【平均年収1129万円】コシダカホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年8月期)

【平均年収1129万円】コシダカホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年8月期)

コシダカホールディングスは、コシダカデジタル、コシダカメンテナンスなどを傘下に持つ持株会社です。カラオケ事業を主軸に海外展開も進め、不動産管理や温浴施設運営なども手掛けています。直近の業績は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社コシダカホールディングス の有価証券報告書(2025年8月期、2024年9月1日 ~ 2025年8月31日、2025年11月28日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


コシダカホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は11名、グループ連結従業員数は1,106名です。

同社グループは、カラオケ事業を主たる業務としています。国内では「カラオケまねきねこ」や「ワンカラ」ブランドを展開し、海外でも「まねきねこ」ブランドでカラオケボックスを直営しています。不動産管理事業や温浴施設、飲食店運営などのその他事業も手掛けており、連結子会社8社を中心に事業を展開しています。

当連結会計年度よりコシダカデジタルを連結範囲に含め、KOSHIDAKA SINGAPORE PTE. LTD.を連結範囲から除外しました。また、コシダカメンテナンスなど4社を新たに設立しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


コシダカホールディングスは、中期経営計画「Entertainment Infrastructure Plan」に基づき、従業員が働きやすい環境づくりと人材育成に力を入れています。多様な視点や価値観を活かすため、女性や外国人、中途採用者の管理職登用を推進している点が特徴です。グループ全体の成長を支える人材戦略が展開されています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


コシダカホールディングス単体の従業員は、比較的高い平均年齢と短い平均勤続年数を示しています。これは、経験豊富な人材が中途で入社し、特定の役割を担っている可能性を示唆しています。多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる環境がうかがえます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 11,292,000円
平均勤続年数 4.6年
平均年齢 49.1歳
単体従業員数 11人
連結従業員数 1,106人
単体のグループ内比率 1.0%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


コシダカホールディングスグループは、中期経営計画「Entertainment Infrastructure Plan」と連動した「Koshidaka Workstyle Innovation Plan」を推進し、働き方改革と人材育成に取り組んでいます。多様な視点や価値観を活かすため、女性、外国人、中途採用者を管理職や中核人材へ登用することを重視しています。

報酬制度については、社員の平均年収アップを目指したベースアップや昇格を段階的に実施しています。2023年9月からはキャリアパス制度を新設し、役職ごとの等級整備と人事評価制度の改定により、昇給・昇格の基準を明確化し、社員のモチベーション向上を図っています。

人材育成では、自社研修施設「まねき塾」の高度化を進め、階層別研修や研修プログラムの充実、オペレーションマニュアルの動画化に取り組んでいます。また、子育て支援として時間限定社員制度や子育てお祝い金制度を導入し、社員が働きやすい環境整備にも注力しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社は、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づく公表義務の対象ではないため、法定開示データは開示されていません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

株式会社コシダカの人事制度では、性別による賃金の差は設けておりません。管理職に占める女性労働者の割合による差異が主な要因です。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 8.4%
男性労働者の育児休業取得率 55.6%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 74.3%
労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) 83.8%
労働者の男女の賃金の差異(うちパート・有期労働者) 98.9%

多様性・登用

指標 数値
女性管理職比率 8.4%
男性労働者の育児休業取得率 55.6%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


コシダカホールディングスは、カラオケ事業を主軸に、不動産管理事業やその他事業を展開する持株会社です。国内外でエンターテインメントを提供し、多様な収益源を構築しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、持株会社であるコシダカホールディングスの下、各子会社がサービス別の事業活動を展開しています。カラオケ事業を主たる業務とし、不動産管理事業や温浴施設・飲食店の運営を行うその他事業も手掛けています。

同社グループの収益は、主に顧客へのサービス提供から得られています。特にカラオケ事業は、積極的な店舗展開と市場状況に応じたきめ細かなプライシングにより、既存店の客数増加を持続させています。また、海外展開も積極的に進めており、新たな市場での収益獲得にも注力しています。

カラオケ

国内では、株式会社コシダカが「カラオケまねきねこ」やひとりカラオケ専門店「ワンカラ」を直営で展開しています。海外では、株式会社韓国コシダカが韓国で「まねきねこ」ブランドの直営店を運営し、KOSHIDAKA INTERNATIONAL PTE. LTD.などが海外カラオケ事業を統括しています。
収益は、カラオケボックスの利用料や飲食の提供から得ています。運営は、株式会社コシダカ、株式会社韓国コシダカ、KOSHIDAKA INTERNATIONAL PTE. LTD.、KOSHIDAKA INTERNATIONAL KL SDN. BHD.などが行っています。

不動産管理

株式会社コシダカプロダクツが、群馬県や神奈川県などに保有する不動産賃貸ビルの所有および運営管理を行っています。
収益は、保有する不動産の賃貸収入から得ています。運営は、株式会社コシダカプロダクツが行っています。

その他事業

株式会社コシダカが「まねきの湯」ブランドで温浴施設を運営しているほか、純飲食店である銀だこハイボールやカフェエクラなどの店舗運営を行っています。
収益は、温浴施設の利用料や飲食店の売上から得ています。運営は、株式会社コシダカが行っています。

セグメント 売上高(2024年8月期) 売上高(2025年8月期)
カラオケ 612億円 672億円
不動産管理 11.5億円 13.5億円
その他事業 8.6億円 8.8億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5期にわたり一貫して増加傾向にあります。経常利益も同様に増加を続けており、本業での収益力は堅調に推移していることがうかがえます。

一方で、親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の当期において減少となりました。これは、特別損失として減損損失を計上したことが主な要因となっています。しかし、営業活動によるキャッシュ・フローは増加しており、本業によるキャッシュ創出力は引き続き堅調な状況を示しています。

項目 2021年8月期 2022年8月期 2023年8月期 2024年8月期 2025年8月期
売上高 208億円 380億円 546億円 633億円 694億円
経常利益 △30.9億円 53.3億円 77.7億円 109億円 116億円
経常利益率 △14.9% 14.0% 14.2% 17.3% 16.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 △41.4億円 36.4億円 71.0億円 67.4億円 52.6億円
1株当たり当期純利益(円) △50.84 44.68 87.14 82.70 64.01

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から当期にかけて増加しています。これは、従業員一人ひとりの生産性が向上している傾向を示しており、組織全体の効率化が進んでいることがうかがえます。

また、従業員1人あたり営業利益も前期から増加しており、従業員が創出する利益の規模が拡大していることを示しています。これらの指標の改善は、入社を検討する方にとって、収益体質の強化や持続的な成長への期待につながる要素となります。

指標 2024年8月期 2025年8月期
従業員1人あたり売上高(連結) 55.7百万円 62.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 8.9百万円 10.3百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社コシダカホールディングスは、堅実な財務基盤を維持し、安定した経営状況を示しています。本業で得た資金を効率的に活用し、将来に向けた投資も継続している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループは、強固な財務基盤を構築しており、安定した経営状況を示しています。自己資本比率はプライム市場の非製造業平均を大きく上回る水準であり、財務の健全性が高いことがうかがえます。また、ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を上回っており、効率的な資本活用ができている状況です。手元資金も潤沢に確保されており、事業環境の変化にも対応できる体制が整っています。これらの財務状況は、従業員の雇用や給与の安定性にも寄与すると考えられます。

指標 2024年8月期(前期) 2025年8月期(当期)
純資産 304億円 351億円
自己資本比率 49.2% 51.2%
ROE(自己資本利益率) 24.2% 16.1%
現金及び預金 67.7億円 105億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、当連結会計年度に127億74百万円の増加となりました。これは主に税金等調整前当期純利益、減価償却費、減損損失があった一方、法人税等の支払額があったことによるものです。投資活動によるキャッシュフローは82億92百万円の減少となっており、有形固定資産や無形固定資産の取得、敷金及び保証金の差入など、事業拡大に向けた積極的な投資が行われている状況を示しています。財務活動によるキャッシュフローは7億91百万円の減少となり、長期借入による収入があった一方で、長期借入金の返済や配当金の支払額があったためです。営業活動で得た資金が投資活動を上回るフリーキャッシュフローは44億81百万円のプラスとなっており、本業で安定的に資金を生み出し、成長投資も継続できている優良な状態です。この資金の流れは、同社グループの持続的な成長と、それに伴う雇用や給与の安定性につながるものと考えられます。

項目 2024年8月期(前期) 2025年8月期(当期)
営業CF 125.8億円 127.7億円
投資CF △104.1億円 △82.9億円
財務CF △31.2億円 △7.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 21.7億円 44.8億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主力であるカラオケ事業においては、より魅力的な娯楽サービスへの顧客流出や業界内で社会問題が発生した場合に、カラオケ離れが進むことで業績に影響を及ぼす可能性があります。また、新規事業の開拓に取り組む方針であるものの、不確定要素も多く、収益化に当初計画以上の時間を要する可能性や、事業展開が計画通りに進まない場合には業績に影響を及ぼすリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは多店舗展開を行う接客サービス業であり、お客様に満足いただける接客と固定客の確保を継続するためには、人材の確保と育成が常に課題となっています。採用が困難になる場合や退職者が増加する場合には、優秀な人材を十分に確保できなくなり、業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


コシダカホールディングスは、人々の豊かな余暇生活と平和な世界の構築に貢献することを目指し、エンターテインメントを社会のインフラと捉えるビジョンを掲げています。変化を捉え、多様な価値観を活かすことで、持続的な成長を目指す企業風土が特徴です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「私達の使命は、進化させた有意なサービス・商品を常に考案し、そして全世界の人々に提供し続けることによって、豊かな余暇生活の実現と希望に溢れた平和な世界の構築に貢献することである。」を経営理念としています。この理念のもと、世界の人々の健康で豊かな余暇生活を創造することを目指しています。

中長期的には、カラオケ事業で培った基盤を強みに、プライベートエンターテインメントの裾野を広げる戦略です。中期経営ビジョンとして「エンタメをインフラに」(EIP:Entertainment Infrastructure Plan)を掲げ、娯楽を人々の暮らしに不可欠なものにすることを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、経営理念の実現を通じて持続可能な社会の発展を目指す取り組みを実践しています。激しく変化する経営環境を的確に捉え、経営資源を有効に活用することで企業価値の向上を実現し、ステークホルダーの期待に応えることを重視しています。

中期経営ビジョン「エンタメをインフラに」の実現のためには、多様な人材の視点や価値観を活かすことが不可欠と考えています。女性、外国人、中途採用者を管理職や中核人材へ登用し、グループの成長につなげる方針です。また、グループ経営理念に共感し、その実現を積極的に推進する人材を中核人材と位置づけ、育成に力を入れています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、中期経営ビジョン「エンタメをインフラに」の最終目標達成時期を2027年8月期と定め、これを仕上げの時期(EIPファイナルステージ)と位置づけています。このビジョン実現に向け、人財の採用と育成を一層強化する方針です。

具体的には、新人事制度WIP(Koshidaka Workstyle Innovation Plan)を進め、報酬の更なる上昇を目指しています。また、新POSシステムの導入を含む諸施策により、生産性の一段の向上を見込んでいます。サステナビリティに関する取り組みも推進しており、地球環境の保全や社会活動への貢献、人的資本・多様性の確保を重点テーマとしています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


コシダカホールディングスは持株会社体制を採用しており、グループ全体の経営・監督機能を担っています。2015年11月26日より監査等委員会設置会社に移行し、コーポレート・ガバナンスの強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


コシダカホールディングスの株主構成を見ると、筆頭株主はヨウザンであり、次いでふくるが上位に位置しています。これらの企業は同社グループの役員が代表を務めており、創業家やその関連会社が主要な株主として経営を支えていることがうかがえます。

株主名 持株比率
ヨウザン 26.94%
ふくる 9.98%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 6.77%


なお、ふくるは第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の権利行使に伴う新株式発行により、当事業年度中に主要株主に該当しなくなりました。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性5名・女性3名)で構成され、女性役員比率は37.5%です。代表取締役社長CEOは腰髙博氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
腰髙 博 取締役社長(代表取締役)CEO 1986年有限会社新盛軒(現同社)入社。1995年代表取締役社長。2010年より代表取締役社長兼CEOを務める。
腰髙 美和子 専務取締役専務執行役員グループHR管掌 1986年有限会社新盛軒(現同社)入社。2000年監査役。2023年より専務取締役専務執行役員グループHR管掌を務める。
土井 義人 専務取締役専務執行役員グループCF管掌 2009年同社入社。2010年取締役・執行役員グループ管理担当。2023年より専務取締役専務執行役員グループCF管掌を務める。
座間 晶 取締役執行役員海外事業部長 2015年同社入社。2017年執行役員海外事業担当。2022年より取締役執行役員海外事業部長を務める。


社外取締役は、森内茂之氏(公認会計士森内茂之事務所代表・監査等委員)、髙井研一氏(一般社団法人群馬経済研究所理事長・監査等委員)、村上嘉奈子氏(のぞみ総合法律事務所パートナー・監査等委員)、太田香氏(日比谷中田法律事務所パートナー・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役4名が監査等委員を務めることで、経営の監視機能とコーポレート・ガバナンスの強化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


コシダカホールディングスでは、取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬は、単年度の業績に連動した体系を採用しています。個別報酬は月例の固定額の基本報酬のみで構成され、各取締役の役割や職責、実績などを総合的に考慮して決定されます。監査等委員である取締役の報酬も月例の固定額となっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
社外役員 3名 16百万円 5.4百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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