【平均年収552万円】TWOSTONE&Sons 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年8月期)

【平均年収552万円】TWOSTONE&Sons 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年8月期)

TWOSTONE&Sonsは、2Hundred、enableXなどを傘下に持つ持株会社です。「テクノロジー×HR」をテーマに、ITエンジニア支援やデジタルマーケティングなど多岐にわたる事業を展開しています。直近の連結会計年度では売上高、利益ともに大幅な増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社TWOSTONE&Sons の有価証券報告書(2025年8月期、2024年9月1日 ~ 2025年8月31日、2025年11月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


TWOSTONE&Sonsは持株会社であり、単体従業員数は54名、グループ連結従業員数は750名です。

同社グループは、「テクノロジー×HR (Human Resources)」をテーマに、ITエンジニアおよびデジタルマーケティングに特化した事業を展開しています。ITエンジニアのキャリア支援からデジタルマーケティングソリューション、戦略コンサルティング、M&Aアドバイザリーまで多岐にわたるサービスを提供しており、2025年11月27日時点で計13社の連結子会社で構成されています。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)2Hundred(BtoCプラットフォーム事業)、enableX(戦略コンサルティング事業)、Branding Engineerなどです。

TWOSTONE&Sonsは2023年6月1日付で持株会社体制へ移行しました。また、当連結会計年度中には戦略コンサルティング領域で4件のM&Aを実施し、グループ体制を強化しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社TWOSTONE&Sonsは、IT人材の課題解決を目指す持株会社として、グループ全体で多様な事業を展開しています。そのため、給与水準や働き方についても、グループ全体の人材戦略に基づいた特徴が見られます。同社グループは、IT人材の育成と流動性向上に注力しており、従業員のキャリア形成を支援する環境づくりを進めています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が比較的若く、平均勤続年数も短めであることから、活発な人材の流動性や成長機会を重視する企業文化がうかがえます。若手社員が多く活躍し、キャリアを形成していく環境であると考えられます。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 5,524,000円
平均勤続年数 2.5年
平均年齢 32.4歳
単体従業員数 54人
連結従業員数 750人
単体のグループ内比率 7.2%


同社グループは、従業員の退職給付に充てるため、確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の複数事業主制度であるベネフィット・ワン企業年金基金に加入しており、国内グループ会社に適用されます。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、2030年のIT人材不足という社会課題解決に向け、IT人材の雇用の流動性向上と新たなIT人材の教育・創出を方針としています。エンジニアを中心としたすべての人材を人的資本と捉え、稼働数増加および稼働期間が延びるような環境づくりを徹底しています。

各事業部(子会社)の現場部門指導担当者によるOJT形式での研修を実施しています。また、プログラミングスクール「tech boost」のカリキュラムを希望する従業員へ配信する福利厚生施策を通じて、ITリテラシー向上を促しています。具体的には、専属のキャリアアドバイザーやフリーランス向けの福利厚生サービス提供により、ユーザー満足度向上を図っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体のデータを示します。管理職に占める女性労働者の割合および男性労働者の育児休業取得率は、公表基準に該当しないため記載を省略しています。連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、記載を省略しております。

指標 数値
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 73.6%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 70.9%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 135.1%

多様性・登用

指標 数値
管理職(リーダー以上の役職者)に占める女性労働者の割合 41.2%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


TWOSTONE&Sonsは、「テクノロジー×HR」を経営テーマに掲げ、ITエンジニアとデジタルマーケティングに特化した事業を展開する持株会社です。国内におけるIT人材不足の課題解決と、企業のデジタルシフトを多角的に支援しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、ITエンジニアに関連する「エンジニアプラットフォームサービス」、デジタルマーケティングに関連する「マーケティングプラットフォームサービス」、そして戦略コンサルティングやM&Aアドバイザリーに関連する「コンサル・アドバイザリーサービス」の3つの事業を主軸としています。各事業は、それぞれの専門領域でクライアントの課題解決を支援し、収益を得ています。

エンジニアプラットフォームサービス

ITエンジニアのキャリア開発から就業支援、企業へのリソース提供までをトータルで展開する事業です。フリーランスエンジニアと企業のマッチング、システムの受託開発、ITエンジニアに特化した転職支援、プログラミング教育やコーチングサービスなどを提供しています。
収益は、ITエンジニアのリソース提供や教育サービスから得ています。運営は、Branding Engineer、Branding Career、Growth One、ジンアース、TSR、MapleSystems、Careconが行っています。同社グループの売上高の大部分を占めており、前期から大きく成長しています。

マーケティングプラットフォームサービス

デジタルマーケティング領域におけるソリューションをクライアントに提供し、新しいマーケティング手法の確立をサポートする事業です。WEBマーケティングコンサルティング、クローズドASPサービスの運営、フリーランスマーケターのマッチング、BtoCプラットフォーム事業などを展開しています。
収益は、コンサルティングサービスやプラットフォーム利用料から得ています。運営は、Digital Arrow Partners、2Hundredが行っています。前期から売上高は減少しています。

コンサル・アドバイザリーサービス

事業成長に課題を抱える企業に対し、M&Aコンサルティングや戦略・ITコンサルティングサービスを提供する事業です。業界経験豊富な人材による高品質なサポート体制を強みとしています。
収益は、コンサルティングサービスから得ています。運営は、enableX、ストラテジーキャンパス、M&A承継機構が行っています。前期から大幅に成長しています。

同社グループは本邦以外の外部顧客への売上高がなく、海外比率に関する記載はありません。また、特定の顧客への売上高が総販売実績の10%以上を占める相手先もないため、特定の顧客への収益集中は見られません。

セグメント 売上高(2024年8月期) 売上高(2025年8月期)
エンジニアプラットフォームサービス 128億円 158億円
コンサル・アドバイザリーサービス 10.3億円 18.6億円
マーケティングプラットフォームサービス 5.0億円 4.5億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は過去5期にわたり継続的に増加しています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も同様に増加傾向を示しており、特に直近の当連結会計年度では大幅な伸びとなりました。

項目 2021年8月期 2022年8月期 2023年8月期 2024年8月期 2025年8月期
売上高 42.8億円 68.7億円 101億円 143億円 181億円
経常利益 1.3億円 2.0億円 3.1億円 4.5億円 8.1億円
経常利益率 3.1% 2.9% 3.1% 3.1% 4.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 76百万円 1.3億円 1.7億円 1.9億円 4.9億円
1株当たり当期純利益(円) 1.83 3.23 4.05 4.45 11.38

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


連結従業員1人あたりの売上高は前期から減少しましたが、連結従業員1人あたりの営業利益は前期から増加しています。これは、同社グループの事業効率が向上していることを示唆しています。

指標 2024年8月期 2025年8月期
従業員1人あたり売上高(連結) 27.2百万円 24.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.9百万円 1.1百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で着実に資金を生み出しつつ、将来の成長に向けた積極的な投資を行っている段階にあります。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が前期から低下したものの、プライム市場の非製造業平均を上回る水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)は前期から大きく改善しており、効率的な収益獲得を示しています。手元資金である現金及び預金も増加しており、事業運営の安定性を支える資金的な厚みがある状態です。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性にも関わる重要な要素となります。

指標 2024年8月期(前期) 2025年8月期(当期)
純資産 28.9億円 34.7億円
自己資本比率 40.5% 33.7%
ROE(自己資本利益率) 10.0% 15.9%
現金及び預金 37.0億円 45.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の増加や未払金の増加があった一方で、売上債権が増加したことにより、7.5億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出などが主な要因となり、12.8億円の支出となっています。この結果、本業で得た資金を成長投資に充てている「成長投資パターン」を示しており、フリーキャッシュ・フローは5.3億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入があった一方で、長期借入金の返済による支出などにより、13.9億円の収入となっています。全体として、同社グループは事業活動で資金を生み出しつつ、将来の成長に向けた積極的な投資を行っており、資金調達も活用しながら事業拡大を進めている状況です。

項目 2024年8月期(前期) 2025年8月期(当期)
営業CF 7.0億円 7.5億円
投資CF △1.2億円 △12.8億円
財務CF 18.3億円 13.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 5.8億円 △5.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループのエンジニアマッチング事業では、インターネットでのプロモーション等を用いた広告宣伝による特定の集客方法への依存度が高いことがリスクとして挙げられています。広告宣伝活動の効果が計画通りとならない場合や、登録者数が予想を下回る場合には、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、同社グループは多数のITエンジニアを正社員として常時雇用しており、景気動向や事業環境の変化により社員エンジニアの稼働人数割合の低下や稼働日数の減少、単価の下落等が発生した場合には、原価率が上昇し、事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは今後の企業規模拡大に伴い、理念に共感し高い意欲を持った優秀な人材を継続的に採用し、強固な組織を構築していくことが重要であると考えています。求める人材が十分に獲得・育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合には、同社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


TWOSTONE&Sonsは、「BREAK THE RULES」という経営ビジョンを掲げ、不合理な常識を疑い、新しい常識を創り出すことを目指しています。合理的な変化をスピード感をもって実行し、人々の生活や業界の効率化を図ることを重視する会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


TWOSTONE&Sonsは、「BREAK THE RULES」を経営ビジョンとして掲げています。このビジョンには、「不合理な常識を疑い、新しい常識を創り出す」という意味合いが込められています。同社グループは、合理的な変化をスピード感をもって実行することで、人々の生活や業界の効率化を図ることを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


TWOSTONE&Sonsは、「BREAK THE RULES」という経営ビジョンの実現に向けて、合理的な変化をスピード感をもって実行することを重視しています。同社グループは、IT人材不足という社会課題の解決に貢献することを重要な価値観としています。エンジニアをはじめとしたIT人材の雇用の流動性向上や、新たなIT人材の教育・創出に取り組んでいます。

また、同社グループは社員だけでなく、関わりのあるエンジニアを中心としたすべての人材を人的資本と捉えています。稼働数の増加および稼働期間が延びるような環境づくりを徹底し、ユーザー満足度の向上を図ることで、人材が長く同社グループの売上に貢献できる仕組みを構築しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


TWOSTONE&Sonsは、IT市場の成長に伴うITエンジニア確保の競争激化を経営課題の一つとして認識しています。これに対応するため、フリーランスエンジニア向けの福利厚生サービス提供や、効率的なエンジニア獲得に取り組んでいます。また、属人性を排除し、組織として統一したクオリティを提供できる体制作りや、一人当たりの生産性向上も重点テーマです。

さらに、既存事業の拡大に伴う従業員増加を見込み、組織の効果的な形成と人材の有用な配置が不可欠と考えています。事業成長に合わせた人材確保と育成、特に管理者のマネジメントスキル向上を目的とした育成も重要な課題としています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


TWOSTONE&Sonsは、監査役会設置会社として、取締役会が経営の基本方針や重要な業務執行を決定し、監査役会が独立した立場から取締役の職務執行を監査する体制を採用しています。取締役会は社外取締役を含み、監査役会は全員が社外監査役で構成されています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


TWOSTONE&Sonsの株主構成を見ると、同社の代表取締役が上位を占めています。創業者が主要な株主として経営を支えている体制です。また、信託銀行も上位株主として名を連ねています。

株主名 持株比率
河端 保志 29.14%
髙原 克弥 28.74%
日本カストディ銀行(信託口) 9.39%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性8名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役CEOは河端保志氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。

氏名 役職 主な経歴
河端 保志 代表取締役CEO 2013年10月同社設立より代表取締役CEO。
髙原 克弥 代表取締役COO 2013年10月同社設立より代表取締役COO。
加藤 真 取締役CFO兼 経営戦略本部 本部長 2019年9月同社入社、内部監査室長。2023年11月より取締役CFO兼経営戦略本部本部長。
長谷川 創 取締役 1995年4月郵政省入省。株式会社ベクトル代表取締役社長を経て、2023年11月より同社取締役。


社外取締役は、長尾卓氏(プロコミットパートナーズ法律事務所代表弁護士)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役は独立した立場から監督・助言機能を果たし、社外監査役は取締役の影響を受けずに業務執行を客観的に監査する役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


TWOSTONE&Sonsの役員報酬は、株主総会で承認された報酬限度額の範囲内で決定されています。取締役の報酬は、同社の経営成績や財政状態、各取締役の職務執行状況を総合的に考慮し、取締役会で決定されます。監査役の報酬は、業務分担を勘案し、監査役会で決定される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 49百万円 16.3百万円
社外取締役 2名 7百万円 3.6百万円
社外監査役 3名 10百万円 3.4百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。