【平均年収510万円】コスモス薬品 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

【平均年収510万円】コスモス薬品 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

コスモス薬品は、医薬品・化粧品・雑貨・一般食品などを扱うドラッグストア事業を全国で展開しています。関東から九州まで広範囲に店舗を運営し、直近期も増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社コスモス薬品 の有価証券報告書(2026年5月期、2025年6月1日 ~ 2026年5月31日、2026年8月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


コスモス薬品は、「コスモス薬品の店があることで、その地域の日常の暮らしが豊かになることを目指します」を経営理念に掲げ、医薬品・化粧品・雑貨・一般食品などの消耗品を扱うドラッグストア事業を展開しています。2026年5月末現在、関東から九州まで1,708店舗を運営しています。

単体従業員数は5,977名、連結従業員数は5,984名です。同社グループの事業セグメントは単一です。

主な国内グループ会社は、グリーンフラッシュなどです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


コスモス薬品は、地域社会の生活インフラとしてドラッグストアを展開し、人々の豊かな暮らしを支えることを目指しています。従業員の成長と活躍を重視し、性別や経験に関わらず意欲と能力を評価する企業文化が特徴です。地域に根差した事業展開を通じて、働きがいのある環境づくりにも力を入れています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


コスモス薬品では、比較的若い年齢層の従業員が中心となっており、平均勤続年数から一定の定着傾向が見られます。これは、地域に密着した事業展開の中で、従業員が長期的にキャリアを築ける環境が提供されていることを示唆しています。

項目 数値
平均年間給与 5,100,432円
平均勤続年数 7.4年
平均年齢 32.1歳
単体従業員数 5,977人
連結従業員数 5,984人
単体のグループ内比率 99.9%


同社には確定給付型の退職給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度)があります。この制度は国内の従業員に適用されます。退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、退職給付債務は19.9億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、社是である「純情」を掲げ、「まじめで一生懸命な人材」の採用と活躍を重視した人材戦略を展開しています。医薬品登録販売者の資格取得を奨励し、自社テキストやオンラインセミナーなどのサポート体制を整えることで、従業員の専門性向上と処遇改善を図っています。

給与や賞与の決定においては、物価動向や労働市場、業績を総合的に考慮し、随時見直しを行っています。学歴・年齢・性別に関わらず、業務への取り組み成果と評価が反映される人事評価制度を採用しており、従業員のやる気を重視した責任あるポストへの登用を進めています。

また、従業員が心身ともに充実して働けるよう、業務知識やマネジメントスキルに加え、介護や育児に関する教育も実施しています。ハラスメントには厳しく対処し、サプライチェーン全体での人権尊重にも取り組むなど、「人を大切にする企業文化」を醸成しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。これらの指標は、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づき算出されています。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 13.5%
男性労働者の育児休業取得率 62.4%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 50.1%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 78.8%
労働者の男女の賃金の額の差異(パート有期労働者) 116.9%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社コスモス薬品は、医薬品、化粧品、雑貨、一般食品といった日常生活に不可欠な消耗品を幅広く取り扱うドラッグストアを全国で展開しています。地域住民の日常の暮らしを豊かにすることを目指し、顧客の生活に密着したサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、医薬品・化粧品等の小売業を単一セグメントとして事業を営んでいます。高品質な商品を可能な限り低価格で提供する「毎日安い(エブリデイ・ロー・プライス)」政策を追求し、ローコストオペレーションを徹底することで収益を上げています。また、自社競合を厭わない積極的な新規出店と新商勢圏への店舗網拡大を図る「小商圏型メガドラッグストア」という独自戦略を展開しています。

同社グループは、株式会社コスモス薬品と連結子会社である株式会社グリーンフラッシュで構成されています。株式会社グリーンフラッシュは、同社グループの店舗の総合維持管理業務を担う障害者雇用特例子会社です。

同社グループの収益は、主に医薬品、化粧品、雑貨、一般食品、その他といった商品区分からの販売によって得られています。特に一般食品部門が販売実績の大部分を占めており、前期と比較して大きく伸長しています。地域別では九州地区での販売実績が最も大きく、関東地区や中部地区も高い成長を示しています。同社グループは日本国内のみで事業を展開しており、海外からの収益や特定の主要顧客への収益集中はありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5期にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも一貫して増加傾向にあります。特に直近の当連結会計年度においても、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の全てで前期を上回る結果となりました。

項目 2022年5月期 2023年5月期 2024年5月期 2025年5月期 2026年5月期
売上高 7,554億円 8,277億円 9,650億円 1兆114億円 1兆996億円
経常利益 329億円 331億円 343億円 432億円 446億円
経常利益率 4.4% 4.0% 3.6% 4.3% 4.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 232億円 238億円 245億円 310億円 320億円
1株当たり当期純利益(円) 584.76 600.96 308.61 390.86 404.33

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、従業員1人あたり営業利益は前期から横ばいとなっています。これは、積極的な新規出店と販売戦略により売上高が伸長した一方で、インフレによるコスト上昇や店舗数増加に伴う費用増が影響していると考えられます。

指標 2025年5月期 2026年5月期
従業員1人あたり売上高(連結) 177.2百万円 183.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 7.1百万円 7.1百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


コスモス薬品の財務状況を見ると、本業で安定した資金を生み出しつつ、将来に向けた積極的な投資を行っていることがうかがえます。これにより、事業拡大を図る成長フェーズにあることが示されています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


コスモス薬品の財務基盤は、自己資本比率が47.6%となっており、前期の49.1%からやや減少しています。これはプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は11.8%で、プライム市場平均の9.4%を上回る水準です。手元資金である現金及び預金は前期から増加しており、確保されています。これらの財務状況は、同社グループが安定した経営を維持していることを示しており、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素です。

指標 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
純資産 2,575億円 2,837億円
自己資本比率 49.1% 47.6%
ROE(自己資本利益率) 12.7% 11.8%
現金及び預金 570億円 613億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


コスモス薬品のキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは588億円のプラスとなり、前期から増加しています。これは主に税金等調整前当期純利益や減価償却費、仕入債務の増加が要因となっています。一方で、投資活動によるキャッシュフローは819億円のマイナスとなり、前期からマイナス幅が拡大しています。これは主に有形固定資産の取得による支出が大きく影響しています。

その結果、フリーキャッシュフローは231億円のマイナスとなっており、本業で得た資金を上回る積極的な投資を行っている状況です。財務活動によるキャッシュフローは193億円のプラスで、長期借入れによる収入が主な要因です。同社グループは、事業拡大のための投資を積極的に進めており、将来の成長に向けた基盤を構築している段階にあることがうかがえます。

項目 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
営業CF 525億円 588億円
投資CF △554億円 △819億円
財務CF 77.2億円 193億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △29.8億円 △231億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」による規制改正が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、ドラッグストア業界における激しい企業間競争や寡占化の進行が、今後の市場環境に影響を与えるリスクとして認識されています。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループは、店舗数の拡大ペースに対応した人材の確保・育成に支障をきたす状況が発生した場合、出店ペースの減速や顧客サービスの低下により業績に影響を及ぼす可能性があります。また、医薬品販売業務や調剤業務に必要な薬剤師または医薬品登録販売者の有資格者の確保も重要な課題とされています。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


コスモス薬品は、「コスモス薬品の店があることで、その地域の日常の暮らしが豊かになることを目指します」という経営理念を掲げています。地域生活者の満足を追求し、日々の生活に欠かせないインフラとなることを目指す企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループの経営理念は、「コスモス薬品の店があることで、その地域の日常の暮らしが豊かになることを目指します」というものです。忙しい現代人にとって最も大切な「時間の節約」を消費者最大のニーズと捉えています。

日常生活で必要な消耗品を満載したドラッグストアを展開することで、地域の生活を便利で豊かなものとし、「地域生活者=お客様」の更なる満足を追求することを経営の基本方針としています。医薬品・化粧品の専門知識を持つスタッフによる「ライトカウンセリング」など、人的なサービス強化にも努めています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、社是に「純情」を掲げ、「まじめで一生懸命な人材」の採用に力を注ぎ、そのような人材が活躍できる企業文化を大切にしています。入社後は学歴・年齢・性別に関係なく、本人のやる気を重要視した上で責任のあるポストへの登用を進める方針です。

「人を大切にする企業文化」に誇りを持ち、セクシャルハラスメントやパワーハラスメント、カスタマーハラスメントに対して厳しく対処しています。従業員一人ひとりが仕事を通して「人間としての成長」を目指し、目標達成の喜びを仲間と分かち合い、グループ全体の更なる成長を目指す企業風土です。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、積極的な店舗展開による更なる飛躍を目指しており、そのためには店舗運営のマネジメントレベル向上が不可欠であると認識しています。重要課題として、①人材教育、②マニュアルの整備、③コンピュータシステムの充実の3つを挙げ、組織改革に取り組んでいます。

チェーンストアとしての永続的な成長を実現するため、規模の拡大に応じた段階的な組織の再構築と情報システムの見直しを進めています。将来を見据えた組織・システムの構築を継続的に推進していく方針です。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


コスモス薬品は、監査等委員会設置会社として、経営の透明性と公平性を重視したガバナンス体制を構築しています。迅速な意思決定とコンプライアンスの徹底を通じて、企業価値の向上を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


コスモス薬品の筆頭株主は有限会社萬緑です。上位株主には、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託銀行のほか、公益財団法人余慶会、複数の管理信託が名を連ねています。特定の法人や信託が上位に位置する資本構成となっています。

株主名 持株比率
有限会社萬緑 38.65%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 7.93%
日本カストディ銀行(信託口) 4.13%
公益財団法人余慶会 3.79%
管理信託(A036)受託者 SMBC信託銀行 3.03%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性4名・女性2名)で構成され、女性役員比率は33.3%です。代表取締役社長は横山英昭氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
横山 英昭 代表取締役社長 2003年4月同社入社、店舗運営部エリア長、店舗運営部長を経て、2016年8月同社取締役店舗運営部長に就任。2018年6月より同社代表取締役社長、2019年8月よりグリーンフラッシュ代表取締役。
柴田 太 取締役法務部長 1998年11月同社入社、人事総務部広報課長、経営企画部長などを歴任。2012年8月同社取締役経営企画部長、2017年8月同社代表取締役社長を経て、2026年2月より同社取締役法務部長。
宇野 史泰 取締役財務経理部長 2004年2月同社入社、店舗運営部エリア長、商品部商品一課長、商品部副部長、商品部長を歴任。2025年8月同社取締役商品部長を経て、2026年2月より同社取締役財務経理部長。


社外取締役は、渡部有紀氏(法律事務所德賢所員・監査等委員)、原田知代子氏(原田正一税理士事務所員・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役会における議決権を有することで、監査・監督機能の強化を図っています。社外取締役は弁護士と税理士の資格を有しており、専門的な知見に基づき経営の監視機能を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


コスモス薬品の役員報酬は、役割や責任に応じた固定報酬、臨時的に支払われる役員賞与、そして譲渡制限付株式報酬で構成されています。譲渡制限付株式報酬は、株価上昇と企業価値向上への貢献意欲を高めることを目的としています。報酬の決定においては、独立社外取締役が過半数を占める指名・報酬委員会が審議を行い、客観性と透明性を確保しています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 93百万円 23.2百万円
監査等委員(社外除く) 1名 7百万円 7.0百万円
社外役員 2名 7百万円 3.5百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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