【平均年収542万円】誠建設工業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収542万円】誠建設工業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

誠建設工業は、戸建分譲住宅事業を主軸に、不動産仲介事業、不動産賃貸事業をグループ各社とともに展開しています。直近期の業績は、売上高は減少したものの、経常利益は増加しました。連結従業員数は26名です。


目次

※本記事は、株式会社誠建設工業 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


誠建設工業は、戸建分譲住宅事業を主軸に、不動産仲介事業、不動産賃貸事業を展開する企業です。大阪府堺市を中心に、建売住宅、請負住宅、注文住宅の企画・設計・施工・販売を一貫して行っています。

単体従業員数は18名、連結従業員数は26名です。同社グループの事業セグメントは、戸建分譲住宅事業、不動産仲介事業、不動産賃貸事業の3つです。

主な国内グループ会社は、誠ホームサービス(不動産仲介事業)、誠design工房(戸建分譲住宅事業)、誠エステート(不動産賃貸事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


誠建設工業は、建設・不動産開発事業を基盤とする企業グループです。地域に密着した事業展開を基本方針とし、持続可能な社会の実現を追求する姿勢を持っています。従業員の給与水準や働き方に関する具体的なデータから、同社グループの職場環境の傾向を見ていきましょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が長く、平均年齢も高めであることから、安定して長く働く従業員が多い傾向がうかがえます。経験豊富な人材が多数在籍し、事業を支えていると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,417,000円
平均勤続年数 15.0年
平均年齢 52.2歳
単体従業員数 18人
連結従業員数 26人
単体のグループ内比率 69.2%


同社は確定拠出型の年金制度である中小企業退職金共済制度に加盟しています。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、持続的な企業価値向上の源泉を「人材」と認識し、事業環境の変化に対応できる専門性と実行力を備えた人材の確保・育成を最重要経営課題の一つとしています。特に建設・不動産開発事業においては、技術力、品質管理能力、法令遵守意識を備えた人材の確保が競争力の基盤であると考えています。

従業員の給与は、等級制度に基づく役割・責任の明確化と、評価制度に基づく成果の適正な反映を基本方針としています。親会社である誠建設工業では、等級制度に基づき、職務の役割・責任および必要能力を基礎として基本給を決定しています。賞与は会社業績と個人評価を総合的に勘案する仕組みを採用しており、評価基準の明確化や評価者研修を通じて透明性と公平性を確保しています。

人材育成においては、職位・職能ごとに求められる能力・専門知識の習得を目的とした研修に加え、従業員一人ひとりの自発的なキャリア構築を支援する研修制度を実施しています。資格取得支援や資格手当の拡充も行っています。また、専門性や経験といった多様な知見の融合を重視し、性別や年齢に関わらず様々な人材が活躍できる環境整備に取り組んでいます。新卒採用に加え、即戦力となる中途採用も積極的に行い、係長・課長職については可能な限り公募を行うことで、社員が自発的にキャリアを形成できる環境を整備しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

人材育成・エンゲージメント

指標 目標 実績(当連結会計年度)
新卒採用者数 年間4名 1名
中途採用者数 年間2名 -名

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


同社グループは、戸建分譲住宅事業を中核に据え、不動産仲介事業や不動産賃貸事業も展開しています。主力である戸建分譲住宅事業では、良質な土地の仕入れから企画・設計・施工・販売、アフターサービスまで一貫して行っています。

収益モデルは、主に住宅の販売と不動産の賃貸・仲介手数料から成り立っています。海外での売上高はなく、特定の顧客への収益集中も見られません。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、主に戸建分譲住宅事業、不動産仲介事業、不動産賃貸事業の3つの事業に取り組んでいます。これらの事業は、それぞれ異なる収益源を持ち、同社グループの多角的なビジネスモデルを形成しています。

建売住宅事業

この事業では、土地と建物をセットで販売する建売住宅を主力としています。良質な土地の確保、品質重視の住宅、流行の建築デザインを取り入れることを基本方針としています。
収益は、建売住宅の販売から得ています。運営は、誠建設工業が担当し、誠design工房が設計業務を行っています。

請負住宅事業

請負住宅事業では、不動産業者からの請負住宅や、一般顧客からの注文住宅・リフォームを手掛けています。顧客のニーズに応じた住宅の建設や改修を行っています。
収益は、請負契約に基づく住宅の建設やリフォーム工事から得ています。運営は、誠建設工業が担当し、誠design工房が設計業務を行っています。

不動産仲介事業

この事業では、主に同社グループが分譲する住宅の販売仲介業務を行っています。地域に密着した宣伝・販売活動を通じて、顧客への直接的な販売を支援しています。
収益は、不動産の仲介手数料から得ています。運営は、誠ホームサービスと誠コーポレーションが行っています。

不動産賃貸事業

不動産賃貸事業では、同社グループが所有するオフィスビルや賃貸マンションの賃貸および管理を行っています。安定的な賃料収入を確保しています。
収益は、オフィスビルや賃貸マンションの賃料収入と管理業務から得ています。運営は、誠建設工業と誠エステートが行っています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
戸建分譲住宅事業 32.5億円 30.9億円
建売住宅事業 31.8億円 30.5億円
請負住宅事業 68百万円 40百万円
不動産賃貸事業 21百万円 26百万円
不動産仲介事業 8百万円 11百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5期において31億円台から34億円台で推移しており、当期は前期から減少しました。経常利益は期間中に変動が見られ、当期は前期から増加しています。

親会社株主に帰属する当期純利益は、当期は前期から減少する結果となりました。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 31.4億円 34.7億円 31.9億円 32.7億円 31.3億円
経常利益 2.1億円 3.3億円 1.9億円 15百万円 37百万円
経常利益率 6.8% 9.5% 6.0% 0.5% 1.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 1.4億円 2.2億円 1.3億円 47百万円 25百万円
1株当たり当期純利益(円) 72.00 109.29 65.12 23.15 12.50

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から増加しています。また、従業員1人あたり営業利益も前期から増加する傾向を示しています。これらの指標は、同社グループの生産性が向上していることを示唆しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 112.9百万円 120.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.7百万円 1.6百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動や投資活動における資金の流れに特徴が見られます。手元資金の状況や自己資本の厚みから、現在の財務基盤を把握できます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は前期から増加し、61.7%となっています。これはプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。
純資産は前期の39.8億円から当期は41.2億円に増加しています。ROE(自己資本利益率)は当期0.6%で、前期の1.2%から減少しており、プライム市場平均と比較すると低い水準です。
現金及び預金は前期の16.4億円から当期は9.0億円に減少しています。これらの財務状況は、事業活動を支える基盤の安定性や、将来の事業展開における資金の柔軟性に関わる情報となります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 39.8億円 41.2億円
自己資本比率 57.3% 61.7%
ROE(自己資本利益率) 1.2% 0.6%
現金及び預金 16.4億円 9.0億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローは△235百万円の支出となりました。これは主に棚卸資産の増加によるものです。
投資活動によるキャッシュフローは△37百万円の支出となっており、定期預金の預入や投資有価証券の取得による支出が見られます。フリーキャッシュフローは△272百万円の支出となっています。
財務活動によるキャッシュフローは△493百万円の支出となりました。長期借入れによる収入があったものの、短期借入金の純減や長期借入金の返済、配当金の支払いが主な要因です。
これらの資金の流れは、同社グループが事業活動で得た資金を上回る支出があり、手元資金が減少している状況を示しています。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF △736百万円 △235百万円
投資CF △77百万円 △37百万円
財務CF 10.6億円 △493百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △813百万円 △272百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、堺市を中心とした南大阪地区に開発・販売地域が集中しており、同地域の景気悪化や重大な災害が発生した場合、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、当該エリアは住宅購入者の人気が高い地域であるため、新規参入の同業他社が多く、土地の仕入額の高騰や販売価格の下落、販売競争の激化が業績に影響を及ぼすリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは小規模組織であり、今後の成長のために優秀な人材の確保が必要であると認識しています。しかし、必要な人材を適時に確保できない場合や、従業員数の増加に対して管理体制の構築が順調に進まない場合には、業務に支障をきたす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


誠建設工業グループは、地域に根差した事業展開を基本とし、顧客第一主義を徹底する企業です。建築の技術者集団として、品質と価格の両面で価値提供を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、建築の技術者集団として「より良い家をより安く提供する」ことを経営の基本方針としています。新しい価値を創造するトータルハウジングを目指し、堺市を中心とした南大阪地区を地盤に事業を展開しています。土地の仕入れから設計、施工、販売までを一貫体制で手掛け、品質と価格の両面で顧客満足度を高め、社会的評価の高い企業となることを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、地域に密着した事業展開を基本方針とし、品質と安全性に重点を置いた住宅づくりに専念しています。顧客第一主義を徹底した住宅販売を展開しており、持続可能性の観点から企業価値向上を目指し、サステナビリティ推進を強化しています。人材の多様性を確保し、育成することにも力を入れており、新しい感覚を持った若手人材と経験豊富な中堅人材の融合を重視しています。専門性や経験のダイバーシティを積極的に取り入れ、性別や年齢に関わらず多様な人材が活躍できる環境整備を進めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、優先的に対処すべき課題として、人材の採用と育成を挙げています。会社の発展のためには、新卒採用を中心に中途採用も積極的に行うことが特に必要であると考えています。また、団塊世代の退職や少子化の問題に対応するため、第一次取得者だけでなく、第二次取得者や富裕層に対する商品の開発・提供も重要な課題として取り組んでいます。顧客の夢を「家」という媒体で創造することにも注力しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


誠建設工業は監査等委員会設置会社として、取締役会と監査等委員会が連携し、経営の透明性と監督機能の強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


誠建設工業の株主構成を見ると、筆頭株主は誠インベストであり、複数の関連会社が上位株主として名を連ねています。これらの関連会社が上位に並ぶことで、特定の株主グループが同社の経営に一定の影響力を持つ構造となっています。

株主名 持株比率
誠インベスト 33.34%
誠リサーチ 7.95%
ホームリサーチ 6.55%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.0%です。代表取締役社長は西元敏之氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
西元 敏之 代表取締役社長 1997年4月丸石工業㈱入社、2001年12月同社入社。2020年4月㈱誠design工房へ転籍、2024年4月同社へ転籍し建築部建築部長。2025年6月同社代表取締役社長より現職。
平岩 和人 取締役 1976年3月㈱幸福相互銀行入行、2009年1月同社入社。2015年6月同社取締役経営企画室長、2024年6月同社代表取締役社長。2025年6月同社取締役経営企画室長より現職。
井上 正美 取締役 1992年4月㈱中部コーポレーション入社、2003年1月同社入社。2024年10月同社管理部長、2025年2月同社取締役より現職。
古城 敏夫 取締役 1974年3月㈱大和銀行入行、2004年5月㈱誠ホームサービス入社。2019年6月同社取締役より現職。


社外取締役は、北村健介氏(元関西クレジット・サービス監査役・常勤監査等委員)、松本俊昭氏(ONE WORLD代表取締役・監査等委員)、坂口晃一氏(坂口建築計画代表者・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社を採用しています。監査等委員である社外取締役3名に取締役会における議決権を付与することで、取締役会の監査・監督機能を強化し、企業価値の向上を目指す体制です。社外取締役は、取締役会及び監査等委員会において、専門的見地から客観的かつ中立な立場で監視を行い、必要に応じて意見を述べています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


誠建設工業の役員報酬は、固定報酬を基本としています。取締役(監査等委員を除く)の基本報酬は、役位、職責、在任年数、会社の業績等を総合的に考慮して決定されます。監査等委員である取締役の報酬は、監査等委員の協議により決定される固定報酬です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
社外取締役(監査等委員) 3名 8百万円 2.7百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。