【平均年収1225万円】平和不動産 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収1225万円】平和不動産 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

平和不動産は、ビルディング事業とアセットマネジメント事業をグループ各社とともに展開しています。直近期の業績は増収増益となり、従業員一人あたりの生産性も向上しています。


目次

※本記事は、平和不動産株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


平和不動産グループは、連結子会社7社で構成され、ビルディング事業とアセットマネジメント事業を展開しています。証券取引所、オフィス、商業施設、住宅等の開発、賃貸、管理、売却を行うほか、不動産の資産運用や仲介も手掛けています。

単体従業員数は107名、連結従業員数は265名です。セグメントはビルディング事業、アセットマネジメント事業の2つです。

主な国内グループ会社は、平和不動産プロパティマネジメント(ビルディング事業)、ハウジングサービス(アセットマネジメント事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


平和不動産は、不動産事業を主軸とする企業として、安定した事業基盤のもとで従業員のキャリア形成と働きがいを重視する環境を提供しています。長期的な視点での人材育成と多様な働き方を支援する施策を通じて、従業員が安心して能力を発揮できる職場づくりを目指していることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高いことから、長期的にキャリアを築く従業員が多い傾向にあると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 12,253,000円
平均勤続年数 14.7年
平均年齢 42.1歳
単体従業員数 107人
連結従業員数 265人
単体のグループ内比率 40.4%


同社および連結子会社は、退職一時金制度と確定給付企業年金制度を併用しています。確定給付型は給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度、確定拠出型は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。これらの制度は国内の当社および連結子会社に適用されます。退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、長期ビジョン「WAY 2040」の実現に向け、人的資本経営の基本方針として「多様な人材の獲得と大切にする価値観を備えた人材の育成により、人的資本経営を推進します」を掲げています。この方針に基づき、キャリア開発やDX人材の育成を通じた「パーパスの実現を担う人づくり」、多様性を推進し活かす「組織づくり」、そして健康経営を含む「働きやすい環境づくり」に取り組んでいます。

給与は能力、経験、職責に応じて決定され、賞与は会社業績との連動を基本とし、個人の成果と貢献度を総合的に反映して決定される方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社を本籍とする社員を対象としたデータであり、社外への出向者を含み、社外からの出向者を除いて算出されています。連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 16.7%
男性労働者の育児休業取得率 50.0%

パーパスの実現を担う人づくり


指標に関する目標及び実績は、提出会社のものを記載しております。

指標 数値
定期的な研修会・情報発信 6回
グループ内外との人材交流の促進 12.9%
ITパスポート取得率 6.6%
資格・リスキリング支援投資額 6.8万円
外部知見の獲得 11回
サステナブル関連への取組件数 13件

多様性を推進し活かす組織づくり


指標に関する目標及び実績は、提出会社のものを記載しております。

指標 数値
新卒女性採用比率 47.1%
女性管理職比率 16.7%
キャリア採用者管理職比率 47.9%
DE&I理解度(Eラーニング受講率) 100.0%

働きやすい環境づくり


指標に関する目標及び実績は、提出会社のものを記載しております。

指標 数値
健康診断受診率 100.0%
がん検診(2年毎)受診率 100.0%
ストレスチェック受検率 100.0%
有給休暇取得率 81.1%
男性育児休暇取得率 50.0%
1on1ミーティング実施率 100.0%
社内イベントの開催 5件

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


平和不動産グループは、不動産の開発、賃貸、管理、売却を行うビルディング事業と、不動産投資法人の資産運用や不動産仲介を行うアセットマネジメント事業を主軸としています。これらの事業を通じて、都市空間の創造と不動産価値の最大化を目指しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、不動産事業とアセットマネジメント事業の二つの柱で収益を上げています。不動産の賃貸や売却、そして不動産投資の運用を通じて、安定的な収益基盤を構築しています。国内市場に特化しており、海外での事業展開は行っていません。

ビルディング事業

ビルディング事業では、証券取引所、オフィス、商業施設、住宅などの開発、賃貸、管理、売却を行っています。
収益は、賃貸収益と物件売却収入が主な源泉です。運営は、平和不動産、東京証券会館、東京日比谷ホテル、東京日本橋兜町ホテル、平和不動産プロパティマネジメントが行っています。

アセットマネジメント事業

アセットマネジメント事業では、平和不動産リート投資法人の資産運用や不動産の仲介などを行っています。
収益は、アセットマネジメント収益と仲介手数料から得ています。運営は、平和不動産、平和不動産アセットマネジメント、ハウジングサービスが行っています。

同社グループの主要な顧客として、平和不動産リート投資法人への売上高が大きな割合を占める傾向にあります。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
ビルディング事業 380億円 462億円
アセットマネジメント事業 40.8億円 46.2億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期の業績を見ると、売上高は直近の当連結会計年度において増加に転じています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も、同様に増加傾向を示しています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 578億円 445億円 444億円 421億円 509億円
経常利益 116億円 96.5億円 115億円 117億円 130億円
経常利益率 20.0% 21.7% 25.8% 27.7% 25.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 87.0億円 91.4億円 84.5億円 95.7億円 110億円
1株当たり当期純利益(円) 118.37 127.14 118.06 141.55 165.63

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高(連結)は、前期から増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益(連結)も前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。これらの指標は、同社グループの収益体質と組織効率の状況を示しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 162.5百万円 191.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 50.9百万円 57.0百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で得た資金を将来の成長に向けた投資に積極的に充てている状況です。これにより、財務基盤を強化しつつ事業拡大を図っています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均を上回る水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均に近い水準で推移しており、効率的な経営を示しています。手元資金として十分な現金及び預金を確保しており、事業運営における安定性がうかがえます。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる基盤となっています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 1,180億円 1,268億円
自己資本比率 28.1% 28.1%
ROE(自己資本利益率) 7.9% 9.0%
現金及び預金 193億円 199億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローはプラスを維持しています。これは事業活動を通じて安定的に資金を生み出していることを示しています。一方で、投資活動によるキャッシュフローはマイナスとなっており、前期よりもマイナス幅が拡大しています。これは、将来の成長に向けた積極的な投資を継続している状況を反映しています。

その結果、営業活動で得た資金を上回る投資を行っているため、フリーキャッシュフローはマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュフローは増加しており、主に借入によって投資資金を調達していることがうかがえます。この資金の流れは、同社グループが事業拡大と成長戦略を推進している段階にあることを示しており、将来的な事業の成長性やそれに伴う雇用・給与の安定性への期待につながります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 160億円 149億円
投資CF △248億円 △265億円
財務CF 77億円 108億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △88億円 △116億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、ビルディング事業における企業向けオフィスビルの賃貸が営業利益の過半を占めています。経済情勢や需給バランスの悪化により、賃貸市況が変化し、賃貸料の水準や稼働率が影響を受ける可能性があります。また、不動産開発及び売却においては、景気動向や不動産市場における需要の悪化、資材等の建築費上昇により、想定どおりの収益を獲得できない可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、内部統制システムの整備・維持を図り、各種法令等の遵守に努めています。しかし、従業員による不正行為があった場合、同社グループの社会的信用、業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


平和不動産は、人々を惹きつける場づくりを通じて未来に豊かさをもたらすことをパーパスに掲げ、都市環境とライフスタイルの変化に対応しながら企業価値向上を目指しています。同社グループは、長期ビジョン「WAY 2040」のもと、持続可能な社会の実現に貢献する企業風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


平和不動産グループは、パーパスとして「人々を惹きつける場づくりで、未来に豊かさをもたらす」を掲げています。このパーパスに基づき、長期ビジョン「WAY 2040」を策定し、「場づくりの連続で、非連続な成長を遂げる“Bazukuri Company”へ」というスローガンを掲げています。

同社グループは、このビジョンの実現に向け、中期経営計画「WAY 2040 Stage 1」を推進し、企業価値の向上に努めています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、パーパスである「人々を惹きつける場づくりで、未来に豊かさをもたらす」の実現に向け、長期ビジョン「WAY 2040」のスローガン「場づくりの連続で、非連続な成長を遂げる“Bazukuri Company”へ」を掲げています。

サステナビリティビジョンでは、「“Bazukuri Company”としての活動により、環境・社会課題の解決に取り組み、各ステークホルダーとの双方向のコミュニケーションを通じて満足度を高めることで、サステナブルな社会の実現に貢献する」ことを目指しています。

また、人的資本経営の基本方針として「多様な人材の獲得と大切にする価値観を備えた人材の育成により、人的資本経営を推進する」ことを掲げ、多様性を推進し活かす組織づくりに取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、中期経営計画「WAY 2040 Stage 1」において、社会価値の向上と経営基盤の強化を重点戦略としています。

具体的には、サステナビリティ経営の実践を通じてGHG排出量ネットゼロをはじめとした環境・社会課題の解決に取り組み、サステナブルな街づくりを推進しています。

また、人的資本の最大化を目指し、キャリア開発やDX人材の育成、多様性を推進する組織づくり、健康経営に取り組んでいます。さらに、コーポレート・ガバナンスの強化も重点テーマの一つとしています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


平和不動産は、指名委員会等設置会社として、監督と執行の分離によるガバナンス体制を構築しています。取締役会は社外取締役を過半数とし、指名・監査・報酬委員会を通じて経営の透明性と客観性を高めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


平和不動産の筆頭株主は大成建設であり、同社グループの事業と関連の深い事業会社が上位株主として名を連ねています。その他、信託銀行や金融機関、個人投資家などが主要株主として同社を支える構成となっています。特定の事業会社が上位に位置することで、安定した資本基盤を形成していることがうかがえます。

株主名 持株比率
大成建設 20.23%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 8.07%
三菱地所 5.32%
日本カストディ銀行(信託口) 4.21%
野村 絢 4.06%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性9名・女性2名)で構成され、女性役員比率は18.2%です。代表執行役社長は土本清幸氏が務めています。社外取締役比率は55.6%です。

氏名 役職 主な経歴
土本 清幸 代表執行役社長 1982年4月東京証券取引所入所、2013年6月株式会社東京証券取引所常務取締役、2017年6月同社取締役、同社専務執行役員、2022年6月同社代表執行役社長より現職。
富田 朱彦 代表執行役専務 1984年4月大成建設株式会社入社、2016年5月大成建設株式会社都市開発本部副本部長兼公民連携プロジェクト部長、2024年7月同社執行役常務、2025年4月同社代表執行役専務、2025年6月同社取締役より現職。
青山 誉久 執行役常務 1993年4月同社入社、2014年6月同社財務部長、2020年6月同社執行役員、2022年6月同社取締役、同社執行役、2025年4月同社執行役常務より現職。
小林 大輔 取締役 1993年4月同社入社、2013年6月同社賃貸事業本部名古屋支店長、2020年6月平和不動産アセットマネジメント株式会社出向 取締役業務企画本部長、2022年6月同社取締役より現職。


社外取締役は、森口隆宏氏(元JPモルガン証券代表取締役会長・指名委員会委員・報酬委員会委員長)、宇都宮純子氏(宇都宮・清水・陽来法律事務所代表弁護士・指名委員会委員・監査委員会委員)、山田英司氏(元日本電子計算代表取締役社長・報酬委員会委員)、山口光信氏(山口公認会計士事務所所長・監査委員会委員長)、伊藤朋子氏(元株式会社QUICK専務取締役)です。

同社は2022年6月24日開催の定時株主総会の決議により、監査役会設置会社から指名委員会等設置会社へ移行しています。取締役会は社外取締役を過半数とし、監督機能の強化と業務執行の機動性向上を図る体制となっています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、基本報酬としての固定報酬、短期インセンティブとしての賞与、中長期インセンティブとしての業績連動型株式報酬および非業績連動型株式報酬で構成されています。執行役(取締役を兼務する執行役を含む)の報酬割合は、目標業績達成時において固定報酬が55%~60%、賞与が25%~30%、業績連動型株式報酬が15%~20%を目安としています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役 8名 82百万円 10.2百万円
うち社外取締役 6名 48百万円 8.0百万円
執行役 5名 3.4億円 68.8百万円


取締役を兼務する執行役の報酬等の総額および員数は、執行役の欄に記載されています。なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

個人別報酬が開示されている役員は、土本清幸氏(1.04億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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