【平均年収1397万円】ランドビジネス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収1397万円】ランドビジネス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

ランドビジネスは、不動産関連事業を主軸に、外食事業や服飾事業もグループ各社とともに展開しています。連結従業員は一定の規模感を持つ企業です。直近期は売上高が大幅に増加し、経常利益は黒字に転換しました。


目次

※本記事は、株式会社ランドビジネス の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ランドビジネスは、「美しく安全で長期にわたり社会を支える街づくり」を理念に、不動産関連事業、外食事業、服飾事業を展開しています。不動産開発から売買、賃貸、建設、設計・施工監理、コンサルティングまで幅広く手掛けています。

単体従業員数は67名、連結従業員数は604名です。同社グループの事業セグメントは、不動産関連事業、外食事業、服飾事業の3つです。

主な国内グループ会社は、スターダスト(不動産関連事業)、Tex Tech(服飾事業)、甲府貴宝(宝飾品製造・卸業)、TAKEWAKA(外食事業)などです。

同社グループは、近年、株式会社フランドルや甲府貴宝株式会社などを連結子会社化し、事業規模を拡大しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ランドビジネスは、不動産関連事業、外食事業、服飾事業など多角的な事業を展開しています。同社グループの給与水準や働き方には、事業特性に応じた多様な側面が見られます。従業員の定着や年齢構成の傾向、そして人材育成に対する考え方を通じて、働く環境の全体像を把握することができます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ランドビジネスでは、従業員の平均勤続年数が比較的短く、平均年齢は高めとなっています。これは、特定の事業セグメントにおける人材の流動性や、経験豊富な人材の採用傾向を反映している可能性があります。同社におけるキャリア形成を考える上で、これらの傾向は重要な情報となります。

項目 数値
平均年間給与 13,971,000円
平均勤続年数 3.1年
平均年齢 50.2歳
単体従業員数 67人
連結従業員数 604人
単体のグループ内比率 11.1%


ランドビジネスは、確定給付型の退職給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)を採用しています。この制度は同社及び一部の連結子会社に適用されています。

退職一時金制度があり、退職金規程に基づいています。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ランドビジネスグループは、持続的な成長と持続可能な社会の実現に貢献するため、人的資本の充実を重要課題としています。経営方針・経営戦略に影響を与えるサステナビリティ関連のリスク及び機会に対処するため、人材の育成と社内環境整備に関する方針を策定しています。

具体的には、各種研修制度の整備を進めており、新入社員に対する適切な研修実施や認定資格の取得支援を行っています。また、多様な人材の活用を推進しており、女性管理職の積極登用、高度なスキルや実戦経験を有するキャリアの積極的採用、外国人採用を進める方針です。

働きやすい風土の醸成にも注力しており、教育、介護、仕事との両立を支援できる勤務体系の検討、有給休暇取得の推奨、定期及び非定期の全社ミーティングによる理念共有と一体感の醸成などに取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱フランドル

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 48.1%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ランドビジネスは、「美しく安全で長期にわたり社会を支える街づくり」を理念に掲げ、不動産関連事業を主軸としています。加えて、外食事業や服飾事業も展開し、多角的なビジネスモデルを構築しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、不動産関連事業、外食事業、服飾事業の3つの報告セグメントを中心に事業を展開しています。収益は、各事業における商品やサービスの提供を通じて得られています。

不動産関連事業

不動産関連事業では、不動産の開発、売買、賃貸、建設、設計・施工監理、調査・企画、コンサルティングを主たる業務としています。優良な事業用不動産のストックを積み上げ、市況の変動を受けにくい収益基盤の確立を目指す賃貸事業と、事業用不動産への投資により収益を獲得する投資その他事業を展開しています。収益は、不動産賃貸収入や販売用不動産の売却などから得ています。運営は、ランドビジネス、株式会社スターダスト、寿月興産有限会社、村田商事株式会社が行っています。

外食事業

外食事業では、新メニュー開発や効率的な店舗運営に注力し、新規店舗の開店計画も進めています。美しい食の空間、健康的で美味しい食事、質の高いホスピタリティの提供を目指しています。収益は、飲食店の売上から得ています。運営は、ランドビジネスと株式会社TAKEWAKAが行っています。

服飾事業

服飾事業では、高品質でデザイン性に優れた婦人服や紳士服、服飾関連用品の企画、製造、販売を一貫体制で行っています。時代に流されないベーシックな価値を持つ「装う楽しみ」の提供を目指しています。収益は、商品及び製品の販売や受託加工から得ています。運営は、ランドビジネス、株式会社フランドル、株式会社Tex Techが行っています。

同社グループの売上高は、不動産関連事業が最も大きく、次いで服飾事業、外食事業が続いています。前期と比較すると、不動産関連事業が大きく伸長し、外食事業と服飾事業も増加しています。

セグメント 売上高(2024年9月期) 売上高(2025年9月期)
不動産関連事業 41.4億円 100億円
服飾事業 50.3億円 71.7億円
外食事業 6.0億円 12.2億円
その他事業 2.0億円 2.0億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期間の業績を見ると、売上高は継続して増加傾向にあり、特に当期は大幅な増加となりました。経常利益は前期まで損失が続いていましたが、当期は利益を計上するまでに改善しています。親会社株主に帰属する当期純利益は当期も損失となりましたが、前期と比較すると損失額は大幅に縮小しています。営業活動によるキャッシュ・フローは、当期に収入超過に転じており、本業でのキャッシュ創出力が改善している状況です。

項目 2021年9月期 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期
売上高 - 46.5億円 44.9億円 99.8億円 186億円
経常利益 - △1.5億円 △4.7億円 △19.6億円 1.7億円
経常利益率 - △3.1% △10.5% △19.7% 0.9%
親会社株主に帰属する当期純利益 - 2.7億円 3.5億円 △21.0億円 △3.6億円
1株当たり当期純利益(円) - 13.45 17.61 △105.77 △18.06

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期と比較して増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益も前期の損失から当期は利益に転じており、生産性が改善している状況を示しています。

指標 2024年9月期 2025年9月期
従業員1人あたり売上高(連結) 18.6百万円 30.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △2.9百万円 1.1百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で資金を生み出しつつも、将来に向けた投資を積極的に行っている段階にあります。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は前期から減少傾向にあります。ROE(自己資本利益率)は当期もマイナスとなっていますが、前期と比較すると改善が見られます。手元資金である現金及び預金は増加しており、一定の流動性を確保している状況です。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
純資産 165億円 161億円
自己資本比率 31.7% 28.5%
ROE(自己資本利益率) -11.9% -2.2%
現金及び預金 60.7億円 75.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが収入超過となっています。これは本業で資金を生み出していることを示しています。一方で、投資活動によるキャッシュフローは支出超過となっており、事業拡大のための投資が活発に行われている状況です。

その結果、フリーキャッシュフローは支出超過となっていますが、財務活動によるキャッシュフローが収入超過となっており、借入などにより資金を調達し、事業活動と投資活動を支えていることがうかがえます。このような資金の流れは、事業の成長フェーズにある企業の特徴を示しており、今後の事業展開や雇用・給与の安定性にも影響を与える可能性があります。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF △26.4億円 30.4億円
投資CF △15.0億円 △49.8億円
財務CF △5.8億円 35.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △41.5億円 △19.4億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、不動産関連事業、外食事業、服飾事業を展開しており、それぞれの業界環境に起因するリスクを認識しています。不動産業界では景気動向、金利動向、地価動向などの経済情勢の変化が、保有資産の価値下落や評価損、減損発生につながる可能性があります。

また、外食業界および服飾業界においては、日本国内の景気悪化、顧客の嗜好の変化、他社との競合により、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、主としてパートタイムの従業員が店舗での業務に従事しています。賃金の上昇、求人費の増加、国内の労働力需要の増加に伴う従業員の確保困難等により採用環境が悪化した場合、必要な数の従業員を適切なコストで確保できなくなるリスクがあります。

これにより、人件費の増加、出店計画等の見直し、一部店舗の営業停止や閉店等が発生し、事業運営や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ランドビジネスは、不動産賃貸事業を主力に、外食事業、服飾事業を展開する企業です。同社グループがどのような理念を掲げ、どのような価値観を大切にしているのかを見ていきましょう。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ランドビジネスは、「成熟社会に向かう我が国に、美しい街・美しい建物、そして安心の生活を提供する」ことを経営理念の第一に掲げています。また、「良い商品・良いサービスをつくり続けることにより顧客との信頼関係の継続と増幅を獲得する」こと、そして「伝統と知性を融合した美しいデザインの建物を提供し社会に貢献する」ことを目指しています。これらの理念を基盤として、主力である不動産賃貸事業を中心に、高品質・高付加価値な不動産関連事業、外食事業、服飾事業を展開していく方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、具体的な行動規範として「業界の想念にとらわれない本質的な情報を収集・分析する」ことを挙げています。さらに、「高く長期にわたる収益が見込める事業を選択し、経営資源を集中する」ことや、「基本戦略を立て、常に的確な戦術をもって行う」ことを重視しています。また、「信念をもって計画をたて、社会の変化には素早く対応する」こと、そして「常に変革を考える」ことを行動の指針としています。サステナビリティに関する考え方では、これらの経営理念の実践を通じて持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、不動産関連事業において、建物創りへの情熱を基盤に、今後100年のスパンで市場価値を失わない建物を目指し、同社グループのスタンダードを進化させていく方針です。また、「匠の技」を活かしたデザイン力に磨きをかけ、他社との差別化を図ることも重点テーマとしています。外食事業では「美しいファシリティ」「健康的で美味しい食事」「質の高いホスピタリティ」の実現に注力し、服飾事業では旗艦店の出店や生産供給体制の再構築に取り組んでいます。サステナビリティ戦略においては、人的資本の充実を重要な課題として抽出しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ランドビジネスは、月1回定例の取締役会を開催し、経営に関する重要事項の決定や各事業の進捗状況を確認しています。同社は監査役制度を採用しており、常勤監査役1名と監査役2名の体制で監査を実施しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ランドビジネスの筆頭株主は代表取締役会長の亀井正通氏であり、創業家が主要な株主として上位に名を連ねています。このことから、創業家が同社の経営に強い影響力を持っていることがうかがえます。

株主名 持株比率
亀井 正通 38.50%
亀井 綾子 22.14%
永井 詳二 3.52%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性10名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は森作哲朗氏が務めています。社外取締役比率は14.3%です。

氏名 役職 主な経歴
亀井 正通 代表取締役会長 1980年3月住友不動産販売株式会社入社、1985年2月同社設立取締役、1985年8月同社代表取締役社長、2011年12月同社代表取締役会長、2022年12月同社代表取締役会長より現職。
森作 哲朗 代表取締役社長 建築設計部担当 兼新規事業担当 1983年4月東京興産株式会社入社、1987年4月同社入社、1997年10月同社取締役、2019年12月同社代表取締役社長、2022年12月同社代表取締役社長建築設計部担当兼新規事業担当より現職。
佐々木 廣明 取締役 都市開発部担当 2002年8月同社入社、2017年4月同社都市開発部長、2019年12月同社取締役、2022年12月同社取締役都市開発部担当より現職。
加藤 毅 取締役 新規事業担当 2007年4月同社入社、2018年10月同社管理部副部長、2019年12月同社取締役管理部担当兼管理部部長、2022年12月同社取締役新規事業担当より現職。
安藤 隆紀 取締役 兼執行役員新規事業担当 1984年4月住友商事株式会社入社、2023年8月同社入社、同社執行役員新規事業担当、2023年12月同社取締役兼執行役員新規事業担当より現職。
吉田 繁美 取締役 新規事業担当 1981年9月株式会社スポーツユニティー入社、2023年7月同社入社、2023年12月同社執行役員新規事業担当、2025年12月同社取締役新規事業担当より現職。


社外取締役は、クリストフ・ジャック・ガブリエル・ランシュー氏(元フィスカースパンアジア ヴァイスプレジデント)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役1名を選任することで、取締役の職務執行に対する監督機能の強化と経営の透明性向上を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ランドビジネスの役員報酬は、役員の役割や職責に見合った水準とすることを方針としており、固定報酬と役員退職慰労金で構成されています。社外取締役の報酬は固定報酬のみです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 6名 1.6億円 27.1百万円
監査役(社外除く) 1名 13百万円 12.6百万円
社外役員 3名 20百万円 6.8百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に辞任した取締役1名を含みます。同社の役員報酬等の総額は2.0億円であり、対象となる役員の合計人数は10名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。