※本記事は、株式会社アバントグループ の有価証券報告書(2025年6月期、2024年7月1日 ~ 2025年6月30日、2025年9月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
アバントグループは純粋持株会社であり、単体従業員数は56名、グループ連結従業員数は1,707名です。
同社グループは、企業価値向上を目指す顧客の経営判断と改革を支援するソフトウエア会社です。ソフトウエア・システムの開発・販売・保守、およびコンサルティング・BPOサービスを通じて、経営のデジタルトランスフォーメーションに貢献しています。連結子会社7社で構成されています。
主な国内グループ会社は、アバント、インターネットディスクロージャー、ジール、ディーバ、VISTA(経営コンサルティングサービス)などです。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
アバントグループは、純粋持株会社としてグループ全体の経営戦略を推進しています。同社グループは「100年企業の創造」を経営理念に掲げ、持続的な成長と社会貢献を目指しています。人材を重要な経営資源と位置づけ、ソフトウエアドリブン戦略に基づく人材育成や従業員のやりがい向上に注力しています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社は、平均年齢が比較的高く、平均勤続年数も一定の期間を示しています。これは、経験豊富な人材が長く活躍できる環境があることを示唆しています。多様なキャリアを持つ人材がグループ全体で活躍している傾向が見られます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 9,735,544円 |
| 平均勤続年数 | 5.4年 |
| 平均年齢 | 45.6歳 |
| 単体従業員数 | 56人 |
| 連結従業員数 | 1,707人 |
| 単体のグループ内比率 | 3.3% |
同社グループは、従業員の退職給付制度として確定拠出年金制度を導入しています。この制度は、会社が拠出した資金を従業員が運用するタイプです。
当社および主要な国内連結子会社を対象に、2025年2月より制度を設けています。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
アバントグループは、「100年企業の創造」という経営理念のもと、人財を価値創造の源泉と捉え、ソフトウエアドリブン戦略を推進しています。この戦略に基づき、報酬還元と人的投資を通じて人財価値創造を実現し、事業成長の持続可能性を高めることを目指しています。グループ共通の行動指針として「OPEN、VALUE、STRETCH」を掲げ、オープンなコミュニケーションとお客様満足の追求、変化への挑戦を重視しています。
同社では、従業員一人ひとりの企業価値向上への意識を高め、自律的な行動を促すため、社員向けインセンティブ・プランとして株式報酬制度を導入しています。具体的には、年間5万円相当の株式を従業員に支給することで、企業価値向上への参画意識を醸成し、持続的成長への主体的な関与を促進しています。
また、人材戦略の重点テーマとして、事業戦略実現のための育成と採用、従業員のやりがい向上、そして将来のグループを支える次世代リーダー人財の育成に注力しています。従業員のやりがい向上では、外部アセスメントであるGPTW®スコア70%を重要KPIとして設定し、マネジメントがその進捗に責任を持つ体制を整備しています。次世代リーダー育成においては、2025年7月より専門部署を設置し、「経営専門職」を定義して社長候補の創出を目指すなど、長期的な視点での育成プログラムを展開しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率およびパート・有期労働者の男女賃金差異は、算定に該当する従業員が在籍していないため開示されていません。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 10.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 73.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 75.4% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ 株式会社アバント
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 4.9% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 71.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 73.5% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 75.5% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 26.9% |
▼ 株式会社インターネットディスクロージャー
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 30.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 86.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 86.9% |
▼ 株式会社ジール
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 10.6% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 66.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 87.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 86.6% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 84.0% |
グループ全体(連結)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 8.0% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 65.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 75.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 75.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 48.4% |
人材育成・エンゲージメント
グループ各社は、働きがいのある認定企業水準としてGPTWスコア70%を重要KPIとして設定しており、マネジメントはその進捗に責任を負う体制を整備しています。
| 指標 | 2024年6月期実績 | 2025年6月期実績 | 目標値 |
|---|---|---|---|
| GPTWスコア(株式会社アバント) | 65 | 73 | 70 |
| GPTWスコア(株式会社ジール) | 74 | 70 | 70 |
| GPTWスコア(株式会社ディーバ) | 67 | 75 | 70 |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
アバントグループは、企業価値向上を支援するソフトウエア会社です。お客様が財務・非財務情報を活用して適切な経営判断を行い、経営改革を推進するためのソフトウエア・システム開発、コンサルティング、BPOサービスを提供しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは「企業価値向上に役立つソフトウエア会社になる」ことを戦略マテリアリティとしています。企業が財務・非財務情報を活用して適切な経営判断を行い、経営改革を推進するためのソフトウエア・システムの開発・販売・保守、およびソフトウエアベースのコンサルティング・BPOサービスを提供し、経営のデジタルトランスフォーメーションに貢献しています。
収益モデルの特徴としては、一時点で移転される財やサービスの提供と、一定期間にわたり移転される財やサービスの提供の両方から収益を得ています。同社グループの事業は、主に以下の3つのセグメントで構成されています。
連結決算開示事業
この事業では、連結経営支援や連結会計向けの自社パッケージソフト「DivaSystem」の開発と保守を行っています。また、これを利用した連結決算・単体決算のアウトソーシングを提供することで、企業の情報開示を通じた価値創造を支援しています。主に監査法人などに提供している開示書類の情報検索サービスもこの事業に含まれます。
収益は、ソフトウエアビジネスとアウトソーシングビジネスの融合により得ています。当連結会計年度の売上高は、アウトソーシングビジネスとソフトウエアビジネスの価格戦略見直しにより増加しました。
デジタルトランスフォーメーション推進事業
企業を取り巻くあらゆるデータを活用するためのデータプラットフォームから、データを分析・予測・可視化するAI・BIソリューションなどを、コンサルティングやシステム開発を通じて提供しています。企業のデジタルトランスフォーメーションやデータドリブン経営の推進を支援しています。主要クラウドベンダーのマルチクラウド対応ソフトウエアや生成AIなどの最新技術を活用し、技術者の育成とデータ活用基盤製品の自社開発を進めています。
収益は、コンサルティングやシステム開発を通じたソリューション提供から得ています。当連結会計年度の売上高は、「クラウド・データ・プラットフォームの構築」を中心とする案件の増加により増加しました。
経営管理ソリューション事業
グループ経営、連結会計、事業管理を中心に、企業の「見えない価値」の可視化と最大化を目的としたコンサルティングからシステムの企画、構築、導入、運用、保守までをワンストップで支援しています。自社でソフトウエアを開発するとともに、他社開発のソフトウエアとの組み合わせも行っています。
収益は、企業価値向上に役立つ経営情報を提供するソリューションの継続的な提供から得ています。当連結会計年度の売上高は、グループ経営管理ソリューションの事業領域での成果が出始めたことにより増加しました。
同社グループの売上高は、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えています。また、特定の主要な顧客への収益集中は見られません。
| セグメント | 売上高(2024年6月期) | 売上高(2025年6月期) |
|---|---|---|
| デジタルトランスフォーメーション推進事業 | 88.1億円 | 103億円 |
| 経営管理ソリューション事業 | 84.4億円 | 95.0億円 |
| 連結決算開示事業 | 71.7億円 | 84.3億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの業績は、過去5期にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに堅調に増加しています。特に直近の当連結会計年度では、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の全てで前年同期比増を達成しました。
これは、日本企業におけるデータおよびデジタル技術を活用した企業経営の高度化への投資ニーズが堅調に推移していることが背景にあります。業容拡大に伴う人件費やIT費用、外注加工費などの増加があったものの、ソフトウエアビジネスの成長による利益率の向上や、前期の経営管理ソリューション事業の利益水準が低かったことの反動などが増益要因となっています。
| 項目 | 2021年6月期 | 2022年6月期 | 2023年6月期 | 2024年6月期 | 2025年6月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 162億円 | 187億円 | 214億円 | 244億円 | 282億円 |
| 経常利益 | 28.1億円 | 29.9億円 | 32.7億円 | 41.2億円 | 46.1億円 |
| 経常利益率 | 17.3% | 16.0% | 15.2% | 16.9% | 16.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 18.9億円 | 20.5億円 | 20.9億円 | 28.5億円 | 34.3億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 50.24 | 54.37 | 55.65 | 76.62 | 94.15 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から当期にかけて増加しています。従業員1人あたり営業利益(連結)は、前期と同水準を維持しています。
これは、売上高の成長が従業員数の増加を上回るペースで進んでいることを示しています。同社グループは中期経営計画において「1人当たりの営業利益」の向上を目標としており、持続可能な成長のためには従業員数と営業利益のバランスの取れた向上が必要であると認識しています。
| 指標 | 2024年6月期 | 2025年6月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 16.0百万円 | 16.5百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 2.7百万円 | 2.7百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループは堅実な財務基盤を築き、事業活動に必要な資金を安定的に確保している状況です。本業で得た資金を元手に、将来に向けた投資も継続的に行っています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループは、高い自己資本比率とROEを維持し、潤沢な現金及び預金を保有しています。自己資本比率は63.9%と、プライム市場の非製造業平均(24.2%)を大きく上回る水準です。ROE(自己資本利益率)も23.8%と、プライム市場平均(9.4%)を大きく上回っています。
これらの状況は、同社グループが安定した財務体質を維持し、事業継続性や将来の成長に向けた投資余力を十分に持っていることを示しています。これにより、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる堅固な経営基盤があると言えます。
| 指標 | 2024年6月期(前期) | 2025年6月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 133億円 | 156億円 |
| 自己資本比率 | 60.7% | 63.9% |
| ROE(自己資本利益率) | 22.3% | 23.8% |
| 現金及び預金 | 109億円 | 146億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは44.7億円の獲得となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費、契約負債の増加などによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは△2.0億円の使用となりました。これは主に投資有価証券の取得や敷金及び保証金の差入による支出があった一方で、投資有価証券の売却及び償還による収入があったためです。
財務活動によるキャッシュ・フローは△10.4億円の使用となりました。これは主に自己株式の取得や配当金の支払いによるものです。フリーキャッシュ・フローは42.7億円のプラスとなっており、同社グループは本業で安定的に資金を稼ぎ出し、事業拡大のための投資も行いつつ、手元に十分な資金を残している優良な状態を示しています。この資金状況は、同社グループが安定した経営を継続し、将来の成長に向けた投資や株主還元を行う余力があることを示しており、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる堅固な経営基盤があると言えます。
| 項目 | 2024年6月期(前期) | 2025年6月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 36.8億円 | 44.7億円 |
| 投資CF | △6.3億円 | △2.0億円 |
| 財務CF | △19.8億円 | △10.4億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 30.5億円 | 42.7億円 |
※フリーCF(フリーキャッシュ・フロー)とは、会社が事業活動と投資活動を通じて自由に使える余剰資金のこと。
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループが事業展開するクラウド型サービス市場では、多くの企業が事業展開しており、技術革新や市場ニーズの変化のスピードが非常に速い状況です。そのため、競争激化や技術革新、市場ニーズの変化に適時に対応できない場合、または対応のために多くの費用を要する場合、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、同社グループはAIを導入した経営管理ツールの活用を模索しており、AIに関する技術革新のスピードが速い状況です。プログラミング言語領域をはじめ様々な自動作成技術が大衆化した場合、プログラム開発領域でのコンサルティング収益が縮小する可能性が想定されます。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループの事業推進と成長を達成するために必要となる専門的知識を有する優秀な人財の確保と育成が中期的に計画通りに進まない場合、将来の成長性、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
アバントグループは、「100年企業の創造」を最大の経営目標に掲げ、グループ経営に特化したソフトウエア製品とプロフェッショナルサービスの提供を通じて、お客様への貢献を目指しています。変化の激しい市場環境に適応し、自立した組織による継続的な事業成長を追求する企業です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは、組織に参加するメンバーの自己実現を支援し、変化の激しい市場環境に適応能力の高い自立した組織による継続的な事業成長の実現を「100年企業の創造」と掲げ、最大の経営目標としています。業務領域を「グループ経営」に特化し、お客様の業務をより深く理解したソフトウエア製品やシステムを基本として、プロフェッショナルサービスの開発と提供を行い、お客様へより一層貢献することに専心しています。
中長期的な経営戦略では、新中期経営計画「BE GLOBAL 2028」において「企業価値の向上に役立つソフトウエア会社になる」ことを目指す方向としています。経営のデジタルトランスフォーメーションを求める企業に貢献する市場に注力し、持続的な収益成長と事業拡大を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、経営の原則として「信用第一」「赤字は悪」「創意工夫で高価値化を追求する」「人の成長のための事業成長を創る」「一芸を極めて社会に役立つ」の5つを掲げています。これらの原則は経営判断の優先順位も示しています。
また、グループメンバー共通の行動指針を「OPEN(オープンコミュニケーション)」「VALUE(お客様満足の追求=価値創造)」「STRETCH(変化を楽しみ、最善へ挑戦し続ける)」の3つに集約し、共通のVALUEとしています。オープンなコミュニケーションを基本とし、常にお客様のために挑戦し続ける人財の育成、採用に力を入れています。
従業員のやりがい向上にも注力しており、外部アセスメントであるGPTW®(Great Place to Work®)のスコアを指標として、グループ各社で70ポイントを重要KPIとして設定し、働きがいのある環境づくりに取り組んでいます。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、中期経営計画「BE GLOBAL 2028」の実現に向け、複数の課題に取り組んでいます。その一つとして「人財価値向上環境整備」を掲げ、目指すべき人財要件を明確にし、成長環境を用意することで、既存従業員の成長を促しています。
また、内部だけでは難しい点については外部の優秀人財の招聘や、ソフトウエア調達に関連したネットワーク構築を通じた人財発掘も模索しています。「従業員の働きがいの向上」も重要な課題であり、良質な雇用を増やし、従業員の生活・人生を豊かにし、業務に集中できる働きがいのある環境づくりに取り組んでいます。
さらに、「コンプライアンス」の徹底と「サステナビリティ」の推進も重点テーマです。グループ人権方針・環境方針の策定、国連グローバル・コンパクトへの署名、年間使用電力のグリーン電力化などを通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
アバントグループは監査等委員会設置会社であり、取締役会が業務執行の監督機能を強化しています。社外取締役が多数を占める構成となっており、経営の透明性と健全性を高める体制が構築されています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
アバントグループの筆頭株主は代表取締役社長である森川徹治氏です。個人株主が上位を占める一方で、信託銀行や事業会社も主要株主として名を連ねています。これにより、安定した資本構成の中で多様な視点からの経営が支えられていることがうかがえます。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 森川 徹治 | 26.27% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 10.11% |
| 野城 剛 | 5.02% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 4.34% |
| オービックビジネスコンサルタント | 4.30% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.0%です。代表取締役社長グループCEOは森川徹治氏が務めています。社外取締役比率は57.1%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 森川 徹治 | 代表取締役社長(グループCEO) | 1990年プライスウォーターハウスコンサルタント入社。1997年同社設立、代表取締役社長に就任。DIVA CORPORATION OF AMERICA CEO、カヤック社外取締役を経て、2020年よりグループCEO現職。 |
| 春日 尚義 | 取締役財務担当(グループCFO) | 1987年日本長期信用銀行入行。ニューヨーク証券取引所執行役員を経て、2010年同社入社。2011年より取締役財務担当、2020年よりグループCFO現職。 |
社外取締役は、ジョン ロバートソン氏(スノーフレーク・インク アジア太平洋・日本地域担当社長)、鴨居 達哉氏(アビームコンサルティング取締役)、後藤 千惠氏(さくら共同法律事務所パートナー・指名・報酬諮問委員会委員長)、中野 誠氏(一橋大学大学院 経営管理研究科教授)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、取締役の過半数を社外取締役が占める体制です。これにより、経営の透明性と客観性を高め、取締役の業務執行に対する監督機能の強化を図っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
アバントグループの役員報酬は、固定報酬と業績連動報酬で構成されています。業績連動報酬は、短期業績連動報酬としての賞与と、中期業績連動報酬としての業績連動型株式報酬があり、株主との価値共有と企業価値向上へのインセンティブを目的としています。社外取締役および監査等委員である取締役には、業務執行からの独立性を考慮し、固定報酬のみが支給される仕組みです。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 社外取締役(監査等委員を除く) | 2名 | 0百万円 | 0.0百万円 |
| 社外取締役(監査等委員) | 2名 | 0百万円 | 0.0百万円 |
| 取締役 | 7名 | 0百万円 | 0.0百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 0百万円 | 0.0百万円 |
個人別報酬が開示されている役員は、森川徹治氏(1.15億円)です。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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