【平均年収554万円】大光 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

【平均年収554万円】大光 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

大光は、業務用食品の卸売業、小売業、水産品の卸売業を主軸に、東海から関東・関西まで広範なエリアで食品流通を展開しています。多数の従業員を擁し、直近期の業績は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社大光 の有価証券報告書(2026年5月期、2025年6月1日 ~ 2026年5月31日、2026年8月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


大光グループは、業務用食品の卸売業、小売業、および水産品の卸売業を主軸に事業を展開しています。東海地区を中心に、関東から関西まで広範なエリアで食品流通を支えています。

単体従業員数は583名、連結従業員数は592名です。同社グループの事業セグメントは、外商事業、アミカ事業、水産品事業、その他の4つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)マリンデリカ(水産品事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


大光は、食の分野で事業を展開しており、安定した事業基盤を持つ企業です。社員の幸福を経営理念に掲げ、多様な人材が活躍できる環境づくりに力を入れています。ここでは、同社の給与水準や働き方に関する具体的なデータを見ていきます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、社員の平均勤続年数が比較的長く、安定して働き続けられる環境が整っていることがうかがえます。平均年齢も日本の企業としては標準的な水準であり、幅広い年代の社員が活躍していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,537,000円
平均勤続年数 13.4年
平均年齢 43.8歳
単体従業員数 583人
連結従業員数 592人
単体のグループ内比率 98.5%


同社は、退職給付制度として、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付型と、会社が拠出した資金を従業員が運用する確定拠出型の両方を採用しています。この制度は同社に適用されており、連結子会社は中小企業退職金共済制度に加入しています。

退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、確定給付型の退職給付債務は4.1億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「食」「豊かさ」の本質を追究し、社員の幸福と豊かな社会の実現に貢献することを経営理念としています。人材を企業の最大の資源と捉え、社員一人ひとりの能力を引き出し、その活力を最大限に活用することで、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

給与の決定においては、個人の能力や職務内容を基本としつつ、業績、経済情勢、社会的な賃金水準を総合的に勘案しています。所属長と担当執行役員が適正かつ公正に評価を行い、成果と能力に基づく処遇を通じて、働きやすい職場環境の形成と社員の幸福の実現に努めています。

特に「多様な人材の活躍」を重要なマテリアリティの一つとして掲げ、社員がやりがいを持って働き、最大のパフォーマンスを発揮できる風土づくり、そして多様な人材が活躍の場を広げられる環境づくりを進めています。具体的には、事業部門や階層に応じた教育研修を実施し、社員のスキルアップを支援しています。また、有給休暇やリフレッシュ休暇の取得推進、介護・育児支援、職場復帰支援、女性活躍推進、障害者雇用の促進など、多様な働き方を支えるための環境整備にも取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 1.8%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 55.3%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 73.4%
労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) 84.0%

任意開示指標


同社グループが人材戦略においてダイバーシティ推進のために設定している任意開示指標です。女性管理職候補者とは、管理職(課長職以上)に向けて育成している課長代理・係長職を対象としています。

指標 目標 当連結会計年度
女性の勤続年数 10年 7.5年
女性管理職候補者比率 10% 9.4%
男性育児休業取得率 100% 100%
女性育児休業取得率 100% 100%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


大光グループは、業務用食品の卸売、小売、水産品の卸売を主軸とする事業を展開しています。多様な顧客層に対し、幅広い食品を提供することで収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、業務用食品の卸売業、小売業、及び水産品の卸売業を主な事業としています。国内での事業展開が中心であり、特定の顧客への収益集中は見られません。

外商事業

この事業では、東海地区を中心に関東から関西までをカバーする9拠点で、ホテル・レストラン等で使用される食品から給食・弁当・惣菜等に使用される食品の卸売を行っています。収益は、主に業務用食品の卸売から得ています。運営は、大光が行っています。

アミカ事業

この事業では、小規模外食業者及び一般消費者に対して、現金等で販売し商品をお客様自身に持ち帰っていただくキャッシュアンドキャリー形式による直営店舗「アミカ」を運営しています。愛知・岐阜を中心に東京・静岡・三重・滋賀・福井・長野の1都7県に54店舗を展開しており、収益は店舗での食品販売から得ています。運営は、大光が行っています。

水産品事業

この事業では、食品メーカー及び食品卸売会社等に対して、イタヤ貝、帆立貝などの貝類等の水産品の卸売を行っています。収益は、水産品の卸売から得ています。運営は、マリンデリカが行っています。

その他の事業セグメント

この事業には、太陽光発電事業が含まれています。

セグメント 売上高(2025年5月期) 売上高(2026年5月期)
外商事業 495億円 532億円
アミカ事業 232億円 234億円
水産品事業 21.9億円 28.8億円
その他の事業セグメント 16百万円 16百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5期にわたり増加傾向にあり、当期も前期から増加しました。一方で、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の当期において前期から大きく減少しています。特に親会社株主に帰属する当期純利益は、減損損失を特別損失に計上したことが影響しています。営業活動によるキャッシュ・フローは当期に収入に転じています。

項目 2022年5月期 2023年5月期 2024年5月期 2025年5月期 2026年5月期
売上高 557億円 648億円 705億円 749億円 795億円
経常利益 2.3億円 8.2億円 11.5億円 8.5億円 3.4億円
経常利益率 0.4% 1.3% 1.6% 1.1% 0.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 17百万円 4.2億円 7.6億円 5.2億円 57百万円
1株当たり当期純利益(円) 1.30 31.33 51.79 35.63 3.93

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、当期において前期から増加しています。しかし、従業員1人あたり営業利益は前期から減少する結果となりました。これは、売上規模が拡大している一方で、利益面での効率性には課題が見られることを示唆しています。当期純利益に減損損失が影響したことも、利益指標の減少の一因となっています。

指標 2025年5月期 2026年5月期
従業員1人あたり売上高(連結) 130.9百万円 134.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.4百万円 0.3百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


大光グループは、本業で得た資金を将来の成長に向けた投資に充てている状況です。財務基盤やキャッシュフローの状況から、同社グループの現在地を把握することができます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


大光グループの財務基盤は、当期末の純資産が62.4億円、自己資本比率は21.6%となっています。前期と比較すると、純資産は減少傾向にあり、自己資本比率も低下しています。

ROE(自己資本利益率)は当期が0.9%であり、前期の8.4%から大きく低下しています。現金及び預金は当期末に7.2億円となっており、前期の5.3億円から増加しています。これらの数値は、同社グループの財務状況を示しており、事業活動に必要な資金の確保状況や収益性を把握する上で重要な情報です。

指標 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
純資産 63.8億円 62.4億円
自己資本比率 23.2% 21.6%
ROE(自己資本利益率) 8.4% 0.9%
現金及び預金 5.3億円 7.2億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


大光グループの当連結会計年度におけるキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが66百万円の収入となりました。これは売上債権の増加があったものの、税金等調整前当期純利益や減価償却費、減損損失の計上などが影響しています。

投資活動によるキャッシュフローは6億61百万円の支出となっています。これは有形固定資産の取得による支出が主な要因であり、有形固定資産の売却による収入も一部ありました。

財務活動によるキャッシュフローは7億76百万円の収入となりました。長期借入金の返済による支出があった一方で、短期借入金の純増額や長期借入れによる収入が影響しています。これらの結果、フリーキャッシュフローは6.0億円のマイナスとなっており、本業で得た資金を上回る投資を行っている状況を示しています。同社グループは事業活動で得た資金を投資に充て、成長を目指している段階にあると言えます。

項目 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
営業CF △1.7億円 66百万円
投資CF △21.6億円 △6.6億円
財務CF 22.7億円 7.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △23.2億円 △6.0億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループは、食材の一定量を海外から調達しており、為替の変動や商品市況の変動が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、主要顧客が外食産業であるため、外食産業の動向が同社グループの業績に変動を及ぼす可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループは、事業の急速な拡大等により十分な内部管理体制の構築が追いつかず、適切な事業運営が困難となった場合、業績に影響を及ぼす可能性があると認識しています。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


大光グループは、業務用食品商社として「食」と「豊かさ」の本質を追求し、お客様や社員の幸福、そして豊かな社会の実現に貢献することを基本理念としています。食を通じて社会に奉仕し、持続的な成長を目指す企業風土が特徴です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、業務用食品商社として「食」「豊かさ」の本質を追究し、お客様、社員の幸福、豊かな社会の実現に貢献するという基本理念を掲げています。お客様やお取引先との信頼関係を深め、社内環境の整備と合理化・効率化を図ることを基本方針としています。

また、食に関するプロとしての責任と誇りを持ち、社会に奉仕することを目指しています。多様化するお客様のニーズに応え、市場の深耕を図ることで、一層の経営基盤強化と業績向上に努める方針です。企業価値の向上を目指し、ステークホルダーに対する社会的責任を果たすことを約束しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、人が企業の最大の資源であるという考えに基づき、社員一人ひとりの能力を引き出し、組織として最大限に活用することを目指しています。社員がやりがいを持って働き、最大のパフォーマンスを発揮できる風土づくり、多様な人材が活躍できる環境づくりを進めています。

コンプライアンス経営を重視し、法令や定款の遵守を徹底するための教育・研修を充実させています。また、サステナビリティに関する重点課題として「地球環境の保全」「地域・社会への貢献」「安全・安心な食の提供」「多様な人材の活躍」「経営基盤の強化」の5つのマテリアリティを特定し、持続可能な社会への貢献と企業価値向上を両立する取り組みを推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、持続的な成長のために次世代を担う人材の採用と育成を重要な経営課題と位置付けています。優秀な人材の獲得とワークライフバランスの推進など、従業員が活躍できる社内環境の向上を図っています。

また、それぞれの事業部門に応じた教育に取り組み、お客様に満足いただけるサービスを提供することで他社との差別化を図る方針です。食品安全に関する課題としては、プライベートブランド商品の製造委託工場における衛生管理体制や品質管理体制の強化、賞味期限管理の徹底に取り組んでいます。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


大光は監査等委員会設置会社であり、社外取締役による監査・監督機能の強化を重視しています。経営の意思決定と業務執行の分離を志向し、執行役員制度を導入しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


大光の筆頭株主は、代表取締役社長執行役員である金森武氏の資産管理会社であるKYRです。また、取締役専務執行役員の金森久氏の資産管理会社であるH2Aも主要株主の一角を占めています。このように、同社は創業家が関連会社を通じて上位株主として名を連ねる資本構成となっています。

株主名 持株比率
KYR 11.55%
大光従業員持株会 5.59%
H2A 5.37%
大垣共立銀行 4.48%
金森 智 3.99%


なお、前事業年度末に主要株主であった代表取締役社長執行役員金森武氏は、当事業年度末現在では主要株主ではなくなっています。一方で、前事業年度末に主要株主でなかったKYRは、当事業年度末現在では主要株主となっています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長執行役員は金森武氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
金森 武 代表取締役 社長執行役員 1987年9月株式会社松尾入社。1990年7月同社入社。2000年8月同社代表取締役社長。2022年8月同社代表取締役社長執行役員より現職。
倭 雅美 取締役 専務執行役員 営業本部長兼第三営業部長 1983年4月株式会社梅澤入社。1986年4月同社入社。2007年8月同社代表取締役専務営業本部長兼第三営業部長。2022年8月同社取締役専務執行役員営業本部長兼第三営業部長より現職。
金森 久 取締役 専務執行役員 アミカ事業本部長 1990年4月株式会社十六銀行入行。1998年5月同社入社。2013年8月同社専務取締役アミカ事業本部長。2022年8月同社取締役専務執行役員アミカ事業本部長より現職。
秋山 大介 取締役 常務執行役員 管理本部長兼総務部長 購買本部管掌 1994年6月株式会社北村組専務取締役。2006年9月同社入社。2009年8月同社常務取締役管理本部長。2022年8月同社取締役常務執行役員管理本部長兼総務部長 購買本部管掌より現職。
小林 秀幸 取締役 執行役員 営業本部 副本部長兼 第二営業部長 1996年4月同社入社。2006年9月同社経営企画室長。2013年8月同社取締役営業本部副本部長兼第一営業部長。2024年3月同社取締役執行役員営業本部副本部長兼第二営業部長より現職。
宮脇 崇 取締役 執行役員 第一営業部長 1998年4月同社入社。2009年2月同社羽島物流センター長兼営業第一グループ長。2022年8月同社執行役員第二営業部長。2025年8月同社取締役執行役員第一営業部長より現職。


社外取締役は、宮﨑信行氏(元大垣共立銀行執行役員東京支店長・常勤監査等委員)、吉村有人氏(吉村会計事務所代表・監査等委員)、前川弘美氏(セントラル法律事務所パートナー弁護士・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役3名で構成される監査等委員会が、取締役の職務執行の監査・監督を担っています。これにより、適正なコーポレート・ガバナンスの確保に努めています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


大光の取締役の報酬は、月ごとに支払われる固定報酬と退任時に支払われる退職慰労金で構成されています。固定報酬案は、会社の業績や個人の業務評価を考慮し、役員報酬規程に基づき作成され、監査等委員会への報告を経て取締役会で決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 7名 2.1億円 29.4百万円
社外役員 3名 21百万円 6.9百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。また、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。