【平均年収668万円】楽待 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

【平均年収668万円】楽待 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

楽待は、インターネット上で不動産投資に特化したポータルサイト「楽待」を運営し、不動産投資家と不動産会社のマッチングを支援しています。直近の業績は、営業収益、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前期から大幅に増加し、増収増益となりました。


目次

※本記事は、
楽待株式会社
(旧会社名 株式会社ファーストロジック)
の有価証券報告書(2025年7月期、2024年8月1日 ~ 2025年7月31日、2025年10月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


楽待は、インターネット上で不動産投資に特化したポータルサイト「楽待」を運営しています。同社は、個人の不動産投資家層を対象に、マンション、アパート、戸建住宅などの収益不動産にかかる物件情報等を提供し、会員と不動産会社のマッチングを支援しています。

同社の単体従業員数は80名です。セグメントは不動産投資ポータルサイト事業の単一です。

楽待は、不動産投資ポータルサイト「楽待」の運営を通じて、投資用不動産関連情報を求める会員と不動産会社等のマッチング機能を提供しています。

なお、同社は2024年10月25日より、旧会社名である株式会社ファーストロジックから楽待株式会社に商号を変更しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


楽待は、不動産投資ポータルサイト「楽待」の運営を通じて、公正な不動産投資市場の創造を目指しています。インターネット業界の特性を活かし、柔軟な働き方を推進することで、従業員が能力を最大限に発揮できる環境づくりに注力していることがうかがえます。優秀な人材の確保と定着を重視しており、働きがいのある職場環境の構築にも取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、比較的若い年齢層の従業員が中心となっており、組織の活力を感じさせます。平均勤続年数からは、一定の期間にわたってキャリアを築いている従業員が多い傾向が見られます。今後も採用活動を継続し、組織規模の拡大と年齢構成のバランスを保つ方針です。

項目 数値
平均年間給与 6,682,000円
平均勤続年数 5.1年
平均年齢 31.1歳
単体従業員数 80人


同社は、確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を採用しています。この制度は同社単体に適用されています。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、「公正な不動産投資市場を創造する」というビジョンを掲げ、事業の持続的成長の源泉を「人材」と位置付けています。優秀な人材の確保と定着を経営上の最重要課題と認識し、企業文化やビジョンに共感する人材の採用と育成に力を入れています。

採用活動においては、年齢や性別にとらわれず多様なバックグラウンドを持つ人材を積極的に採用する方針です。特に、インターネット業界の技術革新に対応するため、エンジニアなどの専門人材には競争力のある報酬体系を提示し、獲得に注力しています。

人材育成では、体系的なプログラムを通じて従業員の持続的な成長を支援しています。外部専門講師による研修やOJTを組み合わせ、社会経済動向の理解、業界知識、ビジネススキルの向上を図っています。

社内環境の整備も重視しており、多様な人材が能力を最大限発揮できる職場環境を目指しています。柔軟な働き方として、フレックス勤務制度やリモートワークを組み合わせたハイブリッド型の働き方を推進しています。育児のための時短勤務制度も整備し、ワークライフバランスを支援しています。

公正な評価・登用制度を構築し、性別や年齢に関わらず成果と能力に基づいて評価・処遇しています。管理職への登用は、実質的なリーダーシップや業務実績を総合的に評価して行われます。評価プロセスは透明化され、従業員の納得感と成長意欲の向上を図っています。長時間労働の抑制や有給休暇の取得推進、男性・女性問わず育児休業を取得しやすい環境整備にも取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示項目は記載を省略しています。

提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

組織構成に関する指標

指標 数値
従業員数 80名
平均年齢 31.1歳
平均勤続年数 5.1年

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


楽待は、不動産投資に特化したポータルサイト「楽待」を運営する企業です。個人の不動産投資家と不動産会社、リフォーム会社などを結びつけ、投資用不動産に関する情報提供とマッチングサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、インターネット上で不動産投資のポータルサイト「楽待」を運営しており、投資用不動産に特化したサービスを提供しています。自身が居住するのではなく、第三者に賃貸することで家賃収入を得る目的で投資される不動産を対象としています。主な顧客層は個人の不動産投資家であり、マンション、アパート、戸建住宅などの収益不動産に関する物件情報を提供しています。

同社の事業は、投資用不動産関連情報を求める会員と、不動産会社やリフォーム会社などのマッチング機能を提供することで成り立っています。会員は無料でサイトを利用でき、メールマガジンを通じて投資用不動産関連情報や不動産投資に関するニュースを受け取ることが可能です。また、有料の「楽待プレミアムサービス」も提供しています。同社の主な収益源は、不動産会社等へのサービス提供によるものです。具体的には、不動産会社が物件情報を掲載する「物件掲載サービス」、会員の購入希望に基づき不動産会社が物件を紹介する「提案サービス」、サイト上のバナー広告やメールマガジン広告などを販売する「広告掲載サービス」があります。さらに、保有不動産の売却査定やリフォームの一括見積もりを会員が依頼できる「査定・一括見積サービス」、そして各種初期設定料や有料会員向けの「楽待プレミアムサービス」も収益に貢献しています。同社の報告セグメントは、不動産投資ポータルサイト事業の単一セグメントとなっています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、営業収益、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前期から大幅に増加しています。特に営業収益は大きく伸びており、それに伴い各利益も高い成長を示しています。これは、有料会員サービス「楽待プレミアム」の登録者増加に加え、物件掲載サービスや広告掲載サービスが好調に推移したことが主な要因となっています。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は本業で安定的に資金を稼ぎ出し、事業活動に必要な投資を賄った上で、手元に余剰資金を残しています。強固な財務基盤を構築している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の自己資本比率はプライム市場平均と比較して非常に高い水準にあり、財務基盤が盤石であることが示されています。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を大きく上回っており、効率的な経営が行われていることがうかがえます。手元資金も十分に確保されており、安定した事業運営が期待できる状況です。

指標 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
自己資本比率 91.8% 86.6%
ROE(自己資本利益率) 14.3% 22.1%
現金及び預金 12.2億円 11.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが14.4億円のプラスとなっています。これは主に税引前当期純利益を計上したことによるものです。投資活動によるキャッシュフローは△0.6億円のマイナスで、敷金及び保証金の差入による支出が生じています。

財務活動によるキャッシュフローは△14.1億円のマイナスであり、主に自己株式の取得による支出が要因となっています。営業活動で得た資金が投資活動による支出を上回るフリーキャッシュフローは13.8億円のプラスとなっており、本業で安定して資金を生み出し、事業投資を賄った上で余剰資金を確保している優良な状態を示しています。この状況は、同社の雇用や給与の安定性、将来的な成長性にとって良好な基盤であると言えます。

項目 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
営業CF - 14.4億円
投資CF - △0.6億円
財務CF - △14.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) - 13.8億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社の事業は不動産市場に関連したサービスを提供しており、景気動向、金利動向、地価・不動産価格、法規制又は税制等の変化による不動産取引市場の動向に影響を受ける可能性があります。特に投資用不動産に特化しているため、当該分野の取引動向や投資需要の動向が重要となります。

また、不動産投資ポータル分野において、既存事業者の拡大や大手企業の本格参入が生じ、競争が激化した場合には、価格競争や会員獲得コストの増加等により、同社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は今後のさらなる業容拡大及び業務内容の多様化に対応するため、一層の人員の増強が必要と考えています。人材育成や外部からの人材登用が計画どおりに進まない場合や、社員の流出が生じた場合には、競争力の低下や業容拡大の制約要因となる可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


楽待は、投資用不動産に特化したポータルサイト「楽待」の運営を通じて、「公正な不動産投資市場」の創造を目指しています。同社は、人材を成長の源泉と捉え、多様な従業員が働きがいを持って活躍できる企業風土の醸成に努めています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


楽待は、投資用不動産に特化した不動産投資ポータルサイト「楽待」を運営しています。同社は「公正な不動産投資市場」の創造をビジョンとして掲げており、誰でも不動産投資ができる市場を目指しています。全国の不動産投資家と不動産会社・リフォーム会社との橋渡しを行い、社会に貢献していくことを経営方針としています。第21期においては、「楽待」の認知度を高め、No.1シェアをさらに拡大させること、AIの活用を通じて組織全体の生産性と競争力を引き上げることを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


楽待は、事業の持続的成長の源泉を「人材」と捉え、企業文化やビジョンに共感し、高い意欲と能力を持った人材の採用・育成を基本方針としています。年齢や性別にとらわれず多様な人材を積極的に採用し、多様な視点とイノベーションを生み出す基盤を構築しています。

同社は、従業員が心身ともに健康で、働きがいを持って活躍できる職場環境の整備を重視しています。柔軟な働き方を推進しており、フレックス勤務制度やリモートワーク、育児のための時短勤務制度を導入しています。

また、性別や年齢に関わらず、成果と能力に基づいて公正に評価し、処遇する人事制度を構築しています。長時間労働の抑制や有給休暇の取得推進、男性・女性を問わない育児休業取得支援にも取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


楽待は、事業のさらなる成長のため、優秀な人材の確保と人材育成を重要な課題としています。新規分野や海外分野の事業を担える人材を確保するため、採用力向上と公正な人事システム構築に努めています。

また、企業価値の持続的な拡大にはコーポレート・ガバナンスが不可欠であると認識しています。業務の適正性や財務報告の信頼性確保、健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底に努めています。組織が健全かつ有効、効率的に運営されるよう、内部管理体制の整備・強化・見直しを進めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


楽待は、株主総会、取締役会、監査役会を設置する監査役会設置会社です。取締役会は社外取締役を含んで構成され、監査役会は全員が社外監査役で構成されています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


楽待の筆頭株主は代表取締役社長の坂口直大氏であり、同氏が経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。上位株主には海外の金融機関も名を連ねており、多様な株主によって支えられています。

株主名 持株比率
坂口 直大 67.03%
CACEIS BANK/QUINTET LUXEMBOURG SUB AC/UCITS CUSTOMERS ACCOUNT 2.36%
SIX SIS LTD. 2.26%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.0%です。代表取締役社長は坂口直大氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
坂口 直大 代表取締役 社長 2001年3月 ウルシステムズ株式会社に入社。2005年8月に同社を設立し、代表取締役社長より現職。
青柳 進矢 取締役 開発部部長 1996年7月 株式会社アクティス入社。1998年5月 株式会社ビー・エイチ・ティ入社。2007年10月 同社開発部部長。2008年9月 同社取締役より現職。


社外取締役は、林隆弘氏(HEROZ代表取締役CEO)、馬渕磨理子氏(日本金融経済研究所代表理事)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会には社外取締役が、監査役会には社外監査役がそれぞれ参加しています。社外取締役は専門的な知識と経験に基づき、取締役会の意思決定の妥当性・適正性を確保する役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


楽待の役員報酬は、株主への利益還元と中長期的な成長のための内部留保のバランスを考慮して決定されています。取締役の報酬は基本報酬とストック・オプション報酬で構成され、株主総会で決議された限度額内で代表取締役に一任されています。監査役の報酬は取締役とは別の体系で、監査役会で協議され決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 2名 50百万円 24.8百万円
社外役員 6名 18百万円 3.0百万円


同社の役員報酬総額は68百万円であり、報酬の支給対象となった役員の総数は8名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。