※本記事は、フォーライフ株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
フォーライフは、分譲住宅の建築・販売、注文住宅の建築請負を主たる事業としています。また、マンションのリノベーション販売や既存住宅のリフォームも手掛けています。
単体従業員数は115名です。セグメントは分譲住宅事業、注文住宅事業、その他の3つです。
フォーライフは、分譲住宅事業として新築戸建住宅の企画・開発・販売を行い、注文住宅事業として新築戸建住宅の建築請負を行っています。その他事業では、マンションのリノベーション販売や既存住宅のリフォームを手掛けています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
フォーライフは、人材を重要な資本と位置付け、従業員のエンゲージメント向上と生産性向上を目指す企業です。安定した給与体系と公平な評価制度を通じて、社員が長期的に安心して働ける環境づくりに注力しています。人材育成と職場環境整備にも積極的に取り組み、持続的な事業成長を支える人材の確保と育成を進めています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員の定着と能力発揮を重視しており、中長期的な視点での人材育成と職場環境の整備に力を入れています。平均年齢や勤続年数からは、比較的若手から中堅層が活躍し、一定の経験を積んだ社員が在籍している傾向がうかがえます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 8,576,000円 |
| 平均勤続年数 | 4.9年 |
| 平均年齢 | 38.9歳 |
| 単体従業員数 | 115人 |
当社は確定拠出年金制度を採用しています。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
フォーライフは、人的資本の価値最大化と持続的成長の実現に向けて、人材を最も重要な資本と位置付けています。従業員のエンゲージメント向上と生産性向上を目指し、専門人材の採用育成、中核人材の育成、心理的安全性の向上に努めています。パーパスに共感する人材を登用し、中長期視点で事業成長の原動力となる人材の採用・育成、ならびに将来の経営を担う人材の育成に力を入れています。
給与報酬体系は、設立当初より従業員とその家族が安心して生活を送れるよう、歩合給ではなく安定昇給のある固定給を採用しています。勤続年数も一定程度配慮されており、中長期的に働きやすい職場環境の構築を目指しています。仕事に対しては公平性のある評価と報酬の制度設計がされており、評価は会社業績、個人業績、結果に至るまでの行動様式、組織と個人の成長に向けた目標設定に基づいて行われます。これにより、過度に短期的な成果の追求に偏らず、中長期的な価値創出を支える人材育成を促す設計となっています。
人材育成に関しては、未来への基盤づくりとして積極的な投資を行っていく方針です。実務スキルの習得及び向上に向けた社内研修制度の充実を図るとともに、各種資格取得に対する経済的支援や報酬・表彰制度の充実等により、エンゲージメントの強化にも取り組んでいます。人材確保では、人員計画に沿って中長期のバリューアップに向けた新卒採用と事業成長を牽引するキャリア採用を積極的に行い、人材の確保と育成を両輪で推進しています。職場環境整備においては、年齢、国籍、性別等区別することなく、意欲と能力のある優秀な社員が平等に管理職登用への機会が得られる人事制度を整備し、社員が最大限能力を発揮できる環境づくりを進めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。各数値は、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律の規定に基づき算出されており、女性管理職比率は2026年3月期末時点の割合です。賃金差異は2025年4月1日から2026年3月31日を対象期間とし、平均年間賃金をもとに算出されており、賞与を含み通勤手当は除かれています。賃金差異の主な要因は、雇用区分の相違及び就労期間並びに対象期間中の賞与支給有無によるものであり、男女間において同一労働の賃金に差はありません。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 3.9% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.0% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) | 64.6% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) | 64.3% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) | 10.5% |
人材育成・エンゲージメント
同社が人材の定着と能力発揮、持続的成長のために設定している指標と目標値、実績です。
| 指標 | 目標値(2026年度) | 実績(当事業年度) |
|---|---|---|
| 5年超在籍者比率 | 50%以上 | 44% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100% | 100% |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
フォーライフは、分譲住宅の建築・販売を主軸に、注文住宅の建築請負、マンションのリノベーション販売、既存住宅のリフォームなどを手掛ける会社です。都市に調和する快適で安心な戸建住宅の提供を通じて、事業を展開しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社は、主に分譲住宅事業と注文住宅事業、そしてその他事業の3つのセグメントで収益を上げています。主たる販売先は不特定多数の一般消費者であり、特定の販売先への収益集中は見られません。また、本邦以外の外部顧客への売上はないため、海外比率や為替リスクは発生していません。
分譲住宅事業
新築戸建住宅の企画・開発と販売を行っています。建築条件付宅地分譲や宅地のみの更地分譲も手掛けています。収益は、これらの住宅や宅地の販売から得ています。当事業年度は、販売棟数と売上高が前年実績を上回る結果となりました。
注文住宅事業
新築戸建住宅の建築請負を行っています。顧客ニーズに応じた商品提案と集客活動を強化し、受注が堅調に推移しています。収益は、建築請負契約に基づく住宅の引き渡しから得ています。当事業年度は、引渡棟数と売上高が前年実績を上回りました。
その他
マンション(区分所有)のリノベーションによる販売や、既存住宅のリフォームなどを手掛けています。収益は、リノベーション物件の販売や改修工事の請負から得ています。当事業年度は、売上高が前年同期を下回る結果となりました。
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 分譲住宅事業 | 124億円 | 149億円 |
| 注文住宅事業 | 22.3億円 | 25.3億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社の直近の業績は、売上高、営業利益、経常利益が増加傾向にあります。特に営業利益と経常利益は前年同期から大きく伸びています。一方で、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期から減少しています。
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社は、事業活動と投資活動を通じて資金を使用しており、成長に向けた投資を継続している状況です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社の自己資本比率は、当期末で41.4%となっています。これは前期の41.3%からほぼ横ばいの推移を示しています。プライム市場の非製造業平均と比較すると、同社の自己資本比率は高い水準にあります。
この比率は、企業の財務的な安定性を示す指標の一つであり、入社後の雇用や給与の安定性を考える上で重要な要素となります。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | 41.3% | 41.4% |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社の当事業年度におけるキャッシュフローは、営業活動と投資活動で資金を使用し、財務活動で資金を調達する動きを示しています。営業活動によるキャッシュフローは248百万円の使用となりました。これは主に棚卸資産の増加額が影響しています。
投資活動によるキャッシュフローは129百万円の使用となりました。これは主に定期預金の預入による支出や有形固定資産の取得による支出が要因です。フリーキャッシュフローは376百万円の使用となっています。
財務活動によるキャッシュフローは399百万円の獲得となり、主に短期借入れによる収入が影響しています。同社は事業用地の取得や住宅建築に係る資金需要があり、これらを借入により調達する方針を示しています。事業活動と投資活動で資金を使用しつつ、財務活動で資金を確保することで、事業拡大に向けた資金の流動性を維持している状況です。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | △737百万円 | △248百万円 |
| 投資CF | 840百万円 | △129百万円 |
| 財務CF | 672百万円 | 399百万円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 104百万円 | △376百万円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社の主力事業である分譲住宅事業は、東京・神奈川圏の限定された地域に展開しており、競合各社との競争が厳しい状況です。また、経済情勢や不動産市況の変動により、事業用不動産の仕入価格や建築費、在庫過多等が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社の将来の成長は優秀な人材をはじめとする人的資源に大きく依存するため、不動産・住宅事業における高い専門性と豊富な知識と経験を有する人材の確保が不可欠な条件です。計画どおりに求める人材が確保できない場合、経営成績や今後の事業推進に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
フォーライフは、高品質な住宅提供を核に、地域社会への貢献と持続的な成長を目指す企業です。
ここでは、同社がどのような価値観を大切にし、どのような組織文化を築いているのかをご紹介します。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
フォーライフは、高い生産性、効率性、財務健全性を維持し、第一次住宅購入層のお客様を中心に、高品質で安全性の約束されたスタンダード住宅の提供をメインテーマに事業活動を行っています。
経営理念として「建物創りを通して、志を持って事業にあたる」こと、「時に合わせて柔軟に変化する能力を養いスピーディな営業を目指す」ことを掲げています。
また、「社内の協調と協働により一人当たりの生産性において地域においての業界ナンバーワンを目指す」こと、そして「お客様に、安心と安全を備えた、低価格で高品質な住宅を提供する」ことを大切にしています。
分譲住宅事業では「住み心地の良い家」の提供をミッションとし、「都市型・狭小・低価格」の新築3階建戸建住宅を展開しています。
注文住宅事業では「人生の価値を考える住まいの提供」をテーマに、住宅のブランド構築を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
フォーライフは、パーパスとして「都市に調和する快適で安心な戸建住宅の提供」を掲げています。
社員が働き甲斐とやり甲斐を追求し、高い生産性をもって社会と顧客のニーズに沿った住宅を提供することで、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
経営理念として「建物創りを通して、志を持って事業にあたる」こと、「時に合わせて柔軟に変化する能力を養いスピーディな営業を目指す」こと、そして「社内の協調と協働により一人当たりの生産性において地域においての業界ナンバーワンを目指す」ことを重視しています。
また、「お客様に、安心と安全を備えた、低価格で高品質な住宅を提供する」ことを大切にしています。
同社では、年齢、国籍、性別等に関わらず、意欲と能力のある社員が平等に管理職登用への機会を得られる人事制度を整備しています。
社員が能力を発揮し、やり甲斐と働き甲斐のある職場環境や企業風土の醸成に努めることで、組織の活性化と持続的な競争力の向上につなげていく方針です。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
フォーライフは、中長期的な収益力向上と地域社会への貢献を目指し、いくつかの重点施策に取り組んでいます。
その一つが「人材の確保と育成」です。
持続的な成長のため、事業用地の仕入を担当する企画営業職や新規出店エリアにおける建築士・施工技術者の確保等の体制整備を適切に図ることを重視しています。
また、不動産・住宅事業に関する知見が豊かな人材の確保と、事業を牽引する中核人材育成に積極的に取り組む方針です。
さらに、「内部統制及びコンプライアンス体制の強化」も重要な課題としています。
企業の不祥事を防ぎ、持続的な成長を遂げるために不可欠な取り組みと認識しており、内部統制システム構築の基本方針の遵守とコンプライアンス最優先の企業経営に努めています。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
フォーライフは、取締役6名で構成される取締役会と、3名の監査役による監査役会を設置しています。監査役会設置会社制度を採用しており、社外取締役と社外監査役が経営の監督・監査機能を担う体制です。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の筆頭株主は奥本健二氏であり、従業員持株会も上位株主として名を連ねています。創業家や従業員が主要な株主として会社を支える資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 奥本 健二 | 66.01% |
| フォーライフ従業員持株会 | 4.65% |
| 若杉 精三郎 | 1.46% |
| 髙橋 効志 | 1.05% |
| 中村 仁 | 1.05% |
なお、髙橋効志及び中村仁の所有株式数には、役員持株会における保有株式数を加えて表記しております。
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長は奥本健二氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 奥本 健二 | 代表取締役 社長執行役員 | 1988年4月株式会社ミヤマ(現 株式会社レオパレス21)入社、1989年9月住友不動産販売株式会社入社、1996年9月同社設立 代表取締役社長、2015年4月同社代表取締役 社長執行役員より現職。 |
| 中村 仁 | 取締役 専務執行役員 住宅営業本部長 | 2012年5月同社入社 常務取締役、2015年4月同社取締役 専務執行役員 住宅営業部長、2022年7月同社取締役 専務執行役員 住宅営業本部長より現職。 |
| 髙橋 効志 | 取締役 常務執行役員 建築本部長 購買積算部長 | 2006年10月同社入社、2012年7月同社取締役 住宅事業部長、2015年4月同社取締役 執行役員 施工部長、2025年10月同社取締役 常務執行役員 建築本部長兼購買積算部長より現職。 |
| 鈴木 亨 | 取締役 執行役員 管理本部経理財務部長 | 2015年1月同社入社、2017年5月同社執行役員 経営管理部長、2025年6月同社取締役 執行役員 管理本部経理財務部長より現職。 |
社外取締役は、井上悦孝氏(元銀泉代表取締役兼副社長執行役員)、武井佐代里氏(株式会社電通ライブ取締役)です。
同社は監査役会設置会社であり、独立性を有する社外監査役3名体制により、適正な業務執行と監査の実効性確保に努めています。社外取締役は、豊富な経営経験と幅広い見識に基づき、経営課題への提言や経営監督の実効性向上に貢献しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社は役員の報酬等の額またはその算定方法に関する方針を定めていませんが、取締役の報酬は株主総会で決議された総額の限度内で取締役会が決定しています。監査役の報酬も同様に、監査役会が株主総会で決議された総額の限度内で決定しています。業績連動報酬および退職慰労金は支給されていません。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 4名 | 1.0億円 | 25.2百万円 |
| 社外役員 | 5名 | 18百万円 | 3.7百万円 |
報酬等の総額が1億円以上である者が存在しないため、役員ごとの報酬等の総額は記載を省略しております。また、業績連動報酬及び退職慰労金について該当事項がありませんので記載を省略しております。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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