【平均年収896万円】宮越ホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収896万円】宮越ホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

宮越ホールディングスは、クラウンなどを傘下に持つ純粋持株会社です。不動産開発及び賃貸管理を主軸とし、中国での大規模再開発を進めています。直近期は再開発に伴う賃料収入減少などにより、営業収益が減少し損失を計上しました。


目次

※本記事は、宮越ホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


宮越ホールディングスは純粋持株会社であり、単体従業員数は6名、グループ連結従業員数は32名です。

同社グループは、不動産開発及び賃貸管理を主な事業としています。連結子会社6社により構成されており、2026年3月からは半導体及び電子部品等の輸入販売を新規事業として始動しています。

主な国内グループ会社は、クラウンなどです。

同社グループは、中国深セン市で大規模な不動産再開発プロジェクト「ワールド・イノベーション・センター(WIC)」を推進しており、既存テナントの退去と建物解体を進めています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


宮越ホールディングスは、総合投資会社として未来産業の挑戦を支え、新たな価値を創造することを目指しています。同社グループは、WIC事業やイノベーション事業を加速させる中で、専門性や多様性を重視した人材戦略を推進しています。社員の成果や能力に応じた公正な評価と、グローバルな事業環境に適応できる人材の育成に注力していることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


宮越ホールディングスにおける従業員の平均年齢は比較的高めですが、平均勤続年数は短めの傾向が見られます。これは、同社が専門性や経験に基づくキャリア採用に注力している人材戦略を反映している可能性があります。多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる環境が整備されていることがうかがえます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 8,955,000円
平均勤続年数 4.8年
平均年齢 53.4歳
単体従業員数 6人
連結従業員数 32人
単体のグループ内比率 18.8%


同社は、従業員の退職給付制度として確定給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)を採用しています。この制度は提出会社を対象としています。

また、退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

なお、当連結会計年度末における退職給付に係る負債は8百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


宮越ホールディングスは、「未来産業の挑戦を支え、世界に新たな価値を届ける」という企業理念のもと、中長期成長戦略「MIYAKOSHI Vision 2030 ~飛躍に向けた新たな基盤作り~」を推進しています。この戦略を実現するため、WIC事業とイノベーション事業を加速させ、各事業分野に応じた専門性や経験に基づく知見を持つキャリア人材の採用に注力しています。

従業員の給与は、年齢や勤続年数ではなく、職務や役職に応じた水準が設定され、成果、能力、スキルに基づいた公正な評価が基本方針です。経済状況や労働市場の変化に対応した競争力のある報酬を提供することで、優秀な人材の確保を目指しています。

同社グループは、サステナビリティに関する重点課題として「環境」「イノベーション」「情報開示」を掲げています。人的資本戦略としては、人材の多様性の確保と育成、および社内環境整備に関する方針を策定しています。

具体的には、人種、国籍、宗教、性別、年齢などに関わらず多様な人材を積極的に登用し、成果と能力、スキルに基づいた公平な登用を推進しています。また、グローバルな事業環境に適応できる人材の育成にも力を入れています。「宮越ホールディングス行動規範」では、基本的人権の保護、差別やハラスメント行為の排除を明文化し、多様な人材が能力を最大限に発揮できる健全な職場環境の提供を目指しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


宮越ホールディングスおよび連結子会社は、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づく公表義務の対象外であるため、法定開示データは開示されていません。

グループ全体(連結)


同社グループ全体の任意開示データです。

指標 数値
女性管理職比率 27.0%
男性育児休業取得率 0.0%
男女の賃金の差異 0.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


宮越ホールディングスは、純粋持株会社として、連結子会社6社とともに「不動産開発及び賃貸管理」を主な事業としています。中国深セン市を拠点に、大規模な「ワールド・イノベーション・センター(WIC)」プロジェクトを推進しており、これが同社グループの事業の中核をなしています。

収益モデルは主に不動産賃貸管理収入から成り立っています。WICプロジェクトの進捗に伴い、既存テナントの退去が進んでおり、これによって賃料収入が減少する傾向にあります。

同社グループは、WICプロジェクトを単なる賃貸案件ではなく、環境・社会・ガバナンス(ESG)を重視した価値共創を通じて持続的発展の基礎となるプロジェクトと位置付けています。WIC開業後には、賃料収益に加え、イノベーション事業を新たな収益の柱として育てる計画です。具体的には、半導体、AI・ロボティクス等の分野で高い技術を持つ中国企業と連携し、日本総代理店としてビジネスを組成していく方針を示しています。

事業拠点は中国に集中しており、売上高も中国が大部分を占めています。そのため、中国の経済状況や為替変動が同社グループの業績に影響を与える可能性があります。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期の業績推移を見ると、当期は営業収益が大きく減少し、経常損失および親会社株主に帰属する当期純損失を計上する結果となりました。これは、再開発の進捗に伴うテナントの退去による賃料収入の減少が主な要因です。

また、貸倒引当金繰入額の計上を営業外費用に、減損損失を特別損失に計上したことも、経常損失および親会社株主に帰属する当期純損失に影響を与えています。営業活動によるキャッシュ・フローも減少しており、税金等調整前当期純損失の計上が主な要因となっています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
営業収益 14.1億円 13.2億円 11.4億円 10.3億円 3.9億円
経常利益 8.6億円 7.8億円 7.7億円 5.5億円 △8.4億円
経常利益率 60.8% 59.1% 67.6% 53.6% △214.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 6.6億円 5.0億円 5.4億円 3.6億円 △19.4億円
1株当たり当期純利益(円) 16.46 12.54 13.40 9.14 △48.42

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの営業収益は、前期から減少する傾向にあります。また、従業員1人あたりの営業利益は、前期の黒字から当期は損失に転じています。

これらの変化は、再開発プロジェクトの進捗に伴う賃料収入の減少や、貸倒引当金、減損損失といった一時的な要因が影響しているものと考えられます。組織全体の収益創出力や効率性を示す指標として、今後の事業構造の変化や収益改善の動向が注目されます。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり営業収益(連結) 33.2百万円 12.2百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 9.2百万円 △10.4百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


宮越ホールディングスグループは大規模な不動産再開発事業を推進しており、それに伴い一時的に収益が減少する状況となっています。しかし、手元資金は厚く、財務基盤は安定していることを示しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、高い自己資本比率と潤沢な手元資金によって特徴づけられています。2026年3月期における自己資本比率は92.5%となっており、これはプライム市場の非製造業平均と比較して非常に高い水準を示しています。純資産は261億円、現金及び預金は114億円と、厚い財務基盤を維持しています。

一方で、ROE(自己資本利益率)は当期に△7.6%とマイナスに転じており、前期の1.4%からも減少しています。これはプライム市場平均の9.4%を下回る水準です。大規模な再開発事業を進める中で、一時的に収益性が低下している状況がうかがえます。

このような財務状況は、事業の安定性や将来の成長投資余力に影響を与えます。高い自己資本比率と手元資金は、予期せぬ経済変動や事業リスクに対する耐性があることを示しており、雇用や給与の安定性にも寄与する要素となります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 280億円 261億円
自己資本比率 91.2% 92.5%
ROE(自己資本利益率) 1.4% △7.6%
現金及び預金 118億円 114億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、大規模な不動産再開発事業の進捗に伴う一時的な変動を示しています。当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローは、税金等調整前当期純損失の計上により、前期の増加から一転して△9.1億円の減少となりました。これは主に、再開発に伴うテナント退去による賃料収入の減少が要因です。

投資活動によるキャッシュフローは、定期預金の解約により28.2億円の増加となりました。これにより、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは19.2億円のプラスとなっています。財務活動によるキャッシュフローは0億円で推移しています。

この資金の流れは、同社グループが再開発事業の推進に向けて資金を確保しつつ、本業の収益が一時的に減少している状況を示しています。フリーキャッシュフローがプラスであることから、現時点では資金繰りに問題はないと考えられますが、今後の再開発の進捗と収益回復が、雇用や給与の安定性、そして将来の成長性に影響を与える可能性があります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 4.7億円 △9.1億円
投資CF △5.3億円 28.2億円
財務CF 0億円 0億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △57百万円 19.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

同社グループは、当連結会計年度において営業収益の著しい減少や重要な営業損失、当期純損失、マイナスの営業キャッシュフローを計上しています。これらは主に再開発事業の進捗に伴う賃料収入の減少や土地使用権の減損が要因です。しかし、手元預金の水準が高いことから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断されています。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、為替相場の変動に伴うリスクを認識しています。海外子会社の財務諸表の円換算額や、不動産再開発事業における事業資金の調達額が為替相場の影響を受ける可能性があります。

また、不動産市況変動のリスクも挙げられています。中国国内外の景気減速により不動産市況が悪化した場合、大規模なWICプロジェクトに影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


宮越ホールディングスは、透明性の高い企業活動と公平・公正な投資業務を通じて、社会的な責任を果たすことを基本方針としています。持続的な成長と企業価値の向上を目指し、ステークホルダーの期待に応える企業風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


宮越ホールディングスグループは、広い視野に立った透明性の高い企業活動を推進し、公平・公正かつ誠実な投資業務を通じて適正な利益を確保することを経営の基本方針としています。これにより、株主や取引先などすべてのステークホルダーの期待に応え、社会の公器としての社会的責任を果たすことを目指しています。経営の効率化を図り、企業の持続的な成長と企業価値の向上を追求しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


宮越ホールディングスグループは、持株会社と事業会社を明確に区分し、コーポレート・ガバナンスを確立した経営を重視しています。ESGの観点からステークホルダーに配慮した経営を成長の生命線と捉え、「環境」「イノベーション」「情報開示」を重点課題とするサステナビリティ基本方針を採択しています。また、「宮越ホールディングス行動規範」において、多様な人材が能力を最大限に発揮できる健全な職場環境を提供することを明文化しており、人種や性別などに関わらず、成果と能力、スキルに基づいた公平な登用を推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


宮越ホールディングスグループは、対処すべき課題としてサステナビリティへの取り組みと専門的な人材の確保を挙げています。サステナビリティに関しては、WICプロジェクトにおいてESG課題に取り組み、WELL・LEED認証プラチナや緑色建築認証3つ星の取得を目指しています。これにより、進出企業のイノベーション創出を支援するプラットフォームの建設を進めています。また、人材確保においては、WICプロジェクトを円滑に進めるため、建築設計や建設施工などの経験豊富な人材の登用を進めています。新規事業分野でも、半導体や電子部品の専門知識を持つ人材の採用を日本と中国の両サイドで推進しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


宮越ホールディングスは監査等委員会設置会社であり、取締役会、監査等委員会、会計監査人を設置しています。これにより、経営の透明性と健全性を高める体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


宮越ホールディングスは、筆頭株主である宮越グループに支えられています。上位株主には海外の投資会社も名を連ねており、多様な資本構成となっています。

株主名 持株比率
宮越グループ 38.73%
センチュリー パラマウント インベストメント リミテッド(常任代理人 リーディング証券) 13.06%
ロンウィン ホールディングス リミテッド(常任代理人 リーディング証券) 12.54%
パシフィック ステート ホールディングス リミテッド(常任代理人 リーディング証券) 9.75%
アジアン スカイ インベストメンツ リミテッド(常任代理人 リーディング証券) 7.80%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は5名(男性5名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役会長兼社長は宮越邦正氏が務めています。社外取締役比率は60.0%です。

氏名 役職 主な経歴
宮 越 邦 正 代表取締役会長兼社長 1966年東邦電器製作所を創業し代表に就任。東邦電器、クラウンユナイテッド、宮越商事(現クラウン)の代表取締役社長を歴任。2011年10月より同社代表取締役会長兼社長に就任し現職。
板 倉 啓 太 取締役常務執行役員 管理本部長 1988年クラウンユナイテッド取締役。クラウン、宮越商事(現クラウン)で管理本部長を歴任。2012年6月より同社常務取締役、2019年6月より同社取締役常務執行役員に就任し現職。


社外取締役は、武田茂氏(税理士法人KOA代表社員・公認会計士・監査等委員)、田村幸治氏(元日本食糧新聞社常勤顧問・監査等委員)、宮越盛也氏(タスク代表取締役社長・ビオカ代表取締役社長・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員会は全員が社外取締役で構成されています。監査等委員は取締役会の監督機能と監査機能の強化を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


宮越ホールディングスは、役員の報酬体系において公正性と透明性を重視しています。報酬は原則として固定報酬のみで構成されており、会社の業績向上や持続的成長へのインセンティブを考慮しつつ、職責と成果を反映する方針です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 2名 31百万円 15.5百万円
社外役員 4名 5百万円 1.2百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。また、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。