【平均年収529万円】共和工業所 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年4月期)

【平均年収529万円】共和工業所 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年4月期)

共和工業所は、ボルト専門メーカーとして、建設機械や自動車関連など幅広い業界向けに製品を提供する企業です。直近の連結会計年度では、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期を上回り、増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社共和工業所 の有価証券報告書(2026年4月期、2025年5月1日 ~ 2026年4月30日、2026年7月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、ボルト専門メーカーとして、六角ボルトや特殊ボルトなどを冷間鍛造および熱間鍛造により、素材から熱処理まで一貫生産体制で製造しています。建設機械、自動車関連、産業機械、その他幅広い業界向けに製品を提供しています。

単体従業員数は288名、連結従業員数は289名です。

主な国内グループ会社は、共和ワークスタイルなどです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


共和工業所は、従業員の安定したキャリア形成を支援し、働きがいのある職場環境づくりに注力しています。給与水準は個々の貢献度や会社の経営状況を総合的に勘案して決定され、各種手当や福利厚生制度を通じて生活基盤の安定にも配慮されています。人材育成と社内環境整備を重視し、社員一人ひとりの成長と健康を支える取り組みを進めている会社です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均勤続年数が長く、従業員が安定して働き続ける傾向が見られます。平均年齢も比較的若すぎず、経験豊富な人材が活躍していることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,294,161円
平均勤続年数 15.5年
平均年齢 39.3歳
単体従業員数 288人
連結従業員数 289人
単体のグループ内比率 99.7%


同社は、退職金規程に基づく社内積立の退職一時金制度のほか、中小企業退職金共済制度に加入しています。また、石川県機械工業企業年金基金にも加入しており、当連結会計年度より企業型確定拠出年金制度を導入しています。

退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。年金資産は229百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、持続的な企業価値向上に向けた経営戦略の実行を支える人材の確保・育成を人材戦略の基本方針としています。この方針に基づき、人材の確保・定着および従業員の意欲向上を図っています。

給与、賞与その他の給付については、社内で定める「給与規程」に基づき、個々の職務内容や能力、業績への貢献度、会社の経営状況を総合的に勘案して決定しています。公正かつ適切な運用のもとで実施するとともに、各種手当や福利厚生制度を通じて、従業員の生活基盤の安定に配慮した給付設計を行うことで、人材の確保・定着を推進しています。

人材育成においては、「社員は一人ひとりが高い目標を設定し、自立・自走して知識・スキルを習得する」「会社は社員に必要な教育を実施し、社員のキャリア形成を支援する」という方針を掲げています。各分野でのプロフェッショナルになるための教育制度の充実を図るとともに、各階層に求められる知識やスキル習得の支援を行っています。社内環境整備では、「安全と健康は経営の基盤である」という認識のもと、健康で災害のない明るく快適な職場づくりを目指しています。多様性を尊重した採用・登用、安全衛生管理体制の強化や健康経営の推進などの施策を通じて、働きがいを感じられる職場環境の構築に取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データを示します。女性管理職比率の該当者は当事業年度末現在おりません。連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社の数値を表示しています。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 0.0%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 85.1%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 84.8%

健康・安全

指標 数値
労働災害件数(年間) 5件

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
新卒新入社員定着率(入社3年以内) 95.2%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


共和工業所は、ボルト専門メーカーとして事業を展開しています。冷間鍛造や熱間鍛造といった技術を駆使し、素材の調達から熱処理までを一貫した生産体制で手掛けています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、六角ボルト、六角穴付ボルト、特殊ボルトなどを製造し、主に建設機械、自動車関連、産業機械といった幅広い業界に製品を供給しています。主力製品は建設機械部門向けであり、ブルドーザーの履帯やバケット部分の締結、さく岩機装置の支柱ボルトなどに使われる多様なボルトを製造しています。

自動車関連部門では、ステアリング用中空部品やピニオンシャフト、サスペンション支持用ロッドボルトなどの鍛造品を手掛けています。産業機械部門では、JIS規格の六角ボルトや六角穴付ボルトを中心に、機械部品の締結に用いられる製品を提供しています。その他部門では、船舶や発電機の内燃機関用ボルト、大規模建築物用ボルトなど、特殊な用途の製品も製造しています。

同社グループの収益は、これらの製品の製造・販売から得られています。特定の顧客への販売実績があり、特に株式会社小松製作所やコマツ物流株式会社が主要な取引先となっています。また、海外の外部顧客への売上高は連結売上高の90%未満であり、国内市場が事業の中心となっています。

セグメント 売上高(2025年4月期) 売上高(2026年4月期)
建設機械 10兆21億円 10兆3,732億円
その他 2,494億円 2,501億円
産業機械 1,016億円 1,036億円
自動車関連 1,046億円 1,021億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期間の業績を見ると、売上高は変動があるものの、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は安定的に推移している傾向が見られます。特に当連結会計年度においては、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期を上回る結果となりました。

項目 2022年4月期 2023年4月期 2024年4月期 2025年4月期 2026年4月期
売上高 117億円 132億円 110億円 105億円 108億円
経常利益 15.5億円 11.0億円 11.5億円 9.3億円 12.6億円
経常利益率 13.3% 8.3% 10.5% 8.9% 11.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 10.8億円 10.9億円 14.4億円 7.1億円 8.6億円
1株当たり当期純利益(円) 797.27 804.45 1,063.10 535.66 663.09

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期から増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から増加しており、これらの指標は同社グループの生産性が向上している傾向を示しています。

指標 2025年4月期(前期) 2026年4月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 35.6百万円 37.5百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.8百万円 3.8百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で安定した資金を生み出しているものの、将来に向けた投資を積極的に行っている状況です。これにより、手元の資金を投資に充てている段階にあることが示されています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


共和工業所は、高い自己資本比率を維持しており、強固な財務基盤を築いていることがうかがえます。一方で、自己資本利益率(ROE)はプライム市場平均と比較して低い水準となっています。手元資金である現金及び預金は増加傾向にあり、事業運営の安定性を示す要素の一つです。

指標 2025年4月期(前期) 2026年4月期(当期)
純資産 157億円 172億円
自己資本比率 86.3% 86.4%
ROE(自己資本利益率) 4.5% 5.2%
現金及び預金 52.7億円 58.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュフローは、税金等調整前当期純利益や減価償却費、売上債権の減少などにより、前期から増加しています。これは本業で安定的に資金を生み出していることを示しています。

投資活動によるキャッシュフローは、有価証券の取得や定期預金の預入、有形固定資産の取得などにより、前期に比べて支出が増加しています。これにより、フリーキャッシュフローはマイナスとなっており、事業の成長に向けた投資を積極的に行っている状況がうかがえます。

財務活動によるキャッシュフローは、配当金の支払いなどにより、前期から支出が減少しています。全体として、本業で得た資金を成長投資に充てている段階であり、今後の事業展開が注目されます。

項目 2025年4月期(前期) 2026年4月期(当期)
営業CF 14.2億円 19.3億円
投資CF △11.3億円 △27.9億円
財務CF △3.9億円 △1.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 2.9億円 △8.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、建設機械向け製品の売上比率が高く、内外の建設機械需要の動向に影響を受けやすい構造となっています。今後もその影響により業績が大きく変動する可能性があります。

また、主要材料である鋼材の価格変動もリスク要因です。材料費の売上高に対する比率が高いため、鋼材価格の変動が業績に大きな影響を及ぼすことが考えられます。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは製品の製造において協力会社に加工を委託しており、協力会社の事業環境悪化や後継者不足による廃業のリスクがあります。これらのリスクに対処できない場合、外注費の増加や生産遅延が生じ、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


共和工業所は、「良い製品を早く、安く、お客様にサービスしていく」という基本方針のもと、ねじ分野だけでなく新分野への挑戦も続ける企業です。お客様の満足度向上と全社員の幸せ、そして企業の持続的な成長を追求する姿勢が特徴となっています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


共和工業所グループは、企業体質の強化と改善を図り、企業の社会的責任をより明確にすることを経営の重要課題と認識しています。
「良い製品を早く、安く、お客様にサービスしていく」という基本方針を掲げ、ねじ分野のほか、特殊形状圧造部品等の新分野への挑戦に努めています。
これらの取り組みを通じて、全社員の幸せと生活の向上を図り、企業の持続的な成長を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「共存共栄」を旨とした社是のもと、株主、従業員、取引先、地域社会等のステークホルダーと協力しながら持続可能な社会の実現を目指しています。
品質第一を徹底し、お客様の満足度向上に取り組むとともに、自然との調和を考慮した資源の有効活用や地域社会・地球環境の保全への配慮を定めた「環境方針」を策定しています。
また、「安全と健康は経営の基盤である」という認識のもと、社員が健康で災害のない明るく快適な職場づくりを目指す企業風土があります。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、人材の確保・育成を優先的に対処すべき課題と位置付けています。
事業を継続していく上で、将来を担う人材の確保や、顧客の様々な要望に応えられる技術スキル向上のための人材育成が重要であると認識しています。
そのため、従業員の働きやすい環境づくりを推進し、能力を向上させるための研修の実施と評価制度の充実により、社員の能力を最大限に発揮させる仕組みの確立を進めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


共和工業所は監査等委員会設置会社であり、複数の社外取締役を含む監査等委員が取締役会における議決権を有することで、経営の監督機能の実効性を高める体制を採用しています。取締役会は、業務執行に係る重要な事項を検討し、経営の妥当性・効率性・公正性等について適宜議論を行っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


共和工業所の筆頭株主は㈲ワイ・エム・ジィであり、同社グループの経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。また、共和工業所取引先持株会や共和工業所社員持株会、名古屋中小企業投資育成㈱といった、取引先や従業員、中小企業支援機関が上位株主として名を連ねています。

株主名 持株比率
㈲ワイ・エム・ジィ 34.90%
共和工業所取引先持株会 9.10%
名古屋中小企業投資育成㈱ 8.00%
共和工業所社員持株会 4.30%
INTERACTIVE BROKERS LLC 4.30%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は5名(男性5名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は山口真輝氏が務めています。役員5名のうち2名が社外取締役であり、社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
山口 真輝 取締役社長 (代表取締役) 2003年同社入社、経営企画室長、取締役経営企画室長を経て、2014年より同社代表取締役社長。
東川 保則 取締役 経営企画室長兼管理部長 1991年同社入社、管理部長、取締役管理部長を経て、2020年より同社取締役経営企画室長兼管理部長。


社外取締役は、小栗厳氏(有限会社小栗経営会計事務所代表取締役・監査等委員)、竹内広幸氏(石川県コンサルティングセンター合同会社設立・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役会における議決権を有することで、経営の監督機能の強化を図っています。社外取締役は、それぞれの専門的な見地から経営に対する評価やアドバイスを行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役の報酬は、月例の固定報酬、退任時の退職慰労金、および確定拠出年金で構成されています。固定報酬は、役位、職責、在任年数に加え、他社水準や同社の業績、従業員給与の水準を総合的に考慮して決定されます。確定拠出年金は月例で事業主掛金が拠出され、退職慰労金は退職慰労金規程に基づき退任時に支給されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 1.1億円 36.5百万円
監査等委員(社外除く) 1名 4百万円 4.3百万円
社外役員 2名 1百万円 0.6百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

報酬等の総額が1億円以上の役員は該当事項がありません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。