※本記事は、AMGホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
AMGホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は4名、グループ連結従業員数は293名です。
同社グループは、建設事業、不動産開発事業、不動産管理事業を営んでいます。自動車関連施設や商業施設、分譲マンション、注文住宅の設計・施工、分譲マンションや戸建分譲住宅の企画・開発・販売、そしてこれら不動産の管理・保守点検までを一貫して手掛けています。連結子会社8社を中心に事業を展開しています。
主な国内グループ会社は、エムジーホーム(不動産開発事業)、アーキッシュギャラリー(建設事業)、エムジー総合サービス(不動産管理事業)などです。
AMGホールディングスは、当連結会計年度の期首より、報告セグメント区分を「建設事業」「不動産開発事業」「不動産管理事業」の3つに集約しました。これは事業活動の実態を適正に反映させ、セグメントごとの戦略立案による成長を目指すことを目的としています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
AMGホールディングスは持株会社として、建設・不動産業を中心とした同社グループ全体の経営を担っています。同社グループは人材を最も重要な経営資源と位置づけ、多様な人材の採用と育成、働きやすい環境整備に力を入れています。特に建設事業の強化と技術系社員の確保に注力し、長期的な企業価値向上を目指しています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社は持株会社であり、少数精鋭の体制でグループ全体の経営を担っています。従業員の平均年齢は比較的高めですが、平均勤続年数は短くなっています。これは、持株会社としての特性を反映していると考えられます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 4,696,000円 |
| 平均勤続年数 | 0.0年 |
| 平均年齢 | 45.0歳 |
| 単体従業員数 | 4人 |
| 連結従業員数 | 293人 |
| 単体のグループ内比率 | 1.4% |
AMGホールディングスは、2002年4月より退職一時金制度を採用しています。また、確定拠出型年金制度も導入しており、国内グループ会社を対象としています。退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
当連結会計年度における確定拠出制度への要拠出額は4百万円、退職給付に係る負債の期末残高は1.2億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、建設事業の拡大・強化を収益基盤と位置づけ、技術系社員の確保を重視した人材戦略を展開しています。若年層の確保のため新卒採用を強化し、初任給の見直しも行っています。また、中途採用では社員や協力業者からの紹介を積極的に実施しています。
従業員の定着を促すため、完全週休二日制の導入やIT機器活用による作業負担軽減など、就業環境の改善を進めています。毎期の定期昇給では、特に中間層と若年層の昇給幅を厚くすることで離職防止を図っています。さらに、新たな事業領域への挑戦を通じて、技術系社員のやりがいを喚起し、魅力ある仕事の創出にも取り組んでいます。
同社グループは人材を最も重要な経営資源と捉え、多様な人材の採用と育成、個々の価値観を尊重した社内環境整備に注力しています。次世代を担う人材育成や、自律的なキャリア形成、資格取得、スキルアップを後押しするマネジメント施策を拡充しています。年齢、性別、国籍などによる差別を排除し、公平な機会を提供することで、従業員が能力を最大限に発揮し、生き生きと働ける安全で健康な職場環境の実現を目指しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載を省略しています。
人材育成・エンゲージメント
従業員兼務役員を含む正社員を集計対象としています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 平均勤続年数(実績) | 10.0年 |
| 平均勤続年数(目標) | 11.6年 |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
AMGホールディングスは、持株会社として同社グループ全体の経営戦略を統括し、建設事業、不動産開発事業、不動産管理事業の3つのセグメントを通じて多角的なビジネスを展開しています。各事業が連携し、顧客のニーズに応じた幅広いサービスを提供することで収益を上げています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、建設事業、不動産開発事業、不動産管理事業を主軸としています。前連結会計年度までは複数のセグメントに分かれていましたが、当連結会計年度より事業活動の実態をより適切に反映させるため、これら3つのセグメントに集約されました。海外の外部顧客への売上高はなく、国内市場に特化しています。
建設事業
建設事業では、自動車関連施設をはじめとする商業施設、分譲マンション、収益不動産、注文住宅の設計・施工、および土木工事の施工を請け負っています。収益は、これらの工事の進捗に応じた売上高と利益から得ています。運営は、株式会社アーキッシュギャラリーが都市圏近郊エリアで商業施設や高級注文住宅の設計・施工を、株式会社髙垣組が岐阜県および愛知県で分譲マンションの施工を中心に行っています。
不動産開発事業
不動産開発事業では、分譲マンションおよび戸建分譲住宅の企画・開発および販売を行っています。収益は、新規契約および物件の引渡しによる売上高から得ています。運営は、株式会社エムジーホームが名古屋市を中心に「More Grace」ブランドで分譲マンション事業を、株式会社TAKI HOUSEが川崎市などで「ブランピュール」ブランドの戸建分譲住宅事業を、株式会社川﨑ハウジングが熊本市などで「トレステージ」ブランドの戸建分譲住宅事業を展開しています。
不動産管理事業
不動産管理事業では、同社グループが分譲したマンションや戸建住宅、その他不動産の管理・保守点検、大規模修繕工事のコンサルタント等を行っています。収益は、これらの管理サービスやコンサルタント業務から得ています。運営は、エムジー総合サービスが分譲マンションの管理を、株式会社ハウメンテが戸建住宅の保守・点検業務を手掛けています。
同社グループの事業セグメント別の売上高は以下のとおりです。
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 不動産開発事業 | 194億円 | 203億円 |
| 建設事業 | 102億円 | 102億円 |
| 不動産管理事業 | 7.7億円 | 8.6億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの直近5期間の業績は、売上高が継続して増加傾向にあります。経常利益は変動が見られるものの、当期は増加に転じました。親会社株主に帰属する当期純利益も、一時的な変動を経て当期は増加しています。
不動産業界では地価や建設コストの高止まり、住宅ローン金利上昇の懸念が続くなど、厳しい事業環境が続いています。建設業界でも中東情勢の悪化による資材の供給不安や価格高騰が課題となる中で、同社グループは増収増益を達成しています。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 164億円 | 228億円 | 291億円 | 304億円 | 314億円 |
| 経常利益 | 14.1億円 | 13.9億円 | 17.1億円 | 14.4億円 | 18.1億円 |
| 経常利益率 | 8.6% | 6.1% | 5.9% | 4.7% | 5.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 8.8億円 | 29.5億円 | 10.9億円 | 9.8億円 | 11.6億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 306.91 | 1,024.73 | 378.48 | 344.28 | 413.80 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高は前期からわずかに減少しましたが、従業員1人あたり営業利益は前期から増加しています。これは、売上高の伸び以上に利益率が改善し、組織全体の収益性が向上していることを示しています。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 109.0百万円 | 107.0百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 5.6百万円 | 6.6百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
AMGホールディングスは、本業の活動に伴う運転資金の増加や投資活動により、一時的に資金を使用している状況です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤は、自己資本比率とROE(自己資本利益率)からその健全性を確認できます。手元資金の状況は、不況時における耐性や事業継続の安定性を示す指標となります。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 110億円 | 120億円 |
| 自己資本比率 | 37.4% | 37.5% |
| ROE(自己資本利益率) | 9.2% | 10.1% |
| 現金及び預金 | 31.1億円 | 34.8億円 |
同社グループの自己資本比率は当期で37.5%となっており、前期からほぼ横ばいの水準です。これはプライム市場の非製造業平均である24.2%と比較して高い水準を示しています。
ROE(自己資本利益率)は当期で10.1%となり、前期の9.2%から上昇しました。プライム市場平均の9.4%を上回る水準となっています。
手元資金である現金及び預金は、前期の31.1億円から当期は34.8億円へと増加しました。これは、事業運営における資金の安定性を保つ上で重要な要素です。
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローは、事業活動、投資活動、財務活動のそれぞれで資金がどのように動いているかを示しています。当期は営業活動によるキャッシュフローがマイナスに転じ、フリーキャッシュフローもマイナスとなりました。
営業活動によるキャッシュフローは、当期において4.4億円の使用となりました。これは主に物件完成による棚卸資産の増加や売上債権の増加、物件契約等による前受金の増加が要因となっています。
投資活動によるキャッシュフローは、当期において1.1億円の使用となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が影響しています。
財務活動によるキャッシュフローは、当期において9.3億円の獲得となりました。これは主にプロジェクト資金の短期借入による収入や長期借入による収入が、短期借入金や長期借入金の返済による支出を上回ったことによるものです。
これらの結果、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは、当期において5.5億円の使用となりました。同社グループは、本業の活動に伴う運転資金の増加や投資活動のために資金を使用しており、今後の事業展開に向けた資金の動きが見られます。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 42.7億円 | △4.4億円 |
| 投資CF | △0.3億円 | △1.1億円 |
| 財務CF | △42.2億円 | 9.3億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 42.4億円 | △5.5億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループの経営成績は、購入者の需要動向に左右される傾向があります。景気動向や不動産市況、金利動向、住宅税制等の変化が経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、建築資材や土地等の価格変動により建築費用及び土地費用が上昇する場合、利益率が低下する可能性があります。販売競争の激化等により需給バランスが悪化し、棚卸資産の簿価切下げに伴う損失が発生する可能性もあります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループの各事業は、専門性の高い知識と豊富な経験を有する人材により成り立っています。これらの人材の育成・確保ができない場合、同社グループの成長力が鈍化し、経営成績及び今後の事業運営に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
AMGホールディングスは、建設・不動産業を中心に、ステークホルダーとの「協働共生」を掲げ、相互の利益と成長を目指す企業です。持続可能な社会の実現に向け、人材を最も重要な経営資源と位置づけ、多様性を尊重する企業風土を醸成しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは、建設・不動産業を中心とした事業を通じて、取引先や従業員をはじめとするステークホルダーと「協働共生」の関係を構築し、相互に利益を享受し、成長することを目指す経営方針を掲げています。グループ各社、提携・協力会社、従業員、関係者との協働共生を目標とし、安定的な利益追求を通じて従業員の雇用と生活の向上を図ることを重視しています。
また、既存事業との親和性や相乗効果が高く、成長が見込まれる事業への積極的なM&A投資と事業提携により、グループの拡大を図る方針です。堅実な事業拡大を基本とし、倫理性に裏付けされた数値に基づき事業計画を策定しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、「企業行動憲章」及び「経営方針書」を指針とし、ステークホルダーとの「協働共生」の関係構築を重視しています。人材を最も重要な経営資源と捉え、人的資本の強化を通じて企業価値の持続的な向上を図ることを戦略としています。
多様な従業員が集い、その能力を最大限に発揮できる環境整備を重要視しており、年齢、性別、国籍、人種、文化等を理由とした差別を一切認めません。雇用、昇進、異動、報酬、研修等の機会を公平に提供し、従業員が生き生きと働ける環境づくりに努めています。お互いの個性を認め合い、尊重し合うことで、ハラスメントのない安全で健康に配慮した職場の実現に取り組んでいます。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、事業を継続する上で、従業員の年齢構成の適正化を重要な課題としています。中間層及び若年層社員が多い釣鐘型の年齢ピラミッド構成を目指し、働き方改革をさらに推進し、労働環境の整備・改善を積極的に行うことで、質の向上を図っています。
また、建設技術者の確保と育成も重点テーマの一つです。働き方改革を推進し、技術系社員の労働環境の整備・改善を積極的に行うことで、建設技術者の育成と確保に努めています。これにより、従業員が長く働くことができる環境の整備を図っています。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
AMGホールディングスは、監査等委員会設置会社として、取締役会の監督機能強化とコーポレート・ガバナンスの充実を目指しています。経営の公正性や透明性を確保し、迅速な意思決定を行える体制を構築しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
AMGホールディングスの筆頭株主はVTホールディングスであり、同社グループの経営に大きな影響力を持つ資本構成となっています。上位株主には金融機関や証券会社も名を連ねています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| VTホールディングス | 43.44% |
| SBIネオトレード証券 | 4.67% |
| いちい信用金庫 | 2.86% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は長谷川克彦氏が務めています。社外取締役比率は28.6%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 長谷川克彦 | 代表取締役社長 | 2004年J-netレンタリース入社、2014年トラスト代表取締役社長。2017年より同社代表取締役社長。2023年より川﨑ハウジング、ハウメンテの代表取締役社長も務める。 |
| 伊藤誠英 | 取締役会長 | 2008年VTホールディングス専務取締役、2011年アーキッシュギャラリー代表取締役社長。2021年より同社取締役会長。 |
| 大西昌也 | 常務取締役 | 2002年アーキッシュギャラリー入社、2011年同社常務取締役。2021年より同社常務取締役。 |
| 大脇貴志 | 取締役管理部長 | 2006年アーキッシュギャラリー入社、同社取締役管理部長。2021年より同社取締役管理部長。 |
社外取締役は、岡田千絵氏(弁護士・鹿倉法律事務所パートナー・愛知時計電機社外取締役・監査等委員)、小出修平氏(公認会計士・仰星監査法人代表社員・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である社外取締役が取締役会の監督機能を強化し、経営の透明性向上に貢献しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
AMGホールディングスの取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬は、職責に応じた固定報酬としての基本報酬と役員退職慰労金で構成されています。監査等委員である取締役の報酬は、株主総会で決議された限度額内で監査等委員の協議により決定されます。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 2名 | 38百万円 | 19.1百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 8百万円 | 7.8百万円 |
| 社外役員 | 3名 | 5百万円 | 1.6百万円 |
報酬等の総額が1億円以上である者が存在しないため、個人別の開示は行われていません。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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