【平均年収498万円】レナサイエンス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収498万円】レナサイエンス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

レナサイエンスは、医療現場の課題解決を目指し、医薬品、医療機器、AIを活用したプログラム医療機器の開発を進めています。少数の従業員で多様な医療ソリューションの研究開発を推進しており、直近の業績は事業収益が減少し、損失が拡大しました。


目次

※本記事は、株式会社レナサイエンス の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


レナサイエンスは、医療現場の課題解決を目指し、医薬品、医療機器、人工知能(AI)を活用したプログラム医療機器の開発を進めています。超高齢化社会におけるがん、循環器疾患、呼吸器疾患、糖尿病などの加齢疾患、女性・小児の疾患治療薬、抗加齢・長寿分野の研究に注力しています。

同社の単体従業員数は3名です。事業セグメントは、医薬品、医療機器などの開発・販売等のみの単一セグメントとなっています。

レナサイエンスは、自社開発品や大学等から獲得した外部シーズを医師主導治験を通じて実用化し、製薬企業などへライセンスアウトするビジネスモデルを採用しています。医薬品、医療機器、AIを活用したプログラム医療機器といった多様なモダリティの研究開発を、公的研究機関との共同研究により一貫して進めています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


レナサイエンスは、医療課題の解決と新しい医療の創造を目指す企業です。少数精鋭の体制で、社員一人ひとりが会社の成長を牽引する重要な役割を担っています。柔軟な働き方を推進し、多様な人材が活躍できる環境づくりに注力している点が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は少数体制であり、比較的若い年齢層で構成されています。平均勤続年数は短めですが、これは事業の成長フェーズや人材の流動性を示す傾向があると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 4,984,000円
平均勤続年数 1.55年
平均年齢 34.33歳
単体従業員数 3人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


レナサイエンスは、企業の最大の資源は人であるという考えに基づき、既存の価値観にとらわれず自ら考え行動できる人材の育成を重視しています。社員が長期的な視野で考え行動し、多様性を尊重し相互に成長し合うこと、積極的に意見を述べ参加すること、迅速な情報発信と共有に努めることを方針としています。

給与やその他の給付額は、各人の職責、職務内容、専門性、業務遂行状況、会社への貢献度を総合的に勘案して決定されます。経営者はコアとなる社員と頻繁に意見を交わす機会を設け、情報を共有することで、社員が経営方針を理解し、自身の成長が会社の成長に不可欠であると自覚できる体制を構築しています。

多様な人材の採用にも積極的で、医薬品や医療機器など幅広いモダリティ開発に取り組むため、専門性を持つ人材を招聘しています。特にビジネスデベロップメント(BD)、ライセンス渉外、臨床開発(薬事戦略)の分野で貢献できる人材の確保を重視しており、事業の国際化に伴い外国人を含む多様な人材登用も推進しています。効率的な業務環境として、正規雇用者を対象としたフレックスタイム制度やリモートワーク制度を導入し、場所や時間にとらわれない働き方を可能にしています。また、東北大学にTREx、広島大学にHiRExといったオープンイノベーション拠点を設け、社員が最先端の研究や医療分野に直接触れられる環境を整備しています。社内教育はOJTを基本とし、部署の垣根を越えて知識やスキルを共有し、コンプライアンスやリスクに関する研修も定期的に実施しています。人事評価は年1回実施され、年齢や性別に関わらず、事業貢献度や意欲に応じて管理職や執行役員への登用機会を提供しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

女性活躍推進等


基準日は2026年4月30日時点です。人数には、執行役員、正規雇用者のほか臨時従業員(嘱託社員、パートタイマー)を含みます。

指標 数値
男性従業員数 6人
女性従業員数 3人
女性比率 33.3%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


レナサイエンスは、医療現場の課題解決と健康寿命の延伸を目指し、医薬品、医療機器、人工知能(AI)を活用したプログラム医療機器という多様なモダリティの研究開発を進めています。同社は、国内外の大学などの研究機関で着想されたコンセプトやシーズを基礎研究から医師主導治験まで一貫して開発し、製薬企業などへの導出を通じて医療イノベーションを創出しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


レナサイエンスは、医療現場の課題解決と健康寿命の延伸を目指し、医薬品、医療機器、人工知能(AI)を活用したプログラム医療機器という多様なモダリティの研究開発を進めています。同社は、国内外の大学などの研究機関で着想されたコンセプトやシーズを基礎研究から医師主導治験まで一貫して開発し、製薬企業などへの導出を通じて医療イノベーションを創出しています。

収益は、ライセンス契約に基づく契約一時金、開発の進捗に応じたマイルストーン収入、製品上市後のロイヤリティ収入、販売マイルストーン収入などから得ています。また、公的機関からの研究開発助成金を受託研究収入として計上しています。同社は単一セグメントで事業を展開しており、特定の共同開発パートナーからの収益が事業収益の大部分を占める傾向があります。海外の大学や研究機関との連携も積極的に進めています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


レナサイエンスの直近の業績は、事業収益が前期から減少しました。一方で事業費用が増加したため、営業損失および経常損失は前期よりも拡大しています。当期純利益は前期の黒字から赤字に転じました。営業活動によるキャッシュ・フローは支出が継続していますが、第三者割当増資による財務活動からの資金調達により、手元資金は大きく増加しています。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


レナサイエンスは、少数の従業員で多様な医療ソリューションの研究開発を推進しています。同社の事業は医薬品や医療機器の開発が中心であり、長期的な視点での投資と成果が求められる特性があります。そのため、一般的な事業会社とは異なる生産性の評価軸を持つことが考えられます。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) - -

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


レナサイエンスは、医薬品等の研究開発を主軸とする事業を展開しており、将来の収益化に向けた成長投資フェーズにあります。財務基盤や資金の流れから、同社の現在の経営状況を読み解きます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


レナサイエンスの財務基盤を見ると、自己資本比率は当期末で94.8%と非常に高い水準を維持しています。これは、同社の財務が強固であることを示しています。一方で、ROE(自己資本利益率)は当期に△9.1%となり、前期の6.6%からマイナスに転じました。これは当期純損失を計上したことによるものです。手元資金である現金及び預金は、当期末に34.0億円と前期から増加しており、資金調達により潤沢な資金を確保している状況です。これらの財務状況は、同社が研究開発型企業として、将来の収益化に向けた投資を継続するための基盤を整えていることを示しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 17.2億円 33.2億円
自己資本比率 91.9% 94.8%
ROE(自己資本利益率) 6.6% △9.1%
現金及び預金 18.0億円 34.0億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


レナサイエンスのキャッシュフローを見ると、当期の営業活動によるキャッシュフローは△291百万円の支出となりました。これは、税引前当期純損失の計上などによるものです。同社は研究開発型企業であり、収益に先行して研究開発費が発生するため、継続的に営業活動によるキャッシュフローがマイナスとなる傾向があります。投資活動によるキャッシュフローは、当期は0百万円の収支でした。前期は382百万円の収入となっていました。財務活動によるキャッシュフローは、当期に18.9億円の収入となりました。これは主に株式の発行による収入を計上したことによるものです。この結果、フリーキャッシュフローは当期に△291百万円の支出となり、前期の206百万円の収入からマイナスに転じました。同社は第三者割当増資により財務基盤を増強し、研究開発資金を確保している状況です。これは、将来の成長に向けた投資を継続していることを示しており、今後の事業進展が雇用や給与の安定性に影響を与える可能性があります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF △176百万円 △291百万円
投資CF 382百万円 0百万円
財務CF △52百万円 18.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 206百万円 △291百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、医薬品、医療機器及びプログラム医療機器の開発において、収益の不確実性というリスクを抱えています。ライセンス収入は契約一時金、マイルストーン収入、ロイヤリティ収入で構成されますが、契約締結や開発進捗、上市後の販売状況に依存するため、想定通りの収入が得られない可能性があります。また、医薬品等の開発には長い年月と多額の研究費用を要し、各パイプラインの開発が必ずしも成功するとは限りません。研究開発の遅延や中止、追加試験の必要性など、開発の不確実性も事業に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、取締役6名、執行役員3名、従業員3名という小規模組織で事業を運営しており、実務は事業を推進する各部門の責任者に強く依存しています。そのため、人材の流出が生じたり、人員確保が順調に進まなかったりする場合には、事業活動に支障が生じ、業績や財務状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


レナサイエンスは、医療現場の課題解決と医療イノベーション創出を通じて、人々が心身ともに生涯にわたって健康を享受できる新しい医療の創造を目指しています。多様なモダリティ(医薬品、医療機器、AIを活用したプログラム医療機器)の開発に挑戦し、社会貢献と事業成長の両立を追求する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は、医療現場の課題を解決するための多様なモダリティを研究開発し、医療イノベーション創出に貢献することを経営理念としています。これにより、ヒトが心身ともに生涯にわたって健康を享受できる新しい医療を創造することを目指しています。

経営戦略として、特定の技術に特化せず、医薬品、医療機器、AIを活用したプログラム医療機器など幅広いモダリティの開発に取り組んでいます。がんや抗加齢・長寿、人工知能(AI)を重点研究領域とし、多彩で魅力ある研究と事業のポートフォリオを創出する方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、企業の最大の資源は人であるという基本的な考え方に基づき、既存の価値観にとらわれず自ら考え行動できる人材の育成を重視しています。社員が自ら長期的な視野で考え行動すること、多様性を尊重し相互に影響し成長し合うこと、立場や状況に捉われず積極的に意見を述べ参加すること、迅速かつ効率的に情報発信と情報共有に努めることを大切にしています。

専門性を有する多様な人材の招聘を会社の成長に不可欠と考え、幅広い人材を採用し、意欲溢れる優秀な人材には経歴、年齢、性別を問わず機会とポジションを提供する方針です。また、効率的な業務のためにフレックスタイム制やリモートワーク制度を導入し、多様な働き方ができる環境を整備しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、少子高齢化の医療課題への対応を重要なテーマとしています。特に「老化」は現在の医療保険制度上「疾患」とはみなされておらず、事業化にあたっては薬事規制、臨床試験デザイン、保険償還制度、ビジネス・モデルといった様々な課題が存在しています。

これらの課題に対し、同社はパイオニアとして挑戦していく方針です。また、最先端医療研究における環境変化のスピードに対応し、競争相手に先行する開発を進める必要性も認識しています。人材面では、ビジネスデベロップメント(BD)、ライセンス渉外、臨床開発(薬事戦略)などの分野で貢献できる優秀な人材の獲得を重要な経営課題としています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社の取締役会は、業務執行の監督と意思決定を担っています。独立した客観的な立場からの助言と監督を重視するガバナンス体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の筆頭株主は特定有価証券信託受託者SMBC信託銀行であり、その実質保有者は宮田敏男氏とその親族です。宮田敏男氏個人も上位株主として名を連ねており、同氏とその親族が同社の経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
特定有価証券信託受託者 SMBC信託銀行 31.65%
宮 田 敏 男 10.68%
上田八木短資 2.18%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE 2.00%
BOFAS INC SEGREGATION ACCOUNT 1.91%


宮田敏男氏の実質所有株式数は、SMBC信託銀行に信託している1,266,000株を含め2,736,700株です。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性5名・女性1名)で構成され、女性役員比率は17.0%です。代表取締役会長兼社長は宮田敏男氏が務めています。社外取締役比率は66.7%です。

氏名 役職 主な経歴
宮田 敏男 取締役会長兼社長 1990年日本学術振興会特別研究員、2007年東北大学大学院医学系研究科教授、2017年同副理事、2020年同社取締役会長、2025年同社代表取締役社長兼会長より現職。
鎌田 光明 取締役副社長 1986年厚生省入省、2011年厚生労働省医政局経済課長、2020年厚生労働省医薬・生活衛生局長、2022年第一生命保険顧問、2025年同社取締役副社長より現職。


社外取締役は、能城弘昭氏(元東京湾横断道路常務取締役総務部長・常勤監査等委員)、高山和江氏(広島大学未来共創科学研究本部研究戦略推進部門部門長シニアURA)、伊藤彰彦氏(ジェイアール東海ホテルズ代表取締役社長)、北浦聡氏(元七十七キャピタル取締役社長)です。

同社は監査等委員会設置会社です。取締役6名のうち過半数を社外取締役とすることで、独立した客観的な立場からの助言と監督を受け、取締役会の監督機能強化と公正で透明性の高い経営の実現を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、基本報酬を月例の固定報酬としています。取締役(監査等委員である取締役及び社外取締役を除く)の報酬は、株主総会で決定した限度額の範囲内で、代表取締役社長に一任されています。監査等委員である取締役の報酬は、株主総会で決定した限度額の範囲内で、監査等委員会の同意により決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 42百万円 14.0百万円
社外役員 5名 9百万円 1.8百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に任期満了により退任した取締役を含みます。

報酬等の総額が1億円以上の役員はいないため、個人別報酬の開示は行われていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。