【平均年収689万円】アイサンテクノロジー 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収689万円】アイサンテクノロジー 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

アイサンテクノロジーは、測量用ソフトウェア開発・販売、計測機器販売、高精度三次元モービルマッピングシステム関連サービスなどを手掛けています。測量・不動産市場、自動車関連・MaaS関連市場を主な事業領域とし、直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、アイサンテクノロジー株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月30日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


アイサンテクノロジーグループは、測量用ソフトウェアの開発・販売、計測機器販売、高精度三次元モービルマッピングシステム(MMS)関連サービス、三次元計測・解析業務の請負、自動走行関連システムの受託販売、実証実験業務の請負、各種測量などを手掛けています。測量・不動産市場、自動車関連・MaaS関連市場を主な事業領域としています。

単体従業員数は162名、連結従業員数は197名です。セグメントは公共セグメント、モビリティ・DXセグメントの2つです。

主な国内グループ会社は、秋測(公共セグメント)、スリード(モビリティ・DXセグメント)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


アイサンテクノロジーは、地理空間情報技術を核に社会インフラを支える事業を展開しています。同社グループでは、社員一人ひとりの専門性と自律性を重視し、多様な働き方を支援する環境整備に力を入れています。長期的な視点での人材育成と、公正な評価に基づく報酬制度を通じて、社員が安心して活躍できる職場環境を目指していることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


アイサンテクノロジーでは、社員の平均勤続年数が比較的長く、安定してキャリアを築ける環境が整っていることが示されています。平均年齢も中堅層が中心となっており、経験豊富な社員が多数在籍していることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 6,894,000円
平均勤続年数 12.5年
平均年齢 41.0歳
単体従業員数 162人
連結従業員数 197人
単体のグループ内比率 82.2%


同社グループは、退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を採用しています。これらの制度は、同社および連結子会社に適用されています。

退職一時金制度も導入されています。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

なお、退職給付債務は2.9億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


アイサンテクノロジーは、「知恵で地理空間情報のイノベーションを実行し社会資本の豊かな発展に貢献する」という経営理念のもと、「アイサンテクノロジーの原動力は、一人ひとりの活躍です。」をスローガンに掲げ、人材戦略を推進しています。多様な人材が活躍できる環境整備、人材育成の強化、専門性と先端領域への対応力向上、働きがいとワークライフバランスの両立、女性活躍の推進を基本方針としています。

給与・賞与の決定においては、社是や経営理念に則した職務遂行、中期経営計画の目標達成を強く動機づけることを重視しています。固定報酬としての基本給と、成果や職務遂行の状況に連動する業績給・賞与を適切に設定し、外部調査機関の賃金調査データも活用して客観的な比較検証を行い、市場競争力のある処遇を目指しています。2023年4月からは、物価上昇に対応するため契約社員を除く全従業員に月額25,000円のインフレ手当を支給しています。

人材育成では、社員の成長が事業拡大に不可欠であるとし、階層別教育を年間通して実施しています。eラーニングによるコンプライアンスやビジネスマナーの習得に加え、事業の根幹である「測量」の基礎知識をグループ会社のプロ集団が講師となって提供するなど、専門性の高い実践的な研修に力を入れています。また、社員一人ひとりが自律的にキャリア形成できるよう、スキルアップやリスキリングの機会を公平に提供し、主体的に考え行動するプロ集団の育成を目指しています。

人的資本経営のための環境整備として、社員の安全と心身の健康を守り、人権・人格・個性・多様性を尊重した健全な職場環境を整備しています。育児や介護と仕事の両立を支援する多様な働き方の実現や、タレントマネジメントシステムを導入した従業員エンゲージメントの向上にも取り組んでいます。公正な人事評価制度を構築し、社員が自ら目標設定し、チャレンジする姿勢を評価することで、処遇の公正性と透明性を確保しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。労働者の男女賃金の差異は、平均年齢や勤続年数による差異が要因と捉えられています。パート・有期労働者の男女賃金差異は本記事では取得できていません。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 9.8%
男性労働者の育児休業取得率 0.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 75.3%
労働者の男女の賃金の額の差異(うち正規雇用労働者) 80.0%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
現在の男女における賃金差異は、平均年齢、勤続年数による差異が要因と捉えられています。管理職に占める男性の割合は依然として高い状況にありますが、公正な評価により性差なく実施しており、今後は柔軟な働き方の整備や育成機会の充実を通じて、性別にかかわらず管理職を目指しやすい環境づくりに取り組む方針です。

▼ ㈱スリード
㈱スリードでは、正規雇用労働者は全て男性社員であり、パート・有期労働者は在籍していません。また、育児休業取得に該当する労働者は在籍していません。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 -
男性労働者の育児休業取得率 -
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) -
労働者の男女の賃金の額の差異(うち正規雇用労働者) -
労働者の男女の賃金の額の差異(うちパート・有期労働者) -


▼ ㈱三和

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 0.0%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 52.8%
労働者の男女の賃金の額の差異(うち正規雇用労働者) 73.7%
労働者の男女の賃金の額の差異(うちパート・有期労働者) 56.0%


▼ ㈲秋測
㈲秋測では、育児休業取得に該当する労働者は在籍していません。また、パート・有期労働者は女性のみとなっています。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 16.7%
男性労働者の育児休業取得率 -
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 69.9%
労働者の男女の賃金の額の差異(うち正規雇用労働者) 112.4%
労働者の男女の賃金の額の差異(うちパート・有期労働者) -

任意開示指標と目標


同社グループは、次世代育成支援対策推進法および女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画を策定し、以下の目標と取り組みを進めています。

指標 数値/状況
2022年1月〜2023年12月までの目標
男性社員の育児休業取得者数 2名
男性社員の育児休業取得率 33.0%
テレワーク勤務制度の改善と在宅勤務者のケアの充実 テレワーク活用継続方針決定、定期面談・アンケート実施予定
新卒・中途で女性採用者数 6名
性別関係ない人事評価制度の確立 構築し運用実施
2024年1月〜2026年12月までの目標
男性社員の育児休業取得者数(2024年1月〜2026年3月) 2名
新卒・キャリア採用で女性採用者数(2024年1月〜2026年3月) 9名
性別関係ない公平性のある評価と昇降格制度の維持・改善 引き続き構築し運用実施

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


アイサンテクノロジーは、測量用ソフトウェアの開発・販売、計測機器販売、高精度三次元モービルマッピングシステム(MMS)関連サービス、三次元計測・解析業務、自動走行関連システム受託販売、実証実験業務、各種測量などを手掛ける企業です。同社グループは、公共セグメントとモビリティ・DXセグメントを主軸に事業を展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


アイサンテクノロジーグループは、測量用ソフトウェアの開発・販売、計測機器販売、高精度三次元モービルマッピングシステム(MMS)関連サービス、三次元計測・解析業務の請負、自動走行関連システム受託販売、実証実験業務の請負、土地・河川・海洋に関する各種測量などを提供しています。同社グループは、アイサンテクノロジーと4つの連結子会社(スリード、三和、A-Drive、秋測)で構成されています。

同社グループの事業は、「公共セグメント」「モビリティ・DXセグメント」「その他の事業セグメント」の3つに区分されています。収益は主に顧客との契約から生じるものであり、自社ソフトウェア販売、計測機器販売、各種請負業務などが主な源泉となっています。海外比率については、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、国内市場が中心です。

公共セグメント


測量・不動産市場を主なターゲットとし、測量土木関連ソフトウェア「WingneoINFINITY」や三次元点群処理ソフトウェア「WingEarth」「ANIST」などの自社ソフトウェアの開発・販売、関連保守サービスを提供しています。また、測量計測機器の販売と保守サービス、土地・河川・海洋に関する各種測量業務の請負も行っています。

収益は、自社ソフトウェア販売及び関連サービス、計測機器販売及び関連サービス、各種請負業務及び関連サービスから得ています。運営は、アイサンテクノロジーおよび子会社の三和が行っています。

モビリティ・DXセグメント


自動車関連、MaaS関連市場、自治体、土木、建設の三次元DXを担う市場を主なターゲットとしています。MMS計測機器及び関連製品・サービスの提供、MMSを用いた三次元計測・解析業務の請負、高精度三次元地図データベース構築業務の請負、自動運転システム構築、自動運転の実証実験請負、衛星測位に係るサービスなどを手掛けています。

収益は、計測機器販売及び関連サービス、各種請負業務及び関連サービスから得ています。運営は、アイサンテクノロジーおよび子会社のA-Driveが行っています。

その他の事業セグメント


報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、不動産賃貸事業を主としています。収益は、不動産賃貸収入から得ています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
モビリティ・DX 36.5億円 43.3億円
公共 25.6億円 32.5億円
その他の事業セグメント 11百万円 10百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


アイサンテクノロジーグループの過去5期間の業績は、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向を示しています。特に直近の当連結会計年度では、売上高が大きく伸び、それに伴い経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益も大幅に増加しました。これは、中期経営計画の目標達成に向けた製品開発投資、ビジネスモデル構築、人財投資が積極的に行われた結果と説明されています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 41.9億円 44.6億円 54.8億円 62.2億円 75.9億円
経常利益 2.5億円 3.3億円 4.6億円 4.5億円 7.6億円
経常利益率 6.0% 7.4% 8.3% 7.2% 10.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 2.0億円 2.4億円 3.4億円 2.9億円 5.2億円
1株当たり当期純利益(円) 36.74 44.26 62.52 53.07 98.95

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


アイサンテクノロジーグループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から当期にかけて増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から当期にかけて増加しており、生産性の向上がうかがえます。これは、高付加価値な自社製品の販売比率が高まったことや、生成AIの活用、業務プロセスの内製化による原価低減・販管費の効率化が寄与したと説明されています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 34.8百万円 38.5百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.5百万円 3.9百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、堅実な財務基盤と安定したキャッシュフローを維持しています。本業で得た資金を効率的に活用し、将来に向けた投資も行っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は、当期で61.7%となっています。これはプライム市場の非製造業平均(24.2%)と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は当期で8.2%となり、前期の4.6%から改善しました。

手元資金である現金及び預金は、当期で58.2億円と前期の41.8億円から増加しています。これらの財務指標は、同社グループが安定した経営基盤を築いていることを示しており、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素です。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 63.5億円 66.7億円
自己資本比率 71.8% 61.7%
ROE(自己資本利益率) 4.6% 8.2%
現金及び預金 41.8億円 58.2億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュフローは、当期に8.7億円の資金を獲得しました。これは主に税金等調整前当期純利益や減価償却費によるものです。投資活動によるキャッシュフローは、当期に0.3億円の資金を獲得しており、主に投資有価証券の売却による収入が影響しています。

財務活動によるキャッシュフローは、当期に7.5億円の資金を獲得しました。これは主に短期借入金による収入があった一方、配当金の支払いがあったことによるものです。本業で安定的に資金を生み出し、投資活動と財務活動を合わせて、自由に使える資金であるフリーキャッシュフローは当期に9.0億円のプラスとなっています。この状況は、同社グループが安定した資金繰りを維持し、将来の成長に向けた投資余力も確保していることを示しており、雇用や給与の安定性にも寄与すると考えられます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 9.3億円 8.7億円
投資CF △1.7億円 0.3億円
財務CF △4.3億円 7.5億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 7.6億円 9.0億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、事業活動において特定のビジネスパートナーとの信頼関係を築いています。しかし、時間の経過とともにその関係性が弱体化したり、相手方の経営環境によって事業撤退や方針変更があったりするリスクがあります。

また、測量設計業や建設コンサルタント業向けのCADシステムの開発・販売を主力事業としています。これらの業種は公共事業に係る予算や執行状況、関連法改正の影響を受けるため、同社グループの業績に影響を与える場合があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、少子高齢化に伴う若年層の人材確保が困難になるリスクを認識しています。特に開発職やモビリティ関連の職種でこの傾向が顕著であり、将来の労働力確保が課題となる可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


アイサンテクノロジーは、地理空間情報のイノベーションを通じて社会資本の豊かな発展に貢献することを目指す企業です。
「知恵」「実行」「貢献」を社是とし、持続的な成長と社会課題の解決に取り組んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「知恵で地理空間情報のイノベーションを実行し社会資本の豊かな発展に貢献する」ことを経営理念に掲げています。測量業務のソフトウェアから測量計測機器までのトータルソリューションを実現し、自動車の自動走行に必要とされる高精度三次元地図に測量の技術を融合させる国内唯一の企業として、社会に果たすミッションを定めています。

Aisan’s missionとして「未来の社会インフラを創造する」を推進する事業そのもので社会的課題の解決を目指しています。2030年に向けた「ありたい姿」として、コア事業である公共セグメントの競争力強化と持続的成長、戦略事業であるモビリティ・DXセグメントの成長と3D DX分野での新たな事業の柱の確立を掲げています。また、一人ひとりが「活き活き」とその特性を活かし、持てる力を発揮し、新しいことにチャレンジし、成果をあげることが可能な企業を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「知恵」「実行」「貢献」を社是としています。社員一人ひとりが「変化・変革」に対し、主体的に考え、果敢に挑戦し続けることができるように、職場の安全と心身の健康を守ることを重視しています。社員の人権・人格・個性・多様性を尊重し、差別のない健全な職場環境の整備に取り組んでいます。

多様な個性と能力の尊重として、性別、国籍、採用区分などの属性理由で差別することなく、能力発揮度合いに基づく公正な評価を踏まえた登用・処遇を行う方針です。育児、介護、その他の様々なライフイベントが発生する際でも仕事と両立できるよう、場所や時間、雇用形態にとらわれない多様な働き方ができる体制を整えています。

従業員エンゲージメントの向上を目指し、タレントマネジメントシステムを導入し、従業員満足度調査や職場環境調査を通じてエンゲージメント状況を把握し、改善に取り組んでいます。社員の自律的なキャリア形成、スキルアップ・リスキリングのための教育研修など、様々な成長の機会を公平かつ平等に提供しています。自ら目標設定し、目標達成に向けチャレンジする社員を評価するシステムを構築し、処遇面における公正性、透明性を確保しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、競争の激しい採用市場で同社の魅力を示し、計画する人財の確保と育成に取り組むことを中期的な対処すべき課題としています。自社ソリューションのソフトウェアやサービスの研究開発を行い、利益率の高い製品を継続的にリリースすることも重要なテーマです。成長分野である自動運転に係る事業分野においては、補助金に頼らないビジネスモデルの創出に取り組むことが挙げられています。

コーポレート部門では、人的資本経営として人財の獲得と共に社員の成長を支え、一人ひとりが「活き活き」とその特性を活かし、持てる力を発揮できる職場環境を目指すことが重点テーマです。従業員エンゲージメントの向上、ESG経営の実践、DX推進と情報セキュリティ対策の強化にも取り組んでいます。

連結子会社における不適切な取引の疑い及び不正行為の疑いを受け、全社戦略の見直し、ガバナンスの再構築、コンプライアンス意識の徹底を再発防止策として掲げ、その実施に取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


アイサンテクノロジーは、監査役制度を採用しつつ、社外取締役の登用により取締役会の機能を強化しています。取締役会は経営の意思決定と業務執行の監督を担い、経営の健全化と透明性の確保に努める体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


アイサンテクノロジーの株主構成を見ると、筆頭株主は個人である加藤清久氏です。上位には三菱電機やKDDIといった事業会社が名を連ねています。また、有限会社アットや複数の個人株主も上位に位置しており、多様な株主によって支えられている資本構成となっています。

株主名 持株比率
加藤 清久 10.50%
三菱電機 6.63%
KDDI 5.30%
有限会社アット 4.81%
佐々木 薫 3.79%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は加藤淳氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
加藤 淳 代表取締役 社長 1987年3月同社入社、1992年8月取締役、2017年6月より現職。
細井 幹広 取締役 公共ビジネスグループ本部長 1992年4月同社入社、2017年6月取締役研究開発知財本部長、2024年4月より現職。
佐藤 直人 取締役 モビリティ・DXビジネスグループ本部長 1996年4月同社入社、2017年6月取締役MMS事業本部長、2024年4月より現職。
曽我 泰典 取締役 経営管理本部長 1995年4月同社入社、2019年6月より現職。


社外取締役は、久野誠一氏(公認会計士・あずさ監査法人パートナー・諮問委員会委員長)、梅田靖氏(元富士通Japan執行役員・リスク対策委員会委員長)です。

同社は監査役会設置会社です。社外取締役と社外監査役を複数選任することで、経営の監督機能と監視機能の強化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


アイサンテクノロジーの役員報酬は、基本報酬である月額報酬、短期的な成果に連動する業績連動賞与、そして中長期的な企業価値向上を目的とした譲渡制限付株式報酬で構成されています。この報酬体系は、役員が社是や経営理念に則した職務を遂行し、中期経営計画の目標達成を強く動機づけることを目指しています。社外取締役については、独立した立場からの監督役割に鑑み、基本報酬のみが支給される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 1.3億円 33.0百万円
監査役(社外除く) 1名 6百万円 6.0百万円
社外役員 4名 19百万円 4.8百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。