【平均年収1086万円】レノバ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収1086万円】レノバ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

レノバは、グループ各社とともに太陽光、バイオマス、陸上風力、地熱などの再生可能エネルギー発電事業を展開しています。直近の連結会計年度では、売上収益が継続的に増加し、利益も大きく伸びる増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社レノバ の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月17日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は IFRS です。

1. 企業概要:どんな会社?


レノバグループは、「グリーンかつ自立可能なエネルギー・システムを構築し枢要な社会的課題を解決する」という経営理念のもと、再生可能エネルギー発電所等の開発、所有、運営を手掛けています。太陽光、バイオマス、陸上風力、地熱などのマルチ電源発電事業に加え、蓄電池や新燃料を含むGX事業も推進しています。

単体従業員数は220名、連結従業員数は314名です。セグメントは再生可能エネルギー発電等事業、開発・運営事業の2つです。

主な国内グループ会社は、水郷潮来ソーラー、レノバ・アセット・マネジメント(開発・運営事業)などです。

当連結会計年度では、唐津バイオマス発電所が営業運転を開始し連結子会社化されたほか、同社グループ初の系統用蓄電事業である姫路蓄電所が運転を開始しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは、再生可能エネルギー発電事業を主軸に、持続可能な社会の実現を目指す企業です。社員一人ひとりの成長と組織全体の力を重視し、多様な人材が活躍できる環境づくりに注力しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、社員の平均年齢が比較的若く、平均勤続年数も短めであることから、活発な人材の流動性や成長機会の多さがうかがえます。多様な経験を持つ人材が結集し、新たな価値創造に取り組む環境が特徴です。

項目 数値
平均年間給与 10,862,278円
平均勤続年数 4.6年
平均年齢 42.1歳
単体従業員数 220人
連結従業員数 314人
単体のグループ内比率 70.1%


同社グループは、従業員の退職後給付制度として確定拠出制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)を採用しています。従業員給付として、国内の従業員が対象となっています。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「グリーンかつ自立可能なエネルギー・システムを構築し枢要な社会的課題を解決する」という企業理念の実現に向け、全ての社員を中核人材と位置づけています。中期経営計画2030の達成のため、組織の最適化、人材の採用・育成・エンゲージメント向上、生産性向上を人材戦略の柱としています。

人事制度は「役割等級制度」「評価制度」「報酬制度」の三本柱で構成されています。役割等級制度ではG1からG6までの6段階で役割期待を定義し、評価制度ではMBO(目標管理制度)を通じて公正な評価を行います。報酬制度は役割等級、評価、会社業績に連動し、全社的な成果や個人の特別な貢献には「特別報奨」や「特別加算」も設定されています。

同社は、人種・性別・年齢・国籍等に依らない多様な「個」の力を活かすことを重視しており、多様な社員を平等に採用・評価・登用する方針です。属性ごとの目標数値ではなく、国内外の再生可能エネルギー発電市場及び蓄電池等のGX事業市場における事業拡大に合致した「個」の力を活かす人事・組織戦略に取り組んでいます。また、「あらゆる障壁がない・障壁をつくらない」職場環境の整備と、多様性への理解醸成を通じてInclusion&Diversityを追求しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社グループの法定開示データです。男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 7.7%
男性労働者の育児休業取得率 75.0%

グループ全体(連結)


算出基準は法定の算出方法と異なります。

指標 数値
中途採用者比率 90.1%
女性比率 24.1%
外国人比率 9.2%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


レノバは、「グリーンかつ自立可能なエネルギー・システムを構築し枢要な社会的課題を解決する」という経営理念のもと、再生可能エネルギー発電所等を開発し、所有・運営する事業を展開しています。太陽光、バイオマス、風力、地熱、水力といったマルチ電源の発電事業に加え、蓄電池や新燃料を含むグリーン・トランスフォーメーション(GX)事業も推進しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、長期にわたる再生可能エネルギー発電所や蓄電所の所有・運営、および新たな発電所や蓄電所の開発・運営管理を主な事業としています。これらの事業を通じて、持続可能なエネルギーシステムの構築に貢献しています。同社グループの収益は、主に電力の販売や調整力・容量確保価値の提供、そして事業開発や運営管理に対する報酬から得られています。

再生可能エネルギー発電等事業

この事業は、同社グループが開発した再生可能エネルギー発電所および系統用蓄電所を長期にわたり所有・運営し、収益を得るものです。発電した電力や環境価値を固定価格買取制度(FIT制度)や売電契約等を通じて販売しています。系統用蓄電所では、需給調整市場等での取引を通じて調整力や容量確保価値を提供し、収益の最大化を図っています。

開発・運営事業

この事業では、デベロッパーとして新しい発電所や蓄電所等の企画・開発、建設管理、そして運転開始後の運営・管理を行っています。収益は、発電所や蓄電所の建設・運営管理に係る報酬、配当・匿名組合分配益、および事業開発報酬から得られています。この事業の業績は、新規発電所や蓄電所の開発状況によって変動する傾向があります。

同社グループの事業セグメント別の売上収益は、「再生可能エネルギー発電等事業」が大部分を占めており、同社グループの主要な収益源となっています。一方、「開発・運営事業」は前期と比較して収益が減少しています。同社グループは本邦以外の外部顧客への売上収益がないため、海外比率や為替リスクは低い状況です。また、特定の電力会社やエネルギー関連企業への売上収益が集中する傾向が見られます。

セグメント 売上収益(2025年3月期) 売上収益(2026年3月期)
再生可能エネルギー発電等事業 683億円 864億円
開発・運営事業 61.0億円 55.8億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上収益は、過去5年間で継続的に増加傾向にあります。親会社の所有者に帰属する当期利益は変動が見られるものの、直近の連結会計年度では増加に転じています。営業利益も前連結会計年度から大きく伸びており、事業の成長がうかがえます。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上収益 292億円 336億円 447億円 702億円 876億円
税引前利益 50.1億円 48.3億円 119億円 39.0億円 58.6億円
税引前利益率 17.2% 14.4% 26.5% 5.6% 6.7%
親会社の所有者に帰属する当期利益 15.8億円 26.8億円 88.6億円 26.9億円 33.1億円
1株当たり当期純利益(円) 20.25 34.07 112.32 29.85 36.59

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上収益(連結)は、前連結会計年度から増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前連結会計年度から大きく伸びており、生産性が向上していることが示されています。これらの指標の改善は、同社グループの事業規模拡大と効率化の進展を反映していると考えられます。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上収益(連結) 209.7百万円 279.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 12.1百万円 26.4百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは再生可能エネルギー事業を主軸とし、積極的な事業開発と投資を進めています。財務基盤は着実に強化されつつあり、本業で安定した資金を生み出しながら、将来の成長に向けた投資を継続している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は前期から改善傾向にあり、プライム市場の非製造業平均と比較するとやや低い水準となっています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回っており、今後の収益性向上が課題となる可能性があります。手元資金は確保されており、一定の財務的な安定性が見られます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
自己資本 891億円 1,228億円
自己資本比率 16.8% 20.1%
ROE(自己資本利益率) 3.4% 3.1%
現金及び現金同等物 239億円 231億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループは、本業で安定的に資金を創出しながら、将来の成長に向けた投資を継続しています。営業活動によるキャッシュ・フローは、再生可能エネルギー発電等事業における売電収入が主な収入源となっています。投資活動によるキャッシュ・フローは、バイオマス発電所や太陽光発電所における有形固定資産の取得、契約履行コストの取得による支出が主な要因です。

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入がある一方で、長期借入金の返済や社債の償還による支出が上回っています。本業で安定的に資金を創出し、成長投資を継続しながらも、手元資金を確保している状況は、事業の持続的な成長と雇用・給与の安定性につながる基盤を示しています。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 315億円 283億円
投資CF △165億円 △117億円
財務CF △83億円 △174億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 150億円 166億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの事業は、日本国内外のエネルギー政策動向や法令規制に大きく影響を受けます。政策変更が生じた場合、事業、業績、財政状態及び将来的な成長性に影響を及ぼす可能性があります。

また、運転資金や設備投資資金を金融機関からの借入れに依存しており、市場金利の上昇や財務制限条項への抵触が、事業、業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、事業拡大のために高度な専門性を持つ多様な人材の採用・育成・維持を重要視しています。労働市場の流動性や同社グループの魅力度低下により、必要な人材を十分に確保できない場合、将来的な事業活動に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


レノバは、グリーンかつ自立可能なエネルギー・システムの構築を通じて社会的課題の解決を目指す企業です。日本とアジアにおけるエネルギー変革のリーディング・カンパニーとなることをビジョンに掲げ、持続可能な社会の実現に貢献しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは「グリーンかつ自立可能なエネルギー・システムを構築し枢要な社会的課題を解決する」ことをミッション/経営理念としています。また、「日本とアジアにおけるエネルギー変革のリーディング・カンパニーとなること」をビジョン/目指すべき企業の姿として掲げています。脱炭素化と再生可能エネルギーの導入拡大という世界の潮流に対応し、この成長市場に経営資源を集中的に投下しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは「地球」「地域」「顧客」「株主」「社員」へのコミットメントを経営原則としています。特に社員に対しては「有能な人材を集結し、エキサイティングな自己実現の機会を提供します」と掲げています。競争力の源泉を「ひとりひとりの人材(『個』)」と「チーム」の力と捉え、多様な社員を平等に採用・評価・登用する方針です。Inclusion&Diversityの追求を目標に、あらゆる障壁がない職場環境の整備と社員の理解醸成に取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、持続的な成長のために専門性の高い人材の確保と育成を重要な課題としています。新卒採用と中途採用を効率的に組み合わせ、マルチ電源及びGX事業の開発方針に合致した人員拡充を進めています。また、事業パートナーシップの拡大を通じて、国内外の有力企業との連携を強化しています。事業の成長を促す強い組織とガバナンス体制の構築も重点テーマです。内部統制及びガバナンスの強化、関係会社の事業運営状況のモニタリング強化、コンプライアンス対応に継続的に取り組んでいます。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


レノバは監査役会設置会社であり、取締役会が経営の最高意思決定機関として機能しています。業務執行の分離・効率化のため執行役員制度を導入し、独立した社外取締役が取締役会の監督機能を強化しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


レノバの筆頭株主は創業者が務めており、同社の経営基盤を支えています。上位株主には、エネルギー関連の事業会社や林業関連の事業会社、複数の個人株主が名を連ねており、多様な主体によって資本が構成されていることが特徴です。

株主名 持株比率
木南 陽介 16.17%
東京瓦斯 13.02%
住友林業 8.07%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性10名・女性1名)で構成され、女性役員比率は9.1%です。代表取締役社長CEOは木南陽介氏が務めています。社外取締役比率は57.1%です。

氏名 役職 主な経歴
木南 陽介 代表取締役社長CEO 1998年にマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社後、2000年に株式会社リサイクルワン(現同社)を設立し代表取締役社長に就任。2016年より同社代表取締役社長CEOを務め現職。
川名 浩一 取締役会長 1982年に日揮株式会社(現日揮ホールディングス株式会社)に入社し、代表取締役社長兼最高執行責任者などを歴任。2023年6月より同社取締役会長を務め現職。
山口 和志 取締役執行役員CFO 2001年にゴールドマン・サックス証券会社に入社し、マネージング・ディレクターなどを務める。2020年に同社に入社し執行役員に就任。同年6月より同社取締役執行役員CFOを務め現職。


社外取締役は、島田直樹氏(株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ代表取締役)、山崎繭加氏(華道家(IKERU主宰))、高山健氏(元楽天グループ最高財務責任者)、Rajit Nanda氏(DataVolt CEO)です。社外監査役は、若松弘之氏(公認会計士若松弘之事務所代表)、結城大輔氏(のぞみ総合法律事務所パートナー)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会による独立かつ客観的な経営監督の実効性を確保するため、取締役7名のうち4名を社外取締役としています。社外役員は、一般株主の利益保護の観点からの経営監督と、専門知識を活かした経営課題への助言・提言を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


レノバの役員報酬は、基本報酬、業績評価報酬、業績連動型株式報酬、貢献度・期待度に応じた業績非連動型株式報酬で構成されています。社外取締役の報酬は、中立的な監督機能を確保するため、業績に連動しない基本報酬と業績非連動型株式報酬で構成されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 1.7億円 41.8百万円
監査役(社外除く) 2名 37百万円 18.5百万円
社外取締役 4名 76百万円 19.0百万円
社外監査役 3名 16百万円 5.3百万円
執行役 6名 1.9億円 31.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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