【平均年収506万円】ブシロード 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

【平均年収506万円】ブシロード 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

ブシロードは、エンターテイメント事業とスポーツ事業をグループ各社とともに展開しています。多岐にわたるコンテンツを提供し、直近期は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ブシロード の有価証券報告書(2025年6月期、2024年7月1日 ~ 2025年6月30日、2025年9月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ブシロードグループは、エンターテイメント事業とスポーツ事業を展開しています。TCG、モバイルゲーム、グッズ、ライブイベント、広告代理店事業など多岐にわたるエンターテイメントコンテンツを提供し、プロレス興行も手掛けています。

単体従業員数は259名、連結従業員数は873名です。セグメントはエンターテイメント事業、スポーツ事業の2つです。

主な国内グループ会社は、ブシロード(当社)、コンテンツユニット、(知的財産権(IP)の創出)、(雑誌・書籍制作)、MDユニットなどです。

ブシロードグループは当連結会計年度より、エンターテイメント事業内のユニット名称変更と区分の再構築を実施しました。デジタルコンテンツユニットをコンテンツユニットへ変更し、BIユニットを廃止・統合しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ブシロードは、IPディベロッパー戦略を掲げ、エンターテイメント事業をグローバルに展開しています。多様な国籍の社員が活躍しており、働き方も国際色豊かな環境がうかがえます。社員一人ひとりの成長を支援し、エンターテイメントを通じて社会に「楽しい」を届けることを目指しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社の平均年齢は31.9歳、平均勤続年数は4.5年であり、比較的若い年齢層の社員が多く、活気のある職場環境がうかがえます。新しい挑戦を歓迎する社風の中で、キャリアを築いていくことが期待されます。

項目 数値
平均年間給与 5,063,497円
平均勤続年数 4.5年
平均年齢 31.9歳
単体従業員数 259人
連結従業員数 873人
単体のグループ内比率 29.7%


退職給付制度として、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を採用しています。同社は、従業員の退職給付に充てるため、非積立型の確定給付制度及び確定拠出年金制度を採用しており、一部の連結子会社も非積立型の確定給付制度を採用しています。退職一時金制度があり、勤務期間に基づいた一時金が支給されます。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ブシロードグループは、「すべての人に“楽しい”という喜びを届けたい。」を存在意義とし、新時代のエンターテイメントを創出することで世界を代表する企業を目指しています。良質なIPを開発・取得・発展させるIPディベロッパー戦略を掲げ、事業をグローバルに展開しています。

人材戦略においては、男女ともに全社員が活躍できる雇用環境の整備と、仕事と子育てを両立できる働きやすい環境作りを重視しています。これにより、社員が能力を十分に発揮できることを方針としています。

創業以来、国籍・性別・学歴を問わず「エンタテインメントが好きな人」に焦点を当てた人材採用を続けています。ブシロードグループの社員は11の国と地域の出身者で構成され、多様な人材が活躍しています。

社内研修制度も充実しており、新卒・キャリア採用問わず入社研修を実施しています。全社員対象のセキュリティ・ハラスメント・インサイダー・AIなどを含む全体研修や、管理者向けの幹部研修も継続的に行い、社員の成長を支援しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データを示します。連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、記載を省略しています。管理職とは執行役員、部長、副部長の役職を指します。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 12.9%
男性労働者の育児休業取得率 66.7%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 89.7%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 87.6%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 91.9%

グループ全体(連結)

指標 数値
外国人及び英語人材の比率 41.7%

多様性・登用


管理職に占める女性労働者の割合に関する実績は、連結子会社が公表義務の対象ではないため、提出会社のみの実績を記載しております。外国人及び英語人材の比率に関する実績は、当社グループ全体での数値を記載しております。

指標 目標 実績(当連結会計年度)
管理職に占める女性労働者の割合 2028年までに35.0% 12.9%
外国人及び英語人材の比率 2027年までに40.0% 41.7%

育児・介護支援


男性労働者の育児休業取得率に関する実績は、連結子会社が公表義務の対象ではないため、提出会社のみの実績を記載しております。

指標 目標 実績(当連結会計年度)
男性労働者の育児休業取得率 2028年までに100.0% 66.7%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ブシロードは、エンターテイメント事業とスポーツ事業を主軸に展開する企業です。トレーディングカードゲーム(TCG)を核とし、デジタルコンテンツ、ライブイベント、グッズ販売、広告代理店事業など多岐にわたるIP(知的財産)関連ビジネスを手掛けています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、エンターテイメント事業とスポーツ事業の二つの報告セグメントで事業を展開しています。主力であるエンターテイメント事業では、IPディベロッパー戦略のもと、TCGを柱にグローバル展開を推進しています。スポーツ事業では、プロレス団体「新日本プロレス」や女子プロレス団体「スターダム」の運営を行っています。

エンターテイメント事業

TCG、コンテンツ、ライブエンタメ、MD(マーチャンダイジング)、アド(広告)の各ユニットで構成されています。新旧のTCGタイトルが国内外で順調に推移し、ライブイベントや関連グッズの売上も伸長しています。収益は、トレーディングカードゲームの販売、モバイルゲームやコンソールゲームの提供、ライブイベントの開催、キャラクターグッズの販売、広告代理店事業などから得ています。

スポーツ事業

「新日本プロレス」と「スターダム」の運営を主軸としています。興行やコンテンツ収入、グッズ販売などから収益を得ています。前期は観客動員や選手の離脱による影響が見られましたが、直近では立て直しが進み収益性が改善しています。

同社グループは、海外市場での「Bushiroad EXPO」開催など、グローバル展開を積極的に進めています。当連結会計年度の売上高に占める海外比率は約27.2%となっており、日本国外での事業も重要な位置を占めています。特定の顧客への収益集中は見られません。

セグメント 売上高(2024年6月期) 売上高(2025年6月期)
エンターテイメント事業 397億円 499億円
スポーツ事業 65.8億円 63.2億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5年間で売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに変動が見られます。直近の当連結会計年度では、売上高が前期から大きく増加し、それに伴い営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も大幅に伸長しました。過去には親会社株主に帰属する当期純損失を計上した期もありましたが、営業活動によるキャッシュ・フローは直近で大きく改善しています。

項目 2021年6月期 2022年6月期 2023年6月期 2024年6月期 2025年6月期
売上高 326億円 420億円 488億円 463億円 562億円
経常利益 5.8億円 51.1億円 45.0億円 19.0億円 48.4億円
経常利益率 1.8% 12.2% 9.2% 4.1% 8.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 △2.8億円 35.1億円 20.5億円 8.0億円 34.2億円
1株当たり当期純利益(円) △4.40 54.81 29.13 11.38 49.70

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から当期にかけて増加しています。また、従業員1人あたり営業利益も前期から大きく向上しました。これらの指標の改善は、同社グループの事業規模拡大と収益性の向上が、従業員一人ひとりの生産性向上にもつながっていることを示しています。

指標 2024年6月期 2025年6月期
従業員1人あたり売上高(連結) 54.2百万円 64.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.0百万円 5.6百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ブシロードグループの財務状況は、自己資本比率やROEが改善傾向にあり、堅実な財務基盤を築いています。キャッシュフローは本業で資金を生み出し、投資活動でも資金を確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


ブシロードグループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均を上回る水準で推移しており、安定した経営状況を示しています。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を上回っており、効率的な資本活用が進んでいることがうかがえます。手元資金である現金及び預金も潤沢に確保されており、事業運営における資金的な余裕がある状態です。これらの財務状況は、同社グループの事業継続性や将来の成長に向けた投資余力につながるものと言えます。

指標 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
純資産 233億円 252億円
自己資本比率 43.7% 47.7%
ROE(自己資本利益率) 3.7% 14.9%
現金及び預金 258億円 250億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ブシロードグループのキャッシュフローを見ると、当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローは前期から増加し、58.2億円のプラスとなりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上や仕入債務の増加によるものです。投資活動によるキャッシュフローも前期から増加して8.9億円のプラスとなっており、定期預金の払戻しによる収入が主な要因です。

その結果、フリーキャッシュフローは前期のマイナスから増加し、67.1億円のプラスを確保しています。一方で、財務活動によるキャッシュフローは前期からマイナス幅が拡大し、△50.3億円となりました。これは主に長期借入金の返済や自己株式の取得、社債の償還による支出が主な要因です。本業で安定的に資金を生み出し、財務活動で借入金の返済を進めている状況は、同社グループの堅実な経営姿勢を示しており、将来の事業展開に向けた安定的な基盤があると言えます。

項目 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
営業CF △3.6億円 58.2億円
投資CF △47百万円 8.9億円
財務CF △1.9億円 △50.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △4.1億円 67.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、トレーディングカードゲームの市場規模の推移やモバイルゲームの競合他社との競争激化を事業環境に関するリスクとして認識しています。トレーディングカードゲーム市場の成長が停滞した場合や、モバイルゲーム市場での競争が激化した場合、同社グループの売上に影響が生じる可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、人材採用・人材確保に関するリスクを認識しています。特にソフトウエア産業における従業員の流動性の高さや、競合会社間での人材獲得競争が、同社グループの業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ブシロードグループは、「新時代のエンターテイメントを創出する」ことをミッションに掲げ、エンターテイメントで世界を代表する企業になることを目指しています。時代の潮流と本質をとらえ、型にはめずに挑戦する姿勢を大切にしている会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ブシロードグループは、時代の潮流と本質をとらえ、型にはめずに挑戦することで「新時代のエンターテイメントを創出する」ことをミッションとしています。そして、「エンターテイメントで世界を代表する企業になること」を目指しています。

中長期的には「IPディベロッパー2.0」という経営戦略を掲げています。「ヴァイスシュヴァルツ」をベースにGlobal Mega Character Platformを構築し、カードゲームにとどまらず、ライブエンタテインメント領域、マーチャンダイズ領域、デジタル領域等で多面的にサービスを提供するグローバル基盤です。これにより、世界のIP価値の向上に貢献する戦略となっています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ブシロードグループでは、大幅な権限委譲を行い、若手でも責任を持った仕事が任せられる体制を整えています。ITツールにとどまらないリアルで包括的なコミュニケーションが可能な機会を積極的に設けることで、志望者を惹きつけるような仕事環境を進化させています。

10以上の国籍の社員を擁し、ダイバーシティと平等性の配慮に注力しています。創業以来、国籍・性別・学歴を問わず「エンタテインメントが好きな人」にフォーカスして人材採用を続けている会社です。男女ともに全社員が活躍できる雇用環境の整備を行い、社員が仕事と子育てを両立させることができる働きやすい環境を作ることを方針としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ブシロードグループは、2025年8月に公表した「中期ビジョン2030」のもと、「優秀な人材の採用・育成」に取り組んでいます。持続的な成長を支える組織体制・内部管理体制の強化が重要であると考えているためです。

また、「内部統制、コーポレート・ガバナンスの強化」にも取り組んでいます。反社会勢力の排除を目的とした政府方針である「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」を尊重し、コンプライアンス経営を徹底する方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ブシロードは、エンタテインメントを通じた社会貢献と企業価値最大化のため、コーポレート・ガバナンスの強化を重視しています。社外取締役と社外監査役を多数選任し、客観的な視点からの経営チェック機能を高めていることが特徴です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ブシロードの株主構成を見ると、筆頭株主は三井住友信託銀行(信託口)ですが、その議決権行使の指図権は創業家関係者に留保されています。代表取締役社長の木谷高明氏も上位株主であり、創業家が経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
三井住友信託銀行(信託口 甲9号) 29.90%
中野坂上 13.58%
木谷 高明 11.60%
グリーホールディングス 4.60%
野村信託銀行(投信口) 1.56%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性10名・女性1名)で構成され、女性役員比率は9.1%です。代表取締役社長は木谷高明氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
木谷 高明 代表取締役 社長 ブシロードユニット ユニット長 TCG本部長 1984年4月山一證券入社。1994年3月ブロッコリー設立。2007年5月同社設立、代表取締役社長。2022年7月同社代表取締役社長より現職。
村岡 敏行 取締役 ブシロードユニット 副ユニット長 経理財務本部長 経営管理本部長 2000年4月ファイブフォックス入社。2008年1月楽天入社。2009年7月葵プロモーション入社。2017年7月同社入社。2019年5月同社取締役より現職。
根本 雄貴 取締役 ライブエンタメユニット ユニット長 ブシロードユニット コンテンツ本部長 2016年4月同社入社。2022年7月ブシロードミュージック代表取締役社長。2023年9月同社取締役より現職。
成田 耕祐 取締役 MDユニット ユニット長 2008年4月メディアファクトリー入社。2016年7月同社入社。2016年9月ブシロードクリエイティブ代表取締役社長。2024年9月同社取締役より現職。


社外取締役は、稲田洋一氏(レコフ顧問)、水野道訓氏(ソニー音楽財団理事長)、鳥嶋和彦氏(白泉社顧問)です。

ブシロードは監査役会設置会社です。社外取締役3名と社外監査役4名を選任し、客観的な視点から経営を監視する体制を構築しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ブシロードの役員報酬は、固定報酬と非金銭報酬(ストックオプションとしての新株予約権)で構成されています。報酬の客観性と透明性を確保するため、取締役会の任意の諮問機関として指名・報酬委員会を設置し、審議を経て決定する仕組みです。また、役員退職慰労金制度も設けています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 1.1億円 28.7百万円
社外取締役 4名 21百万円 5.2百万円
社外監査役 4名 24百万円 6.0百万円


なお、固定報酬には、役員退職慰労引当金繰入額が含まれています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。