【平均年収709万円】リボミック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収709万円】リボミック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

リボミックは、アプタマーに特化した医薬品の研究開発を行うバイオベンチャーです。少数精鋭の体制で創薬に取り組み、直近の事業収益は増加しましたが、損失額は増大する結果となりました。


目次

※本記事は、株式会社リボミック の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


リボミックは、抗体に続く次世代新薬として注目されるアプタマー(核酸医薬の一種)に特化し、医薬品の研究開発を行うバイオベンチャーです。独自の「RiboART System®」を基盤に、未だ治療法のない疾患領域の医療ニーズに応えるアプタマー医薬の創薬に取り組んでいます。

単体従業員数は25名です。セグメントは創薬事業の1つです。

リボミックは、アプタマーに特化した医薬品の研究開発を本体で行っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社リボミックは、医薬品の研究開発を主軸とする企業として、専門性の高い人材が活躍できる環境を提供しています。社員一人ひとりの成長を重視し、多様な働き方を支援する制度を整えることで、長期的なキャリア形成を後押しする姿勢が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、社員の定着を促し、安定して業務に取り組める環境づくりに注力しています。平均勤続年数や平均年齢からは、中長期的な視点でキャリアを築く社員が多い傾向がうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 7,087,000円
平均勤続年数 6.5年
平均年齢 41.6歳
単体従業員数 25人


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


株式会社リボミックは、「Unmet Medical Needs(未だに満足すべき治療法のない疾患領域の医療ニーズ)の新薬を患者さんへ届ける」という企業理念のもと、高い倫理性と最新の科学・技術に基づく研究活動を推進しています。この実現に向けて、コンプライアンスを重視した人材育成、多様な専門性を持つ人材の獲得、そして探求し挑戦し続けられる環境の提供を基本方針としています。

報酬については、市場競争力のある水準を提供し、給与規程に基づいた公正かつ客観的な評価を行うことを定めています。また、中期事業目標の一つとして「社会に対する企業価値の創出」を掲げ、マテリアリティを事業活動と連動させながら課題解決に取り組んでいます。

具体的には、多様な属性や専門性を持つ人材の採用を推進し、組織全体の新たな視点や発想を活かすことを目指しています。社員の成長を支えるため、社内での知見共有や社外研修への参加、学会参画などを推奨し、研究員には個人の発想に基づくテーマを業務に取り入れる機会を提供しています。全社員を対象としたキャリア希望・能力開発目標の聴取を通じて、自律的なキャリア成長を支援しています。女性活躍推進にも取り組み、性別に関わらず知見や専門性に基づいた採用・登用を行い、キャリア成長を阻害する要因の調査と対策を講じています。

さらに、安全で健康に働ける職場環境の維持を最優先課題とし、法定健康診断の受診や化学物質の適切な管理、職場の耐震対策などを継続しています。法令上の設置義務がない安全衛生委員会を組織し、ストレスチェックや産業医との連携を通じて安全衛生意識の向上と実践を図っています。長期的に安心して働ける職場づくりのため、勤務時間のモニタリングによる過残業防止、有給休暇取得の奨励、在宅勤務制度の適切な運用を促進しています。育児や介護といったライフイベントに対しては、育児(介護)時短勤務制度や育児(介護)休職制度の活用、在宅勤務制度の活用などを通じた両立支援を行っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社は女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく公表義務の対象ではありませんが、任意で人的資本・多様性に関する情報を開示しています。非正規雇用労働者の男女賃金格差は、男性が派遣社員のため集計対象外です。

指標 数値
女性管理職比率 12.5%
男性労働者の育児休業取得率 該当なし
労働者の男女の賃金の格差(全労働者) 64.1%
労働者の男女の賃金の格差(正規雇用労働者) 77.6%
労働者の男女の賃金の格差(非正規雇用労働者) -

専門性を持った多様な人材の採用と育成・活躍推進

指標 数値
過去2年間(2024年4月~2026年3月)の採用数(パート除く) 6名
うち 男性 5名
うち 女性 1名
うち 外国籍社員 1名
入社時の年齢層 35歳以下 2名
入社時の年齢層 36歳以上45歳以下 3名
入社時の年齢層 46歳以上 1名

安全で快適な職場環境とワークライフバランスの実現


安全衛生委員会は法令上の設置義務はありませんが、安全衛生維持や化学物質管理の重要性を鑑み、同委員会を組織し、半期に1度開催しています。

指標 数値
労働災害発生件数 0件
健康診断受診率 100%
ストレスチェック参加率 100%
安全衛生委員会実施 2回
育児時短勤務取得者数 3名
有給休暇取得率 68.1%
男性労働者の育児休業取得率 該当なし

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


リボミックは、抗体に継ぐ次世代新薬として期待されているアプタマー(核酸医薬の一種)に特化し、医薬品の研究開発を行うバイオベンチャーです。独自の創薬プラットフォーム「RiboART System®」を活用し、革新的なアプタマー医薬の研究開発を進めています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、アプタマー(核酸医薬の一種)に特化した医薬品の研究開発を行うバイオベンチャーです。独自の創薬プラットフォームである「RiboART System®」を活用し、革新的なアプタマー医薬の研究開発を行っています。企業理念は「Unmet Medical Needs(未だに満足すべき治療法のない疾患領域の医療ニーズ)に応えること」であり、眼科疾患と希少疾患を重点領域としています。

umedaptanib pegolの開発が最も進んでおり、軟骨無形成症(ACH)と滲出型加齢黄斑変性(wet AMD)の治療薬としての開発が進められています。収益は、自社で創製した医薬品の研究開発を行い、製薬企業等へのライセンス・アウトを通じて獲得することを目指しています。当事業年度の販売実績は、リードファーマ株式会社への販売が全てを占めています。同社は創薬事業及びこれに付随する事業を行う単一セグメントです。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


リボミックの事業収益は、当事業年度において前事業年度から増加しています。一方で、営業損失、経常損失、当期純損失は、いずれも前事業年度から損失額が増加する結果となりました。これは、研究開発費や販売費及び一般管理費の計上が影響しています。

キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは資金を使用する状況が続いています。投資活動によるキャッシュ・フローは資金を得ており、財務活動によるキャッシュ・フローも資金を得る状況となっています。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


リボミックの単体従業員数は25名であり、研究開発を主軸とする事業規模を示しています。平均年間給与は7,087千円であり、前事業年度からわずかに増加しています。この給与水準は、専門性の高い研究開発職が中心である同社の事業特性を反映していると考えられます。

従業員1人あたりの収益や利益に関する具体的な数値は開示されていません。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社リボミックは、医薬品の研究開発を主軸とする事業を展開しており、多額の先行投資を要するフェーズにあります。そのため、財務状況は成長投資の段階にあることを示しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社は、医薬品の研究開発に多額の先行投資を行っています。当期末の自己資本比率は95.4%であり、前期から0.1ポイント減少しています。プライム市場の平均と比較すると高い水準を示しており、財務基盤の健全性がうかがえます。

手元資金として、当期末の現金及び預金は1,927百万円となっています。これに有価証券900百万円を加えると、比較的流動性の高い資産は合計2,827百万円です。この資金は、当期末から1年を超える期間の事業継続に必要な資金を十分に確保していると判断されています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
自己資本比率 95.5% 95.4%
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 1,837百万円 1,927百万円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローを見ると、当期は営業活動によるキャッシュフローが△1,111百万円の支出となりました。これは主に、ACHの臨床試験やRBM-006の非臨床試験といった研究開発に伴う税引前当期純損失によるものです。本業の資金繰りは継続的にマイナスとなっています。

投資活動によるキャッシュフローは289百万円の収入となり、これは有価証券の満期到来による払い戻しが主な要因です。財務活動によるキャッシュフローは911百万円の収入で、第18回新株予約権の行使に伴う株式発行による収入が主な増加要因となっています。

フリーキャッシュフローは△822百万円のマイナスであり、本業の資金創出力が投資を賄いきれていない状況です。同社は医薬品の研究開発を事業とするベンチャー企業であり、先行投資期間が続いているため、資金調達によって事業を推進している状況がうかがえます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF △997百万円 △1,111百万円
投資CF 67百万円 289百万円
財務CF 667百万円 911百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △930百万円 △822百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

同社は、医薬品開発における多額の先行投資により、営業損失および営業キャッシュフローのマイナスが継続的に発生しています。この状況は継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるものですが、新株予約権の行使等による資金確保により、当期末から1年を超える期間の資金は十分に確保されていると判断されています。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、医薬品開発における初期段階の研究開発を中心とした創薬・開発事業を主たる事業としています。新規パイプラインの創出や臨床開発の成功には不確実性が伴い、事業計画に影響を及ぼす可能性があります。

また、収益はライセンス契約による契約一時金、マイルストーン収入、ロイヤルティー収入が想定されていますが、これらには不確実性が存在します。ライセンシーの経営環境悪化や経営方針変更により、開発が途中で終了する可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、当事業年度末現在で従業員25名と小規模な組織です。計画通りの人員確保ができない場合や、既存人員の流出が生じた場合には、事業に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


リボミックは、未だに満足すべき治療法のない疾患領域の医療ニーズに応えることを企業理念に掲げ、アプタマー医薬の開発を通じて社会貢献を目指しています。高い倫理性を持ち、最新の科学・技術に基づく研究活動を推進する企業風土があります。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


リボミックは、「Unmet Medical Needs(未だに満足すべき治療法のない疾患領域の医療ニーズ)に応える」ことを企業理念に掲げています。RNA(リボ核酸)を成分とする「アプタマー医薬」の開発を通じて、この理念の実現を目指しています。

中長期的な成長のための事業目標として、「医薬品提供の実現」「次世代アプタマー・テクノロジーの開発」「社会に対する企業価値の創出」を掲げ、研究開発・臨床開発・事業開発活動に取り組んでいます。同社は、持続的に事業収益を計上できる創薬企業への進化(VISION2030)を目標とし、「名実ともにアプタマー創薬企業の地位を確立すること」を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


リボミックは、人の生命や健康に関わる医薬品の研究開発企業として、高い倫理性を持ち、最新の科学・技術に基づく研究活動を推進することを基本ポリシーとしています。コーポレート・ガバナンス体制の強化と充実を図り、企業価値の最大化と社会貢献を目指しています。

会社経営の透明性を確保し、情報開示の充実と説明責任を果たすことで、ステークホルダーとの良好な関係維持・発展に努めています。また、新しい発想への挑戦や、目標に向けて諦めずに粘り強く取り組む姿勢、多様な専門性を持った社員を尊重し、能力を発揮できる環境を整えることを大切にしています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


リボミックは、Unmet Medical Needsに応える医薬品開発のための先行投資段階にあり、研究開発活動に必要な資金調達を課題として認識しています。また、新たな技術を速やかに世に送り出すため、優れた人材の獲得と育成の支援を重要な課題としています。

具体的には、社員の成長を支援する環境を提供し、小規模ながら機能的な研究開発、事業推進、管理の各部門を構築することを目指しています。ビジネスや組織のニーズに合った人材獲得を行うとともに、社員一人ひとりの成長が会社の成長に繋がるよう、社員の育成と活躍の場の整備に取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は現在、監査役会設置会社を採用しており、取締役会による監督と監査役会による適法性のチェック機能を持つ体制です。2026年6月23日開催予定の定時株主総会で、監査等委員会設置会社への移行が提案されています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、筆頭株主はBNP PARIBAS LONDON BRANCH FOR PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACC FOR THIRD PARTYであり、海外の機関投資家が上位に名を連ねています。特定の株主グループが経営に強い影響力を持つといった特徴は、開示情報からは見られません。幅広い投資家によって支えられている資本構成となっています。

株主名 持株比率
BNP PARIBAS LONDON BRANCH FOR PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACC FOR THIRD PARTY 2.82%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC) 1.82%
松井証券 1.57%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長兼事業推進本部長は中村義一氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
中村 義一 代表取締役 社長兼事業推進本部長 1978年4月東京大学医科学研究所助手、2000年10月東京大学医科学研究所教授、2005年10月同社取締役最高技術責任者ファウンダー、2012年4月同社代表取締役社長、2012年6月東京大学名誉教授より現職。
大岩 久人 取締役 執行役員 管理本部長 1982年4月住友銀行(現三井住友銀行)入社、2010年4月日興コーディアル証券(現SMBC日興証券)常務執行役員資本市場共同本部長、2021年5月同社入社執行役員管理本部長、2021年6月同社取締役執行役員管理本部長より現職。
安達 健朗 取締役 執行役員 研究開発本部長 2012年4月日本学術振興会特別研究員DC1、2016年12月同社入社、2023年10月同社執行役員研究開発本部長兼探索研究部長、2025年4月同社取締役執行役員研究開発本部長より現職。


社外取締役は、西畑利明氏(元参天製薬取締役専務執行役員)、松藤千弥氏(東京慈恵会医科大学学長・学校法人慈恵大学理事)、藤原俊伸氏(近畿大学薬学部医療薬学科生化学研究室教授)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会による監督と監査役会による適法性のチェック機能を持つ体制です。社外取締役は取締役会において客観的な立場から審議に参加し、監督機能の向上に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、事業規模や同業他社の水準を考慮し、持続的な成長へのインセンティブとなるよう決定されています。職責に基づく基本報酬が定められ、必要に応じてインセンティブが付加される仕組みです。業務執行に従事しない取締役や独立社外取締役の報酬は基本報酬のみとなっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 81百万円 27.0百万円
社外役員 6名 46百万円 7.6百万円


役員報酬の総額は1億2,660万円であり、対象となる役員は合計9名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。