【平均年収593万円】京極運輸商事 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収593万円】京極運輸商事 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

京極運輸商事は、国内輸送、国際物流、ドラム缶・ペール缶、エネルギー、タンク洗浄の幅広い事業をグループ各社とともに展開しています。直近期は売上高が微増し、利益は大幅な増益となりました。


目次

※本記事は、京極運輸商事株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、国内輸送、国際物流、ドラム缶・ペール缶、エネルギー、タンク洗浄の5つの事業を展開しています。顧客の多様なニーズに応え、物流から関連製品の販売、設備メンテナンスまで幅広いサービスを提供しています。

単体従業員数は300名、連結従業員数は315名です。セグメントは国内輸送事業、国際物流事業、ドラム缶・ペール缶事業、エネルギー事業、タンク洗浄事業の5つです。

主な国内グループ会社は、京極石油(エネルギー事業)、日本タンクサービス(タンク洗浄事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


京極運輸商事グループは、運輸商事を主軸とする事業を展開しており、安定した事業基盤を持つ企業です。人材の定着を重視し、従業員一人ひとりが長く活躍できる環境づくりに力を入れている傾向が見られます。多様な働き方を支援する制度も導入されており、ワークライフバランスを考慮した働き方が期待できます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員の平均年齢が比較的高く、平均勤続年数も長めであることから、人材が定着しやすい環境にあると考えられます。これは、長期的なキャリア形成を志向する方にとって魅力的な要素となるでしょう。

項目 数値
平均年間給与 5,930,187円
平均勤続年数 12.8年
平均年齢 49.7歳
単体従業員数 300人
連結従業員数 315人
単体のグループ内比率 95.2%


同社グループは、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を設けています。これらの制度は当社及び連結子会社に適用されます。

また、退職一時金制度も設けていますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、退職給付債務は6.4億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


京極運輸商事グループは、持続的な企業成長のために人材戦略を重視しており、企業文化の変革、攻めの採用、人事情報の可視化を基本方針としています。社員一人ひとりが意欲を持って成長し、その貢献が正当に評価される仕組みの構築を目指しています。

給与等の決定においては、資格等級制度および職務等級制度を基本とし、人事評価の結果を一部反映させています。従業員に期待する役割、成果、行動を明確にし、公正な処遇を通じてキャリア形成支援とモチベーション向上を図っています。管理職、事務職、技能職には資格等級制度を、運転職には職務等級制度を適用し、職種ごとの実態に即した給与体系を構築しています。

具体的には、個々の習熟度に応じた職種別・階層別研修を実施し、各種資格取得の支援や奨励金支給を通じてスキルアップを奨励しています。また、性別や年齢に関わらず多様な人材が活躍できるよう、育児短時間勤務制度、時間単位の年次有給休暇取得、テレワーク勤務、時差出勤制度など、柔軟な働き方を支援する仕組みを導入しています。従業員のロイヤリティ向上と資産形成支援のため、従業員持株会において拠出額に対して20%の奨励金を支給する制度も設けています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

指標及び目標、実績


実績数値はいずれも京極運輸商事単体の数値となります。

指標 数値
女性比率 8.0%
障がい者雇用比率 0.7%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


京極運輸商事グループは、国内輸送、国際物流、ドラム缶・ペール缶、エネルギー、タンク洗浄の5つの事業を展開しており、多岐にわたる物流関連サービスを提供しています。顧客の多様なニーズに応えることで、安定的な収益基盤を構築しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、物流を基盤とした幅広い事業を通じて収益を上げています。特に、石油類や化学製品などの液体貨物輸送を主力とする国内輸送事業が中心的な役割を担っています。また、港湾運送や倉庫保管、ドラム缶の販売・配送、石油製品の売買、タンクの洗浄・修理といった専門性の高いサービスも提供しています。

国内輸送事業

この事業は、自動車による貨物運送と貨物運送取扱事業を主に行っています。業務の主力はタンクローリーによる石油類や化学製品などの液体貨物輸送であり、普通トラックによる一般貨物や容器類の輸送も手掛けています。収益は、顧客からの運賃や構内作業の対価として得ています。運営は、㈱弥生京極社が行っています。

国際物流事業

国際物流事業では、港湾での荷役作業、貨物の倉庫保管、輸出入貨物の通関業務などを提供しています。顧客のために物品を倉庫に保管し、運送や入出庫などの諸作業も行っています。収益は、保管料、運賃、荷役料として収受しています。

ドラム缶・ペール缶事業

この事業では、石油類容器の売買と、それに伴う配送業務を行っています。特に産廃用や化学品用の更生缶販売が好調に推移しています。収益は、容器の販売と配送業務から得ています。

エネルギー事業

エネルギー事業は、石油類の賃貸借や売買、石油製品およびその副産物の売買を行っています。石油販売においては取扱数量の減少が見られます。収益は、これらの石油関連商品の取引から得ています。運営は、京極石油㈱が行っています。

タンク洗浄事業

この事業では、石油・化学製品およびその他の貯蔵タンクの洗浄・修理、並びに配管工事などを行っています。前期末から仕掛中の工事が順調に完了し、当期の受注も増加しています。収益は、これらの専門工事や修理サービスから得ています。運営は、日本タンクサービス㈱が行っています。

同社グループは、本邦以外の外部顧客への売上高がなく、海外に所在する有形固定資産もないため、事業は国内に集中しています。主要な顧客としてENEOS㈱があり、当連結会計年度の売上高の20.7%を占めています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
国内輸送事業 38.5億円 39.6億円
ドラム缶・ペール缶事業 23.7億円 24.6億円
エネルギー事業 10.8億円 9.6億円
タンク洗浄事業 5.1億円 6.9億円
国際物流事業 6.1億円 6.3億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


京極運輸商事グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は概ね横ばいから微増の傾向で推移しています。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は変動が見られるものの、直近の当連結会計年度においては大幅な増益となりました。特に営業利益は前期から大きく増加し、収益性が改善している状況です。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 89.7億円 87.3億円 84.1億円 84.2億円 87.0億円
経常利益 2.0億円 89百万円 1.2億円 1.0億円 2.4億円
経常利益率 2.3% 1.0% 1.5% 1.2% 2.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 1.5億円 62百万円 60百万円 1.0億円 1.7億円
1株当たり当期純利益(円) 50.11 20.28 19.83 35.38 60.12

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から大きく増加しており、これは同社グループの収益体質の強化や業務効率化の進展を示唆しています。これらの指標の改善は、事業活動における効率的な運営が図られていることを示しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 27.1百万円 27.6百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.1百万円 0.5百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


京極運輸商事グループの財務状況は、事業活動で得た資金を投資に充て、なお余剰資金を生み出している状態を示しています。これは、安定した事業運営と将来への投資余力を兼ね備えていることを表しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の平均と比較して高い水準で推移しており、安定した経営状態を示しています。純資産も増加傾向にあります。また、手元資金である現金及び預金も増加しており、不測の事態への耐性も備えていることがうかがえます。これらの財務状況は、事業の継続性や将来の成長に向けた基盤の安定性につながるものと考えられます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 42.4億円 46.8億円
自己資本比率 51.7% 52.2%
ROE(自己資本利益率) 2.4% 3.9%
現金及び預金 8.8億円 12.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


京極運輸商事グループのキャッシュフローは、本業の営業活動で安定的に資金を獲得している状況を示しています。当連結会計年度における営業活動によるキャッシュフローは前期に比べて大きく増加しており、税金等調整前当期純利益の増加や売上債権の減少が主な要因となっています。

投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出が減少したことで、前期よりも資金の使用が抑えられています。これにより、本業で得た資金から投資活動への支出を差し引いたフリーキャッシュフローは、前期に比べて大幅に増加し、潤沢な余剰資金を生み出していることがうかがえます。

財務活動によるキャッシュフローは、リース債務の返済による支出が増加したことで、資金が減少しています。全体として、同社グループは本業で安定した資金を創出し、投資活動も適切に行いながら、健全な財務運営を維持している状況です。これは、入社後の雇用や給与の安定性、そして将来的な事業成長への期待につながるものと言えます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 3.9億円 9.1億円
投資CF △0.9億円 △0.7億円
財務CF △3.6億円 △4.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 3.0億円 8.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主要事業である国内輸送事業では、大気汚染に関する法規制の強化が予想されており、車両代替の設備投資やコスト増が企業収益を圧迫する要因となる可能性があります。また、気候条件も国内輸送事業、国際物流事業、エネルギー事業の損益変動要因となるリスクがあります。例えば、暖冬による石油類等の輸送量の減少や、冷夏による空冷用ガスの輸送量の減少が挙げられます。

③ 人材・組織に関するリスク

物流業界では、自動車運転業務に対する時間外労働上限規制への対応が継続しており、ドライバー不足への対応が経営課題となっています。これは、同社グループの事業運営において人材確保が重要なリスク要因となることを示しています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


京極運輸商事は、1891年の創業以来、総合物流関連事業を通じて社会を支えてきた歴史ある企業です。変化の激しい現代において、企業理念を羅針盤とし、従業員一人ひとりが働き甲斐を感じ、自ら参加したくなる組織を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、創業以来培ってきた運送事業を中心に、総合物流関連事業を展開しています。現代社会の目まぐるしい変化に対応するため、「私たちの使命」「私たちの目指す姿」「私たちの行動基準」からなる企業理念を羅針盤としています。

『いい会社にしよう』を合言葉に、次の100年に向かって前進することを目指しています。中長期的な目標として、「事業価値の向上」「サステナビリティへの取り組み」「人的資本の充実」の3つをテーマに掲げ、持続的な成長を追求しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、企業理念である「私たちの行動基準」を日々の行動の指針としています。持続的な企業成長のため、人材の採用、研修・育成、評価を重視しています。

多様な経験や価値観を持つ人材を積極的に採用し、多様性のある組織作りを推進しています。性別や年齢に関わらず多様な人材が活躍できる環境を整備し、従業員一人ひとりが意欲を持って働ける組織づくりを目指しています。また、人事・評価制度を改定し、年齢に関係なく正当に評価され、成果を出した社員を報いる公平・公正な実力主義を推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、顧客への提供価値最大化を目的に、「クロスセールス型ビジネスへの転換」「マルチワークステーション(MWS)の立ち上げ」「経営基盤の機能強化」を基本方針としています。国内輸送事業では、安全品質の更なる向上、人材確保及び育成、環境対応、事業戦略の強化、輸入物流サービスの高度化に取り組んでいます。

国際物流事業では、ISOタンクコンテナによる液体化学品輸送に注力し、倉庫ネットワークの拡大、コンプライアンス強化、セキュリティ体制及び内部管理体制の一層の強化を図っています。ドラム缶・ペール缶事業では、リユース事業の強化、デジタルツール導入による管理体制の高度化、労働環境改善及び効率化を推進しています。サステナビリティへの取り組みとして、CO₂排出量削減、車両燃費向上、3R(リデュース/リユース/リサイクル)の推進を掲げています。人的資本の充実として、女性比率や障がい者雇用比率の向上を目指しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


京極運輸商事は監査役制度を採用しており、取締役会が経営に関する重要事項を決定し、業務執行を監督する体制を構築しています。社内外の役員が連携し、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでいます。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社は、ENEOSホールディングスを筆頭株主とし、複数の事業会社や個人株主によって支えられています。特定の事業会社が主要な株主として名を連ねていることが特徴です。

株主名 持株比率
ENEOSホールディングス 34.96%
グリーンエイト 5.72%
ジェットエイト 5.72%
京北倉庫 5.60%
西 將弘 5.11%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性6名・女性2名)で構成され、女性役員比率は25.0%です。代表取締役社長は北山剛規氏が務めています。社外取締役比率は0.0%です。

氏名 役職 主な経歴
北山 剛規 代表取締役社長 1990年4月日本石油株式会社(現ENEOS株式会社)入社。ENEOSグループ各社で要職を歴任し、2025年6月同社代表取締役社長より現職。
鈴木 秀樹 代表取締役常務 デジタル推進室・人事部・営業部・京葉支店・川崎支店・鹿島支店・倉庫事業部担当 1989年4月同社入社。京浜支店長、内部監査室長、デジタル推進室長などを経て、2025年6月同社代表取締役常務より現職。
立岩 敦 常務取締役 営業サポート部・経理部・総務部担当 1989年4月日本石油株式会社(現ENEOS株式会社)入社。ENEOSグループ各社で要職を歴任し、2019年5月京極石油代表取締役社長、2025年6月同社常務取締役より現職。
深澤 晶久 取締役 1980年4月株式会社資生堂入社。実践女子大学大学教育センター特任教授、文学部国文学科教授などを経て、2021年6月同社社外取締役より現職。
笹森 良子 取締役 1984年4月株式会社三越(現株式会社三越伊勢丹)入社。同社執行役員、参与などを経て、2024年12月株式会社FPG社外監査役、2025年6月同社社外取締役より現職。


社外取締役は、深澤晶久氏(実践女子大学文学部国文学科教授 学長補佐)、笹森良子氏(株式会社FPG社外監査役)です。

同社は監査役制度を採用しており、社外取締役は社内出身者とは異なる視点や知識、経験に基づき、独立した立場から会社の重要な意思決定に参加し、経営陣に対する監視監督を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、役職別報酬基準額の範囲内で月額固定給として定められています。会社の規模や現状を総合的に判断し、業績連動報酬や株式報酬は実施していません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 40百万円 13.4百万円
監査役(社外除く) 1名 7百万円 7.1百万円
社外役員 4名 15百万円 3.7百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。