※本記事は、株式会社グリーンエナジー&カンパニー の有価証券報告書(2026年4月期、2025年5月1日 ~ 2026年4月30日、2026年7月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
グリーンエナジー&カンパニーは、再生可能エネルギー事業を主軸に、太陽光発電施設や系統用蓄電所、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの企画、開発、販売、運用、管理を手掛けています。同社グループは「新しい常識で、人と地球をグリーンにする。」をパーパスに掲げ、フロー収益とストック収益の両モデルで事業を展開しています。
単体従業員数は27名、連結従業員数は159名です。同社グループのセグメントは再生可能エネルギー事業の単一です。
主な国内グループ会社は、グリーンエナジー・プラス、グリーンエナジー・ライフ、グリーンエナジー・ファシリティーズ、グリーンエナジー・ネックス、GREEN ACTIONなどです。
グリーンエナジー&カンパニーは、2024年5月1日付で吸収分割によりグループ体制を再編しました。事業活動の主体が各事業会社へ移管され、同社の売上高は減少しましたが、これはグループ内の役割変更によるものです。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
グリーンエナジー&カンパニーは、「新しい常識で、地球と人をグリーンにする。」というPURPOSEのもと、持続可能なエネルギー社会の実現を目指しています。このビジョンを達成するため、社員の成長と活躍を重視し、多様な働き方を支援する環境づくりに力を入れている会社です。専門性を高めながら社会貢献性の高い事業に携わりたい方にとって、魅力的な環境が期待できるでしょう。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
グリーンエナジー&カンパニーでは、比較的若手から中堅層が中心となって事業を推進している傾向が見られます。平均勤続年数と平均年齢から、一定の定着感がありつつも、新しい人材が活躍できる機会も豊富にあることがうかがえます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,491,033円 |
| 平均勤続年数 | 5.2年 |
| 平均年齢 | 41.2歳 |
| 単体従業員数 | 27人 |
| 連結従業員数 | 159人 |
| 単体のグループ内比率 | 17.0% |
退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
グリーンエナジー&カンパニーは、サステナビリティを経営の最重要課題と位置付け、自己変革に挑戦する社員を尊重し、成長・活躍・自己実現の場を提供することを人材育成方針としています。社員の成長を促進する教育機会の提供、将来の管理職や経営層の育成、多様な仕事を経験させる人材配置を通じて、組織全体の活性化を図っています。
具体的な取り組みとしては、活躍する社員の待遇・環境向上を目的とした「グリーン制度」の拡充・強化を進めています。また、2025年3月には「グリーンエナジー大学」を開設し、マーケティング、DX、GXに関する講座を提供することで、社員が常に進化するビジネススキルや市場知識を習得できる環境を整備しています。
社員の多面的かつ総合的なキャリア構築を支援するため、積極的なジョブローテーションや、社員自身がキャリア構築に能動的に取り組める「グリーンジョブチェンジ制度」(社内FA制度)を設置しています。これにより、持株会社と事業会社の垣根を越えた人材流動を促進し、各組織の活性化に貢献しています。さらに、事業に有効な各種技術資格やビジネス資格の取得にかかる費用支援など、資格取得しやすい環境の維持継続にも取り組んでいます。
女性活躍支援においては、同社の女性比率が36.5%と業界水準から見ても高い水準であり、女性活躍推進法に基づく自主行動計画を実行しています。テレワーク勤務や短時間勤務といった柔軟な働き方に関わる制度の再整備と拡充、業務効率化のためのDX推進、育児短時間勤務制度、時間有給休暇制度、在宅勤務制度、産前・産後休業などの育児支援制度を設けています。
働き方の見直しとして、社員の多様性、人格、個性を尊重し、一人ひとりが能力を十分に発揮できる雇用環境の整備に努めています。男性育児休業取得率の推進、在宅勤務、時差勤務、時間単位の有給休暇制度など、職種や職場環境に応じた柔軟な勤務制度を整備し、社員のワークライフバランスを推進しています。過重労働防止のためGoogle Workspaceを活用した円滑なコミュニケーションや業務シェア、コミュニケーションエリア設置などのオフィス環境整備、公園等でウォーキングしながらWeb会議に参加できる「グリーン・ウォーキング制度」といったユニークな取り組みも行っています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。管理職に占める女性労働者の割合及び労働者の男女の賃金の差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 男性育児休業取得率(正規雇用労働者) | 0.0% |
| 男性育児休業取得率(パート・有期労働者) | 0.0% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ 株式会社グリーンエナジー・プラス
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 男性育児休業取得率(正規雇用労働者) | 0.0% |
| 男性育児休業取得率(パート・有期労働者) | 0.0% |
▼ 株式会社グリーンエナジー・ライフ
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 男性育児休業取得率(正規雇用労働者) | 0.0% |
| 男性育児休業取得率(パート・有期労働者) | 0.0% |
▼ 株式会社グリーンエナジー・ファシリティーズ
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 男性育児休業取得率(正規雇用労働者) | 0.0% |
| 男性育児休業取得率(パート・有期労働者) | 0.0% |
人材育成・エンゲージメント
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 有給休暇平均取得日数 | 11.4日 |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
グリーンエナジー&カンパニーは、「新しい常識で、人と地球をグリーンにする。」をパーパスに掲げ、再生可能エネルギー事業を展開しています。太陽光発電施設や系統用蓄電所、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスなどの企画から開発、販売、運用、管理までを一貫して手掛けています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、再生可能エネルギー事業の単一セグメントで事業を展開しています。このセグメントは「太陽光発電設備・系統用蓄電所事業」と「ネットゼロ・エネルギー・ハウス事業」の二つの事業領域で構成されています。
収益モデルは、太陽光発電施設や系統用蓄電所、住宅などの開発・販売による収益と、販売後の運用サービスや同社グループが保有する資産から継続的に得られる収益に大別されます。運用・サービス収益はO&Mや設備管理、アグリゲーションなどから、保有・運用収益は太陽光発電施設や系統用蓄電所などの保有・運用による売電収入や蓄電所の運用収入から得ています。
同社グループは、本邦以外の外部顧客への売上高はなく、国内市場に特化しています。また、外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める特定の相手先はありません。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は継続的に増加傾向にあります。特に直近の当連結会計年度においては、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも大幅な増加を示しており、事業規模の拡大と収益性の向上がうかがえます。
| 項目 | 2022年4月期 | 2023年4月期 | 2024年4月期 | 2025年4月期 | 2026年4月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 71.9億円 | 88.5億円 | 96.8億円 | 116億円 | 184億円 |
| 経常利益 | 4.9億円 | 5.2億円 | 5.0億円 | 4.1億円 | 10.3億円 |
| 経常利益率 | 6.8% | 5.8% | 5.2% | 3.5% | 5.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2.8億円 | 3.2億円 | 3.3億円 | 2.8億円 | 5.0億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 22.68 | 26.47 | 27.02 | 22.41 | 40.48 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期と比較して大きく増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から大幅に向上しており、組織全体の生産性が高まっている傾向が見られます。これらの指標の改善は、事業規模の拡大と効率的な事業運営が寄与していることを示唆しています。
| 指標 | 2025年4月期 | 2026年4月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 72.6百万円 | 115.5百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 3.4百万円 | 7.5百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
グリーンエナジー&カンパニーは、財務の安定性を確保しつつ、事業の成長と拡大に向けた基盤を強化している段階にあります。本業で得た資金を効率的に活用し、将来への投資も進めている状況です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
グリーンエナジー&カンパニーの財務基盤を見ると、自己資本比率は当期で34.3%となっています。これはプライム市場の非製造業平均24.2%と比較して高い水準を示しています。
ROE(自己資本利益率)は当期で9.1%となり、前期の5.3%から改善しています。プライム市場平均の9.4%に近い水準にあります。
手元資金である現金及び預金は、当期末に20.3億円と前期から増加しており、資金の厚みがある状況です。これらの財務状況は、事業運営の安定性や将来の成長投資の余力に影響を与える要素となります。
| 指標 | 2025年4月期(前期) | 2026年4月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 53.0億円 | 56.9億円 |
| 自己資本比率 | 39.0% | 34.3% |
| ROE(自己資本利益率) | 5.3% | 9.1% |
| 現金及び預金 | 9.8億円 | 20.3億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
グリーンエナジー&カンパニーのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、当期に13.2億円の増加となりました。これは前期の減少から大きく改善しています。主な要因は、税金等調整前当期純利益の計上や棚卸資産の減少などによるものです。
投資活動によるキャッシュフローは、当期に△2.7億円の減少となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出があった一方で、貸付金の回収による収入があったためです。前期と比較すると減少幅は縮小しています。
財務活動によるキャッシュフローは、当期に1.3億円の増加となりました。長期借入れによる収入や社債の発行による収入があった一方で、長期借入金の返済による支出などがありました。
これらの結果、フリーキャッシュフローは当期に10.5億円のプラスとなり、前期のマイナスから大きく改善しています。本業で得た資金で投資を賄い、余剰資金を生み出している状況です。これは、事業の安定的な成長と、それに伴う雇用や給与の安定性にもつながる財務状況を示しています。
| 項目 | 2025年4月期(前期) | 2026年4月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | △9.6億円 | 13.2億円 |
| 投資CF | △6.6億円 | △2.7億円 |
| 財務CF | 10.3億円 | 1.3億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | △16.2億円 | 10.5億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
グリーンエナジー&カンパニーは、主たる販売先が個人顧客であるため、個人消費者の需要動向の影響を受ける傾向があります。景気動向や金利水準、住宅税制の改正などにより需要が減少した場合、業績に影響を与える可能性があります。
また、政府の施策として「改正FIT法」における制度変更やルールの厳格化、系統連系の遅れ等により顧客の購入意欲が減退した場合にも、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
グリーンエナジー&カンパニーは、事業活動の主要な部分を代表取締役社長に依存している状況です。同社グループでは、過度な依存を改善すべく組織的な経営体制を構築中であると説明しています。しかし、現時点では代表者が離職するような事態となった場合、業績に重大な影響を与える可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
グリーンエナジー&カンパニーは、「新しい常識で、地球と人をグリーンにする。」というPURPOSEを掲げ、持続可能な社会の実現を目指しています。個人や社会にとって最適な選択肢を追求し、事業を通じて新たな価値を創造する企業文化を育んでいます。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは、「新しい常識で、地球と人をグリーンにする。」というPURPOSEのもと、事業を推進しています。そして「1000万人が、『自分でつかうエネルギー』を『自分で創る』社会を実現する。」ことをビジョンとして掲げています。再生可能エネルギーの経済的利得性に着目し、個人の家計や地域中小企業の財務基盤に組み込むことで、「個人や企業の永続性」と「再生可能エネルギー社会」の同時実現を目指しています。個人が積極的に参加できる商品開発及び提供を推進し、クリーンテック企業として成長と企業価値向上を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、サステナビリティを経営の最重要課題と位置づけ、最適解を考え、常識を疑い、新しい手段にチャレンジし続けることを大切にしています。自己変革に挑戦する社員を尊重し、成長・活躍・自己実現の場を提供することを目指しています。社員の多様性、人格、個性を尊重し、一人ひとりが能力を十分に発揮できる雇用環境の整備に努めています。社員が生き生きと働ける「働きがい」のある職場を目指し、柔軟な勤務制度など、ワークライフバランスを推進する取り組みを多面的に行っています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、中長期的な企業価値向上を実現するため、複数の課題に取り組んでいます。事業開発プロセスの標準化及び生産性向上を目指し、AI及びデジタル技術を積極的に活用した事業基盤の構築を進めています。人的資本及び経営人材への投資も重点テーマであり、専門性を有する人材の確保・育成、社員が自ら考え挑戦し成長できる環境整備、多様な人材が能力を発揮できる組織づくりを強化しています。また、ガバナンス、内部統制及びリスク管理の強化も図り、適切かつ透明性の高い意思決定とコンプライアンス体制の充実を推進しています。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
グリーンエナジー&カンパニーは監査等委員会設置会社として、迅速な意思決定と監督機能の強化を両立する経営体制を構築しています。取締役会は社外取締役が半数を占める構成となっています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
グリーンエナジー&カンパニーの筆頭株主はエフピーライフです。代表取締役社長である鈴江崇文氏も上位株主の一人として名を連ねており、同社の資本構成は特定の株主グループによって支えられている傾向が見られます。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| エフピーライフ | 58.70% |
| 鈴江 崇文 | 10.32% |
| 日本証券金融 | 2.18% |
| TOFU合同会社 | 2.10% |
| 佐久間 淳一 | 0.90% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は5名(男性4名・女性1名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役社長は鈴江崇文氏が務めています。社外取締役比率は80.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 鈴江 崇文 | 代表取締役社長 | 1997年三井ホーム入社、2001年LIXIL住宅研究所入社。2002年スズケン&コミュニケーション取締役、2008年同社代表取締役。2009年同社設立とともに代表取締役社長に就任より現職。 |
社外取締役は、山中哲男氏(インプレス(現トイトマ)代表取締役)、三谷恭也氏(日本APセンター代表取締役副社長)、山田善則氏(日本M&Aセンター(現日本M&Aセンターホールディングス)社外取締役)、飯田花織氏(表参道パートナーズ法律事務所共同代表パートナー)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役が取締役会の半数を占めることで監督機能を強化しています。監査等委員である取締役は、専門知識に基づき経営監視を行っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
グリーンエナジー&カンパニーの役員報酬は、業務執行取締役に対しては固定報酬、賞与、株式報酬(ストック・オプション含む)で構成されています。一方、社外取締役および監査等委員である取締役の報酬は、経営陣の監査・監督の立場を考慮し、業績連動性を排除した固定報酬のみで構成されています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 1名 | 1百万円 | 1.2百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 22百万円 | 5.4百万円 |
役員報酬の総額は22.95百万円であり、対象となる役員の合計人数は5名です。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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