【平均年収767万円】HSホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収767万円】HSホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

HSホールディングスは、STAYGOLD、日本オークション協会などを傘下に持つ持株会社です。銀行業務を主軸に金融・リユース事業などを展開し、グループ連結従業員数は706名です。直近期はリユース事業が好調に推移し、増収増益となりました。


目次

※本記事は、HSホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


HSホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は5名、グループ連結従業員数は706名です。

同社グループは、銀行業務を主軸に、信用保証、リース、クレジットカードなどの各種金融サービスを提供しています。加えて、リユース事業、投資業、M&A仲介・コンサルティング事業など多岐にわたる事業を展開しており、連結子会社5社を中心に事業を推進しています。

主な国内グループ会社は、STAYGOLD(リユース事業)、日本オークション協会(同)などです。

直近では、PRICING DATAが連結子会社となり、2025年8月1日を効力発生日としてSTAYGOLDと吸収合併しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


HSホールディングスは、持株会社としてグループ全体の人材マネジメントを推進し、多様性を重視した人材育成と働きやすい環境づくりに注力しています。グループ各社の事業特性に応じた柔軟な働き方を支援し、従業員が意欲を持って成長できる仕組みを構築していることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が比較的高く、平均勤続年数も長めであることから、従業員が長期的に安定して勤務する傾向が見られます。多様な働き方を支援する環境整備を通じて、従業員の定着を促進していることがうかがえます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 7,674,061円
平均勤続年数 12.2年
平均年齢 49.0歳
単体従業員数 5人
連結従業員数 706人
単体のグループ内比率 0.7%


同社は、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付型の退職給付制度を採用しています。
退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、人的資本の強化を持続可能な企業価値向上に不可欠と捉え、多様性を尊重した人材育成と働きやすい環境整備を基本方針としています。国籍、人種、性別、年齢による制約なく採用を行い、在外子会社では現地人材の経営層・管理職への登用を積極的に進めています。

HSホールディングス単体では、持株会社として子会社の経営管理に必要な人材を確保し、高い意欲を持って成長できる環境づくりに注力しています。毎年4月の定期昇給とベースアップに加え、在宅勤務やフレックスタイム制、各種福利厚生、社外研修などを通じて柔軟な働き方と人材育成を支援しています。

連結子会社である株式会社STAYGOLDは、「人」を最も重要な経営資源と位置づけ、「自他の可能性の追求」を経営方針に掲げています。専門知識・スキルの向上、成果とプロセスを評価する人事制度、個々の能力を引き出す組織文化の形成を目指し、人事制度の統一、専門人材の育成、健康経営の推進を重点施策としています。

ハーン銀行では、「ハーン銀行人事方針」と「ハーン銀行雇用平等方針」に基づき、ポジティブな職場環境の構築と雇用関係における平等・多様性の確保を重視しています。管理職や一般職員への研修、従業員エンゲージメント・プログラム、多様性と包括性をリーダーシップ・コンピテンシーの一つとする育成プログラムを通じて、将来の経営幹部候補の育成にも力を入れています。

同社グループの給与は、従業員の育成とモチベーション向上、会社の持続的成長のため、公正で納得性のある人事評価制度に基づいて決定されます。基本給は職務内容や役割、経験、能力を総合的に勘案し、賞与は会社業績と個人の成果・行動評価によって年2回支給されます。また、優秀な人材の確保や社会情勢の変化を踏まえ、定期的な給与水準の見直しも行われています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

人材育成及び社内環境整備


国内子会社においては、全従業員に対する女性従業員の割合は40%を超えています。ハーン銀行では、経営幹部や上級管理職の4割、管理職の半数が女性となっています。

指標 数値
国内子会社 女性従業員割合 40%超
ハーン銀行 女性経営幹部・上級管理職割合 40%
ハーン銀行 女性管理職割合 50%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


HSホールディングスは、銀行業務を中心とした金融サービスと、リユース事業、投資業、M&A仲介・コンサルティング事業など多岐にわたる事業を展開しています。同社は持株会社として、同社グループ全体の戦略立案と事業活動を推進しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループの主たる事業は、銀行業務を中心とした各種金融サービスと、リユース事業です。その他にも、投資業やM&A仲介・コンサルティング事業など、幅広い事業を展開しています。同社グループには海外の関係会社が複数存在するため、海外の経済情勢や政治情勢から影響を受けることがあります。

銀行関連事業

同社グループの銀行関連事業は、預金業務や貸付業務をはじめとする各種金融サービスを提供しています。収益は、カード業務、為替業務、決済・送金業務などから得ています。運営は、ハーン銀行、キルギスコメルツ銀行、ソリッド銀行が行っています。

リユース事業

リユース事業では、中古品の宝石・貴金属、時計、バッグ、衣料、シルバーアクセサリー、スニーカー等の買取・仕入・販売・仲介、およびオークション運営を行っています。収益は、物品の販売から得ています。運営は、STAYGOLD、PRICING DATA、Happy Price Company Limited、日本オークション協会、World Watch Auction Limitedが行っています。

その他事業

その他事業は、投資業務やM&A業務などを展開しています。同社単体の営業収益は、主に関係会社からの配当金で構成されています。運営は、HSホールディングス、H.S. International (Asia) Limited、HS FINANCIAL Pte. Ltd.が行っています。

セグメント 営業収益(2025年3月期) 営業収益(2026年3月期)
リユース事業 348億円 552億円
銀行関連事業 29.1億円 26.1億円
その他事業 11百万円 14百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期の業績を見ると、営業収益は変動しながらも、当期は前期から大きく増加しました。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も、当期は前期から増加しています。当連結会計年度においては、リユース事業が好調に推移し、持分法適用関連会社の業績も寄与しました。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
営業収益 616億円 777億円 496億円 378億円 579億円
経常利益 178億円 257億円 158億円 151億円 177億円
経常利益率 28.9% 33.1% 31.8% 40.0% 30.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 65.5億円 114億円 94.6億円 121億円 147億円
1株当たり当期純利益(円) 169.53 363.94 310.67 402.07 488.05

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり営業収益(連結)は、前期から増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)は、前期から損失幅が縮小しました。これらの数値は、同社グループの事業活動における効率性や収益創出能力の傾向を示しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
従業員1人あたり営業収益(連結) 64.2百万円 82.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △1.9百万円 △0.5百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


HSホールディングスは、安定した財務基盤と資金の流れを構築しています。本業で得た資金を投資に回し、将来に向けた成長戦略を進めている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が当期で75.8%と高い水準を維持しており、ROE(自己資本利益率)も15.8%となっています。手元資金である現金及び預金も、当期で188億円と潤沢に確保されています。これらの数値は、同社グループが安定した経営を継続していることを示しています。

なお、銀行は預金が主な負債のため、一般的な計算式による自己資本比率は構造上低くなります。規制上は国内基準4%以上・国際統一基準8%以上が求められます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 867億円 1,006億円
自己資本比率 74.9% 75.8%
ROE(自己資本利益率) 15.3% 15.8%
現金及び預金 178億円 188億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは21.8億円の資金増加となりました。これは主に、利息及び配当金の受取額が増加した一方で、貸出金の純増、棚卸資産の増加、法人税等の支払額が資金減少要因となったことによるものです。

投資活動によるキャッシュ・フローは△2.7億円の資金減少となりました。投資有価証券の売却及び償還による収入があった一方で、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出がありました。

財務活動によるキャッシュ・フローは△2.5億円の資金減少となりました。長期借入れによる収入があった一方で、短期借入金の純減、長期借入金の返済による支出、配当金の支払額が資金減少要因となりました。

当期は営業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュ・フローが19.1億円のプラスとなっており、同社グループが事業活動で得た資金を効率的に運用し、財務的な安定性を保ちながら成長投資を行っている状況を示しています。この資金の流れは、今後の雇用や給与の安定性、そして事業の成長性につながる可能性があります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 45.3億円 21.8億円
投資CF △60.5億円 △2.7億円
財務CF △2.9億円 △2.5億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △15.2億円 19.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの利益は、銀行業、特にハーン銀行にその多くを依存している状況です。ハーン銀行の収益及び利益が減少した場合、同社グループの連結業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

また、銀行業では、モンゴル、キルギス、ロシアの金利・為替相場等の変動やカントリーリスクが、同社グループの連結業績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、独自の総合金融コングロマリット構想の下、幅広い分野で高い専門性を必要とする業務を行っています。このため、各国・各分野において有能で熟練した人材が必要とされます。

有能な人材の採用及び定着が図れなかった場合、同社グループの連結業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


HSホールディングスは、独自の金融コングロマリット構想を掲げ、特長ある金融サービス事業の拡充を目指しています。持続可能な社会の実現へ向けてESGを重視した投資・経営を実践していることが特徴です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


HSホールディングスは、「自然の摂理を大切にすること」「お客様とスタッフを大切にし、社会に貢献できる企業であること」を経営理念に掲げています。独自の金融コングロマリット構想のもと、特長ある各種金融サービス事業の拡充と成長性の高い事業分野の強化を通じて、さらなる発展を目指しています。お客様に喜ばれ満足していただけるサービス・商品を提供し、各事業分野でナンバー・ワンあるいはオンリー・ワンとなるサービスを育成することで、グループ企業価値の最大化に取り組んでいます。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


HSホールディングスグループは、持続可能な社会の実現へ向けてESGを重視した投資・経営を実践する企業風土を大切にしています。企業の安定的かつ長期的な成長には、環境や社会問題への取り組みとガバナンスが重要であると認識しています。

また、管理体制と経営体制の一層の強化を図り、グループとしての信用力強化とブランドイメージの向上を目指しています。人的資本の強化を持続可能な企業価値向上に繋げると考え、国籍・人種・性別・年齢等による制約のない多様性を考慮した人材育成と採用方針を厳守しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


HSホールディングスグループは、金融サービス事業において、インターネット取引システムの安定性強化とコンプライアンスの徹底を課題としています。お客様に信頼され、安心して取引できる金融グループの構築を追求しています。

また、業務の効率化も重点テーマの一つです。各事業の業務プロセスを徹底的に見直し、コスト削減と経営資源の最適配分、効率経営を徹底することで業務改善を推進しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


HSホールディングスは、監査役会設置会社として、社外取締役と社外監査役による経営監視体制を構築しています。グループ経営の基本方針決定と業務執行監督を取締役会が行い、各事業子会社が日常的な経営判断を行う持株会社体制を採用しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


筆頭株主はウプシロン投資事業有限責任組合であり、同社グループと関係のある機関投資家が主要な株主となっています。複数の証券会社や個人株主も上位に名を連ねています。

株主名 持株比率
ウプシロン投資事業有限責任組合 42.15%
DMM.com証券 8.47%
川村 洋一 6.67%
松井証券 6.37%
日本証券金融 4.31%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。
代表取締役社長は原田泰成氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
原田 泰成 取締役社長(代表取締役) 1992年4月日本興業銀行入行、モルガン・スタンレー証券会社東京支店ヴァイスプレジデント、BNPパリバ証券会社東京支店エグゼクティブディレクター、ソシエテ・ジェネラル証券会社東京支店マネージングディレクター 金融法人部 部長を経て、2021年12月より同社代表取締役社長。
松村 恭也 取締役 2003年4月ガリバーインターナショナル(現IDOM)入社、2015年7月同社財務部長、2020年6月より同社取締役。
村井 希有子 取締役 2004年4月髙島屋入社、2012年3月META Capitalディレクターを経て、2021年12月より同社取締役。


社外取締役は、服部純一氏(和陽代表取締役)、石井喜三郎氏(元在ルーマニア日本国特命全権大使)、税所篤氏(META Capital代表取締役)です。

同社は監査役制度を採用している監査役会設置会社です。取締役会は社外取締役3名を含む6名で構成され、グループ経営の基本方針決定と業務執行監督を行います。監査役会は3名の社外監査役で組織され、会計監査人と連携して取締役の職務執行を監査する体制です。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役の報酬は、金銭報酬となる固定報酬のみで構成されています。個々の取締役の報酬は、役位、職責、在任年数などを総合的に勘案し、他社水準や各期の業績も考慮して決定されています。各監査役の報酬額は、株主総会の決議で定められた限度額の範囲内で、監査役会での協議により決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 87百万円 29.0百万円
社外役員 6名 31百万円 5.2百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

💬キャリコネで会社の実態を確認する

決算資料で業績や財務の状況を把握することは、転職の準備として非常に有効です。数字は会社の今の実力と方向性を正直に示しています。

ただ、数字だけでは見えてこないこともあります。職場の雰囲気、上司との関係、実際の残業の実態、昇給のリアル——こうした情報は、現役社員やOB・OGの声から得られます。

企業口コミサイト「キャリコネ」では、社員のリアルな口コミや給与明細、求人情報をまとめて確認できます。決算データと合わせてチェックすることで、応募判断の精度が上がります。


この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。