への経営資源投入を進めています。
プロジェクトファイナンス等の貸出収益に加え、クロスセルを通じた各種手数料収入(非金利収益)を得ており、三菱UFJ銀行の海外拠点や海外の証券子会社などが連携して運営しています。
■市場事業本部
顧客に対する為替・資金・証券サービスの提供や、市場取引および流動性・資金繰り管理業務を行っています。市場の変動を的確に捉え、セールス&トレーディング業務等を通じて取引を拡大しています。
為替・株式・金利市場での取引収益や、債券ポートフォリオの運用に伴うトレジャリー業務からの収益を得ており、主に三菱UFJ銀行や三菱UFJ証券ホールディングスなどが運営しています。
■その他
上記の各事業本部に属さない管理業務等を行っています。グループ全体の経営戦略の立案や内部統制、共通システムの開発・運用などを担っています。
主に三菱UFJフィナンシャル・グループ(持株会社)や、関連する管理系の子会社が事業運営を担っています。
3. 業績・財務状況
同社の連結業績をデータで分析します。
■(1) 業績推移
同社グループの経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、直近5年間で力強い拡大傾向を示しています。
2022年3月期から2024年3月期にかけて大きく利益を伸ばした後も、円金利の上昇や手数料ビジネスの好調などにより、直近の2026年3月期には経常利益3兆4,102億円、親会社株主に帰属する当期純利益2兆4,272億円と、いずれも過去最高水準を更新しています。
ROE(自己資本利益率)も6%台から11.3%まで一貫して改善しており、資本効率の面でも着実な成長が続いています。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経常利益 | 15,376億円 | 10,207億円 | 21,280億円 | 26,695億円 | 34,102億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 11,308億円 | 11,165億円 | 14,908億円 | 18,629億円 | 24,272億円 |
■(2) 損益計算書
同社グループの連結経常収益は、前期の13兆6,300億円から当期は14兆6,208億円へと約9,908億円増加しました。資金運用収益が円金利上昇を背景に8兆4,677億円から8兆7,239億円へ伸びたほか、役務取引等収益(手数料ビジネス)が2兆3,601億円から2兆6,664億円へと大きく拡大しており、金利環境の変化と非金利収益の強化の両輪でトップラインが伸長した形です。
一方、経常費用も10兆9,605億円から11兆2,107億円へ増加しました。主因は営業経費(人件費・物件費等)の3兆1,660億円から3兆4,896億円への増加で、将来成長に向けた基盤強化への投資が続いていることがうかがえます。結果として経常利益は2兆6,695億円から3兆4,102億円まで拡大しました。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 経常収益 | 136,300億円 | 146,208億円 |
| 資金運用収益 | 84,677億円 | 87,239億円 |
| 役務取引等収益 | 23,601億円 | 26,664億円 |
| 経常費用 | 109,605億円 | 112,107億円 |
| 営業経費 | 31,660億円 | 34,896億円 |
| 経常利益 | 26,695億円 | 34,102億円 |
■(3) セグメント収益
各セグメントの粗利益・営業純益を見ると、コーポレートバンキング事業本部(利益率62.8%)やグローバルCIB事業本部(利益率53.7%)が、規模だけでなく収益性の面でもグループを牽引する存在であることが分かります。連結全体の利益率も39.5%に達しており、事業ポートフォリオの多角化が収益性の押し上げに寄与しています。
| 区分 | 売上/粗利益(2025年3月期) | 売上/粗利益(2026年3月期) | 利益(2025年3月期) | 利益(2026年3月期) | 利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| リテール・デジタル事業本部 | 9,417億円 | 10,646億円 | 2,781億円 | 2,859億円 | 26.9% |
| 法人・ウェルスマネジメント事業本部 | 7,272億円 | 8,669億円 | 2,980億円 | 4,080億円 | 47.1% |
| コーポレートバンキング事業本部 | 10,247億円 | 11,259億円 | 6,366億円 | 7,070億円 | 62.8% |
| グローバルコマーシャルバンキング事業本部 | 9,693億円 | 9,042億円 | 4,380億円 | 3,876億円 | 42.9% |
| 受託財産事業本部 | 5,342億円 | 6,218億円 | 1,355億円 | 1,525億円 | 24.5% |
| グローバルCIB事業本部 | 9,101億円 | 10,815億円 | 4,609億円 | 5,803億円 | 53.7% |
| 市場事業本部 | -3,395億円 | 3,069億円 | -6,578億円 | -355億円 | ー |
| その他 | 406億円 | 193億円 | -234億円 | -1,203億円 | ー |
| 連結(合計) | 48,083億円 | 59,913億円 | 15,657億円 | 23,654億円 | 39.5% |
セグメント別の動きを見ると、市場事業本部は営業純益が6,224億円改善しました。ただしこれは、前年度に将来の利回り改善を狙って含み損のある債券を売却した影響の反動という一時的な要因が大きく、セールス&トレーディング業務自体も市場変動を捉えて高水準の収益を確保しています。
グローバルコマーシャルバンキング事業本部は504億円の減益となっていますが、これはクルンシィ(アユタヤ銀行)の決算期変更に伴い前年度に15か月分の業績を計上していた影響(約800億円)によるもので、この特殊要因を除けば実質増益です。
なお、当連結会計年度において事業本部間の粗利益・経費の配賦方法が変更されており、上表の前期比較数値は変更後の算定方法に基づいています。
■(4) キャッシュ・フローと財務指標
同社は金融・証券関連事業を主力としているため、営業CFのマイナスは主にコールマネー等や借用金の減少によるものであり、直ちに業績悪化を意味するものではありません。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 営業CF | 0億円 | -230,644億円 |
| 投資CF | -1,869億円 | 44,740億円 |
| 財務CF | -8,611億円 | -11,499億円 |
企業の収益力を測るROE(自己資本利益率)は11.3%で市場平均を上回る一方、財務の安定性・安全性を測る自己資本比率は5.15%で市場平均を下回っています。
4. 経営方針・戦略
同社が掲げる経営理念と、それを実現するための企業文化、および今後の具体的な成長戦略について解説します。
■(1) 経営理念
同社は、「世界が進むチカラになる。」をパーパス(存在意義)として定めています。当社の広範なネットワークや多様なソリューションが持つ「つなぐ」機能を最大限発揮し、経済的価値のみならず社会的価値も追求することで、新しい時代において社会をリードする存在でありたいと考えています。
■(2) 企業文化
同社は、パーパスを包含した経営活動の基本姿勢として「MUFG Way」を制定しています。全役職員が共有すべき価値観として「信頼・信用」「プロフェッショナリズムとチームワーク」「挑戦とスピード」を掲げており、これらを行動規範とすることで、社会からの信頼を守り、高めていく文化を重視しています。
■(3) 経営計画・目標
2024年度から2026年度までの中期経営計画を、経営環境が大きく変わる機会を捉えて「成長」を取りにいく3年間と位置付けています。前中期経営計画における取り組みを発展させ、収益力向上やROE(自己資本利益率)の改善を実現し、全てのステークホルダーの期待に応えることを目指しています。
■(4) 成長戦略と重点施策
中期経営計画の3本柱として「成長戦略の進化」「社会課題の解決」「企業変革の加速」を掲げています。国内ではリテール顧客基盤や法人×WM(ウェルスマネジメント)ビジネスの強化、海外ではGCIB・市場一体ビジネスモデルの進化等を進め、あわせてカルチャー改革や人的資本の拡充などの経営基盤強化に取り組んでいます。
5. 働く環境
同社の人材戦略と、給与水準や働きやすさに関する指標を解説します。
■(1) 人材戦略・方針
「人」が成長の源泉であると考え、人的資本の拡充を通じて「社員一人ひとりが活き活きと活躍し、社会・お客さまに貢献するグローバル金融グループ」を目指しています。「プロ度追求」「エンゲージメント向上」「DEIの推進」「健康経営」の4つの重点課題に取り組み、社員の自律的キャリア形成と多様なプロフェッショナル人材の育成を推進しています。
■(2) 給与水準・報酬設計
同社(単体)の平均年間給与は1,170万円で、プライム市場の平均を大きく上回る水準です。
ただし、単体従業員3,637名の多くは三菱UFJ銀行や三菱UFJ信託銀行などの主要子会社からの出向者であり、実際に多くの新卒・中途採用者が配属される主要子会社の給与水準は、単体よりもやや低めとなっています。
三菱UFJ銀行(従業員数31,691名)は914万円、三菱UFJ信託銀行(同6,431名)は978万円で、いずれも前年度から増加傾向にあります。
| 会社 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 三菱UFJフィナンシャル・グループ(単体) | 3,637名 | 40.3歳 | 13.5年 | 11,702,000円 | +7.0% |
| 三菱UFJ銀行 | 31,691名 | 40.1歳 | 15.8年 | 9,143,000円 | +6.8% |
| 三菱UFJ信託銀行 | 6,431名 | 43.5歳 | 15.1年 | 9,784,000円 | +2.9% |
※平均年間給与は賞与及び基準外賃金を含みます。持株会社単体の従業員は主要子会社からの出向者が中心であるため、実際の配属先によって給与水準が異なる点にご留意ください。
■(3) 人的資本開示
提出会社(持株会社)自体は女性活躍推進法に基づく指標を公表していませんが、主要な連結子会社である三菱UFJ銀行・三菱UFJ信託銀行・三菱UFJモルガン・スタンレー証券の3社については、それぞれ以下のような開示を行っています。男女賃金差異は3社で差が見られ、特に信託銀行・証券では銀行よりも差が大きくなっています。
| 項目 | 三菱UFJ銀行 | 三菱UFJ信託銀行 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
|---|---|---|---|
| 女性管理職比率 | 30.0% | 22.7% | 20.9% |
| 男性育児休業取得率(法定) | 100.6% | 100.5% | 100.8% |
| 男女賃金差異(全労働者) | 53.2% | 69.6% | 62.6% |
| 男女賃金差異(正規雇用) | 54.2% | 68.7% | 59.9% |
| 男女賃金差異(非正規雇用) | 55.0% | 76.2% | 59.0% |
※男女賃金差異は「女性の平均年間賃金÷男性の平均年間賃金」で算出されており、数値が低いほど男女間の賃金差が大きいことを示します。
また、同社は「サステナビリティ」等のセクションにおいて、法定開示以外の指標も掲載しています。例えば、健康経営を示すアブセンティーズム(1.01%)、プレゼンティーズム(12.3%)などです。
6. 事業等のリスク
事業環境やシステムに関連する主なリスク要因を概観します。
■(1) 本邦及び世界の経済の不透明性・悪化のリスク
主要国における金融・財政政策の変更や為替レートの大幅な変動、世界的なインフレ等の影響により、経済が先行き不透明な状況にあります。経済が悪化した場合、保有有価証券の価値下落や与信関係費用の増加、外貨資金調達コストの増加などにより、同社の財政状態や経営成績に悪影響が及ぶ可能性があります。
■(2) 外的要因(紛争・テロ・自然災害等)に関するリスク
地政学リスクやテロ、自然災害等の発生により、社会インフラに障害が生じ、店舗やシステムセンター等の施設が被災するおそれがあります。これにより業務の停止や遅延が発生し、予防的な追加費用の負担や市場の混乱を招くことで、同社の財政状態や経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
■(3) サステナビリティに関するリスク
気候変動や人権問題など、サステナビリティに関する社会的な期待が高まっています。脱炭素社会への移行に関する政策変更や物理的リスクが事業に影響を及ぼすほか、同社の取り組みや情報開示が不十分と見なされた場合、企業価値の毀損につながり、事業や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
■(4) 競争、ビジネス戦略等に関するリスク
異業種からの金融業界への参入や、他のグローバル金融機関との競争が激化しています。デジタルトランスフォーメーション戦略の遅れや預金・貸出残高の維持が想定通りに進まない場合、効率化や人材確保などの事業戦略が功を奏さず、競争優位を得られないことで経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。



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