【平均年収585万円】メディア総研 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

【平均年収585万円】メディア総研 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

メディア総研は、グループ各社とともに高専生や大学生向けのキャリア支援事業、WEBコンテンツサービス事業を展開しています。直近の業績は増収増益を達成し、順調に拡大しています。


目次

※本記事は、メディア総研株式会社 の有価証券報告書(2025年7月期、2024年8月1日 ~ 2025年7月31日、2025年10月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、「就職活動が景気動向や企業の採用環境に依存しない社会を作る」ことを目指し、未就業者(高専生、大学生)向けのキャリア支援事業を展開しています。具体的には、高専生や大学生向けの就職活動イベントの企画・運営、キャリア支援情報サイトの運営、WEBサイト制作などを手掛けています。

単体従業員数は49名、連結従業員数は73名です。セグメントはキャリア支援事業、WEBコンテンツサービス事業の2つです。

主な国内グループ会社は、アドウィル(WEBコンテンツサービス)などです。

メディア総研グループは、2024年5月に株式会社アドウィルを取得し、WEBコンテンツサービス事業を強化しました。また、2025年7月には連結子会社メディア総研イノベーションズ株式会社を吸収合併しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


メディア総研は、従業員の働きやすさを重視し、多様な働き方を支援する環境整備に力を入れている会社です。給与水準や在籍傾向、そして人的資本に関する具体的なデータから、同社グループの働き方の特徴を詳しく見ていきましょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員の定着と成長を支援する環境づくりに取り組んでいます。平均勤続年数と平均年齢からは、比較的若手層が活躍しながらも、一定の経験を積んだ人材が在籍している傾向がうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,853,000円
平均勤続年数 3.2年
平均年齢 37.0歳
単体従業員数 49人
連結従業員数 73人
単体のグループ内比率 67.1%

退職給付制度


同社グループは、確定給付型の制度として退職給付制度を設けています(確定給付型=給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)。この制度は国内グループ会社を対象としています。

退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、サステナビリティに関する課題への対応を重要な経営課題と認識し、中長期的な企業価値向上を目指しています。公正かつ透明性の高い経営と、多様な人材が活躍できる働きやすい環境の整備に取り組んでいます。

人材の育成と社内環境整備に関する方針として、様々な人材が多様な働き方で能力を発揮できるよう、テレワークや選択式時差出勤などを採用しています。また、女性役員や女性管理職の比率を上げるための取り組みも進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 25.0%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%

多様性・登用

指標 数値
管理職に占める女性の割合 25.0%
役員に占める女性の割合 37.5%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


メディア総研グループは、未就業者向けのキャリア支援とWEBコンテンツサービスを通じて、イノベーション人材の育成と社会への貢献を目指しています。主力事業は高専生を中心とした理工系学生向けの就職活動支援であり、WEBコンテンツサービスも提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、「不可能を可能に」という社是と「イノベーションとイノベーション人材で世界をフラットにする」という経営理念を掲げ、未就業者(高専生、大学生)を中心とする求職者に対して、就職活動が景気動向や企業の採用環境に依存しない社会を作ることを目指し、様々な事業に取り組んでいます。主な事業内容は、キャリア支援事業とWEBコンテンツサービス事業の二つです。

キャリア支援事業

この事業では、主に高専生を中心とした理工系学生向けの就職イベントの開催や採用代行サービス等を行っています。収益は、企業からの採用支援イベント参加費や採用代行サービスの対価から得ています。当連結会計年度において、売上高は前期から増加しました。

WEBコンテンツサービス事業

この事業では、WEBサイト制作や動画制作等を行っています。収益は、顧客からのWEBサイト制作や動画制作の委託料から得ています。当連結会計年度において、株式会社アドウィルの新規連結により、売上高は前期から大幅に増加しました。

同社グループは、高専生及び企業に対して効率的な就職活動及び採用活動の仕組みを提供しており、高専生の参加率が高い就職活動イベントを実現しています。また、就職活動環境の変化に対応するため、対面形式に加えオンライン形式の就職活動イベントにも柔軟に対応しています。海外の外部顧客への売上高はなく、特定の地域や顧客への収益集中に関する記載はありません。

セグメント 売上高(2024年7月期) 売上高(2025年7月期)
キャリア支援事業 10.7億円 12.9億円
WEBコンテンツサービス事業 87百万円 2.5億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、直近3期において売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに順調に拡大しています。特に当連結会計年度は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期から大きく増加しました。この成長は、事業活動が堅調に推移していることを示しています。

項目 2021年7月期 2022年7月期 2023年7月期 2024年7月期 2025年7月期
売上高 - - 9.6億円 11.6億円 15.4億円
経常利益 - - 2.0億円 1.9億円 3.0億円
経常利益率 - - 21.1% 16.8% 19.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - 1.2億円 1.1億円 2.2億円
1株当たり当期純利益(円) - - 101.86 86.32 177.01

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの生産性を示す指標は、前期から当期にかけて改善傾向にあります。従業員1人あたり売上高(連結)は増加し、従業員1人あたり営業利益(連結)も同様に増加しました。これは、組織全体の効率性が高まっていることを示しています。

指標 2024年7月期 2025年7月期
従業員1人あたり売上高(連結) 18.3百万円 21.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 3.0百万円 4.0百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で安定した資金を生み出し、財務基盤を強化している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、高い自己資本比率と潤沢な手元資金によって特徴づけられます。自己資本比率はプライム市場の非製造業平均を大きく上回る水準であり、強固な財務体質を示しています。

ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を上回っており、効率的な資本活用ができていると言えます。これらの状況は、事業運営の安定性や将来の成長投資への余力を示唆しており、雇用や給与の安定性にもつながる要素です。

指標 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
純資産 13.1億円 15.2億円
自己資本比率 84.2% 85.3%
ROE(自己資本利益率) 8.4% 15.4%
現金及び預金 11.1億円 13.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが前期から増加し、当期は2.8億円の収入となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の増加や契約負債の増加によるものです。

投資活動によるキャッシュフローは、前期の△1.2億円の支出から当期は△2百万円の支出へと大きく減少しました。これは主に有形固定資産の取得や敷金の差入による支出が主な要因です。

財務活動によるキャッシュフローは、前期の17百万円の収入から当期は1百万円の収入へと減少しました。これは株式の発行による収入によるものです。結果として、フリーキャッシュフローは前期の10百万円のプラスから当期は2.8億円のプラスへと大幅に増加しています。本業で安定的に資金を生み出し、投資活動を賄った上で十分な余剰資金を確保している状況は、同社グループの事業の安定性と成長余力を示しており、雇用や給与の安定性にも寄与すると考えられます。

項目 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
営業CF 1.3億円 2.8億円
投資CF △1.2億円 △2百万円
財務CF 17百万円 1百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) 10百万円 2.8億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、高専生や理工系の大学生向けの就職活動イベントを主たる事業としており、企業の採用ニーズに影響を受ける可能性があります。景気悪化等により企業の雇用水準が低迷した場合、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

また、就職活動イベントの開催時期が12月から翌年1月に集中するため、売上高が第2四半期に偏る傾向があります。採用選考の流れに大きな変化があった場合、四半期売上に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループの事業が継続的に成長するためには、優秀な人材の確保、育成、定着が経営上の重要な課題です。必要な人材の採用が想定どおりに進まない場合や、育成した役職員が退職した場合には、事業展開や業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


メディア総研は、イノベーション人材の育成を通じて社会課題の解決を目指す企業です。特に若年層のキャリア支援に注力し、持続可能な社会の実現に貢献する企業風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「イノベーションとイノベーション人材で世界をフラットにする」という経営理念を掲げています。未就業者を中心とする求職者に対し、「就職活動が景気動向や企業の採用環境に依存しない社会を作る」ことを目指し、学生イベント事業に取り組んでいます。

事業を通じてイノベーション人材を育成し、より良い社会形成の一助を担うことを目標としています。特に高専生の就職活動分野ではリーディングカンパニーとして、関連事業の売上拡大と安定的な利益確保による継続的な成長を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、SDGs国際目標の課題解決において若年者のイノベーションを引き起こす力を重視しています。取締役会では、サステナビリティ課題への対応を重要な経営課題と認識し、中長期的な企業価値向上を目指しています。

公正かつ透明性の高い経営と、多様な人材が活躍し働きやすい環境の整備に取り組む企業風土です。人材育成と社内環境整備の方針として、テレワークや選択式時差出勤を採用し、多様な働き方を支援しています。また、女性役員・女性管理職の比率向上にも取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、事業運営における複数の課題に対処しています。就職活動イベントの品質担保のため、教育機関との連携強化や情報サイト「高専プラス」の活用を進めています。新規サービスとして「高専人材採用プロジェクト」を開始し、求職者市場のニーズに応えています。

システム安定性の確保に向けては、持続的なシステム投資とIT人材の採用・増強を図っています。経営管理体制の強化として、コンプライアンス遵守とコーポレート・ガバナンス強化のための定期的な教育を実施しています。優秀な人材の確保と労働生産性の向上も重点テーマであり、教育・研修体制の充実やシステム連携による組織全体の生産性向上に取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


メディア総研は、取締役会による監督と監査役会による監査を通じて、経営の透明性と健全性の確保に努めています。社外取締役1名と社外監査役3名が客観的な視点から経営を監視・監督する体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


メディア総研の筆頭株主は代表取締役社長の田中浩二氏です。大株主には同社の役員が複数名を連ねており、経営陣が主要な株主として会社を支える資本構成となっています。

株主名 持株比率
田中 浩二 62.49%
日本カストディ銀行(信託口) 3.62%
新潟 真也 2.14%
今野 治 1.75%
DYM 1.75%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性5名・女性3名)で構成され、女性役員比率は37.5%です。代表取締役社長は田中浩二氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。

氏名 役職 主な経歴
田中 浩二 代表取締役社長 1984年4月株式会社毎日コミュニケーションズ(現 株式会社マイナビ)入社。1993年3月同社設立代表取締役社長より現職。
野本 正生 取締役副社長 システム部担当 兼企画制作部長 1994年福岡ヤクルト販売入社後、株式会社アイシステムを経て、2005年に商号「マグネッツ」を創業。株式会社マグネッツ代表取締役社長を経て、2019年6月同社取締役副社長マグネッツ事業部長に就任。2022年10月より現職。
谷口 陽子 取締役 管理部担当 1995年有限会社フリークス入社。1999年同社入社。同社取締役制作部長、取締役企画制作部長を経て、2022年10月より現職。
柿沼 直樹 取締役 営業担当 1985年太陽神戸銀行(現三井住友銀行)入行。エスアイエス・テクノサービス代表取締役兼社長執行役員、さくら情報システム取締役兼専務執行役員を経て、2024年10月より同社取締役営業担当より現職。


社外取締役は、吉行亮二氏(ブリングラック代表取締役社長)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会による業務執行の監督と監査役会による監査を実施しています。社外取締役1名と社外監査役3名が客観的かつ中立的な立場から助言・提言を行い、監視・監督機能の強化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


メディア総研の役員報酬は、企業価値の持続的な向上と株主利益との連動を重視した体系です。業務執行取締役には固定報酬としての基本報酬と譲渡制限付株式による株式報酬が支給され、事業年度ごとの業績目標達成度合いに応じたインセンティブが設計されています。社外取締役には、その職務に鑑み基本報酬のみが支払われます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 71百万円 17.9百万円
社外役員 4名 17百万円 4.3百万円


同社役員全体の報酬総額は88.4百万円であり、対象となる役員は合計8名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。