【平均年収565万円】アズマハウス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収565万円】アズマハウス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

アズマハウスは、不動産・建設事業を主軸に、不動産賃貸、資産活用、ホテル運営など多角的な事業をグループ各社とともに展開しています。直近期の業績は売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに減益となりました。


目次

※本記事は、アズマハウス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月29日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、不動産・建設事業を主軸に、不動産賃貸、資産活用、ホテル運営など多角的な事業を展開しています。和歌山県や大阪府を中心に地域密着型のサービスを提供しています。

単体従業員数は147名、連結従業員数は224名です。セグメントは不動産・建設事業、不動産賃貸事業、資産活用事業、ホテル事業、その他の5つです。

主な国内グループ会社は、賃貸住宅センター(不動産・賃貸事業)、興國不動産(その他)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


アズマハウスは、従業員が働きがいを感じ、それぞれのスキルを活かして成果を出すことを重視する企業文化を持つ同社グループです。公正な評価制度に基づいた給与決定と、従業員の成長を支援する育成方針が特徴として挙げられます。また、働きやすい環境づくりにも積極的に取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員の定着を重視し、長期的なキャリア形成を支援する傾向が見られます。平均年齢が高めであることから、経験豊富な人材が長く活躍している環境であると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,649,000円
平均勤続年数 9.0年
平均年齢 52.1歳
単体従業員数 147人
連結従業員数 224人
単体のグループ内比率 65.6%


同社グループでは、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


アズマハウスグループは、「皆で働き、皆で楽しみ、皆で栄えよう」をモットーに、全従業員が働きがいを実感し、それぞれのスキルを活かしながら成果を上げることを目指しています。従業員の給与は、貢献や成果に応じた公正な評価を行う人事評価制度に基づいて決定されます。

人材育成においては、個々の目標設定を明確にした上で、OJT(On-the-Job Training)やOFF-JT(Off-the-Job Training)によるスキルアップのための指導や研修機会を提供しています。適切な人事評価とフィードバックを通じて、従業員のモチベーション向上や生産性向上に繋がる取り組みを継続しています。

社内環境整備では、従業員一人ひとりが健康的で活き活きと働ける職場環境の整備を重要視しています。具体的には、現場やオフィスの寒暖対策、健康づくりに関する情報配信、レクリエーション開催による人間関係の円滑化、育児・介護などを仕事と両立させるための支援制度の充実に取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

女性活躍推進法に関する目標及び取組内容


不動産部門とはホテル事業を除く不動産・建設事業、不動産賃貸事業、資産活用事業、本部を指します。実績値は各年3月31日現在の数値です。

指標 2023年3月 2024年3月 2025年3月 2026年3月 2026年3月までに目標
不動産部門に占める平均勤続年数(男性) 12.3年 12.4年 12.8年 13.6年 13.1年
不動産部門に占める平均勤続年数(女性) 11.2年 11.3年 11.9年 12.2年 11.9年
不動産部門に占める平均勤続年数(全体) 12.0年 12.1年 12.6年 13.1年 12.8年
提出会社の状況(参考値)平均勤続年数(男性) 12.2年 12.5年 13.0年 13.6年 12.7年
提出会社の状況(参考値)平均勤続年数(女性) 11.7年 12.0年 12.6年 12.9年 12.3年
提出会社の状況(参考値)平均勤続年数(全体) 12.1年 12.4年 12.8年 13.4年 12.6年

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


アズマハウスは、不動産・建設事業を主軸に、不動産賃貸、資産活用、ホテル運営など、多岐にわたる事業を展開している同社グループです。地域に密着したワンストップ体制を強みとし、不動産に関する幅広いニーズに対応しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、不動産に関連する多様なサービスを提供することで収益を上げています。各事業セグメントが連携し、顧客のライフステージや資産運用ニーズに応じた提案を行うことで、持続的な成長と収益構造の最適化を目指しています。

不動産・建設事業

分譲土地販売、建売住宅販売、注文建築を主力とし、リフォーム工事や不動産仲介なども手掛けています。和歌山県と大阪府に複数の支店を展開し、地域密着型の店舗運営を行っています。収益は、主に不動産の売買や建築工事の請負から得ています。この事業の売上高は前期から減少しています。

不動産賃貸事業

不動産賃貸経営を主軸に、不動産賃貸管理や賃貸仲介を行っています。自社で保有する物件と管理物件の両方を通じて、安定した賃料収入を確保しています。収益は、賃貸物件からの賃料収入や管理手数料から得ています。この事業の売上高は前期から増加しています。

資産活用事業

資産運用提案型賃貸住宅や建売賃貸住宅の販売を和歌山県と大阪府を中心に展開しています。顧客の資産形成をサポートする形で、賃貸住宅の販売を通じて収益を得ています。この事業の売上高は前期から減少しています。

ホテル事業

和歌山県和歌山市内でビジネスホテルを3箇所、焼肉店とカフェを各1店舗運営しています。観光客やビジネス客への宿泊サービス、および飲食サービスの提供を通じて収益を上げています。この事業の売上高は前期から増加しています。

その他の事業セグメント

東京都において不動産および賃貸管理業務のエリア拡大を図ることを目的として事業を展開しています。連結子会社である興國不動産が事業活動を担っています。収益は、不動産仲介手数料収入や賃貸管理業務から得ています。この事業の売上高は前期から減少しています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
不動産・建設事業 78.2億円 63.0億円
不動産賃貸事業 38.2億円 38.8億円
ホテル事業 7.2億円 7.4億円
資産活用事業 8.5億円 6.6億円
その他の事業セグメント 65百万円 46百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5年間で変動が見られます。前期から当期にかけては減少傾向にあります。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も、直近の当期において前期から減少しています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 139億円 142億円 131億円 133億円 116億円
経常利益 11.8億円 11.5億円 9.6億円 11.5億円 9.2億円
経常利益率 8.4% 8.1% 7.4% 8.7% 7.9%
親会社株主に帰属する当期純利益 7.6億円 7.2億円 8.0億円 7.7億円 5.0億円
1株当たり当期純利益(円) 94.09 90.30 99.06 95.07 62.68

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から当期にかけて減少しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も同様に前期から減少する結果となりました。これらの指標の減少は、組織全体の効率性や収益創出能力に影響を与える可能性があります。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 56.5百万円 51.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 5.2百万円 4.5百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


アズマハウスグループの財務状況は、本業で安定した資金を生み出し、投資活動も行いつつ、自由に使える資金を確保している状態を示しています。この状況は、事業運営の安定性を示すものとなっています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


アズマハウスグループは、高い自己資本比率を維持しており、強固な財務基盤を築いていることがうかがえます。これは、外部環境の変化に対する耐性があることを示しています。また、手元資金である現金及び預金も増加傾向にあり、事業運営における資金の安定性を確保しています。ROEはプライム市場平均を下回っていますが、安定した財務状況は、長期的な視点での事業継続性につながる要素となります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 171億円 173億円
自己資本比率 53.8% 53.9%
ROE(自己資本利益率) 4.5% 2.9%
現金及び預金 45.5億円 47.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


アズマハウスグループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュフローは13.9億円の収入となり、前期から減少しています。これは主に税金等調整前当期純利益や減価償却費の増加要因があった一方で、法人税等の支払額や利息の支払額が増加したことによるものです。

投資活動によるキャッシュフローは10.8億円の支出となり、前期から支出が減少しました。これは主に賃貸用不動産の取得や定期預金の預入による支出が減少したためです。

財務活動によるキャッシュフローは2.6億円の支出となり、前期から支出が減少しています。長期借入れによる収入や短期借入金の純増加額があった一方で、長期借入金の返済や配当金の支払額があったためです。

これらの結果、フリーキャッシュフローは3.1億円の収入となり、本業で稼いだ資金を投資に充てた上で、なお余剰資金を生み出している状況を示しています。このキャッシュフローの状況は、同社グループが安定した事業運営を継続し、将来に向けた投資も行いつつ、資金繰りに無理がない状態であることを示しており、雇用や給与の安定性につながる要素となります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 27.1億円 13.9億円
投資CF △14.4億円 △10.8億円
財務CF △12.9億円 △2.6億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 12.7億円 3.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループが属する不動産業界は、景気動向、経済情勢、金利動向、地価の動向等に影響を受けやすい特性があります。これらの影響により購入者の需要動向が悪化した場合、商品評価損や固定資産の減損損失を計上する可能性があります。

また、不動産業界では大手企業を含む多数の事業者との競合が生じています。競合が激化した場合には、販売期間の長期化や値引販売等による採算悪化が生じる可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループは、不動産に係る事業において様々なノウハウを要するため、人材は極めて重要な経営資源であると認識しています。求める人材の確保や育成が計画どおり進まない場合、あるいは有能な人材が社外流出した場合、同社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


アズマハウスは、「すべてはお客様のために」をモットーに、お客様満足を徹底的に追求する経営理念を掲げています。地域密着型経営を通じて、ESG経営に取り組み、地域社会の発展と活性化に貢献することを目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


アズマハウスは、「より大切に、より迅速に、すべてはお客様のために」をモットーに、お客様満足を徹底的に追求することを経営理念としています。商品の品質・性能、お客様への対応、サービスの向上は無限であると考え、これらに徹底してこだわっています。

また、公正な競争を通じて付加価値を創出し、経済社会の発展を担うとともに、広く社会にとって有用な存在であり続けることを目指しています。その実現のため、高い倫理観と社会的責任を自覚し、社会から信頼され続ける企業を目指す「企業行動憲章」を定めています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


アズマハウスでは、経営理念である「すべてはお客様のために」を追求する姿勢を大切にしています。従業員一人ひとりが企業理念に基づき、高い倫理観を持って活動し、社会的責任の重さを自覚することが求められています。

あらゆる法令やルールを厳格に遵守し、社会から信頼され続ける企業を目指す「企業行動憲章」を定めています。また、サステナビリティ基本方針としてESG経営に取り組み、地域社会の発展と活性化に貢献することを目指しています。

個々の従業員のポテンシャルを最大限に引き出すための施策や、健康的で活き活きと働ける職場環境の整備も重視しており、働きがいのある環境づくりに継続的に取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


アズマハウスは、優先的に対処すべき課題として、既存事業の深耕と派生事業の推進に取り組んでいます。具体的には、事業運営の効率性を高めるため、さらなるDX化を推進し、従業員一人ひとりのスキルアップを図ることで生産性と従業員エンゲージメントの向上を目指しています。

また、経営基盤の強化も重点テーマの一つです。ガバナンス体制の強化として、危機管理体制の整備、事業継続計画(BCP)の策定・実施、情報管理体制を含むリスクマネジメント体制の強化を進めています。

バックオフィス体制の見直しでは、全社横断的な業務効率化とDX化の検討・導入により、生産性の向上を図っています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


アズマハウスは、取締役会と監査役会を設置する体制を採用しており、経営の健全性と透明性を確保しながら企業価値の向上に努めています。経営環境の変化に迅速に対応できる体制の構築を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループの株主構成を見ると、筆頭株主は代表取締役社長である東行男氏であり、創業家が主要な株主として名を連ねています。東優子氏やスリーエースコーポレーションといった関連性の高い株主が上位を占めており、特定の株主グループが経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
東 行男 36.15%
東 優子 15.40%
スリーエースコーポレーション 5.22%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は東行男氏が務めています。社外取締役比率は0.0%です。

氏名 役職 主な経歴
東 行男 代表取締役社長 1977年5月同社入社、1991年5月同社代表取締役社長就任、2014年8月同社代表取締役社長就任より現職。
平山 豊和 専務取締役営業部管掌資産活用部管掌建設部管掌営業業務管理部管掌 2001年1月同社入社、2015年6月同社取締役営業部長就任、2022年4月同社専務取締役就任より現職。
大東 篤史 専務取締役開発事業部管掌賃貸部管掌ホテル部管掌 2003年1月同社入社、2015年6月同社取締役業務管理部長就任、2022年10月同社専務取締役就任より現職。
真川 幸範 常務取締役財務部管掌経営企画部管掌経理部管掌 1998年11月同社入社、2015年6月同社取締役管理部長就任、2022年10月同社常務取締役就任より現職。
北畑 米嗣 取締役 1989年6月北畑会計事務所開設より現職。2016年6月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、北畑米嗣氏(北畑会計事務所開設)です。

同社は監査役会制度を採用しており、取締役会は毎月定例で開催され、取締役の業務執行状況を監督しています。監査役会は全て社外監査役で構成され、取締役の業務執行を監視できる体制となっています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、基本報酬(金銭報酬)と長期インセンティブとしての譲渡制限付株式報酬によって構成されています。株主総会の決議で定められた報酬限度の範囲内で、役位や職務内容、業績貢献度を考慮して決定される方針です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 1.2億円 30.3百万円
社外取締役 1名 4百万円 3.6百万円
社外監査役 3名 14百万円 4.6百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。