【平均年収506万円】東武住販 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

【平均年収506万円】東武住販 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

東武住販は、中国地方及び九州地方を拠点に、不動産の売買や賃貸、関連事業を展開しています。特にリフォームを施した中古戸建住宅の提供に強みを持っています。直近期は売上高が減少したものの、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は増加となりました。


目次

※本記事は、株式会社東武住販 の有価証券報告書(2026年5月期、2025年6月1日 ~ 2026年5月31日、2026年8月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


東武住販は、中国地方及び九州地方を拠点に、不動産の売買、賃貸、その他不動産関連事業を展開しています。特に、リフォームを施した中古戸建住宅の提供に強みを持っています。

単体従業員数は125名です。事業セグメントは不動産売買事業、不動産賃貸事業、不動産関連事業、その他事業の4つです。

東武住販は、中国地方及び九州地方で不動産の売買や賃貸、関連事業を展開しており、特にリフォームを施した中古戸建住宅の提供に注力しています。自社で不動産の仕入れから再生、販売までを一貫して手掛けています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


東武住販は、地域に根差した中古住宅の買取再販を主力事業とする不動産会社です。従業員の長期的な活躍を重視しており、多様な働き方を支援する制度や人材育成に力を入れていることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が比較的長く、安定した就業環境が整備されている傾向が見られます。平均年齢も40代前半であり、経験豊富な人材が活躍していることがうかがえます。待遇改善への取り組みも進められており、長期的なキャリア形成を支援する姿勢が示されています。

項目 数値
平均年間給与 5,057,583円
平均勤続年数 8.9年
平均年齢 41.6歳
単体従業員数 125人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


同社は、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付型の退職給付制度を採用しています。この制度は国内の従業員に適用されます。退職一時金制度がありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、持続的な成長と企業価値向上を実現するため、従業員の増加と個々の能力向上、最適な人員配置を重視した人材戦略を掲げています。競争力の源泉である営業力の強化と従業員の社外流出防止を二つの柱とし、地域密着型の事業特性から地元中心の採用を積極的に行い、多様な経験や専門性を持つ人材を求めています。

人事制度においては、目標管理制度に基づくOJTや研修を通じて個々の能力向上を図るとともに、上場企業として相応しい行動やコンプライアンス意識の醸成にも注力しています。給与・報酬は、成績を軸とした評価に加え、行動や取組姿勢を多角的に評価する公平な体系を構築し、業績目標達成に応じた還元策も導入しています。また、定年退職後の再雇用社員に対しても、現役時と同等の処遇を維持する仕組みを整え、経験豊富な人材の活躍を支援しています。

従業員がライフステージの変化に左右されず長期的に活躍できるよう、育児介護休業法等の法定基準を上回る休暇・休業制度を整備し、柔軟な働き方を支援しています。公休日数の増加によるワークライフバランスの適正化や、金融資産形成支援セミナーの開催など、生活の安定とエンゲージメント向上を多角的にサポートする施策も展開しています。ハラスメント防止や労働時間管理、安全衛生にも取り組み、心理的安全性の高い職場環境の実現を目指しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。パート・有期労働者の男女賃金差異は、男性労働者に管理職層や歩合給対象の再雇用社員が多く含まれる一方、女性労働者にパートタイマーが多く含まれることが要因として挙げられています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 6.3%
男性労働者の育児休業取得率 50.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 59.7%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 63.8%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 33.6%

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
正社員の勤続年数 8.9年

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


東武住販は、中国地方および九州地方を拠点に、不動産の売買、賃貸、その他関連事業を展開しています。特に、リフォームを施した中古戸建住宅の提供に強みを持っています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、不動産売買事業を主軸とし、不動産賃貸事業、不動産関連事業、その他事業を展開しています。これらの事業を通じて、地域社会の不動産ニーズに応えるサービスを提供しています。海外での売上高はなく、事業は国内に集中しています。

不動産売買事業

同社の主力事業であり、自社不動産の売買と不動産売買仲介を主な内容としています。リフォームを施した中古戸建住宅の販売に注力しており、収益は自社不動産の販売と仲介手数料から得ています。当事業年度は販売件数が減少したものの、平均販売単価は上昇しました。

不動産賃貸事業

不動産賃貸仲介、不動産管理受託、自社不動産賃貸が主な内容です。賃貸仲介手数料の平均単価上昇や管理受託件数の増加、請負工事高の大幅な増加により、売上高は前期を上回りました。収益は、賃貸仲介手数料、管理料、賃貸収入、リフォーム工事等から得ています。

不動産関連事業

保険代理店事業を主な内容としており、不動産売買事業の契約数に連動して長期火災保険の新規契約が変動します。収益は、不動産の火災保険料の代理店手数料から得ています。当事業年度は、新規契約の減少に伴い売上高は前期を下回りました。

その他事業として、介護福祉事業も展開しています。物品のレンタル収入や販売が増加したことにより、売上高は前期を上回りました。

セグメント 売上高(2025年5月期) 売上高(2026年5月期)
不動産売買事業 78.7億円 74.1億円
不動産賃貸事業 2.0億円 2.2億円
不動産関連事業 36百万円 34百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


当事業年度の売上高は前期から減少したものの、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも増加しました。売上高は自社不動産売買事業の販売件数減少が影響しましたが、売上総利益は売上高利益率の良い不動産売買仲介手数料の増加や売上原価率の改善により増加しています。販売費及び一般管理費は人件費の増加により増加しましたが、営業外損益の改善も寄与し、各利益が増加する結果となりました。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


財務の安定性の観点から、東武住販の資金状況と事業リスクについて見ていきます。当期は営業活動、投資活動、財務活動のいずれにおいても資金が流出する状況となっています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


東武住販の自己資本比率は75.6%であり、前期の72.1%から増加しています。これはプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。純資産は当期で47.2億円となり、前期から増加しています。現金及び現金同等物は当期で8.1億円となり、前期から減少しています。財務基盤の安定性は、企業の持続的な成長や従業員の雇用・給与の安定性に関わる重要な要素です。

指標 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
純資産合計 44.3億円 47.2億円
自己資本比率 72.1% 75.6%
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び現金同等物 10.3億円 8.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


東武住販のキャッシュフローを見ると、当期は営業活動、投資活動、財務活動のいずれにおいても資金が流出しています。本業の稼ぎを示す営業キャッシュフローは、税引前当期純利益を計上したものの、棚卸資産の増加や法人税等の支払いによりマイナスとなりました。これは中古住宅等の積極的な仕入れによるもので、今後も営業キャッシュフローがマイナスとなる可能性があると同社は説明しています。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出でマイナスとなっています。また、財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済や配当金の支払いによりマイナスとなりました。これらの状況は、企業の資金繰りや将来の成長戦略に影響を与える可能性があります。

項目 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
営業CF 10.5億円 △25百万円
投資CF △22百万円 △11百万円
財務CF △7.7億円 △184百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) 10.3億円 △35百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社の不動産売買事業では、景気や金利、地価、税制、政策などによって顧客の購入意欲が大きく左右されるリスクがあります。また、参入障壁が高くないため、競合他社の参入により仕入価格の上昇や競争力の低下につながる可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク


同社は、不動産業界の競争激化の中で、専門的なスキルを持つスペシャリストやマネージャーの確保が重要であると認識しています。一定の採用ができなかった場合や、教育研修の効果が不十分であった場合、多くの人材が社外に流出した場合には、同社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


東武住販は、「あるものを活かす」をキーワードに、人と環境に優しい暮らしづくりに貢献することを経営理念としています。中古住宅の買取再生を通じて、持続可能な社会の実現を目指している会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


東武住販は、「エコモデルの創造を通して人と環境に優しい暮らしづくりに貢献します」を経営理念に掲げています。「あるものを活かす」をキーワードに、中古住宅の買取再生や売買仲介、賃貸仲介事業を展開しています。同社は、年収200万円から500万円前後の一次取得者層に、リーズナブルな価格で住宅を提供することを目指しています。政府の「住生活基本計画」が示す「循環型住宅市場の形成」に貢献し、中国地方と九州地方で中古住宅再生No.1企業となることを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


東武住販は、「エコモデルの創造を通して人と環境に優しい暮らしづくりに貢献します」という経営理念のもと、「物を作る時代から、物を活かす時代へ」という価値観を大切にしています。地域に密着した不動産事業を展開するため、小規模店舗を中心に組織を構成しています。同社は、営業体制を支える人材を重視し、従業員の確保と育成に力を入れています。社長を委員長とするサステナビリティ委員会を設置し、持続可能な社会への貢献に取り組んでいます。また、従業員がライフイベントに左右されず活躍できるよう、育児介護休業法等の法定基準を上回る休暇・休業制度や、多様な働き方を支援する制度を導入しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


東武住販は、人口減少や少子高齢化による空き家の増加、営業地域の拡大、販売用不動産の仕入れ強化、在庫回転率の維持向上と有利子負債の抑制を経営課題として認識しています。また、政府の施策への対応、その他事業の充実、人材の確保と育成、コーポレート・ガバナンスの充実も重点テーマです。同社は、既存店舗の充実と人材確保・教育による営業地域拡大、ウェブ情報収集強化による仕入れ強化に取り組んでいます。業務基幹システムを活用した在庫管理強化や、中古住宅に関する情報透明性の向上、カーボンニュートラルへの貢献も推進しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は、取締役会、監査役会、経営会議などの機関を設置し、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでいます。社外役員も選任されており、経営の透明性と公正性の確保に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


東武住販の株主構成を見ると、代表取締役社長である荻野利浩氏が筆頭株主となっています。その他、関連会社や社員持株会も上位株主として名を連ねており、特定の株主グループが同社の経営を支えている構造が見られます。

株主名 持株比率
荻野利浩 38.65%
O T C 5.10%
東武住販社員持株会 1.85%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性8名・女性2名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役社長は荻野利浩氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
荻野 利浩 代表取締役社長 1972年東洋通信機株式会社入社、1976年東洋地所株式会社入社。1984年同社設立、代表取締役社長に就任。1990年株式会社マネジメントケアー、株式会社東武エステートの代表取締役社長・取締役に就任。2006年株式会社人財プロモーション代表取締役社長に就任し、現職。
細江 直樹 常務取締役山口営業部長(兼)住まいサポート 事業部長(兼)事業開発部長 1995年伊藤機械工業有限会社入社。1999年同社入社後、九州地区営業部長などを歴任。2010年取締役就任、2015年常務取締役に就任。2017年住まいサポート事業部長、山陽営業部長、事業開発部長。2025年山口営業部長兼住まいサポート事業部長兼事業開発部長となり、現職。
三浦 直樹 取締役福岡支社長 (兼)福岡支社営業部長 (兼)九州西部営業部長 1995年有限会社東洋商事入社。1999年同社入社後、九州地区不動産営業指導部長などを歴任。2010年取締役就任。2016年福岡支社長兼福岡支社営業部長、2025年福岡支社長兼福岡支社営業部長兼九州西部営業部長となり、現職。
河村 和彦 取締役経理部長 1983年株式会社山口銀行入行。支店長などを歴任後、2015年同社入社。同年取締役就任、管理部長を経て、2021年経理部長に就任し、現職。


社外取締役は、白水一信氏(白水公認会計士事務所代表)、岡村聖爾氏(石川金属工業株式会社特別顧問)、宝田めぐみ氏(宝田グローバルアドバイザーズ株式会社代表取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会が経営を監督する体制をとっています。社外取締役は、専門的な知見や豊富な経営経験に基づき、独立した立場から取締役会の監督機能を高める役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


東武住販の役員報酬は、毎月定額が支給される基本報酬を主軸としています。加えて、企業価値の持続的な向上と株主との価値共有を目的とした譲渡制限付株式を付与する報酬制度も導入されています。報酬の決定においては、独立社外取締役と独立社外監査役で構成される報酬委員会が審議に関与し、客観性と説明責任の強化を図っています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 46百万円 11.4百万円
監査役(社外除く) 2名 10百万円 5.1百万円
社外役員 5名 17百万円 3.4百万円


なお、報酬総額には使用人兼務取締役2名に対する使用人給与相当額17,645千円は含まれていません。また、監査役の支給額および支給人員には、期中に辞任した監査役1名が含まれています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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