【平均年収744万円】セントラル総合開発 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収744万円】セントラル総合開発 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

セントラル総合開発は、分譲マンションや戸建住宅の販売を手掛ける不動産販売事業を全国展開し、不動産賃貸・管理事業や保険代理業なども幅広く手掛けています。直近期の業績は増収減益となりました。


目次

※本記事は、セントラル総合開発株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


セントラル総合開発は、分譲マンションや戸建住宅の販売を手掛ける不動産販売事業を全国展開しています。また、オフィスビルや賃貸マンションの賃貸、ビル・マンションの管理、保険代理業も行っています。

単体従業員数は93名、連結従業員数は176名です。セグメントは不動産販売事業、不動産賃貸・管理事業、その他の3つです。

主な国内グループ会社は、セントラルライフ(不動産賃貸・管理事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


セントラル総合開発は、不動産開発事業を主軸とする企業です。同社グループの給与水準や働き方には、事業の特性や規模に応じた特徴が見られます。人材の定着や育成に対する考え方、そして具体的な制度について確認していきましょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が比較的長く、平均年齢も高めであることから、長期的なキャリア形成が可能な環境であると考えられます。安定して働き続けたいと考える方にとって、参考となる情報です。

項目 数値
平均年間給与 7,436,000円
平均勤続年数 14.3年
平均年齢 45.3歳
単体従業員数 93人
連結従業員数 176人
単体のグループ内比率 52.8%


同社は、従業員の退職給付に充てるため、積立型の確定給付企業年金制度を採用しています。これは、給与や勤続年数に応じて将来の給付額が決まる制度です。連結子会社では、非積立型の退職一時金制度を採用しており、給与手当と勤務期間に基づいて一時金が支給されます。

退職給付債務は4.4億円、年金資産は4.3億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「企業は人なり、組織は人なり・・・社会に貢献する少数精鋭のプロ集団たれ」という経営理念を掲げ、人材を最も重要な経営資源と位置付けています。長期経営計画の実現に向け、人材の確保と育成を課題と認識し、組織・人材面でのマネジメント力強化や長期的な人材確保・育成に注力しています。

キャリアの全体像を踏まえ、キャリアステージに応じた役割付与や育成を行う仕組みの整備を進めています。給与は等級制度に基づき、各等級で求められる役割の大きさに応じて基本給が設定されています。評価制度では、業績評価と行動評価を組み合わせて人事考課を行い、その結果を昇給、昇格、賞与に反映しています。賞与については、連結経常利益を指標として総額を決定し、各従業員の評価結果に応じて配分する仕組みです。

また、本人の適性や経験、キャリア意向に応じたジョブローテーションを行いながら、多様な人材が成長できる職場環境づくり・人事制度運用を進めています。人材の多様性を確保することが会社の成長につながるとの認識から、性別・国籍や新卒/中途採用の違いによる管理職への登用等に制限は設けていません。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の数値は本記事では取得できていません。女性管理職比率、男性育児休業取得率、男女賃金差異は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


セントラル総合開発は、分譲マンションや戸建住宅などの不動産販売を主力事業とし、オフィスビルや賃貸マンションの賃貸・管理、さらには保険代理業も手掛ける企業です。多角的な事業展開を通じて、顧客の住まいと暮らしをサポートしています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、主に不動産販売事業、不動産賃貸・管理事業、その他の事業の3つのセグメントで構成されています。不動産販売事業が収益の大部分を占めており、同社グループの事業の中核を担っています。

不動産販売事業

同社は、自社ブランド『クレア』シリーズのマンション分譲を全国で展開しています。立地条件や顧客のニーズを反映したマンション企画を行い、快適な生活空間を提供しています。
収益は、分譲マンションや戸建住宅の販売から得ています。

不動産賃貸・管理事業

同社は、オフィスビルや賃貸コンパクトマンション「クレアグレイス」の賃貸事業を行っています。また、連結子会社であるセントラルライフがビル・マンションの管理事業を担っています。
収益は、オフィスビルや賃貸マンションの賃料収入、およびビル・マンションの管理サービス提供から得ています。

その他の事業セグメント

同社は、主にマンション購入者を販売先とする保険代理事業を行っています。
収益は、保険代理業から得ています。

同社グループは、本邦以外の外部顧客への売上高はなく、事業は国内に集中しています。また、特定の顧客への収益集中は見られません。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
不動産販売事業 269億円 343億円
不動産賃貸・管理事業 39.0億円 40.7億円
その他の事業セグメント 42百万円 43百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5年間で増加傾向にあります。一方で、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の期において減少となりました。

当連結会計年度の売上高は前期から増加しましたが、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は前期から減少しています。これは、不動産販売事業におけるマンションの販売価格上昇や販売戸数増加が売上高を押し上げた一方で、建築費の高騰による仕入コストの増加、広告宣伝費や販売手数料などの経費増加、借入金の増加と金利上昇による支払利息の増加が利益を圧迫したためです。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 293億円 304億円 319億円 309億円 385億円
経常利益 9.3億円 12.6億円 13.6億円 7.7億円 3.0億円
経常利益率 3.2% 4.1% 4.2% 2.5% 0.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 6.3億円 8.5億円 9.0億円 5.0億円 1.5億円
1株当たり当期純利益(円) 70.62 88.67 94.70 51.90 15.36

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は前期から増加しており、事業規模の拡大がうかがえます。一方で、従業員1人あたり営業利益(連結)は前期から減少しており、売上高の増加に対して利益の伸びが追いついていない状況を示しています。これは、前述の通り、建築費や販売関連費用の増加、借入金利の上昇などが影響していると考えられます。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 167.8百万円 218.5百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 6.8百万円 5.1百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


セントラル総合開発の財務状況を見ると、本業で資金を生み出しつつ、投資活動も行っている状況がうかがえます。これは、将来に向けた成長投資フェーズにあることを示しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


セントラル総合開発の財務基盤を見ると、自己資本比率は前期22.6%から当期22.3%とわずかに減少しています。これはプライム市場の非製造業平均24.2%と比較してやや低い水準にあります。ROE(自己資本利益率)は前期4.9%から当期1.4%に低下しており、プライム市場平均9.4%を下回っています。手元資金である現金及び預金は、前期の9.8億円から当期は10.9億円に増加しています。これらの状況は、同社グループの財務の健全性と収益性を示しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 103億円 103億円
自己資本比率 22.6% 22.3%
ROE(自己資本利益率) 4.9% 1.4%
現金及び預金 9.8億円 10.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


セントラル総合開発のキャッシュフローを見ると、当期は営業活動によるキャッシュフローが178百万円の獲得となりました。これは前期の7,610百万円の使用から改善しています。主に不動産販売事業における分譲マンションの事業用地仕入れが抑制されたことや、不動産事業受入金が増加したことが要因です。

投資活動によるキャッシュフローは545百万円の使用となりました。これは主に賃貸マンションの事業用地仕入れ等が進捗したことによる支出があったためです。その結果、フリーキャッシュフローは3.7億円のマイナスとなっています。

財務活動によるキャッシュフローは481百万円の獲得となりました。これは主に賃貸マンションの建設状況等による支出を借入れによって賄ったためです。同社グループは本業で資金を生み出しつつ、将来に向けた投資も行っている状況であり、資金の効率化を図りながら事業活動を進めていることがうかがえます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF △76.1億円 1.8億円
投資CF △9.7億円 △5.5億円
財務CF 81.4億円 4.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △85.8億円 △3.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの事業は、不動産販売事業、不動産賃貸・管理事業、その他の3つの事業で構成されています。不動産販売事業がグループ全体の売上高の大半を占めており、主要事業となっています。
そのため、景気動向や金利動向、新規供給物件動向、不動産販売価格動向等の影響を受けやすい事業構造となっています。景気見通しの悪化や大幅な金利上昇等により、住宅購入意欲が低下した場合には、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


セントラル総合開発は、不動産開発事業を通じて社会に貢献することを目指しています。同社グループがどのような価値観を大切にし、どのような企業風土を築いているのかを見ていきましょう。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


セントラル総合開発は、「企業は人なり、組織は人なり・・・社会に貢献する少数精鋭のプロ集団たれ」という経営理念を掲げています。同社グループは、住宅を「究極のワンオフ商品」と捉え、一人ひとりのお客様に「安心・安全・快適」な生活を提供することを目指しています。

また、不動産開発事業を通じて日本各地の住まいと暮らしを支え、街の魅力と活力を引き出すことを社会的意義(パーパス)としています。長期経営計画では、「変化に適応した住まいの提供」「街街の魅力・活力の共創」「持続的な成長の実現」をキーワードに企業価値の向上を図っています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


セントラル総合開発は、経営理念として「企業は人なり、組織は人なり・・・社会に貢献する少数精鋭のプロ集団たれ」を掲げ、人材を最も重要な経営資源と認識しています。お客様目線での企画を重視し、「OWNERS FIRST(オーナーズ・ファースト)」の精神で商品企画に取り組んでいます。

同社グループでは、本人の適性や経験、キャリア意向に応じたジョブローテーションを行い、多様な人材が成長できる職場環境づくりと人事制度運用を進めています。性別や国籍、新卒・中途採用の違いによる管理職への登用等に制限はなく、少人数での運営の中で適材適所の人材配置を基本方針としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


セントラル総合開発グループは、新築分譲マンション事業において、高騰する建築費やマンション価格の上昇、少子高齢化、ライフスタイルの多様化、環境への配慮といった社会・経済情勢の変化に対応することを課題としています。これらの課題に対し、建設会社との連携による原価抑制や新たなパートナー建設会社の開拓に取り組んでいます。

また、地方中核都市での新築分譲マンション展開による新たな需要の掘り起こし、コンパクトマンションブランド「クレアホームズ フラン」の開発など商品企画の充実に注力しています。安定収益源の拡充として賃貸マンション事業「クレアグレイス」を推進し、脱炭素社会の実現に向けた「ZEH-M Oriented」や「低炭素建築物」の採用を積極的に進めています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


セントラル総合開発は、透明性と効率性を重視した企業統治体制を構築しています。取締役会の構成とガバナンス体制を通じて、経営の健全性を確保しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


セントラル総合開発の株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社である㈱クラフティアです。創業家関係者と見られる田中美津子氏や田中洋一氏も上位株主として名を連ねており、特定の株主グループが同社の経営に一定の影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
㈱クラフティア 30.30%
田中 美津子 4.90%
田中 洋一 3.20%
田中 エリカ 3.00%
セントラル総合開発社員持株会 2.60%


なお、田中哲氏は2024年9月13日に逝去され、2025年3月31日時点では相続手続きが未了でしたが、2025年6月14日に相続手続きが完了し、主要株主から異動しています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は12名(男性10名・女性2名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役社長は田中洋一氏が務めています。社外取締役比率は25.0%です。

氏名 役職 主な経歴
田中 洋一 代表取締役社長 2007年2月 三井不動産㈱退職、2007年3月 同社入社社長室長、2013年6月 同社代表取締役社長より現職。
紺野 拓史 専務取締役財務・保険担当 2025年2月 同社入社執行役員財務部長、2025年6月 同社専務取締役財務・保険担当より現職。
田中 光太郎 専務取締役不動産事業本部長 1996年2月 同社入社不動産事業本部不動産開発部、2025年6月 同社専務取締役不動産事業本部長より現職。
野口 知直 専務取締役経営企画部長兼不動産運営・事務管理担当 2006年4月 同社入社不動産事業本部事務管理部、2025年6月 同社専務取締役経営企画部長兼不動産運営・事務管理担当より現職。
秋草 威之 常務取締役経理本部長兼経理部長兼IR担当 1997年7月 同社入社不動産事業本部事務管理部、2025年6月 同社常務取締役経理本部長兼経理部長兼IR担当より現職。
野田 英俊 取締役人事部長兼総務担当 2002年6月 長崎総合リゾート㈱退職、2002年6月 同社入社総務部総務課、2025年6月 同社取締役人事部長兼総務担当より現職。


社外取締役は、鳥山亜弓氏(千代田国際法律会計事務所代表)、五十里秀一朗氏(五十里会計事務合同会社代表社員・指名・報酬委員会議長)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会を基本とした企業統治体制を採用しています。社外取締役2名および社外監査役3名による監督・監査を通じて、外部からの客観的かつ中立的な経営監視機能が十分に機能する体制を整えています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


セントラル総合開発の役員報酬は、企業の持続的な成長と企業価値向上へのインセンティブとして機能するよう設計されています。業務執行取締役の報酬は、固定報酬である基本報酬に加え、業績連動報酬としての賞与、そして非金銭報酬としての譲渡制限付株式報酬で構成されています。一方、監督機能を担う社外取締役には、その職務を考慮し基本報酬のみが支払われる仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 7名 89百万円 12.7百万円
監査役(社外除く) 2名 11百万円 5.4百万円
社外取締役 2名 8百万円 4.2百万円
社外監査役 4名 10百万円 2.5百万円


なお、人数および総額には、事業年度中に退任した役員を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。