※本記事は、プレミアアンチエイジング株式会社 の有価証券報告書(2025年7月期、2024年8月1日 ~ 2025年7月31日、2025年10月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
プレミアアンチエイジングは、アンチエイジング事業とリカバリー事業を展開しています。スキンケア、ヘアケア、インナーケア製品の製造・販売に加え、リカバリーウェア等の開発・製造・販売も手掛けています。
単体従業員数は174名、連結従業員数は216名です。セグメントはアンチエイジング事業、リカバリー事業の2つです。
主な国内グループ会社は、ベネクスなどです。
同社グループは2023年1月に株式会社ベネクスの全株式を取得し、リカバリーウェア事業を開始しました。これにより、前連結会計年度よりリカバリー事業が新たなセグメントとして加わっています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
プレミアアンチエイジングは、「Forever vivid 人の時間(とき)を、解き放つ。」という企業理念のもと、アンチエイジング事業を展開しています。同社グループは、社員一人ひとりの個性と能力の発揮・成長を重視し、多様な働き方を支援する環境づくりに注力しています。ここでは、給与水準や人材育成、多様性に関する具体的な取り組みについてご紹介します。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
プレミアアンチエイジングでは、平均年齢が40.0歳となっており、幅広い年代の社員が活躍していることがうかがえます。平均勤続年数は3.7年であり、比較的短い期間でキャリアを築く機会がある環境であると考えられます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 7,559,000円 |
| 平均勤続年数 | 3.7年 |
| 平均年齢 | 40.0歳 |
| 単体従業員数 | 174人 |
| 連結従業員数 | 216人 |
| 単体のグループ内比率 | 80.6% |
プレミアアンチエイジンググループは、従業員の退職給付に充てるため、企業型確定拠出年金制度を採用しています(確定拠出型=会社が拠出した資金を従業員が運用する)。この制度は同社および一部の連結子会社で採用されています。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
プレミアアンチエイジンググループは、「Uniqueな価値」を創造し続けるために、社員一人ひとりの個性と能力の発揮・成長を重要な要素と捉え、人財を価値創造・競争優位の源泉と位置付けています。同社グループは、事業の持続的な成長を支えるため、「5つの柱」からなる人事戦略を策定し、人財の育成、活躍機会の創出、組織変革を一体的に推進しています。
具体的には、2025年8月に人事制度を改定し、永続的な組織力強化や人財育成、競争力のある報酬水準の実現、若手社員の早期管理職登用などを推進しています。人財育成・研修においては、階層別研修や資格取得補助、社内公募制度、若手社員のキャリア研修など、個人の成長を事業成長に直結させるための多様な機会を提供しています。
また、社員エンゲージメントを経営の重要指標と位置付け、定期的なサーベイを実施し、結果を経営層で共有・議論して実行計画に反映しています。健康経営にも力を入れており、2022年8月に健康経営宣言を策定し、社員の心身の健康を支援する様々な施策を展開しています。ダイバーシティ&インクルージョンも推進しており、女性活躍推進に関する「えるぼし」3つ星認定や、両立支援のための制度整備、社員同士の学び合いの場である「UNIPAL Academy」の開催など、多様な人財が活躍できる組織づくりを目指しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。労働者の男女の賃金の差異は、役職、年齢、勤続年数等の属性が同じ男女間では賃金の差異はなく、等級別人数構成の差によるものです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 40.0% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 64.1% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 70.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 34.7% |
任意開示指標
| 指標 | 2024年7月期 | 2025年7月期 |
|---|---|---|
| 女性管理職比率 | 36.8% | 40.0% |
| 20代、30代の管理職比率 | 15.1% | 17.0% |
| アンチエイジングの資格取得累計 | 31個 | 49個 |
| エンゲージメントサーベイスコア | +4.7%(2023年7月期比) | +4.7%(2023年7月期比) |
| 健康経営優良法人認定 | 健康経営優良法人2024認定 | 健康経営優良法人2025認定 |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
プレミアアンチエイジングは、美容と健康をテーマに事業を展開しています。同社グループは、主にアンチエイジング事業とリカバリー事業の二つの柱で収益を上げています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、スキンケアやヘアケア製品の製造・販売を行うアンチエイジング事業と、リカバリーウェア等の製造・販売を行うリカバリー事業を展開しています。アンチエイジング事業が同社グループの売上高の大部分を占めており、リカバリー事業も売上を伸ばしています。
収益モデルとしては、自社ECサイトを通じた通信販売が主軸です。特に、一定間隔で製品を継続的に届ける定期販売は、安定した収益を確保するストック型のビジネスモデルとなっています。全国のバラエティショップ等での卸売販売や、中国をはじめとする海外での販売も行っています。
アンチエイジング事業
主にスキンケア、ヘアケア、インナーケア製品の開発・販売を行っており、「デュオ」「カナデル」「クレイエンス」といったブランドを展開しています。製造は最適な製造委託会社に委託し、商品企画・開発、マーケティング、コールセンターの一部を自社で対応しています。
収益は、自社ECサイト経由の通信販売、化粧品卸売業者を通じた卸売販売、およびAmazon等の外部ECモールや海外販売代理店からの販売から得ています。この事業の売上高は前期から減少しています。
リカバリー事業
主にリカバリーウェア等の製造・販売を行っています。糸づくりから生地生産、縫製までを一貫して行うサプライチェーンマネジメントを強化しています。
収益は、主力製品の販売から得ています。運営は、株式会社ベネクスが行っています。この事業の売上高は前期から順調に伸長しています。
同社グループの売上高は、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の大部分を占めています。特定の顧客としては、株式会社井田両国堂への売上高が一定の割合を占める傾向にあります。
| セグメント | 売上高(2024年7月期) | 売上高(2025年7月期) |
|---|---|---|
| アンチエイジング事業 | 183億円 | 129億円 |
| リカバリー事業 | 20.2億円 | 32.3億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上高は、直近5期で減少傾向にあります。しかし、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、過去に損失を計上した期もありましたが、当期には改善し、利益を確保しています。
営業活動によるキャッシュ・フローは、直近の期において増加傾向を示しています。
| 項目 | 2021年7月期 | 2022年7月期 | 2023年7月期 | 2024年7月期 | 2025年7月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 328億円 | 339億円 | 264億円 | 204億円 | 162億円 |
| 経常利益 | 46.5億円 | 25.7億円 | △6.3億円 | 1.6億円 | 6.0億円 |
| 経常利益率 | 14.2% | 7.6% | △2.4% | 0.8% | 3.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 27.9億円 | 14.2億円 | △7.3億円 | △14.8億円 | 4.7億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 326.87 | 163.35 | △84.17 | △170.10 | 54.10 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から減少しています。一方で、従業員1人あたり営業利益(連結)は前期から大幅に増加しました。
これは、売上高が減少する中でも、広告宣伝費の効率的な運用や固定費の削減といったコストマネジメントが奏功し、利益率が改善したことを示しています。組織全体の効率化が進んでいる傾向が見られます。
| 指標 | 2024年7月期 | 2025年7月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 88.9百万円 | 74.8百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 0.6百万円 | 2.9百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
プレミアアンチエイジングの財務状況は、事業活動で安定的に資金を生み出し、財務基盤を強化していることを示しています。同社グループは、堅実な経営を通じて安定性を維持している状況です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
プレミアアンチエイジングの自己資本比率は当期に65.1%となり、前期から増加しています。これはプライム市場平均と比較して高い水準を示しており、財務基盤の安定性がうかがえます。ROE(自己資本利益率)は7.4%で、プライム市場平均よりは低いものの、収益性を確保している状況です。手元資金である現金及び預金は46.5億円を確保しており、事業運営に必要な流動性を維持しています。これらの財務状況は、同社の事業継続性や将来的な成長投資の余力を示すものとなります。
| 指標 | 2024年7月期(前期) | 2025年7月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 61.2億円 | 66.1億円 |
| 自己資本比率 | 55.7% | 65.1% |
| ROE(自己資本利益率) | - | 7.4% |
| 現金及び預金 | 47.6億円 | 46.5億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
プレミアアンチエイジングのキャッシュフローを見ると、当期は営業活動によるキャッシュフローが14.7億円のプラスとなり、前期から増加しています。これは主に税金等調整前当期純利益の増加、売上債権や棚卸資産の減少が要因です。投資活動によるキャッシュフローは△2.3億円のマイナスで、無形固定資産の取得による支出が主な要因となっています。財務活動によるキャッシュフローは△13.4億円のマイナスとなり、短期借入金の減少や長期借入金の返済が進んだことを示しています。結果として、フリーキャッシュフローは12.4億円のプラスに転じており、本業で創出した資金で投資を賄い、さらに余剰資金を生み出している状況です。これは、同社グループが安定した事業運営を継続し、将来に向けた健全な資金管理を行っていることを示しています。
| 項目 | 2024年7月期(前期) | 2025年7月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 4.3億円 | 14.7億円 |
| 投資CF | △5.4億円 | △2.3億円 |
| 財務CF | 1.8億円 | △13.4億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | △1.2億円 | 12.4億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、売上高の大部分を主力ブランドであるデュオブランドに依存しており、競合他社の新製品投入や消費者の嗜好変化により業績に影響を及ぼす可能性があります。また、海外展開を進める中で、為替レートの変動が業績に影響を与えるリスクも認識しています。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、優秀な人材の獲得と維持に注力していますが、必要な人材を確保・育成できない場合、成長戦略の遂行に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
プレミアアンチエイジングは、「人の時間(とき)を、解き放つ。」という経営理念のもと、アンチエイジングの力で誰もが輝ける未来を目指しています。独自の価値創造を通じて、持続可能な社会の実現に貢献する企業風土を大切にしています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
プレミアアンチエイジングは、「人の時間(とき)を、解き放つ。」という経営理念を掲げています。2023年には「Forever vivid」を新たなスローガンとして制定しました。同社グループは、提供する「Uniqueな価値」を通じて新たな製品やサービスを生み出し、一人ひとりが輝き、より一層持続可能な社会を実現することを目指しています。創業15周年を迎えた同社は、「アンチエイジングの力ですべての人を年齢から解き放ち、誰もが、いつでも、いつまでも輝ける未来」を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
プレミアアンチエイジンググループは、「Forever vivid 人の時間(とき)を、解き放つ。 Untether time.」というサステナビリティ基本方針のもと、「Uniqueな人生を実現する」ことを掲げています。同社グループは、社員一人ひとりの個性(Uniqueさ)と能力の発揮・成長を重視しており、人財を価値創造の源泉と位置付けています。多様な人財が活躍できる組織づくりを目指し、社員を「UNIPAL(ユニパル)」と呼称しています。社員同士の学び合いの場として「UNIPAL Academy」を開催し、知識・経験の共有を促進しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
プレミアアンチエイジンググループは、中期的な経営の指針として「Uniqueな価値にこだわりぬく」ことを堅持し、アンチエイジングカンパニーを目指しています。アンチエイジング事業では、ブランドマネジメントと各チャネル、企画・開発、マーケティング、品質・サプライチェーンマネジメントとの協働を強化し、売上反転への基盤構築を目指しています。リカバリー事業では、休養学に基づくリカバリーノウハウの啓発と事業拡大を両立させ、グループシナジーを創出する方針です。また、人財の育成・活躍機会の創出・組織変革を推進するため、2025年8月に人事制度を改定し、組織力強化と人財育成に取り組んでいます。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
プレミアアンチエイジングは、社外取締役を含む取締役会と監査役会を設置し、経営の健全性、透明性、コンプライアンス意識の向上に努めています。経営環境の変化に柔軟に対応できる組織体制を構築し、効率的な経営を目指しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
プレミアアンチエイジングの筆頭株主はプレミアマネジメントであり、代表取締役社長である松浦清氏の資産管理会社です。また、松浦清氏個人も第2位の大株主となっています。このことから、同社は創業家が経営に強い影響力を持つ資本構成であることがうかがえます。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| プレミアマネジメント | 45.62% |
| 松浦 清 | 21.53% |
| 大木 塁 | 2.56% |
| 兒嶋 伸二 | 0.55% |
| 伊藤 弘人 | 0.54% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は松浦清氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 松浦 清 | 代表取締役 社長 | 1993年10月アメリカンファミリー生命保険会社(現アフラック生命保険)入社、2002年9月ジャクスタポーズ設立代表取締役社長、2009年12月同社設立代表取締役社長CEO、2021年10月同社代表取締役社長より現職。 |
| 伊藤 洋一郎 | 取締役 副社長 執行役員 | 1997年4月三井安田法律事務所、2001年1月モルガン・スタンレー証券会社東京支店(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社、2022年9月同社入社常務執行役員兼コーポレート本部長、2025年8月同社取締役副社長執行役員より現職。 |
社外取締役は、福本拓元氏(元ユーグレナ取締役)、堺咲子氏(元プルデンシャル・ファイナンシャル・インク日本駐在員事務所内部監査Departmental Vice President)です。
同社は監査役会設置会社を採用しており、社外取締役が他業界からも招聘され、幅広い視野に基づいた経営意思決定と社外からの経営監視を可能とする体制となっています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
プレミアアンチエイジングの役員報酬は、月額の固定報酬に加えて、会社業績や個人別戦略目標の達成度を反映した業績報酬が加算される仕組みです。また、企業価値の継続的な向上と株主との価値共有を目的として、ストックオプションおよび株式累積投資制度による株式報酬も支給されています。業績連動報酬の指標には、売上高、営業利益、個人業績が用いられています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 2名 | 65百万円 | 32.5百万円 |
| 社外役員 | 5名 | 40百万円 | 8.0百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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