【平均年収565万円】日本ハウスホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年4月期)

【平均年収565万円】日本ハウスホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年4月期)

日本ハウスホールディングスは、東京工務店などを傘下に持つ持株会社です。住宅事業とホテル事業など、住の生活産業とサービス産業を展開し、直近の2026年4月期は減収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社日本ハウスホールディングス の有価証券報告書(2026年4月期、2025年5月1日 ~ 2026年4月30日、2026年7月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


日本ハウスホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は734名、グループ連結従業員数は891名です。

同社グループは、住宅の請負建築、宅地の造成・販売を中心とした住宅事業と、ホテル・レジャー施設の経営を行うホテル事業など、住の生活産業とサービス産業に関連した事業を展開しています。連結子会社4社を中心に構成されています。

主な国内グループ会社は、東京工務店(住宅事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは、住宅事業を核とする持株会社として、人材を最も重要な経営資本と位置付けています。企業理念の浸透と社員一人ひとりの成長を重視し、多様な人材が活躍できる環境づくりに取り組んでいることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、平均勤続年数が比較的長く、平均年齢も40代前半であることから、従業員が長期的にキャリアを築いている傾向が見られます。これは、人材育成や働きやすい環境整備への取り組みが定着に繋がっている可能性を示唆しています。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 5,645,195円
平均勤続年数 14.9年
平均年齢 42.0歳
単体従業員数 734人
連結従業員数 891人
単体のグループ内比率 82.4%


同社グループは、従業員の退職給付制度として、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を採用しています。これらの制度は、同社および連結子会社に適用されています。

退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

連結ベースの退職給付債務は38.0億円、年金資産は64.5億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「お客様が安心して任せられる日本一の住宅会社となる」というビジョンの実現に向け、人材を最も重要な経営資本と位置付けています。企業理念の浸透を人材戦略の中核に据え、社員一人ひとりが自律的に行動できる組織づくりを推進しています。

報酬制度は、基本給、各種手当、賞与で構成され、職務・役割に応じた等級制度を基礎としています。人事評価、会社業績、部門業績を総合的に勘案して決定され、役割、成果、専門性が適切に処遇に反映されることで、社員の成長意欲向上と人材の確保・定着を図っています。

人材育成では、「人間性の向上」と「専門知識・技術の習得」を両輪とし、理念教育や職種別研修、業務マニュアルの整備を通じて職務遂行能力の向上に取り組んでいます。新入社員に対しては、先輩社員が1対1で指導・支援を行う「マイスター制度」を導入し、職場への定着と成長を支援しています。また、営業職には「営業力ナビ Skill Map」を活用した段階的な能力開発を推進しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 1.3%
男性労働者の育児休業取得率 9.1%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 60.6%
労働者の男女の賃金の額の差異(うち正規雇用労働者) 68.8%
労働者の男女の賃金の額の差異(うちパート・有期労働者) 106.2%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱日本ハウス・ホテル&リゾート

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 3.6%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 51.7%
労働者の男女の賃金の額の差異(うち正規雇用労働者) 78.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(うちパート・有期労働者) 65.4%

目標(任意開示)


同社グループが掲げる人的資本に関する目標を示します。

指標 実績(当連結会計年度) 目標
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(提出会社) 1.3% 3.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


日本ハウスホールディングスグループは、持株会社体制のもと、住宅事業を主軸に、ホテル事業、その他事業を展開しています。住の生活産業とサービス産業に関連した事業を通じて、顧客の多様なニーズに応えています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、住宅の請負建築や宅地の造成・販売を中心とした住宅事業を核としています。これに加えて、ホテル・レジャー施設の経営を行うホテル事業、さらに太陽光発電事業も手掛けています。

住宅事業

住宅事業では、戸建住宅や集合住宅の請負建築工事、リフォーム工事、分譲住宅および住宅用宅地の販売などを行っています。収益は、これらの請負・販売から得ています。直近では売上高は減少したものの、受注高は増加しています。

ホテル事業

ホテル事業では、ホテルやレストランなどの運営を行っています。収益は、請負・販売から得ています。主に客室稼働率の向上により、直近の売上高は増加しています。

その他事業

その他事業は、太陽光発電事業であり、電力会社への売電を行っています。収益は、管理・その他から得ています。直近の売上高は増加しています。

同社グループは、本邦以外の外部顧客への売上高はなく、特定の主要な顧客への収益集中もありません。

セグメント 売上高(2025年4月期) 売上高(2026年4月期)
住宅事業 309億円 253億円
ホテル事業 39.4億円 41.4億円
その他事業 1.5億円 1.6億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、直近5年間で売上高に変動が見られる一方で、利益は回復基調にあります。2024年4月期は決算期変更に伴う6ヶ月決算であったため、売上高が一時的に大きく減少しました。

直近の2026年4月期では、売上高は減少したものの、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも増加しています。

項目 2022年4月期 2023年4月期 2024年4月期 2025年4月期 2026年4月期
売上高 428億円 391億円 129億円 350億円 296億円
経常利益 23.3億円 6.8億円 △14.6億円 20.6億円 21.5億円
経常利益率 5.4% 1.7% △11.3% 5.9% 7.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 14.7億円 △47百万円 △12.4億円 11.3億円 13.4億円
1株当たり当期純利益(円) 36.87 △1.20 △31.11 28.38 33.51

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの稼ぐ力を見ると、直近の生産性の状況がわかります。従業員1人あたり売上高は前期から減少しています。

一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から増加しており、収益性の改善が見られます。

指標 2025年4月期 2026年4月期
従業員1人あたり売上高(連結) 36.8百万円 33.2百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.5百万円 2.7百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは安定した財務基盤を維持し、事業活動を通じて着実に資金を創出している状況です。
本業で得た資金を投資に回しつつ、余剰資金も確保していることが示されています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が51.4%と、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を維持しています。
これは、安定した経営体質を示しており、雇用や給与の安定性にもつながる要素です。
ROE(自己資本利益率)は6.0%となっており、プライム市場平均を下回る水準です。
手元資金である現金及び預金は70.3億円を確保しており、不測の事態への耐性も備えている状況です。

指標 2025年4月期(前期) 2026年4月期(当期)
純資産 220億円 230億円
自己資本比率 51.1% 51.4%
ROE(自己資本利益率) 5.3% 6.0%
現金及び預金 61.1億円 70.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが12.5億円のプラスとなっています。
これは税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費が主な要因です。
投資活動によるキャッシュフローは△9.1億円のマイナスで、定期預金の預入や有形及び無形固定資産の取得による支出が主な要因です。
その結果、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは3.4億円のプラスを確保しており、本業で得た資金で投資を賄い、なお余剰資金を生み出している状況です。
財務活動によるキャッシュフローは5.8億円のプラスに転じており、短期借入や社債発行による収入が主な要因となっています。
これらの資金の流れから、同社グループは安定した事業運営を継続しつつ、将来に向けた投資も行っていることがうかがえ、雇用や給与の安定性につながる基盤があると言えます。

項目 2025年4月期(前期) 2026年4月期(当期)
営業CF 34.5億円 12.5億円
投資CF △7.1億円 △9.1億円
財務CF △21.4億円 5.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 27.4億円 3.4億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの事業は、個人向けの住宅請負建築を中心としており、景気動向や金利、地価の変動、住宅関連政策や税制の変更による個人消費動向の変化に影響を受けやすい特性があります。
これらの要因により顧客の購買意欲が低下した場合、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
また、主要材料である木材やその他原材料、資材価格が急激に上昇した場合も、同社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


日本ハウスホールディングスは、「社会に貢献するグループ企業集団と成る」という企業理念のもと、お客様が安心して任せられる住宅会社を目指しています。社員一人ひとりが「報恩感謝」の心で行動し、物心両面の幸福を追求する企業風土を大切にしています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


日本ハウスホールディングスは、「社会に貢献するグループ企業集団と成る」ことを企業理念に掲げ、企業価値の向上を目指しています。同社グループのビジョンとして、日本ハウスホールディングスは「お客様が安心して任せられる日本一の住宅会社となる」ことを目指しています。

また、日本ハウス・ホテル&リゾートでは「おもてなしの心で、お客様満足を追求し質の向上と規模拡大を図る」ことをビジョンとしています。日本ハウス・ホテル&リゾート倶楽部は会員権事業を通じて中小企業の福利厚生と高齢者の余暇に寄与し、日本ハウス・ファームは食の安全と質の向上を図りグループホテルへの食材バックアップ体制を構築することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


日本ハウスホールディングスは、グループ社員の心構えとして「報恩感謝の心で行動するグループ企業集団と成る」ことを掲げています。お客様、父母、働く仲間、業者会、株主、社会の「六恩」に報いる仕事をする集団を目指しています。

また、グループ企業が目指すべき姿として「物心両面の幸福を追求するグループ企業集団と成る」ことを重視しています。六恩に報いる行動と仕事を通じて、誇りもモノも手に入れる集団となることを目指しています。同社グループは、多様な人材が成長・活躍できる環境づくりにも取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


日本ハウスホールディングスは、中期経営計画「修正飛躍 未来3ヶ年計画」において、収益性の向上を図ることを基本方針としています。その中で、教育と訓練を通じて組織の質の向上を図り、顧客満足を追求することで、各企業が競合に勝てる組織を作ることを目指しています。

また、グループ社員の昇給とベースアップの実現も重点テーマの一つです。日本ハウスホールディングスにおいては、売上増を図りながら原価率改善や業務改善を進め、成果を出すことに取り組んでいます。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


日本ハウスホールディングスは、企業理念に基づき、経営の透明性・健全性の確保と迅速な意思決定による経営効率化を目指しています。同社は監査役制度を採用しており、取締役会が意思決定と業務執行の監督を担い、監査役会が取締役の業務監査を行っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


日本ハウスホールディングスの筆頭株主は日本ハウスホールディングス社員持株会です。次いで日本マスタートラスト信託銀行(信託口)やみずほ銀行といった金融機関が上位株主として名を連ねています。同社の資本構成は、社員持株会が筆頭株主である点が特徴です。

株主名 持株比率
日本ハウスホールディングス社員持株会 9.14%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 7.97%
みずほ銀行 3.31%
シーラホールディングス 3.23%
日盛会持株会 3.02%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性7名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役会長は成田和幸氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
成 田 和 幸 代表取締役会長 不動産統轄本部 統轄本部長 1976年4月同社入社、1993年1月同社取締役、2002年4月同社代表取締役社長兼営業・技術本部長、2019年1月同社代表取締役会長就任より現職。
高 橋 康 一 代表取締役社長執行役員 管理統轄本部統轄本部長 1992年4月みずほ銀行入行、2021年7月みずほ証券執行理事、2024年1月同社入社、2026年5月同社代表取締役社長執行役員就任より現職。
中 川 政 輝 取締役常務執行役員 住宅統轄本部統轄本部長 1991年4月同社入社、2007年11月同社執行役員、2010年1月同社取締役、2026年5月同社常務執行役員就任、2026年7月同社取締役就任より現職。
掛 川 洋 平 取締役執行役員 日本ハウス事業部事業本部長 日本ハウス・リフォーム事業部 事業本部長 2006年6月同社入社、2022年11月同社執行役員就任、2026年5月同社日本ハウス事業部事業本部長兼日本ハウス・リフォーム事業部事業本部長就任、2026年7月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、柴谷晃氏(新八重洲法律事務所設立)、惠島克芳氏(元みずほ証券取締役副社長兼副社長執行役員)です。

同社は監査役制度を採用しています。社外取締役2名、社外監査役2名が取締役会に参加し、経営の意思決定の透明性確保に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


日本ハウスホールディングスの取締役の報酬は、企業価値向上へのインセンティブとして、固定報酬と業績連動報酬(賞与)で構成されています。業績連動報酬は、各事業年度の売上総利益を基礎として、当期純利益も考慮して決定されます。監査役の報酬は、株主総会で承認された範囲内で監査役の協議により決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 1.8億円 61.0百万円
監査役(社外除く) 1名 15百万円 15.0百万円
社外役員 4名 18百万円 4.5百万円


なお、取締役の支給額には、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれていません。

個人別報酬が開示されている役員は、成田和幸氏(1.38億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。