【平均年収682万円】大盛工業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

【平均年収682万円】大盛工業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

大盛工業は、建設事業を主力に、不動産事業、OLY事業、通信関連事業をグループ各社とともに多岐にわたり展開しています。直近5年間で売上高・利益ともに増加傾向にあり、当期は大きく伸長し増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社大盛工業 の有価証券報告書(2025年7月期、2024年8月1日 ~ 2025年7月31日、2025年10月28日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


大盛工業は、建設事業を主力とし、不動産事業、OLY事業、通信関連事業を展開しています。同社グループは子会社3社とともに、多岐にわたる事業活動を行っています。

単体従業員数は87名、連結従業員数は135名です。事業セグメントは建設事業、不動産事業、OLY事業、通信関連事業の4つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)東京テレコムエンジニアリング(通信関連事業)、(連結子会社)井口建設(建設事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


大盛工業グループは、生活インフラの整備を担う建設事業を主軸としており、社会貢献性の高い事業を展開しています。このセクションでは、同社グループで働く上での給与水準や従業員の在籍傾向、そして人材育成や多様性に関する取り組みについて詳しく見ていきます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が9.1年と比較的長く、平均年齢も36.7歳となっています。このことから、若手から中堅層までが安定してキャリアを築いている傾向がうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 6,821,516円
平均勤続年数 9.1年
平均年齢 36.7歳
単体従業員数 87人
連結従業員数 135人
単体のグループ内比率 64.4%


同社は確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方の退職給付制度を採用しています。同社は確定給付企業年金制度を、同社及び一部の連結子会社は中小企業退職金共済制度等の確定拠出型制度を採用しています。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。年金資産は334百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


大盛工業グループは、「人」を最も大切な財産と位置づけ、培ってきた施工経験やノウハウの確実な継承を重要なミッションとしています。持続可能な社会の実現のためには、技術と経験を持つ人材の雇用、育成、定着が不可欠であると考えています。

人材戦略の重点テーマとして、「人財の育成」「ワークライフバランスの実現」「ダイバーシティ」の3つを掲げています。具体的には、優秀な人材確保に向けたリファラル採用や、土木学科以外の卒業者・未経験者の採用を推進しています。新入社員教育プログラムの充実や、若手社員育成・定着のための社長直轄機関「人財育成推進室」の設置も行っています。

ワークライフバランスの実現に向けては、残業時間の低減や有給休暇取得率の向上に取り組んでいます。また、技能資格取得の奨励や一時金制度の充実、男性の育児休業取得の推進も行っています。ダイバーシティへの取り組みとして、性別、年齢、国際性、性的指向など幅広い多様性を尊重し、女性工事施工管理者や女性管理職、外国人労働者の積極的な採用・登用を進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社及び連結子会社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載されていません。

多様性・登用


これらの指標の目標および実績は、提出会社単体のものです。

指標 数値
工事施工管理者に占める女性労働者の割合 5.0%
管理職に占める女性労働者の割合 9.5%

健康・安全


これらの指標の目標および実績は、提出会社単体のものです。

指標 数値
重大な労働災害 0件
品質事故 0件
技術職の平均時間外労働時間の短縮 22.4時間/月

人材育成・エンゲージメント


これらの指標の目標および実績は、提出会社単体のものです。
1級土木施工管理資格取得率は、当事業年度に受験資格を満たした対象者のうち、資格を取得した者の比率です。

指標 数値
1級土木施工管理資格取得率 75.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


大盛工業は、建設事業を主軸に、不動産事業、OLY事業、通信関連事業を展開する企業グループです。社会インフラの整備や維持に貢献しながら、多角的な事業で収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、建設事業を核としつつ、不動産事業、OLY事業、通信関連事業の4つの事業セグメントを展開しています。各事業はそれぞれ異なる収益源を持ち、グループ全体の安定した経営を支えています。建設事業が最大の売上高を占めており、不動産事業、OLY事業、通信関連事業がこれに続いています。当連結会計年度においては、建設事業、OLY事業、通信関連事業の売上高が増加し、不動産事業の売上高は減少しました。

建設事業

土木工事の請負、施工、監理が主な事業内容です。東京都の上・下水道設備工事など、社会インフラの老朽化対策工事を主要な収益源としています。運営は、大盛工業、井口建設、港シビルが行っています。

不動産事業

不動産の売買・賃貸、太陽光発電設備の販売、クローゼットレンタル業務を行っています。保有賃貸物件の収益確保と販売が収益の柱です。運営は、大盛工業が行っています。

OLY事業

OLY機材のリース業と鉄骨加工業を展開しています。機材リース販売や鉄骨加工の受注が収益源です。運営は、大盛工業が行っています。

通信関連事業

通信回線の保守・管理業務を担っています。NTT新サービスの開始に伴う工事量の増加などが収益に貢献しています。運営は、東京テレコムエンジニアリングが行っています。

同社グループの売上高は、本邦以外の外部顧客への売上高がないため、国内市場に集中しています。また、建設事業においては、東京都下水道局と東京都水道局が主要な顧客となっています。

セグメント 売上高(2024年7月期) 売上高(2025年7月期)
建設事業 43.4億円 48.1億円
不動産事業 6.8億円 6.0億円
OLY事業 5.5億円 5.8億円
通信関連事業 4.2億円 4.5億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5年間で増加傾向にあります。経常利益も同様に増加傾向を示しており、特に当連結会計年度は前期に比べて大きく伸びました。親会社株主に帰属する当期純利益も、直近5年間で継続的に増加しています。

項目 2021年7月期 2022年7月期 2023年7月期 2024年7月期 2025年7月期
売上高 49.5億円 52.4億円 60.5億円 59.8億円 64.4億円
経常利益 3.1億円 3.2億円 4.3億円 6.0億円 7.6億円
経常利益率 6.3% 6.1% 7.2% 10.0% 11.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 2.4億円 2.5億円 2.9億円 4.1億円 5.2億円
1株当たり当期純利益(円) 16.39 17.07 19.04 22.72 27.80

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から当期にかけて増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期に比べて増加しており、従業員一人あたりの生産性が向上している傾向が見られます。これらの指標の改善は、同社グループの収益体質の強化を示唆しています。

指標 2024年7月期 2025年7月期
従業員1人あたり売上高(連結) 44.0百万円 47.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.6百万円 5.8百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社大盛工業の経営の安定性について、財務基盤と資金の流れ、事業リスクの観点から見ていきます。同社グループは現在、将来に向けた投資を積極的に行っている状況がうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の製造業平均を上回り、非製造業平均と比較しても高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均に近い水準を示しており、効率的な経営が行われていることがうかがえます。

手元資金は前期から減少していますが、一定の現金を確保しており、事業運営の安定性につながる要素です。これらの財務状況は、従業員の雇用や給与の安定性にも影響を与える可能性があります。

指標 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
純資産 56.2億円 59.5億円
自己資本比率 46.4% 48.8%
ROE(自己資本利益率) 7.8% 9.1%
現金及び預金 34.5億円 25.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度におけるキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローは前期の増加から減少に転じています。これは主に棚卸資産の増加や未成工事受入金の減少によるもので、建設事業や不動産事業の特性上、一時的な資金流出が発生することがあります。

投資活動によるキャッシュフローも引き続きマイナスで、有形固定資産の取得などが行われています。結果として、本業と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローはマイナスとなっており、財務活動によるキャッシュフローはプラスに転じ、短期・長期借入による資金調達を行っている状況です。この資金の流れは、事業の拡大や将来に向けた投資を継続するための資金需要を示しており、今後の事業成長への期待と同時に、資金調達の状況を注視することが、入社後の安定性や成長性を判断する上で重要となります。

項目 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
営業CF 14.8億円 △8.7億円
投資CF △1.4億円 △1.9億円
財務CF △3.0億円 1.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 13.4億円 △10.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主力である建設事業は、公共事業投資の状況に大きく影響を受けるため、公共工事予算の削減等があった場合は工事受注量の減少につながる可能性があります。また、公共工事の入札における低価格競争の激化は、完成工事総利益率の低下を招くリスクとして認識されています。

③ 人材・組織に関するリスク

建設業界全体で就労人口が減少傾向にあるため、同社グループでは人材の獲得の停滞や離職者の増加による人員不足が、完成工事高や完成工事総利益の減少につながるリスクとして認識されています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


大盛工業は、「建設業を通じて人と社会に大きく貢献していくこと」を基本理念とし、持続可能な社会の実現を目指している会社です。水環境の整備や社会インフラの維持に貢献しながら、人財を「財産」と捉え、多様性を尊重する企業風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループの基本理念は「建設業を通じて人と社会に大きく貢献していくこと」です。「人と地球に優しい、クリーンな環境を未来へ」を基本テーマに掲げ、高収益体質企業を目標に社会とともに発展していくことを目指しています。

特に、下水道を中心とした生活インフラの整備を通じて、水循環型社会の形成に貢献することを重要な使命と位置付けています。長年培ってきた施工経験とノウハウを継承し、確かなサービスを提供することで、社会からの信頼獲得と経済的成果の継続を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、経営理念、環境理念・方針、行動規範に基づき、全てのステークホルダーとの対話を尊重する姿勢を持っています。持続可能な社会の発展に積極的に役割を果たすとともに、企業価値の向上に努めることをサステナビリティ方針として掲げています。

具体的には、水環境の持続可能な循環型社会を支える事業を通じた環境問題への取組み、生活に密着したインフラを守る地域社会への参画と貢献、技術力と経験に基づく確かなサービス提供による社会からの信頼の確立を重視しています。また、「人」を最も大切な「財産」と捉え、施工経験やノウハウの確実な継承を重要なミッションとしています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、建設業界における受注競争の激化や建設コスト増加といった厳しい経営環境に対応するため、中期経営計画とサステナビリティ経営に関する基本方針に基づいた持続可能な経営を実践しています。組織・人材面では、都市土木における施工経験とノウハウの若手人財への確実な継承、人財の雇用・育成、1級土木資格取得強化に注力しています。

また、リファラル採用や土木学科以外の卒業者、未経験者の採用推進、新入社員教育プログラムの充実、若手社員育成のための社長直轄機関「人財育成推進室」の設置を通じて、人財の定着と育成を図っています。ダイバーシティへの取組みとして、女性工事施工管理者や女性管理職の積極的な登用、外国人労働者の採用・雇用を推進し、多様性を尊重する環境整備を進めています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社グループの取締役会は、監査等委員でない取締役と監査等委員である社外取締役で構成されています。同社は監査等委員会設置会社として、業務執行取締役の職務執行に対する監督体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループの筆頭株主はWINBASE TECHNOLOGIES LIMITEDです。個人株主や事業会社も上位に名を連ねており、多様な株主によって支えられている資本構成となっています。特定の株主グループが経営に強い影響力を持つといった記述は見られません。

株主名 持株比率
WINBASE TECHNOLOGIES LIMITED(常任代理人 垣鍔公良) 5.58%
高野 廣克 3.36%
プラス 2.82%
石原 勝 2.26%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) 1.60%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は栗城幹雄氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
栗城 幹雄 代表取締役社長 2001年3月キャピタル建設㈱入社、2002年7月㈱ウィークリーセンター代表取締役、2010年8月同社取締役、2023年10月同社代表取締役社長より現職。
山口 伸廣 取締役会長 1970年5月大道建設㈱代表取締役、2010年4月学校法人山口総合学園理事長、2010年8月同社取締役、2021年10月同社取締役会長より現職。
福井 龍一 取締役相談役 1977年4月同社入社、2004年10月同社取締役土木部技師、2020年7月井口建設㈱代表取締役会長、2023年10月同社取締役相談役より現職。
織田 隆 取締役 土木本部長 1981年4月㈱大成土木入社、1987年4月同社入社、2015年10月同社取締役土木副本部長、2021年6月港シビル㈱代表取締役社長、2021年10月同社取締役土木本部長より現職。
及川 光広 取締役 経営管理本部長 1985年4月同社入社、2015年1月同社入社経理部長、2020年8月同社執行役員経営管理本部長、2021年10月同社取締役経営管理本部長より現職。
尾﨑 忠弘 取締役 事業開発本部長 1994年4月㈱ヒューネット入社、1998年4月ヒューネット建設㈱入社、2000年7月キャピタル建設㈱入社、2020年10月同社入社執行役員事業開発部長、2021年10月同社取締役事業開発本部長より現職。


社外取締役は、池田裕彦氏(池田裕彦法律事務所代表・監査等委員長)、三浦暢之氏(公認会計士三浦暢之事務所代表・監査等委員)、熊谷恵佑氏(シンシア会計事務所代表・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が業務執行取締役の職務執行を監督しています。社外取締役は経営監視の独立性と中立性を高め、客観的な意見表明を通じて企業統治に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社グループの役員報酬は、月例の固定報酬である基本報酬に加え、業績連動報酬としての賞与、および株式報酬型ストック・オプションで構成されています。基本報酬は役位や職責、在任年数、業績、従業員の給与水準を考慮して決定されます。業績連動報酬は連結営業利益の目標達成度合いに応じて支給され、株式報酬型ストック・オプションは株主との価値共有と企業価値向上への貢献意欲を高めることを目的としています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 6名 1.1億円 17.9百万円
社外取締役 3名 13百万円 4.5百万円


同社グループの役員報酬総額は1億2,071万2千円で、対象となる役員は9名です。なお、取締役の支給額には、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。