【平均年収983万円】プラネット 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

【平均年収983万円】プラネット 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

プラネットは、流通業界の業務効率化に貢献するEDI事業とデータベース事業を展開しています。直近期は売上高がわずかに減少し、営業利益、経常利益、当期純利益も減少となりました。


目次

※本記事は、株式会社プラネット の有価証券報告書(2025年7月期、2024年8月1日 ~ 2025年7月31日、2025年10月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


プラネットは、流通業界の製造者・配給者・販売者向けに情報インフラストラクチャーの構築・運営を行い、業務効率化に貢献しています。事業はEDI事業とデータベース事業の2つに大別されます。

単体従業員数は46名です。

プラネットは、流通業界の業務効率化に貢献するEDI事業とデータベース事業を中核としています。EDI事業では、日用品・化粧品、ペットフード・ペット用品、OTC医薬品業界等のメーカーと卸売業間の取引業務効率化を支援するサービスを提供しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社プラネットは、消費財流通における業務効率化を支援するサービスを提供しています。同社は少数精鋭の体制で、専門性の高い事業を展開していることが特徴です。このような事業特性から、従業員の働き方や給与水準にもその傾向が表れていると考えられます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高めであることから、安定した環境で長く働く従業員が多い傾向にあることがうかがえます。これは、同社が従業員の定着を重視し、長期的なキャリア形成を支援する企業文化を持っている可能性を示唆しています。

項目 数値
平均年間給与 9,833,189円
平均勤続年数 16.7年
平均年齢 47.8歳
単体従業員数 46人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


同社は、退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の制度を設けています。これらの制度は国内の従業員に適用されます。

また、退職一時金制度も採用しています。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、人材を重要な経営資源と位置づけ、個人の成長、成果、能力、貢献を評価する人事評価制度を導入しています。性別、年齢、国籍等の属性によらない評価基準に基づき、管理職登用も同様の制度で運用されています。

人材育成においては、職位・職責に応じた教育機会を設け、社員とその上長のニーズに合わせた教育機会を提供しています。また、性別やライフステージによらず、社員一人ひとりが最適な選択ができるよう、勤務手段(出社・テレワーク)と勤務時間の選択の幅を広げることで、ライフワークバランスを確保しながら活躍できる社内環境整備に努めています。

従業員一人ひとりの個性と創造性を尊重し、永く働き続け、自己実現を図ることができる環境の確保を目指しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社は、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律および育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載されていません。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社プラネットは、流通業界全体の機能強化を目指し、製造者・配給者・販売者が合理的に利用できる情報インフラストラクチャーの構築・運営を通じて、業務効率化に貢献している会社です。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社の事業は、主にEDI事業とデータベース事業の二つに大別されます。EDI事業では、日用品・化粧品、ペットフード・ペット用品、OTC医薬品などの各業界向けに「基幹EDI」サービスや「販売レポートサービス」を提供しています。利用企業数や接続本数は増加傾向にありますが、一部の利用企業における商品アイテム数削減や大容量化の動きにより、データ量に微減が見られました。また、持続可能な物流環境の実現を目指し、「ロジスティクスEDI」の活用も広がっています。

データベース事業では、小売業の店舗や卸売業の支店・物流センターを示す「標準取引先コード」を蓄積した「取引先データベース」や、メーカーが登録した商品情報を提供する「商品データベース」の付加価値向上に取り組んでいます。これらの情報サービスを通じて、同社は流通業界の企業間のデータ交換や情報共有を支援し、収益を得るビジネスモデルを展開しています。直近の事業年度では、EDI事業の売上高はわずかに減少しましたが、データベース事業の売上高は増加しました。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


直近の事業年度における同社の売上高は、前期に比べてわずかに減少しました。これは、一部サービスの売上増加があったものの、主要なサービスにおけるデータ量の微減が影響しています。売上原価や販売費及び一般管理費が増加した結果、営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも前期から減少する結果となりました。同社は安定的かつ継続的な企業価値向上のため、売上高や営業利益の成長を重視しており、これらの前年比や営業利益率、純資産配当率を経営指標としています。

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社の従業員数は46名です。平均年齢は47.8歳、平均勤続年数は16.7年となっています。平均年間給与は9,833,189円です。これらの数値は、同社の組織構成や従業員の定着状況、報酬水準を示すものです。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


プラネットは、財務基盤の安定性とキャッシュフローの健全性から、堅実な経営状況にあることがうかがえます。本業で安定的に資金を生み出し、将来に向けた投資も行っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


プラネットの財務基盤は、自己資本比率が高く、手元資金も潤沢に確保されている状況です。自己資本比率は非製造業のプライム市場平均と比較して高い水準にあり、強固な財務体質を示しています。手元資金も十分に確保されており、不測の事態への耐性があると言えます。

指標 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
純資産 54.3億円 56.4億円
自己資本比率 82.8% 84.7%
ROE(自己資本利益率) - 7.2%
現金及び預金等 26.5億円 28.8億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


プラネットのキャッシュフローは、本業で安定した資金を生み出しながら、将来に向けた投資も行っている状況を示しています。営業活動によるキャッシュフローはプラスであり、事業を通じて着実に資金を稼ぎ出していることがうかがえます。投資活動によるキャッシュフローはマイナスですが、これは主にソフトウエアの取得による支出があったためです。財務活動によるキャッシュフローは配当金の支払いによりマイナスとなっています。これらの資金の流れから、同社は本業で得た資金を元手に事業の維持・拡大を図りつつ、株主還元も行っていることが読み取れます。

項目 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
営業CF 6.3億円 5.3億円
投資CF 2.3億円 △0.2億円
財務CF △2.9億円 △2.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 8.5億円 5.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

革新的なデータ通信技術や情報システム技術への対応が遅れる場合は、ユーザーへ最適なサービス提供ができなくなる可能性があります。また、流通構造変化により大手卸売業の合併が突然発生した場合は、月次利用料の減収により同社の業績に影響が及ぶ可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

今後、人材の確保と育成が進まなかった場合は、適切な組織対応ができず、同社の効率的な業務遂行や事業の拡大に支障をきたす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


プラネットは、流通業界全体の機能強化と国民生活の向上に貢献することを企業理念としています。情報インフラの構築・運営を通じて、業務効率化を推進する会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


プラネットは、流通機構全体の機能強化を目指し、流通業界を構成する各企業が合理的に利用できる情報インフラストラクチャーの構築・運営を通じて業務効率化を進めることを企業理念としています。これにより、国民生活の向上に貢献することを目指しています。

同社の役割は「インフォメーション・オーガナイザー」であり、企業間取引における業務効率の追求やコミュニケーションの活性化、情報活用の推進に取り組んでいます。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


プラネットは、ユーザーに安心して利用してもらうため、安全で中立的、標準化されたサービスの継続的な提供を基本方針としています。最適なサービス提供のため、最新情報技術や流通関連の標準、業界構造変化の研究に継続的に努力しています。情報機密を守るため、情報セキュリティ管理体制の構築や不正アクセスからの防御、要員のセキュリティ意識の徹底に最大限の努力を払っています。

同社は「企業は社会のためになるサービスを提供してこそ存在価値がある」という理念を根底に持ち、標準化による業務効率化を重視しています。人事評価制度は属性によらない評価基準に基づき、個人の成長や成果、能力、貢献を評価するシステムです。社員一人ひとりの個性と創造性を尊重し、ライフワークバランスを確保しながら活躍できる社内環境整備に努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


プラネットは、消費者の快適で豊かな暮らしに貢献するため、一般消費財流通業界と協調・共創し、データ活用による流通の高度化を実現する取り組みを進めています。

また、一般消費財流通業界の持続可能な物流環境の実現に貢献すべく、ロジスティクスEDIの普及を図っています。これには入荷業務の効率化や物流車両の待機時間削減、検品の簡素化、伝票レスの実現が含まれます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


プラネットは、消費財流通における企業間取引の情報インフラとしてEDIプラットフォームを提供しています。同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会と監査等委員会、執行役員制度を導入した体制で経営を行っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


プラネットの株主構成を見ると、筆頭株主はライオン、次いで日本マスタートラスト信託銀行、ユニ・チャームが上位に名を連ねています。複数の事業会社が主要株主として同社を支えていることが特徴です。

株主名 持株比率
ライオン 15.63%
日本マスタートラスト信託銀行(退職給付信託口・インテック口) 15.51%
ユニ・チャーム 4.54%
ジョンソン 4.54%
エステー 4.54%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性9名・女性1名)で構成され、女性役員比率は10.0%です。代表取締役社長執行役員社長は坂田政一氏が務めています。社外取締役比率は60.0%です。

氏名 役職 主な経歴
坂田 政一 代表取締役 社長 執行役員社長 1983年富士ゼロックス株式会社入社。富士ゼロックスアドバンストテクノロジー株式会社代表取締役社長などを経て、2022年10月より同社代表取締役社長執行役員社長現職。
松本 俊男 代表取締役副社長執行役員副社長 事業推進管轄役員 1981年株式会社インテック入社。2014年7月同社入社執行役員。2022年10月より同社代表取締役副社長執行役員副社長事業推進管轄役員現職。
川村 渉 取締役 執行役員 経営管理管轄役員 2005年6月同社入社。営業部長、ネットワーク本部長などを経て、2022年10月より同社取締役執行役員経営管理管轄役員現職。


社外取締役は、竹森征之氏(ライオン代表取締役兼社長執行役員)、北岡隆之氏(インテック取締役会長)、吉松徹郎氏(アイスタイル代表取締役会長兼CEO)、高野綾子氏(リファイン・アンド・カンパニー代表取締役)、岩成真一氏(元航空自衛隊航空開発実験集団司令官・監査等委員)、鎌田竜彦氏(鎌田公認会計士事務所代表・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役が経営の監督機能を担っています。社外取締役は、経営経験や専門知識に基づき、客観的な立場から経営全般への助言や監査を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


プラネットの役員報酬は、取締役(監査等委員を除く)に対しては固定報酬を基本としています。月額報酬は職責や貢献度、在任年数を考慮して決定され、役員賞与は株主総会で決議された額を配分しています。退職慰労金も規程に基づき支給される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 3.4億円 84.8百万円
監査等委員(社外除く) 2名 22百万円 11.1百万円
社外役員 7名 14百万円 2.0百万円


なお、退職慰労金には役員退職慰労引当金の当期増加分が含まれています。

個人別報酬が開示されている役員は、玉生弘昌氏(1.85億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。