【平均年収470万円】ヤーマン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収470万円】ヤーマン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

ヤーマンは、美容健康関連事業を主軸に、家庭用美容健康機器や化粧品などの研究開発・製造・販売をグループ各社とともに展開しています。直近の決算期は変則決算となり、売上高は減少し、利益は損失を計上しました。


目次

※本記事は、ヤーマン株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年5月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ヤーマンは、美容健康関連事業を主軸に、家庭用美容健康機器(フェイスケア・ボディケア等)や化粧品の研究開発・製造・仕入販売、バラエティ雑貨等の仕入販売を手掛けています。同社グループは、連結子会社5社、関連会社1社を含む計7社で構成されています。

単体従業員数は395名、連結従業員数は420名です。セグメントは通販部門、店販部門、直販部門、海外部門の4つです。

主な国内グループ会社は、LABO WELL(通販部門)、forty-four(直販部門)などです。

ヤーマンは、決算期変更に伴い当連結会計年度は8ヶ月の変則決算となり、報告セグメントの区分も変更されました。前期には株式会社forty-fourを買収し連結子会社化しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ヤーマンは、美容機器開発を核に、美と健康の新しい習慣を創造する企業です。同社グループでは、多様な人材が活躍できる環境を整備し、個々の成長を支援することで、持続的な企業価値向上を目指しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均勤続年数が5.8年、平均年齢が36.8歳となっており、比較的若年層が多く、活発な組織であることがうかがえます。従業員の定着と成長を支援する取り組みも行われています。

項目 数値
平均年間給与 4,698,000円
平均勤続年数 5.8年
平均年齢 36.8歳
単体従業員数 395人
連結従業員数 420人
単体のグループ内比率 94.0%


同社グループは、確定拠出年金制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)を採用しています。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「人と組織が共振し合い、無限に成長し続ける会社」を目指し、一人ひとりの多様性を活かし、自ら行動して成果を生み出す姿勢を重視しています。全てのステークホルダーの基本的人権を尊重し、性別・年齢・国籍などによる不当な差別がないよう、定期的な教育と啓蒙を実施しています。

人材育成プログラムとして、1~3年目の社員を対象とした年次別研修や各部門の特性に応じた研修、エルダー制度の導入、外部講習の受講などを通じて社員の成長を促しています。また、定期人事面談や役割等級体系によるキャリアの明確化、社員投票による「表彰制度」、「ジョブローテーション制度」の導入により、従業員の満足度と定着率の向上を図っています。

多様な人材の採用を推進しており、キャリア・性別・国籍等にとらわれない適材適所を重視した採用活動を行っています。女性活躍支援としては、時短勤務・時間休・テレワーク・時差出勤といった柔軟な働き方を可能にする制度や、育児休業からの復帰時キャリア形成面談、ワーキングマザー・ファーザーの交流の場を提供しています。障がい者雇用促進にも取り組み、2024年には共同農園「TSUNAGU farm」を開園し、障がいのある方が生き生きと働ける環境づくりを進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データを示します。連結子会社は公表義務の対象外のため記載を省略しています。男女の賃金の差異は、主に勤続年数や役職比率の差によるものです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 41.3%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 71.8%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 71.3%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 64.7%

多様性・登用


各指標の数値は提出会社単体のものです。

指標 数値
外国籍社員比率 7.34%
女性社員比率 76.96%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ヤーマンは、美容健康関連事業を主軸に展開する企業グループです。家庭用美容健康機器や化粧品の研究開発から製造、仕入販売までを一貫して手掛けています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、美容健康関連事業を主たる事業としており、家庭用美容健康機器(フェイスケア・ボディケア等)や化粧品、バラエティ雑貨などの研究開発・製造・仕入販売を行っています。収益は主に、これらの製品を多様な販売チャネルを通じて個人消費者に提供することから得ています。

具体的には、販売チャネルを基礎とした四つの報告セグメントと、その他の事業セグメントで構成されています。

通販部門

テレビによる通信販売業者、カタログ通販会社、インターネット専売業者を経由した個人消費者への販売を行っています。収益は、これらのチャネルを通じた個人消費者への販売から得ています。運営は、ヤーマンおよびLABO WELLが行っています。

店販部門

家電量販店、大手百貨店、バラエティショップ等への販売を行っています。収益は、これらの店舗を通じた販売から得ています。運営は、ヤーマンが行っています。

直販部門

インフォマーシャルや雑誌、新聞、Web等を用いた個人消費者への販売を行っています。収益は、これらの媒体を通じた個人消費者への直接販売から得ています。運営は、ヤーマンおよびforty-fourが行っています。

海外部門

海外の通信販売業者、卸売業者、個人消費者等への販売を行っています。収益は、海外市場での製品販売から得ています。運営は、ヤーマン、YA-MAN U.S.A. LTD.、雅萌(上海)美容科技有限公司、雅萌(浙江)電子商務有限公司が行っています。

その他の事業セグメント

報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、先端電子部門を含んでいます。

同社グループの事業セグメント別売上高を見ると、当連結会計年度においては海外部門が最も大きな割合を占めています。また、特定の顧客であるGlo Medical (HK) Co.,Limitedへの売上高が、当連結会計年度の総売上高の一定割合を占めています。

セグメント 売上高(2024年12月期) 売上高(2025年12月期)
海外部門 58.6億円 54.3億円
店販部門 80.7億円 49.5億円
直販部門 75.2億円 48.5億円
通販部門 33.3億円 14.8億円
その他の事業セグメント 2.6億円 5.3億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5期間で変動が見られます。売上高は、直近の2025年12月期において減少傾向を示しており、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は損失を計上する結果となりました。

当連結会計年度は、決算期変更に伴い8ヶ月間の変則決算となっています。この損失は、将来的な成長基盤を確立するための戦略的な投資と、国内事業の収益構造改革の過渡期にあること、および連結子会社であるforty-fourの取得時に認識したのれんについて減損損失を計上したことが主な要因となっています。営業活動によるキャッシュ・フローは、前期に資金を獲得していましたが、当期は資金を使用する状況に転じています。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 409億円 430億円 320億円 250億円 172億円
経常利益 80.6億円 59.2億円 10.1億円 3.1億円 △6.4億円
経常利益率 19.7% 13.8% 3.2% 1.2% △3.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 55.9億円 39.1億円 4.0億円 7.1億円 △12.0億円
1株当たり当期純利益(円) 101.54 71.12 7.24 12.85 △21.77

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から減少しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期はプラスでしたが、当期は営業損失を計上したことによりマイナスに転じています。

これらの指標の変化は、当連結会計年度における戦略的な投資や減損損失の計上といった一時的な要因が影響している可能性があります。

指標 2025年4月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 55.9百万円 41.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.4百万円 △1.7百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ヤーマンは現在、将来の成長基盤を確立するための戦略的な投資と、国内事業の収益構造の抜本的改革の過渡期にあります。この変革期において、一時的に損失を計上し、資金を使用する状況となっています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が高い水準を維持しています。これは、プライム市場の平均と比較しても高い傾向を示しています。一方で、ROE(自己資本利益率)は当期にマイナスとなり、前期もプライム市場平均を下回る水準となっています。手元資金である現金及び預金は減少傾向にありますが、依然として一定の厚みがある状況です。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 259億円 244億円
自己資本比率 88.0% 87.4%
ROE(自己資本利益率) 2.8% -4.8%
現金及び預金 170億円 145億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


当連結会計年度における同社グループのキャッシュ・フローは、営業活動、投資活動、財務活動のいずれにおいても資金を使用する結果となりました。本業の資金の出入りを示す営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純損失の計上や売上債権、棚卸資産の増加が主な要因となり、資金を使用する状況となっています。投資活動によるキャッシュ・フローも、金型等の有形固定資産の取得に資金を投じており、将来に向けた投資が行われていることを示しています。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いと長期借入金の返済により資金を使用しています。全体として、事業の過渡期における資金使用と投資が先行している状況であり、今後の収益改善と売上回復が雇用や給与の安定性に影響を与える可能性があります。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 22.2億円 △14.1億円
投資CF 1.5億円 △1.8億円
財務CF △11.8億円 △9.6億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 23.7億円 △15.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループが属する美容健康関連業界では、市場規模の拡大に伴い、新規参入企業や既存競合他社との競争が激化するリスクがあります。また、広告宣伝活動による売上高の増加が当初想定を下回る場合や、効果発現に時間を要する場合には、同社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

研究開発に関する専門技術やノウハウ等の機密情報について、人材の他社への流出その他の予期せぬ事象により流出した場合には、同社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。同社グループは特定の個人への依存を避け、漏洩防止体制を整えています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ヤーマンは「美しくを、変えていく。」という企業スローガンのもと、お客様の理想の美しさを追求し、世界中に夢や驚きを届けることを目指しています。美と健康を通じて社会に貢献する企業として、独自の価値観と文化を育んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは「美しくを、変えていく。」という企業スローガンを掲げています。お客様の理想の美しさをかなえ、世界中に夢や驚きを届けるために、新しい「美のカタチ」を追求し続けることを経営方針としています。

中長期的には「日本発のグローバルブランド・カンパニー」となることをビジョンとしています。他者が真似できない製品を作り続けるとともに、新しい発想で新たな市場を創造することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループでは、従業員一人ひとりが「志をカタチに」、「オリジナリティの追求」、「チャンスは自ら」、「お客さまファースト」、「共に創る」という5つのクレドを遵守しています。お客様をはじめとする様々なステークホルダーのためにできること・すべきことを常に意識しています。

人と組織が共振し合い、無限に成長し続ける会社を目指しており、一人ひとりの多様性を活かして自ら行動し、成果を生み出す姿勢を重視しています。全てのステークホルダーの基本的人権を尊重し、不当な差別がないよう教育と啓蒙を徹底しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは当面の経営課題として、研究開発活動の強化に注力しています。具体的には「表情筋研究所」を軸に、産学連携の推進など研究開発への投資をさらに強化していく方針です。

企業ブランディングの強化も重要なテーマであり、多様な人材の活用による組織の強化と活性化、SDGs推進に向けた環境問題への取り組みを通して「ヤーマン」ブランドの確立と浸透を図っています。また、グローバル展開の強化も掲げており、全世界への展開を目指し、ユニバーサルデザインの推進や各種認証の取得による製品開発を進めています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ヤーマンは、取締役会と監査等委員会を軸としたガバナンス体制を構築しています。経営の効率性と透明性を高めることを重要な経営課題としています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


筆頭株主は山﨑静子氏であり、代表取締役社長の山﨑貴三代氏も上位株主の一人です。創業家が上位を占める資本構成となっており、特定の株主グループが経営に強い影響力を持つ傾向が見られます。

株主名 持株比率
山﨑 静子 17.31%
山﨑 貴三代 11.27%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 5.80%
一般社団法人美山﨑 5.10%
山﨑 光英 4.45%


日本マスタートラスト信託銀行及び日本カストディ銀行の信託業務に係る株式数は、同社として把握できないため記載されていません。
上記のほか、同社所有の自己株式3,327,698株があります。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は5名(男性3名・女性2名)で構成され、女性役員比率は40.0%です。代表取締役社長は山﨑貴三代氏が務めています。社外取締役比率は60.0%です。

氏名 役職 主な経歴
山﨑 貴三代 代表取締役社長 1983年4月同社入社、1986年7月取締役マーケティングマネージャー、1999年2月代表取締役社長より現職。
宮﨑 昌也 取締役管理本部長 1996年8月同社入社、2008年1月取締役管理本部長兼経理部長、2010年1月取締役管理本部長より現職。


社外取締役は、鳥山望氏(元岡三証券上席執行役員)、石田和男氏(元北興化学工業専務執行役員)、井川沙紀氏(元BLUE BOTTLE COFFEE Inc. Asia President)です。

同社は2025年7月25日付で監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行しています。社外取締役は企業経営やコーポレート・ガバナンス、財務会計、ブランディング等の幅広い知見と経験に基づき、客観的な立場から経営を監督する役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、企業価値の持続的な向上を促すインセンティブとして機能するよう設計されています。報酬は各役員の役位、担当職務、成果、会社への貢献度などを総合的に勘案して決定されています。基本報酬は月例の固定報酬であり、業績連動報酬や非金銭報酬は導入されていません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
社外監査役 3名 4百万円 1.3百万円


同社は、2025年7月25日付で監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行しています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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